この規格ページの目次
14
Z 8141 : 2022
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3206 セル生産 cellular
一人から数人の作業者,又は1台から数台の機械設備で構成されるセル
によって製品を生産する方式 manufacturing
注釈1 旧来,生産する製品をグループに分け,特定の製品グループ専
用に構成されたセルによって生産する方式がセル生産方式と
呼ばれている。
注釈2 多くの作業者又は機械設備で作業を分担する生産ラインの作
業を,一人から数人の作業者に割当て生産する方式もセル生
産方式と呼ばれるようになっている。
注釈3 複数の製品を生産する際,セルの構成には,セルで処理する製
品又は作業者,機械設備の類似性を考慮するグループテクノ
ロジーが応用される。
注釈4 生産ラインにおけるセルが一人の作業者で構成される場合,
一人生産方式と呼ばれる場合がある。
3207 オーダエント order entry
生産工程において生産中の製品に顧客のオーダを引き当て,顧客の要求
リー方式 に応じて生産中の製品仕様を選択又は変更する生産方式 production
3208 生産座席予約 booking-type
受注したオーダを顧客が要求する納期どおりに生産するため,製造設備
方式 の使用日程·資材の使用予定などに割り付けて生産する方式 production
system
3209 個別生産 個々の注文に応じて,その都度1回限り生産する形態 individual
注釈1 個々の注文に応じるには受注後に生産することから,受注生production
産ともいえる。
注釈2 連続生産の反義語。
3210 ロット生産 複数の製品を品種ごとにまとめて交互に生産する形態 lot production
注釈1 間欠生産又は断続生産(intermittent production)ともいい,個別
生産と連続生産との中間的な生産形態。
3211 連続生産 同一の製品を一定期間続けて生産する形態 continuous
注釈1 個別生産の反義語。 production
3212 order control
製番管理方式 製造命令書において,対象製品に関する全ての加工及び組立の指示書を
準備し,同一の製造番号をそれぞれにつけて管理する方式 system
注釈1 個別生産のほか,ロットサイズの小さい,つまり品種ごとの月
間生産量が少ない場合のロット生産で用いられることが多
い。
3213 多種少量生産 多くの種類の製品を少量ずつ生産する形態
注釈1 多品種少量生産ともいう。対義語として少種多量(少品種多
量)生産がある。
3214 大量生産 見込生産によって複数品種の製品を大量に低価格で生産する形態 mass production
3215 マスカスタマ mass
多様な顧客ニーズに合わせた製品又はサービスを効率的かつ低価格で大
イゼーショ 量に生産して顧客に提供すること customization
ン 注釈1 大量生産及び受注生産という二つの生産方式を合わせた生産
概念。
注釈2 変種変量生産と呼ぶこともある。
3216 アジャイル生 agile
コアコンピタンス(核となる固有技術)をもつ複数の企業が連携して,
産 manufacturing
特定の顧客のために高品質の製品をスピーディーに開発し,限られた量
を生産する方式
注釈1 大量生産の対極をなす形態。
3217 ノックダウン 部品類の全て又は一部を他国から購入し,組立を行う生産方式 knock down
生産 production
3218 OEM 発注元のブランドとして販売される製品の製造機能を請け負うことOEM (Original
Equipment
Manufacturing)
――――― [JIS Z 8141 pdf 16] ―――――
15
Z 8141 : 2022
3) スケジューリング
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3301 長期生産能力 long term capacity
経営戦略と製造戦略とで定められた生産目標に基づいて,長期的(5年程
計画 度)に必要な生産能力を決定する計画 planning
3302 生産計画 生産量と生産時期とに関する計画 production
planning
注釈1 生産計画は,大日程計画,中日程計画及び小日程計画に分ける
場合がある。
注釈2 階層的生産計画では,製品を三つの明細レベル,品目,ファミ
リー及びタイプに分け,各明細レベル間で部品又はモジュー
