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表E.1−危害の軽減及び防止の対策を施した製品例(続き)
事故及びヒヤリハットの例 JIS Z 8050:2016における記述 危害の軽減及び 製品例(概要)
子どもに関連 リスクを回避又は 防止の対策
するハザード 低減する戦略
15 かくれんぼをして遊んでい 閉じ込められた 製品を内側から開けら ステップ1 : 本質 【宅配ボックス】
て,宅配ボックスに隠れたと空間“7.5.3” れるように設計する。 的安全設計 内部で人の動きを察知して電気錠のロックを自動的にリリース
ころ鍵がかかり出られなくな する感知機能,電気錠が作動しない停電時に手動で解錠できる
った。 機能を装備した。
囲われた空間に適切な 【宅配ボックス】
通気を提供するための, あえて密閉性をもたず内部に光及び空気が入る設計にした。
通気穴を設ける。
16 ブラインドのひもが首にまき 首の絞付けのハ ひものない窓覆いを使 ステップ1 : 本質 【ブラインド1】
つき,危うく窒息するところザード“7.6” 的安全設計
用するか,危険なループ 操作コードそのものをきょう(筐)体内部に格納し,ハンドル
だった。 又は危険な長さをなく の上下だけで昇降を可能にした。
したひもを付けた窓覆 【ブラインド2】
いを使用する。 操作コードをループ状ではなく1本にし,首に絡まることを防
止した。
17 カーテンのタッセルに首が引 首の絞付けのハ 力がかかると切れるよ ステップ1 : 本質 【住宅インテリア部材 : タッセル】
っかかったまま,ぐったりしザード“7.6” 的安全設計
うなネックレスを作る。 通常はマグネットの磁力によって連結してループ状になってい
ていた。 るものが,一定の荷重が掛かるとマグネット部が外れ,首への
巻き付きを防止した。
【住宅インテリア部材 : 房掛け】
一定の荷重が掛かると房掛けのフック部分が前に倒れることで
タッセルが外れ,首への巻き付きを防いだ。
18 テーブルの上にあったボール 小さな物体 子どもがものを飲み込 ステップ2 : ガー 【文具 : マーカー】
ペンを持って遊んでいたが,“7.7.1” んでも呼吸することが ド及び保護装置 マーカーの蓋に通気孔を設け,誤って飲み込んだ場合にも窒息
少しの間,目を離していたと できるように,連続的な を防ぐ。また,蓋がテーブルから床に転がり落ちて,年下の幼
ころ,キャップがなくなって 空気の通り道を確保す 児が蓋を拾って口にしてしまうことを防ぐために,蓋に転がり
いた。 るような二次予防への 止めの突起を付けた。
戦略を適用する。
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事故及びヒヤリハットの例 JIS Z 8050:2016における記述 危害の軽減及び 製品例(概要)
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子どもに関連 リスクを回避又は 防止の対策
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19 留守番中のライターの火遊び 裸火“7.8.1” 子どもにとって操作が ステップ1 : 本質 【ライター】
で火災が起きた。 困難なように(すなわ 的安全設計 チャイルドロック機能を付加することで子どもが容易に着火で
ち,チャイルドレジスタ きない構造にした。
ンス),子ども対策をラ
イター及び他の発火源
の設計に盛り込む。
20 台所の炊飯器の湯気に手をか 高温流体による 使用できる高温流体の ステップ1 : 本質 【IHジャー炊飯器1】
ざしやけどを負った。 量を制限する。
ハザード“7.9.2” 的安全設計 蒸気処理に工夫を施し,低温化した上で排気をする機構を付けた。
【IHジャー炊飯器2】
発生した蒸気を水タンクで冷却することで蒸気レス化を図っ
た。また,炊飯中に蓋オープンボタンを押しても蓋が開かない
チャイルドロック機能を装備した。
21 ビルトイン食洗機の排気口が 高温流体による 使用できる高温流体の ステップ1 : 本質 【ビルトイン食器洗い乾燥機】
子どもの顔の位置に近いた 量を制限する。
ハザード“7.9.2” 的安全設計 排気口を正面から,上面操作部に変更するとともに,排気の低
め,高温の排気でやけどをし 温・低湿度化を図った(温度は体温程度まで下げた。)。
そうになった。
22 はいはいをしていて,床に置 高温流体による 使用できる高温流体の ステップ1 : 本質 【電気ケトル】
いた電気ケトルを倒してしま 量を制限する。
ハザード“7.9.2” 的安全設計 転倒流水防止構造,熱くなりにくい本体二重構造,蒸気レス構
い,お湯がかかってやけどを 造,空だ(焚)き防止機能,自動通電オフ機能,ロックボタン
した。 などを採用。取っ手側が重い構造にし,転倒した際,注ぎ口が
上を向き熱湯が漏れにくくした。
23 菓子の袋に入っていた乾燥剤 化学的ハザード 毒性の低い化学物質に ステップ1 : 本質 【石灰乾燥剤】
を菓子と一緒に食べてしまっ“7.10” 的安全設計
置き換えるか,当該物質 乾燥能力を損なわずに,ほとんど発熱しない石灰原料を開発し
た。 の使用量を更に少なく 乾燥剤に使用した[乾燥剤として食品に同こん(梱)されるこ
する。 との多い従来の石灰乾燥剤は水と反応すると200度近い発熱を
起こす。]。
24 病院で処方されたシロップ薬 化学的ハザード 適切な容器又は安全保 ステップ1 : 本質 【投薬瓶】
の瓶を一人で開けて,飲んで“7.10” 的安全設計
管施設では,チャイルド 子どもが容易に瓶の蓋を開けられないように,押しながら回さ
しまった。 レジスタントとなって なければ開かない機能をもたせた。
いる密封装置のような,
物理的障壁を使用する。
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Z 8150 : 2017
表E.1−危害の軽減及び防止の対策を施した製品例(続き)
事故及びヒヤリハットの例 JIS Z 8050:2016における記述 危害の軽減及び 製品例(概要)
子どもに関連 リスクを回避又は 防止の対策
するハザード 低減する戦略
25 コンセントの穴にヘアピンを 感電のハザード コンセントの場合のよ ステップ1 : 本質 【コンセント】
差し込みやけどを負った。 “7.11” うに開口部を接近しや 的安全設計 プラグの刃を2本同時に差し込まないと差し込めない扉を付け
すいものにする必要が た。
ある場合,効果的な隔離
方法を用いる。
注記 表中,“子どもに関連するハザード”の各事故情報に対応するセル内の“ ”内の数字は,JIS Z 8050:2016内の箇条を示している。
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JIS Z 8150:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.190 : 小児用設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.120 : 家庭内の安全
JIS Z 8150:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8050:2016
- 安全側面―規格及びその他の仕様書における子どもの安全の指針
- JISZ8051:2015
- 安全側面―規格への導入指針