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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
08.09.01 リップ,RIP 文字及び画像データが記述された RIP
データを受け取り,プリンタなどの
出力機,表示装置などに描画するた
めに出力機器の解像度に合った出
力用データにラスタ化する装置。
Raster Image Processorの短縮形。
08.09.02 プリフライト リップ処理するのに必要な文字,画 preflighting
像などがデータとしてそろってい
るか,又は解像度,特色などの指定
が出力条件とあっているかを,リッ
プ処理前にチェックする工程。
08.10 スキャン 原稿濃度を電気信号に変換するた scan 一般的には,スキャナを使用して入
め,表面を光の点又は線でなぞるこ 力処理することをさす。
と。
08.11 トーン,調子 画像のもっている濃淡。 tone
08.11.01 トーンカーブ 原稿濃度を横軸,複製物の網点面積 tone curve
率又は再現濃度を縦軸にとったト
ーンの再現曲線のこと。
08.11.02 トーンリプロ 調子再現ともいう。
原稿のもつ各トーンが,複製印刷物 tone
ダクション reproduction
に再現されている程度又は性質。
08.11.03 トーンコントスキャンニング及びハーフトーニ tone control
ロール ングにおいて,原稿のハイライト,
中間調,シャドウなどのトーンを
個々に変化させることにより,トー
ンを調整すること。
08.11.04 トーンジャン画像の連続階調をハーフトーン画 tone jump
プ,デンシティ 像に変換したときに,又はグラデー
ジャンプ ションにおいて連続性に不自然な
変化があること。
08.11.05 ガンマ補正 画像の階調の応答特性を表すガン gamma がんまほせ
マ値(γ)を利用し,入力値をガンマ correction い
値(又は1/ガンマ)乗したものを
出力値とするような変換を用いて,
入出力装置の特性に応じた最適の
トーンカーブが得られるように補
正すること。
08.11.06 硬調 a)写真のコントラストが強く,濃 high contrast こうちょう
淡の差が大きい状態。
b)コントラストが強い写真。
08.11.07 軟調 a)写真のコントラストが弱く,濃 low contrast なんちょう
淡の差が少ない状態。
b)コントラストが弱い写真。
08.11.08 シャドウ 画像のトーンのある部分で,暗い部 shadow
分をいう。
08.11.09 ハイライト 画像のトーンのある部分で,明るい highlight
部分をいう。
08.11.10 中間調 画像のトーンがある部分で,ハイラ midtone ちゅうかん
イトとシャドウの中間部をいう。 ちょう
08.11 階調 画像の濃淡の変化。 gradation かいちょう
――――― [JIS Z 8125 pdf 26] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
08.12.01 グラデーショa)階調のこと。 b)はビネットともいう。
a) radation
ン b)図形の中で,特定の方向に向か b) ignette
って色が連続的に変化する画像。
08.12.02 連続階調 写真,絵画などのように,網点を用 continuous れんぞくか
いないで表現した階調(JIS Z 8124 tone いちょう
参照)。
08.12.03 halftone
ハーフトーン 網点などによる擬似階調表現。 この表現をすることをハーフトー
ニングという。
08.12.04 網点 一定の大きさの点を利用して,その あみてん
階調のある文字,図版,写真などを halftone dot,
表現する場合において,主に規則的 dot集積度により擬似階調表現する方
に配列された点群(形状は円,四角, 法もある。最近は,サイズ変化と集
だ円などがある)の面積変化に置き 積度変化を併せもった階調表現も
換えて擬似階調表現をするときの 登場してきた。
小さな点。
08.12.04.01網点面積率 ハーフトーンにおいて,網点面積が tone values
網点ですべて覆っている部分の網 あみてんめ
単位面積に占める割合。 点面積率は100%(ベタともいう), んせきりつ
