JIS Z 8125:2004 印刷用語―デジタル印刷 | ページ 5

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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
07.18.03 グループルビ 語全体にかかるように均等間隔に 親文字及びルビの一部を2行に分割
ルビを付けて配置する方法。 することは避ける。対語ルビ又は均
等ルビともいう。
07.18.04 モノルビ 親文字の1字ごとに対応してルビを 対字ルビともいう。
付けて配置する方法。
07.18.05 総ルビ 文中のすべての漢字にルビを付け そうるび
ること。
07.18.06 パラルビ 文中の一部の漢字だけにルビを付
けること。
07.19 インライング本文の一部として文字と文字との inline graphic 本文の追加や削除にともなって,本
ラフィック 間に挿入された画像。 文と同じように移動する。
07.20 縦中横 縦組の行中で,文字を縦向きのまま たてちゅう
横組にする(文字を縦向きのまま水 よこ
平方向に左から右へ配置する)こ
と。
07.21 タブ a)文字をそろえる位置を設定する tab
機能。
b)行中の指定された位置に,文字
列を合わせて配置すること。
07.22 混植 a)和文と欧文とを併用して組版す こんしょく
ること(和欧混植)。
b)異なる大きさの文字を併用して
組版すること(異サイズ混植)。
c)異なる書体を使用して組版するこ
と(異書体混植)。
07.23 組体裁 書籍・雑誌などの基本的なページの page format くみていさ
体裁。 い
07.23.01 棒組 通常,初校又は再校後にページの体 ぼうぐみ
文字サイズ・書体・1行の文字数・ in slip
行間だけを決めて,図版,表,柱, 裁に仕上げる。
ノンブルの配置などのページの体
裁についての処理は行わないで組
版をすること。
07.23.02 大組 表示画面上で行われることが多い。 おおぐみ
棒組,見出し,図版などを新聞1ペ makeup
ージにまとめ上げること。
07.23.03 (レイアウ 文字,写真,図版などを整然と配置 grid
グリッドを画面に表示する場合は,
ト・組版の)グ するレイアウト又は組版を行うた 通常,この線は実際には印字しな
リッド め,一定の設計に基づいてページ上 い。また,レイアウト用紙を用いて
に配置された仮想の線で構成され レイアウトを行う場合は,グリッド
た格子。 はこのレイアウト用紙に印刷され
る。
07.23.04 グリーキング a)カンプの組体裁見本作成,又は greeking
ギリシャ語が難解なところから,意
欧文書体の見本組作成のときに使 味をもたない言葉を綴ることをグ
用する,特に意味をもたせていない リーキングというようになった。
文章。
b)DTPでは,画面の書き換え時間
を短縮するため,必要としない文字
又は画像部分をグレーに置き換え
ること。

――――― [JIS Z 8125 pdf 21] ―――――

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Z 8125 : 2004
番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
07.24 ページ 本などを構成する1枚の紙の片面。 page
07.24.01 見開き 本などを開いたときの両方のペー spread, double 左ページに対する右ページ,又は右 みひらき
ジ。 spread, ページに対する左ページを対向ペ
ージという。
double-page
spread,
two-page
spread,
double truck
07.24.02 ページネーシ a)において,図,表なども含めて
a)ページごとに組版をまとめ上げ,pagination
ョン 出力すること。 完全な形で出力することをフルペ
b)ノンブルを付けること ージネーションという。
c)書籍の前付,本文及び後付の構成 b)はノンブル付け又は丁付けとも
順序。 いう。
07.24.03 本文組 本文ページの基本となる組版。 マスタページに設定された組方に ほんぶんぐ
よって組版される。 み(ほんもん
ぐみ)
07.24.04 版面 柱及びノンブルは版面に含めない。 はんめん(は
本の1ページ内の,周囲の余白を除 type page
いた部分の印刷面。 んづら)
07.24.05 余白 本の1ページ内の印刷された版面を margin よはく
除く天地左右,周辺の白い空白部
分。
07.24.06 マスタページ 使用する文字サイズ・行長・行数・ master page
段数・段間などの版面情報,版面位
置,ノンブル・柱など複数ページの
レイアウトに共通の情報など本の
基本的なページの体裁を設定した
ページ。
07.24.07 テンプレート 文書の基本的な構成要素,書式情報 template
などを設定したもので,新規文書を
作成する際にベースとして使用す
るひな型。
07.24.08 ガイドライン レイアウトの位置合せや,ページ内 guide line
レイアウト画面に表示されたガイ
に配置するものを移動しやすくす ドラインは,通常印刷されない。
るために画面に表示される線。
07.24.09 丁 本の中身を構成している紙葉を数 leaf 和綴じにおける二つ折りの刷本も ちょう
える単位。表裏の2ページ1枚を1 いう。
丁と数える。
07.24.10 ノンブル 印刷物の各ページの順序を示すた page number
右開きの本では右ぺージの番号が
めに付けてある番号。 偶数,左ページの番号が奇数にな
り,左開きの本では右ページの番号
が奇数,左ページの番号が偶数にな
る。
07.24.10.01通しノンブル a)書籍の前付・本文・後付を通し とおしのん
て一連のノンブルを付けること。 ぶる
b)追い丁と同じ。
07.24.10.02別ノンブル 前付ページ又は後付けページと本 通常,別ノンブルにした場合は,ノ べつのんぶ
文ページとに別の順序付けを行う る
ンブルの書体又は形式を変える。
ノンブルを付けること。

