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表D.1−プロジェクト一覧(続き)
平成22年度平成24年度 キッズデザイン製品開発支援事業内のプロジェクト一覧
平 “チャイルドロック”設計のための子どもの操作能力の調査
成 家電における,安全安心情報を取り込んだ開発の“しくみ”構築と製品化研究
22 子育て賃貸住宅評価基準の設定
年 子ども用イスの安全性及び適合性の評価手法の確立
度 自転車の挟まれ事故(スポーク外傷)の防止に関わる子供の身体データ及び動作の評価,解析
自転車走行中における転倒事故防止に関わる子どもの身体データ及び動作の評価,解析
自転車停止中における転倒事故防止に関わる子供の身体データ及び動作の評価,解析
散歩車(および避難車)の安全性調査
次世代エスカレーターに向けた要素技術研究
子供向け屋内遊戯施設における遊具の安全推進プロジェクト
遊具の安全性を高めるための衝撃吸収特性に関する調査
隙間・穴に対する安全基準やチェックリストの作成
角・稜線に対する評価方法の策定及び安全基準やチェックリストの作成
事故未然防止・商品開発時の基盤となる子どもの行動特性データの蓄積
角等の性状に関する衝突安全性評価方法の研究
子どもの転倒時のデータ収集と,衝撃吸収性能を備えた床における転倒衝突時の子どもへの影響についての検
証
人間工学に基づく危険が伝わるデザイン及び注意表示のガイドラインづくり
日本小児科学会雑誌Injury Alert事例の分析に関する研究
保育所・幼稚園における遊具による事故の分析
D.4 参考文献・ツール
D.4.1 子どもの行動特性
[1] 保育所保育指針 “第2章 子どもの発達” 厚生労働省 2008
[2] 保育所保育指針解説書 “第2章 子どもの発達” 厚生労働省 2008
D.4.2 子どもの身体寸法・行動特性等の測定方法
[3] 子ども計測ハンドブック 持丸正明,西田佳史,河内まき子,山中龍宏 朝倉書店 2013
D.4.3 子どもの身体寸法に基づいた設計支援ツール
[4] 子どものからだ図鑑
[5] 子どものからだパスデータ集
[6] 全身の原寸大テンプレート 1歳・3歳・6歳 2Dキッズモデル
[7] 全身の原寸大マネキン 1歳・3歳・6歳 3Dキッズモデル
[4][7] 国立研究開発法人産業技術総合研究所/公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会/
特定非営利活動法人キッズデザイン協議会 2013
D.4.4 リスクアセスメント
[8] 消費生活用製品向けリスクアセスメントのハンドブック 第1版 経済産業省 2010
[9] リスクアセスメント・ハンドブック 実務編 経済産業省 2011
D.4.5 関連規格・基準
[10] ISO 8124-1:2014,Safety of toys−Part 1: Safety aspects related to mechanical and physical properties
[11] ISO 8124-2:2014,Safety of toys−Part 2: Flammability
[12] ISO 8124-3:2010,Safety of toys−Part 3: Migration of certain elements
――――― [JIS Z 8150 pdf 26] ―――――
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[13] ISO 8124-4:2014,Safety of toys−Part 4: Swings, slides and similar activity toys for indoor and outdoor family
domestic use
[14] ISO 8124-5:2015,Safety of toys−Part 5: Determination of total concentration of certain elements in toys
[15] ISO 8124-6:2014,Safety of toys−Part 6: Certain phthalate esters in toys and children's products
[16] ISO 8124-7:2015,Safety of toys−Part 7: Requirements and test methods for finger paints
[17] JIS S 6060:2017 筆記及びマーキング用具−窒息のリスクを軽減するためのキャップ仕様
[18] 都市公園における遊具の安全確保に関する指針 改訂第2版 国土交通省 2014
[19] 遊具の安全に関する規準 JPFA-SP-S:2014 一般社団法人日本公園施設業協会 2014
[20] 玩具安全基準書(ST-2016) 一般社団法人日本玩具協会 2016
[21] 子育てに配慮した住宅のガイドライン 東京都都市整備局 2016
――――― [JIS Z 8150 pdf 27] ―――――
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附属書E
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(参考)