白紙の部分は0%,網点部分と白紙
部分の面積が同じ時は50%となる。
08.12.04.02網線数,スクリ ハーフトーニングの細かさを表す screen ruling
スクリーン線数という用語は,従来 あみせんす
ーン線数 単位で,1cm又は2.54cm当たりに配 の網かけがガラス又はフィルムの う,すくりー
列されている網点の列の数。 スクリーンを用いていたことによ んせんすう
る。
08.12.04.03網角度,スクリ 垂直線に対する網点の並びの角度。 screen angle
カラー印刷では,各色の網点の重な あみかくど,
ーン角度 りを防ぎ,モアレの発生を防ぐため すくりーん
に各色版の網角度を変える。変える かくど
網角度としては,一般に各色版を
30゜ずつ異なるようにする。ただ
し,プロセスインキを用いたカラー
印刷では,0゜,15゜,45゜,75゜
の4角度を振り分けて使用する。
08.13 色 有彩色成分と無彩色成分との組合 color いろ
せからなる視知覚の属性。この属性
は,黄,オレンジ,赤,ピンク,緑,
青,紫などの有彩色名,若しくは白,
灰,黒などの無彩色名を,明るい,
暗いなどで修飾したもの,又はこれ
らの色名の組合せで記述される。三
刺激値のように,算出手法が規定さ
れた3個の数値による色刺激の表
示。JIS Z 8105参照。
08.13.01 色濃度 写真,印刷物などの色の濃淡を数量 color density いろのうど
的に表したもの。
08.13.02 カラーマネー入出力機器ごとの色空間の変換用 color
ジメントシステーブルを用意し,これに従って色 management
テム 空間を変換することで,入出力機器 system
間での色の整合性を図ること。
――――― [JIS Z 8125 pdf 27] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
08.13.03 カラープロフ入力機器又は出力機器が備える色 color profile
ァイルフォー変換プロセスの特性を表現するた format
マット めのデータ記述様式。
備考 出力機器については,紙など
の出力媒体も含む。
08.13.04 色分解 印刷用途では一般的にYMCKの4 いろぶんか
多色印刷などで,元の色画像又は被 color
色に色分解されるが,最近のデジタ い
写体から二つ以上の原色の明暗を separation
表す画像を作ること。 ルカメラやスキャナでは加法混色
の原色であるブルー(B),グリー
ン(G),レッド(R)で色分解され,
用途によりYMCK変換して使用す
る。
08.13.04.01UCR Under Color Removalの短縮形。画像 UCR
一般的に印刷適正の向上や,グレー ゆーしーあ
のシャドウ部で,イエロー,マゼン ーる
バランスをとるために使われる。
タ及びシアンの3色インキが刷り重
なるグレー成分の一部を,ブラック
インキに代用させる手法のこと。
08.13.04.02GCR Gray Component Replacementの短縮 GCR じーしーあ
形。ハイライトからシャドウまでの ーる
グレー成分を,すべてブラックイン
キに置きかえることで表現する手
法。
08.13.05 グレーバランイエロー,マゼンタ,シアンを刷り gray balance
ス 重ねたときに,無彩色が得られる3
色インキのつり合い(JIS Z 8124参
照)。
08.13.06 カラーマッチ基準画像と処理画像を比較したと color色合せともいう。
ング き,両画像の階調又は色再現が,測 matching
色値又は見え方で同じになるよう
にする処理。
08.13.07 色修正 画像を希望の色再現になるように color色補正ともいう。 いろしゅう
修正すること。 correction せい
08.13.08 モアレ 点又は線が幾何的に規則正しく分 moir カラー印刷などで刷り重ねること
布されたものを重ね合わせるとき により網点が干渉して起こること
生じる干渉模様(JIS Z 8123参照)。 が多い。細かい規則模様のある濃淡
画像を網点化したときに起こるこ
ともある。
08.13.08.01ロゼットパタ多色印刷で網角度の違う網点が刷 rosette pattern
ーン り重なった時に発生する最小モア
レパターン。
08.13.09 プロセスインカラー印刷に用いるシアン(C),マ process ink