ル(ユニット)の共通化を行うことがある。
注釈3 生産計画は,製品の明細レベル,タイムバケット(MRPを参
照),計画更新頻度,計画対象期間,及び計画確定期間の五つ
の要素で記述することが可能である。
注釈4 生産計画は,製造戦略及び経営戦略の下に位置付けられるも
のであり,販売計画及び部品調達計画と連動させる必要があ
る。
3303 手順計画 procedure planning
製品を生産するに当たり,その製品の設計情報を用いて,必要作業,工
程順序,作業順序及び作業条件を決める活動
3304 生産リードタ 生産の着手時期から完了時期に至るまでの期間 production lead
イム time
3305 負荷計画 loading
生産部門又は職場ごとに課す仕事量,すなわち,生産負荷を計算し,こ
れを計画期間全体にわたって各職場に割り付ける活動
3306 部品展開 explosion
計画期間内に生産しなければならない最終製品の種類及び数量が決まっ
たとき,BOMを基に,それらの製品を作るために必要な構成部品又は材
料の種類とその数量とを求める行為
注釈1 部品所要量計算ともいう。
注釈2 部品展開には,親部品から子部品へ展開するエクスプロージ
ョン(explosion)法と,子部品から親部品へ展開するインプロ
ージョン(implosion)法とがあり,一般的には前者を用いる。
3307 BOM, bill of material
製品又は親部品を生産するのに必要な子部品の,種類及び数量を示した
部品構成表 もの
注釈1 部品の親子関係の連鎖からこれを木構造で表現したストラク
チャ型(structure type)と表形式で示したサマリー型(summary
type)とがある。
注釈2 部品展開を行うときの基礎資料となる。
3308 部品手配 parts procurement
部品所要量計算に基づき,その生産指示·購入注文などの手配を行うこ
と
注釈1 取得期間の指定も必要になる場合が多い。
3309 ロットサイジ lot sizing
部品又は製造の手配を行う際に,段取時間,発注コスト,保管コスト,
ング 製造コスト,運搬コスト,納期などを考慮して,手配する部品の数量を
まとめる活動
――――― [JIS Z 8141 pdf 17] ―――――
16
Z 8141 : 2022
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3310 生産スケジュ production
製品又は部品の生産に当たって,使用可能な資源の制約下で,製品又は
ーリング scheduling
部品それぞれの工程ごとの着手時期,終了時期,着手順序及び使用設備
を決定する活動
注釈1 生産設備の構成又は配列によって,単一機械スケジューリン
グ,並列機械スケジューリング,フローショップスケジューリ
ング,ジョブショップスケジューリング,FMSスケジューリ
ングなどに分類する。
注釈2 スケジュールを作成する時点におけるスケジュール作成に必
要な情報の与え方によって,静的スケジューリング及び動的
スケジューリングに分類する。
3311 APS advanced planning
BOM及び作業手順を用いてスケジューリングを行い,納期を回答すると
ともに,設備の使用日程の計画及び部品の手配を行う活動 and scheduling
3312 フォワード forward scheduling
着手予定日(又は着手可能日)を基準として,工程順序に沿って予定を
スケジューリ 決定する方法
ング
3313 バックワード backward
完成予定日(又は納期)を基準として,工程順序とは逆方向に予定を決
スケジュー 定する方法 scheduling
リング
3314 ディスパッチ 待ちジョブの中から,次に処理するジョブを決めるための規則 dispatching rule
ングルール 注釈1 代表的なディスパッチングルールとして,先着順規則,最小作
業時間規則,最早納期規則,最小スラック規則などがある。
3315 プロジェクト project scheduling
多数の作業からなるプロジェクトにおいて,個々の作業とプロジェクト
スケジュー 全体の日程とを管理する方法
リング 注釈1 作業の先行関係をネットワークの形で表し,プロジェクト完
了時刻を規定する基準日程を作り,完了時間に遅れないよう
にその進行を管理する方法をPERT(project evaluation and
review technique)という。
注釈2 プロジェクトを構成している各作業を矢線で表し,作業間の