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
07.24.10.03 a)の特定のページの例としては, かくしのん
隠しノンブル a)ページ数には数えるが,特定の blind folio
ページに対して意図的にノンブル 中扉,裁切りの写真が配置されるペ ぶる
を印刷しないこと。 ージ,何も印刷されない白ページな
b)のどの側に寄せるなどして,目 どがある。
立たない位置に付けるノンブル。
07.24.10.04逆ノンブル 巻末の方からページの番号を開始 ぎゃくのん
するノンブル。 ぶる
07.24.10.05追い丁 分冊して刊行されるそう(叢)書な serial おいちょう
どで,それら全体を通して一連のノ pagination
ンブルを付けること。また,定期刊
行物での各号ごとのノンブルとは
別に1年分を通したノンブルを併記
すること。
07.24.10.06仮ノンブル 既に組版が行われている部分の散 原稿がすべてそろっていない場合, かりのんぶ
逸又はページの入り乱れを防ぐた そろっていても全ページの割付,組 る
め,章・節単位などのある程度まと 版などができていない場合などに
まったページごとに仮に付けるノ 用いる。
ンブル。
07.24.11 柱 1冊の中では同じ位置に入れる。
各ページの版面外に記載された書 running head, はしら
名・章名・節名など。 header
07.24.11.01片柱 柱を奇数ページだけに掲げること。 かたばしら
07.24.11.02両柱 柱を奇数・偶数両ページに掲げるこ 通常,偶数ページには書名又は大見 りょうばし
と。 出しを掲げ,奇数ページには偶数ペ ら
ージに掲げたものよりは下位の見
出しを掲げる。
07.24.12 改丁 場合によっては,改丁前の最後のペ かいちょう
奇数ページから新規に見出しなど new recto
を始めること。 ージが裏白となる。別丁起こしとも
いう。
07.24.13 改ページ 奇数ページ・偶数ページに関わら page break かいぺーじ
ず,ページの途中であっても次の文
章・見出しなどを次のページから新
しく始めること。
07.24.14 改段 段を改めること。 かいだん
07.24.15 段組 1ページを2段に分けるものを2段 だんぐみ
連続する1系列の文章を1ページの column
組,3段に分けるものを3段組とい
中で,字詰め方向において,二つ以 composition
上の部分(段)に分割し,各部分の う。図版・表・写真などの大きさは,
間には空白(段間)を設けて文字を この段の単位で考えることが多い。
配置する方法。
07.24.15.01段 段組において,分割された1区分。 column だん
07.24.15.02段数 1ページ内に配置される段の数。 だんすう
07.24.15.03段間 段組の段と段との間の空き。 だんかん
段間に入れる罫線を段罫という。
07.24.15.04段抜き 段組のページにおいて,見出し,図 full measure だんぬき
版などを複数段にまたがって配置
すること。
07.25 同行見出し 見出しの次に改行を入れることな 吊り見出しともいう。 どうぎょう
く,文章を続けるもの。 みだし
07.26 別行見出し 本文とは別の行に配置した見出し。 べつぎょう
みだし