0 : 2
危害の軽減及び防止の対策事例
0 17
E.1 危害の軽減及び防止の対策事例
事故及びヒヤリハットの例及び製品に施された対策の例を表E.1に示す。
なお,ここに挙げた対策例によって,それぞれの製品において全てのハザードが除去され,リスクが十分低減されているとは限らない。また,これ
ら対策は一例であり,製品の仕様又は機能,使用状況によって様々な対策を考えることが重要である。
表E.1−危害の軽減及び防止の対策を施した製品例
事故及びヒヤリハットの例 JIS Z 8050:2016における記述 危害の軽減及び 製品例(概要)
子どもに関連 リスクを回避又は 防止の対策
するハザード 低減する戦略
1 自宅の室内でドアに小指を挟隙間及び開口部 隙間ができないように ステップ1 : 本質 【ドア : 室内用】
み,皮膚がむけ変色。 “7.2.1” する。 的安全設計 ちょうつがい(蝶番)をやめ,隙間を大幅に縮小した。
育ち盛りの子どもの人 ステップ2 : ガー 【ドア : 室内用】
体計測データと関連付 ド及び保護装置 足元の指挟みに対しては,子どもの身長及びドア開閉の立ち位
けて,隙間及び開口部の 置の関係を考慮し,足元に樹脂カバーを付けた。
寸法を規定する。
2 外出先から母親と一緒に帰 隙間及び開口部 隙間ができないように ステップ1 : 本質 【ドア : 玄関用】
宅。子どもが植木に気をとら“7.2.1” する。 的安全設計 扉つり方式を従来の丁番つりから中心つりにし,つ(吊)り元
れていたため,母親が先に室 側の枠形状に凸形状を設けることで,扉表面と枠との隙間を小
内に入ろうとしたところ,子 さくした。
どもがドアのちょうつがい 育ち盛りの子どもの人 ステップ2 : ガー 【ドア : 玄関用】
(蝶番)側に指を挟んだ。ド 体計測データと関連付 ド及び保護装置 室内側は,ゴムを設けることで指を挟まない隙間を確保した。
アが閉まる途中で,子どもが けて,隙間及び開口部の
泣き出し気づいた。 寸法を規定する。
発射体及び可動 可動部の質量又は速度 【ドア : 玄関用】
又は回転体 を制限する。 玄関という特徴から風等で急にドアが閉まった場合もゆっくり
“7.2.6” と閉まる機能を付加した。
――――― [JIS Z 8150 pdf 28] ―――――
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表E.1−危害の軽減及び防止の対策を施した製品例(続き)
事故及びヒヤリハットの例 JIS Z 8050:2016における記述 危害の軽減及び 製品例(概要)
子どもに関連 リスクを回避又は 防止の対策
するハザード 低減する戦略
3 レストランでドアのちょうつ隙間及び開口部 隙間ができないように ステップ1 : 本質 【ドア : ビルエントランス用】
がい(蝶番)側にくすり指を“7.2.1” する。 的安全設計 開閉時に発生するつ(吊)り元側の枠と扉の間の隙間をなくし
挟んだ。 た。
4 遊具の階段を降りていると 突起部及び突出 不必要な突起部を設け ステップ1 : 本質 【遊具 : 鉄棒】
き,つまづいて転び,支柱の部“7.2.2” ない。 的安全設計 構造上必要なボルト・ナット類でも,直接衝突のおそれがある
ボルトに額をぶつけた。 場合は,外部に突出しない構造とした。
ステップ2 : ガー 【屋外遊具】
ド及び保護装置 金属が用いられる屋外遊具において,子どもが潜り込む裏側な
ど,避けられない突起部又は鋭利な角を保護するために,耐摩
耗性及び耐食性に優れたゴムコーティングを施した部品(部材)
を使用した。
5 キッチンの引き出しにしまっ鋭利なエッジ及 ステップ1 : 本質
ペン,鉛筆及び編み針の 【システムキッチン】
てあった果物ナイフを取り出びせん(尖)端 的安全設計
ようなとが(尖)った物 システムキッチンの包丁差しユニットにチャイルドロック機構
し遊んでいたところ,指を切部“7.2.3” 体への,低年齢の子ども を設けた。ロックのON/OFFをする部品は,幼児の身体寸法に
った。 の接触を制限する。 基づき,扉内側の幼児の手が届きにくい位置に設置した。
6 ジューサーミキサーで遊んで鋭利なエッジ及 ステップ1 : 本質
ペン,鉛筆及び編み針の 【ミキサー】
いて,手を入れたまま電源をびせん(尖)端 的安全設計
ようなとが(尖)った物 蓋を閉めなければ回転しない構造にするとともに,保護スイッ
入れてしまい,指を切った。部“7.2.3” 体への,低年齢の子ども チのガード機能などを付けた。
の接触を制限する。
7 歯ブラシをくわえたまま室内鋭利なエッジ及 裂傷のリスクを低減す ステップ1 : 本質 【歯ブラシ1】
を走っていて転倒し,口腔内びせん(尖)端 的安全設計
るために,露出したエッ 力が加わるとネック及びボディが曲がる歯ブラシ。歯及び歯ぐ
に歯ブラシが刺さった。 部“7.2.3” ジをなくすか,ガードす きを傷つけずにしっかりと汚れが落とせるブラシ圧及び喉突き
るか,丸みを付ける。 事故に関する実証・測定データに基づいた。
ステップ2 : ガー 【歯ブラシ2】
ド及び保護装置 歯ブラシのヘッドとグリップとの間に,丸いつば状の安全ガー
ドを付けた。
8 自宅リビングの窓を開けたと発射体及び可動 【ドアストッパー : 室内用】