先行関係に従って結合し,プロジェクトの開始と完了を表す
ノードを追加したネットワーク図をアローダイアグラムとい
う。
注釈3 アローダイアグラム上でプロジェクトの所要日数を決定付け
る作業の経路をクリティカルパスという。アローダイアグラ
ム上で,矢線の長さを各作業の所要日数としたとき,始点から
終点までの最長パスに対応する(JIS Z 8121のE22参照)。
注釈4 プロジェクトの一連の活動においてクリティカルパスを求
め,プロジェクト遂行時間を評価し,短縮するために用いる方
法をクリティカルパス法(CPM: critical path method)という。
4) ライン編成
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3401 ライン編成 production line
生産ラインへの設備,作業者の配置及び資材·部品の供給点を決定する
活動 design
3402 組立ライン 製品の組立に利用される生産ライン assembly line
注釈1 代表的なものとして,単一品種組立ライン(single model
assembly line)と混合品種組立ライン(mixed-model assembly
line)とがある。前者を専用ライン,後者を混合ラインともい
う。
――――― [JIS Z 8141 pdf 18] ―――――
17
Z 8141 : 2022
番号 用語 定義 対応英語(参考)
3403 ラインバラン line balancing
生産ラインの各作業ステーションに割り付ける作業量を均等化する方法
シング 注釈1 代表的なラインバランシングとして,単一品種組立ラインの
バランシング(single model assembly line balancing)及び混合品
種組立ラインのバランシング(mixed-model assembly line
balancing)がある。
3404 ライン生産方 line production
生産ライン上の各作業ステーションに作業を割り付けておき,品物がラ
式 インを移動するにつれて加工が進んでいく方式
注釈1 流れ作業ともいう。
注釈2 全ての品物の移動と加工とが同期して繰り返されるライン生
産方式をタクト生産方式という。
3405 一人生産方式 一人の作業者が通常静止した状態の品物に対して作業を行う方式 single-operator
注釈1 複数の作業者が協働して作業を行う場合がある。 production
注釈2 ライン生産方式の対極をなす方式。 system
3406 U字ライン U字型の形状をとるライン生産方式 U-shaped
注釈1 この形状をとることによって,一人の作業者に割り付ける作production line
業の組合せ方が豊富になる。
3407 作業ステーシ 生産ラインを構成する作業場所であり,作業要素の割付け対象 work station
ョン
3408 作業要素 それ以上分割すると不合理が生じる作業の最小単位 work element
注釈1 最小合理的作業要素の略称であり,各作業要素について見積minimum
もられた時間を要素時間という。 rational work
注釈2 作業要素の実施順序に課せられた技術的制約を先行関係といelement
う。
3409 サイクルタイ 生産ラインに資材を投入する時間間隔 cycle time
ム 注釈1 通常,製品が産出される時間間隔に等しい。ピッチタイムとも
いう。
3410 編成効率 作業編成の効率性を示す尺度 line efficiency
注釈1 編成効率は,次の式で表される。
編成効率=作業時間の総和/(作業ステーション数×サイク
ル時間)
注釈2 作業編成の非効率性を示す尺度として,バランスロス(バラン
スロス=1−編成効率)が用いられる。バランス遅れとも呼ば
れる。
3411 混合品種ライ 混合品種組立ラインへ投入する品種の順序を決定する方式 launching system
ン投入方式 of mixed-model
注釈1 固定サイクル投入方式(fixed-rate launching system)と可変サイ
assembly line
クル投入方式(variable-rate launching system)とがある。前者
は一定の時間間隔をおいて品物を投入する方式であり,後者
は品種に応じて時間間隔を変え,品物を投入する方式である。
注釈2 部品の使用速度,作業負荷変動などの平滑化指数が評価尺度
として利用される。
3412 コンベヤシス コンベヤを利用した作業方式(JIS L 0122の6006参照) conveyer system