――――― [JIS Z 8125 pdf 23] ―――――

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
07.27 注の組版 (分類名) ちゅうのく
みはん
07.27.01 後注 注に対応した本文中の語句に記 こうちゅう
本文の編・章・節・段落などの区分 endnote
の終わり又は巻末にまとめて入れ 号・番号などの合印(あいじるし)
る注釈。 を付けて参照させる。
07.27.02 脚注 ページの下部に,本文よりも小さな footnote
注に対応した本文中の語句に記 きゃくちゅ
文字で組まれた注釈(JIS Z 8124参 号・番号などの合印(あいじるし) う
照)。 を付けて参照させる。
07.27.03 割注 本文中で,複数行に割書きした注 cutting note, わりちゅう
釈。割注には,割書きを囲む括弧類 inline note
を含む。
07.27.04 頭注 headnote
版面の上部に組み入れた注釈。 とうちゅう
07.27.05 傍注 縦組の場合は奇数ページの小口寄 ぼうちゅう
版面の小口(前小口)寄りに配置す side note,
る注釈。 marginal note
り,横組の場合は左右両ページの小
口寄りに入れる。横組では,傍注と
ほぼ同じ役割をする注釈を,ページ
ののど寄りに入れている本もある。
07.28 振分け 1行の中に,複数の行からなる文章 ふりわけ
を配置する方法。
07.29 箇条書き 順序付き,又は順序を明示すること itemization かじょうが
なく項目を列挙すること。 き
07.30 表組 要素を区別するために罫線を使う ひょうぐみ
数字,文字などから成るデータ項目 table work
を一覧しやすい形式に配列する(JIS 場合が多い。
Z 8124参照)。
07.30.01 こま(小間) 表組の隣り合う2本の横罫と隣り合 cell
通常,こまの中に配置する文章と罫
う2本の縦罫に囲まれた領域。 線との間には余白をとる。また,隣
接する複数のこまを合成して一つ
のこまとして用いることもある。
07.31 キャプション 写真,図版,表などにそえる標題や caption
本文の文字より小さい文字にする
簡潔な説明文。 ことが多い。ネームともいう。
07.32 罫線 (分類名) rule けいせん
07.32.01 表罫 0.1mm程度の太さの実線。 おもてけい
07.32.02 裏罫 0.4mm程度の太さの実線。 うらけい
07.32.03 中細罫 表罫と裏罫との中間で0.25mm程度 ちゅうぼそ
の太さの実線。 けい
07.32.04 囲み罫 文字列などを囲んだ罫線。 border, かこみけい
border line
07.33 箱組 コラムなどを,本文とは別の四角な box囲み罫で囲むことが多い。 はこぐみ
領域内などに配置すること。
07.34 固定ブロック 特定の場所に,図版,表組などを入 こていぶろ
れるために指定された大きさで確 っく
保した領域。
07.35 浮動ブロック 文章の移動に伴って自動的に移動 フローブロック,フローティングブ ふどうぶろ
する図版,表組などを入れるために ロックともいう。 っく
確保した領域。
07.36 流し込み 図版,表組,箱組などのブロックを flow ながしこみ
配置した後,それらのブロック以外
の領域に文字,画像などを配置する
こと。

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番号 用語 定義 対応英語 参考 読み
07.36.01 かべ 段組において,版面の中に入れた段 “飛越し”に対する用語。
抜きの図版・表組などを壁にたと
え,その手前で文章の行の流れを折
り返すこと。
07.36.02 飛越し 段組において,版面の中に入れた段 “かべ”に対する用語。 とびこし
抜きの図版・表組などの手前で文章
の行の流れを折り返えすことなく,
そのまま先へ文章の行の流れを続
けること。
07.36.03 泣き別れ 1つにまとまっていなければならな 例えば,浮動ブロックに関連する文 なきわかれ
いブロック又は文章が別々のペー 章と浮動ブロックとが別々のペー
ジ又は段に配置されること。 ジに配置される,大見出しの直後に
中見出しがくるなど見出しが連続
した場合に,大見出しと中見出しが
別々のページ又は段に配置される
こと。
07.36.04 回り込み 図版,表組などを配置するために確 まわりこみ
保した領域の字詰め方向の余白に
本文を組み込むこと。
07.36.05 アンカー 本文とともに動くことができるよ anchor
うに,浮動ブロックなどを本文の中
に貼り込むための関係付け。

08. 製版,面付

     番号       用語               定義            対応英語            参考              読み
08.01 製版 印刷版を作成するための工程。文字 prepress せいはん
組版,集版,面付,校正及び刷版ま
で含める。
08.02 ポジ,陽画 positive
被写体と同じ明暗をもつ画像。 ポジティブともいう。 ようが
08.03 ネガ,陰画 白黒画像では明暗が逆転するが,カ いんが
被写体と明暗及び色相が逆転した negative
画像。 ラー画像では色相が補色の関係に
なる。ネガティブともいう。
08.04 反転 a)ネガをポジに,又はポジをネガ reversing, はんてん
にすること。 mirroring
b)左右で画像を逆転すること。
08.05 解像度 画像の細部をどの程度まで表現で resolution かいぞうど
きるかを示す尺度。例えば,1 mm
当たりの表現本数で表す(JIS Z
8124参照)。
08.06 線画 階調のない図柄。 製版においては,文字も線画の一種 せんが
line drawing,
line art として扱う。
08.07 ビットマップ画像を碁盤の目状に分割し,その格 bitmap image TIFFなどの画像データは,ビットマ びっとまっ
画像 子の各升目に階調をもたせて表現 ップ画像に分類される。 ぷがぞう
した画像。
08.08 ベクトルデー文字又は図形の始点と終点を決め vector data
一般的にデータ量はラスタデータ
タ て,その間をベクトルで結んで表現 よりも小さい。
されたデータ。
08.09 ラスタデータ ベクトルデータを変換してできる raster data
一般的にデータ量はベクトルデー
出力用のビットマップデータ。 タよりも大きい。

――――― [JIS Z 8125 pdf 25] ―――――

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JIS Z 8125:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8125:2004の関連規格と引用規格一覧