製品の動きを停止する。 ステップ1 : 本質
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ころ,風が吹き抜けてドアが又は回転体 的安全設計 ドアが床の受けの位置まで開くと,自動的にドアストッパーの
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“7.2.6”
勢いよく閉まり,指を挟んだ。 ロックがかかる機構にした。
: 2
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――――― [JIS Z 8150 pdf 29] ―――――
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表E.1−危害の軽減及び防止の対策を施した製品例(続き)
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事故及びヒヤリハットの例 JIS Z 8050:2016における記述 危害の軽減及び 製品例(概要)
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子どもに関連 リスクを回避又は 防止の対策
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するハザード 低減する戦略
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9 店に勢いよく駆け込もうとし発射体及び可動 − ステップ3 : 使用 【自動ドア : ガラス面注意ステッカー】
たところ,入り口の自動ドア又は回転体 上の情報 目線の高さ及び距離によって表示が切り替わるチェンジングス
に気づかず,ガラス面にぶつ“7.2.6” テッカーを用いて,子ども向け,大人向けの注意喚起を,それ
かりガラスが割れた。 ぞれにとって分かりやすい絵柄及び文字遣いによって1枚の注
意ステッカー上に表示した。
10 2階ベランダの柵の横さんを 落下及びその他 バルコニーに効果的な ステップ1 : 本質 【建材 : ベランダ用アルミ手すり】
足がかりにしてよじ登り,庭の衝突による傷 対策をする。 的安全設計 よじ登り対策として,幼児が足をかけてよじ登ることが可能と
に転落した。 害“7.3” される高さまで,横さんの格子間の隙間を狭くするためのフィ
ンを付けた。隙間の寸法設定に当たっては実際に幼児による検
証を行い安全性を確認した。
11 自宅のリビングで兄と追いか 落下及びその他 衝撃吸収性のある表面 ステップ1 : 本質 【建材 : 住宅用床材】
けっこをしていて転倒し,床の衝突による傷 材料を取り付ける。 的安全設計 子どもが転倒した際の衝突速度及び衝撃度を調査・検証するこ
に肩を激しく打ち付けた。 害“7.3” とで独自の基準を設け,衝撃吸収効果を高めるために特殊緩衝
材を使用した。
12 ジャングルジムで遊んでい 落下及びその他 適切な安全用具及び環 ステップ2 : ガー 【建材 : インターロッキング】
て,足を滑らせて転落した。の衝突による傷 境を設計する。 ド及び保護装置 露出した土間コンクリートの上に,ゴムチップを使用したイン
地面に落ちた際に手首を強打害“7.3” ターロッキング状の素材を敷設した。クッション性があり,転
した。 倒,転落時の衝撃を緩和した。また,透水性もあり,雨が降っ
ても滑りにくくした。
13 リビングの出窓を開けた勢い 落下及びその他 ステップ1 : 本質
建物には,窓の防護物及 【建材 : 住宅窓用オペレーターハンドル】
で,コンクリートの上に転落の衝突による傷 びロック装置を取り付 的安全設計 外開き窓の開閉操作部に回転式構造のハンドルを採用。握って
した。 害“7.3” ける。 押し開く従来のハンドルに比べ,窓から外に身を乗り出す必要
をなくした。
14 母親がシャンプーをしている 溺水のハザード しっかりと注意して見 ステップ1 : 本質 【バスルーム】
とき,子どもは洗い場にいた“7.4” 守ることが容易なもの 的安全設計 子どもを見守りながら親が体又は頭を洗えるように,シャワー
が,バシャという音がして浴 となるように,見通しの ヘッドの設置位置を壁面から変更した。手元で吐止水できるシ
槽を見ると,子どもが沈んで よい水場環境を設計す ャワーヘッドを組み合わせた移動可能なテーブルを新たに設け
いた。 る。 た。
――――― [JIS Z 8150 pdf 30] ―――――
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JIS Z 8150:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.190 : 小児用設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.120 : 家庭内の安全
JIS Z 8150:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8050:2016
- 安全側面―規格及びその他の仕様書における子どもの安全の指針
- JISZ8051:2015
- 安全側面―規格への導入指針