テム 注釈1 静止作業式コンベヤシステムと移動作業式コンベヤシステム
とがある。前者は作業者がコンベヤ上の品物を一旦作業台に
移し,静止した品物に対して作業を行う方式であり,後者はコ
ンベヤ上を移動中の品物に対して作業を行う方式である。
3413 ステーション station length
移動作業式コンベヤシステムの場合における作業ステーションの長さ
長
3414 ステーション 品物がステーション長を通過するのに要する時間 station time
時間 注釈1 通常,ステーション時間はサイクルタイムより長く,その差が
作業時間の確率変動を吸収するバッファの働きをする。
――――― [JIS Z 8141 pdf 19] ―――――
18
Z 8141 : 2022
d) 生産統制
1) 生産統制
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4101 ショップフロ ショップフロア(生産現場)が生産計画どおりに生産を実施するように, shop floor control
アコントロ 生産活動の進捗を管理する活動
ール
4102 現品管理 資材,仕掛品,製品などの物について運搬·移動又は停滞·保管の状況
を管理する活動
注釈1 現品の経済的な処理並びに数量及び所在の確実な把握を目的
とする。現物管理ともいう。
4103 余力管理 control of capacity
各工程又は個々の作業者について,現在の負荷状態と現有能力とを把握
available
し,現在どれだけの余力又は不足があるかを検討し,作業の再配分を行
って能力と負荷とを均衡させる活動
注釈1 余力とは,能力と負荷との差である。工数管理ともいう。
4104 進捗管理 仕事の進行状況を把握し,日々の仕事の進み具合を調整する活動 expediting follow-
注釈1 進度管理又は納期管理ともいう。 up
4105 手配番数 完成予定日を基準として,工程の所要期間を逆算した目盛の数
注釈1 手番ともいい,着手日,完成日を表すときに用いる。
4106 インプット/ input/output
期間ごとの各工程に対する計画投入量と実績投入量とを,又は計画産出
アウトプッ 量と実績産出量とを監視し,生産の進捗を管理する活動 control
トコントロ 注釈1 I/Oコントロールともいう。
ール
4107 生産時点情報 point of production
生産活動において発生する情報を,その発生場所(機械,作業者及びジ
管理 ョブ)で即時に収集し必要な指示(情報)を提供する情報管理システム
4108 生産報告 日々の作業実績を管理部門へ報告する行為 production
reporting
注釈1 通常,報告単位は作業者別又は機械別とし,生産数量,不良数
量,作業時間,材料使用量,作業条件などを毎日定時に報告す
る。
4109 bottleneck
ボトルネック 能力所要量が利用可能能力を上回っている工程,設備,機能又は部門
注釈1 あい路ともいう。
2) 生産指示
番号 用語 定義 対応英語(参考)
4201 プッシュシス push system
あらかじめ定められたスケジュールに従い,生産活動を行う管理方式
テム 注釈1 押出し方式ともいう。
4202 pull system
プルシステム 後工程から引き取られた量を補充するためにだけ,生産活動を行う管理
方式
注釈1 後工程引取方式,又は引張方式ともいう。
4203 差立(て) dispatching
ある機械·設備で,一つのジョブの処理が終わったとき,次に処理すべ
きジョブ(作業)を決定し指示する活動
注釈1 作業手配ともいう。
注釈2 ジョブの選択規則については,ディスパッチングルール
(3314)参照。
4204 1個流し one piece
1個を加工したら次工程に送る製造方式で,工程間に仕掛りを作らず1個
ずつ流す生産方式 manufacturing
4205 ピッキング picking
製造又は出荷のために必要な部品若しくは製品を,在庫置場から取り出
す行為
――――― [JIS Z 8141 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS Z 8141:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.100 : 経営組織及び管理 > 03.100.50 : 生産.生産管理
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学(用語集)