キ ゼンタ(M),イエロー(Y)及びブ
ラック(K)のインキの一組(JIS Z
8123参照)。
08.13.10 特色 spot color,
プロセスインキ以外のインキ。 とくしょく
special color
08.13.11 ダブルトーン 1枚の写真原稿から違った階調の版 duotone,
を取りだし,網角度を変えて2色又 duograph,
は濃淡の異なるインキで刷り重ね duplex
る技法。 halftone
――――― [JIS Z 8125 pdf 28] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
08.13.12 アート紙などに製品としてのイン いろみほん
色(インキ)見 印刷時の刷り色指定用の色の見本 color swatch
本 を,指定のインキで刷ったもの。 キを塗布し,色番号をつけてバイン
ダ式に綴じたものが多い。その一部
をちぎって使用する。プロセスイン
キの掛合せによる色見本は,カラー
チャートといって区別する。
08.13.13 分版出力 印刷用に色分解されたデータを,各 separation
編集用のソフトウェアで分版する ぶんぱんし
色ごとに出力すること。 output 場合と,リップで分版する場合があ ゅつりょく
る。
08.14 レタッチ 印刷複製物の色・階調・キズなどを retouching
画像を修正するソフトウェアをレ
修正する目的で行う製版工程中の タッチソフトという。
作業(JIS Z 8123参照)。
08.14.01 シャープネス画像のトーンを変えないで,輪郭部 sharpness しゃーぷね
効果 の濃淡を増減することで輪郭を強 effect すこうか
調し,見かけ上シャープに見えるよ
うにする効果。
08.14.02 平網 網点などを利用した視覚的に均一 halftone tint ひらあみ
な濃度に見えるパターン。
08.14.03 網伏せ 線画領域を平網,グラデーションな tint laying あみふせ
どで埋めること。
08.15 集版 文字・図形・画像などの版面構成要 page make up, しゅうはん
素を指定に従って位置決めし,ペー assembly
ジ又は単位面積にとりまとめるこ
と(JIS Z 8123参照)。
08.15.01 a)は,通常,線幅は0.1mm程度に あたりけい
アタリ罫,アタ a)レイアウト指定,版下などで, guide line,
リ 本文,見出し,図版,写真などの位 key line
する。また,アタリ罫を印刷する場
置及び大きさを指定するための線。 合はケイイキ,イキケイなどと指定
b)当該罫線が指示用であり,印刷 する。
されない罫であることを示す指定
用語。
08.15.02 毛抜き合せ 隣り合う画像,文字,網伏せした図 butting けぬきあわ
形などを,すき間なしに配置するこ せ
と。
08.15.02.01トラッピング 印刷条件などによる見当ずれに起 trapping
隣接部分の重複は,濃い色をそのま
因して,写真,平網,図版,文字な まに淡い色を食い込ます場合をス
どの隣接する部分に白色部又は違 プレッドという。逆に弱い色を控え
う色が出るのを防ぐ目的で,隣接部 る場合をチョークという。なお,印
分にわずかに重複部分を作ること。 刷では一般的に,先刷りされたイン
キが後刷りのインキを受付ける状
態をさす。
08.15.03 ノセ 文字又は罫線を他の色版に刷り重 overprint
カラー印刷の場合,一般的に墨文字
ねる処理。 はノセ処理される。色文字などは反
対に下地を抜くヌキ処理がされる。
08.15.04 白抜き 墨又は他の色で印刷された画像領 transposition, しろぬき
域の中に,文字又は図柄を白又は紙 reverse
の生地色にする処理。
08.15.05 見当 表裏,多色印刷の各色,折り,断裁 register けんとう
などを合わせる位置。
――――― [JIS Z 8125 pdf 29] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
08.15.05.01見当合せ 見当を合わせること。 registering けんとうあ
わせ
08.15.05.02見当ずれ 適正位置に印刷又は加工されない out of register, けんとうず
こと。 misregister れ
08.16 台 a)一度に印刷機で印刷できるペー form一度に印刷機で刷れるページ数は だい
ジ数の単位,又は印刷物の総量を表 印刷機や用紙幅,面付などの条件に
現する単位。 より16ページ,32ページなどいろ
b)折丁を数える単位。 いろある。印刷では一度に折丁2台
c)製版において,折丁の片面のペー 分を印刷する場合もあり,この場合
ジを数える単位。 は印刷と製本では台の数え方が異
なる。製版では折丁の片面単位で作
業することが多く,8ページ台紙1
台というように使用される。
08.16.01 台割 1度に印刷するページ数を1単位(1 table of form 台割の1単位は印刷機の種類又は判 だいわり
台)とし,総ページを折丁の単位で 型によって異なるが,4の倍数(8,
分割し整理すること。 16,32ページなど)を1単位とする。
08.17 面付 従来の印刷ではフィルム原版上又 めんつけ
印刷用の版を作成するため,ページ imposition,
を付け合せすること。 image は刷版上でページの付け合せを行
assembly っていたが,デジタル印刷ではデー
タ上で行う。この際,背標,背丁,
品質管理用の各種ゲージなども配
置される。
08.17.01 多面付け 1度に4枚分印刷する場合は4面付 ためんつけ
ひとつの印刷用の版に複数の同じ step and
repeat
図柄又はページを付けること。 け,8枚分では8面付けにする。
imposition
08.17.02 版面の刷り位印刷物の仕上り寸法と版面との位 はんめんの
置 置関係。 すりいち
08.17.03 天合せ,頭合せ ページの天側(上部)を向い合せに head-to-head 横組の本に用いる。この逆はけ(罫)てんあわせ,
する面付の方法。 下合せ。 あたまあわ
せ
08.17.04 け(罫)下合せ ページのけ(罫)下側(下部)を向 tumble head
縦組の本に用いる。地合せともい けしたあわ
い合せにする面付の方法。 う。 せ
08.17.05 本掛け 表版と裏版を別々に組み付けて印 heetwise, ほんがけ
刷し,折った場合に正しいページ順 sheet work,
となる面付の方法。 sheetwise
imposition
08.17.06 打ち返し,略掛 表版と裏版を同時に用紙の表面に half sheet
どんでん(ドンデン),どんでん(ド うちかえし,
け ンデン)返しともいう。
半数印刷し,裏返して印刷し,半分 work りゃくがけ
に断裁することで総数が得られる
ように面付する方法。
08.17.07 表版 用紙の表面に刷る版。 outer form16ページの折丁では1, 4, 5, 8, 9, 12, おもてはん
13, 16ページが表版にくる。
08.17.08 裏版 用紙の裏面に刷る版。 inner form16ページの折丁では2, 3, 6, 7, 10, うらはん
11, 14, 15ページが裏版にくる。
08.17.09 掛合せ 2種類以上の異なった折丁の版を同 付け合せともいう。印刷では,2色 かけあわせ
一の印刷面に付けること。 以上の色を刷り重ねて別の色を表
現することをいう。
――――― [JIS Z 8125 pdf 30] ―――――
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JIS Z 8125:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.37 : 映像技術(用語集)
JIS Z 8125:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP0001:1998
- 紙・板紙及びパルプ用語
- JISX4051:2004
- 日本語文書の組版方法
- JISX4153:1998
- 文書スタイル意味指定言語(DSSSL)
- JISX4154:1997
- 標準ページ記述言語SPDL
- JISX4161:1993
- フォント情報交換 第1部 体系
- JISX4162:1993
- フォント情報交換 第2部 交換様式
- JISX4163:1994
- フォント情報交換 第3部 グリフ形状表現
- JISZ8105:2000
- 色に関する用語
- JISZ8123:1995
- 印刷用語―基本用語
- JISZ8124:2000
- 印刷用語―取引関連
- JISZ8305:1962
- 活字の基準寸法