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JIS Z 8204:1983 規格概要
この規格 Z8204は、化学,鉄鋼,石油精製などの装置工業の工程図などに,計測制御の機能又は設備を表す計装用記号について規定。
JISZ8204 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z8204
- 規格名称
- 計装用記号
- 規格名称英語訳
- Instrumentation symbols
- 制定年月日
- 1958年1月31日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 3511-1:1977(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.080.20, 17.020
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1958-01-31 制定日, 1960-10-30 確認日, 1963-03-01 改正日, 1966-03-01 確認日, 1969-03-01 確認日, 1970-10-01 改正日, 1975-11-01 確認日, 1978-12-01 確認日, 1983-11-01 改正日, 1989-02-01 確認日, 1994-02-01 確認日, 2000-01-20 確認日, 2005-03-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS Z 8204:1983 PDF [55]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 8204-1983
計装用記号
Instrumentation Symbols
1. 適用範囲 この規格は,化学,鉄鋼,石油精製などの装置工業の工程図などに,計測制御の機能又は
設備を表す計装用記号について規定する。
備考 この計装用記号は,次の場合にも用いることが望ましい。
(1) 設計図,配管図,仕様書,カタログ,見積書,注文書,そのほか技術上又は取引上の図面,
文書などに計測制御の機能又は設備を記載する場合。
(2) 計測用機器,その附属品,配管及び配線を識別又は表示する場合。
2. 用語の意味 この規格に用いる主な用語の意味は,JIS Z 8103(計測用語)によるほか,次による。
(1) 計測制御設備 各種の変量若しくは状態を量的にとら(捉)え,又は更に制御するための設備。
(2) 計測用機器 計測制御設備を構成する機器。例えば,検出器,伝送器,表示計器,調節器,調節弁な
どに用いる機器。
(3) 起因変量 ある動作を引き起こす契機となる変量。
(4) 操作ステーション 表示,設定,操作,自動・手動切換えなどの機能をもったオペレータ用の操作器
又は装置。
(5) ループ プロセスの変量を表示,記録又は制御するために構成され,相互に接続された計測用機器の
系統。このループを区別するために付けた番号をループ番号という。
(6) 測定点 一般配管又はプラント機器上で,測定される点。
(7) 調節部 調節計又は調節器からの信号を操作量に変え,制御対象に働きかける部分であって,バルブ,
ダンパ,ルーバなどの調節端と,パワーシリンダ,ダイヤフラムモータ,電動機器などのような操作
部を合わせたもの。
(8) 計器信号線 空気圧,油圧,電気量そのほかで表された信号を伝えるための配管,配線などを示す線。
(9) 電気信号 電気的量で表された信号。
(10) 空気圧信号 空気圧で表された信号。同じ目的で空気以外の気体の圧力で表された場合も含む。
(11) 油圧信号 油圧で表された信号。同じ目的で油以外の液体の圧力で表された場合も含む。
(12) 細管 圧力を伝える細い管。例えば,圧力式温度計の温度検出器などから伝送器,表示計器,調節器
又は自力式調節弁までの導管。
(13) 導路がある放射 放射線,可視光線などで定められた方向に導かれた放射。
(14) 内部結合 外部配線によらずシステム内部のデータ伝送路又はソフトウェアによって行われる結合。
(15) コンピュータ オンライン実時間で計測データを収集し,計算処理又は制御を行う制御用電子計算機。
引用規格,対応国際規格 : 54ページに示す。
――――― [JIS Z 8204 pdf 1] ―――――
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Z 8204-1983
(16) RT 多数のループで共有され,時分割で使用される操作ステーション。
(17) マルチループコントローラ ソフトウェアによって表現された内部演算モジュールと制御モジュール
の任意の結合によって制御系が組まれ,複数のループで共有され,時分割で使用する制御装置。
3. 記号の種類 記号の種類は,基本記号及び詳細記号とし,次による。
(1) 基本記号 基本記号は,計測制御設備の基本的機能を表現するのに用いる記号であって,例えば,概
略工程図において,計装と工程とのつながりの概要を示す場合に用いる。
(2) 詳細記号 詳細記号は,基本記号を補足するもので,計測制御の機能に加えて,その設備の要素の種
類を表示する場合に用いる記号であって,例えば,詳細工程図において,計測制御設備の内容を示す
場合に用いる。
詳細記号は,必要な詳しさに応じて必要な部分だけを用いることができる。
4. 基本記号
4.1 基本記号の構成 基本記号は,文字記号,個別番号及び図記号で構成する。
4.2 文字記号
4.2.1 文字記号一般 文字記号は,変量記号,変量修飾記号及び機能記号からなり,この順序で構成し,
表1(丸ゴシック体の文字で表記したものを除く。)による。
――――― [JIS Z 8204 pdf 2] ―――――
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Z 8204-1983
表1 文字記号
文字記号 記号の意味
変量記号 変量修飾記号 機能記号
A 警報
B 状態表示,運転表示
C 調節
D 密度又は比重 差
E 電気的量(1) 検出器
F 瞬時流量 比率
G 位置又は長さ ガラス
H 手動
I 指示
J 自動走査
K 時間 操作ステーション
L レベル
M 水分又は湿度
N 任意選択(2) 任意選択(2)
O 任意選択(2) 制限オリフィス
P 圧力又は真空 試料採取点又は測定点
Q 品質(1)例 : 組成,濃度,導電率 積算 積算
R 放射線 記録
S 速さ,回転数又は周波数 スイッチ
T 温度 伝送
U 多種の変量(3) 多機能計器
V 粘度 バルブなどの調節部
W 質量又は力(1) 保護管
X 不特定の変量(4) その他の機能
Y 任意選択(2) 演算器,変換器,リレー
Z 安全又は緊急
注(1) 仕様記号(5.4参照)又は注を付加することによって測定対象を明確にしてもよい。
(2) 使用者が任意に選択して用いる文字記号であって,変量に対する文字記号の割り当てが表1になく,かつその
変量がその装置で繰り返し使用されるとき,その変量について使用者が規定して用いてよい。
(3) 多種の変量を1台の機器に入力するとき,文字記号Uを,それぞれの変量記号を代表して用いてもよい。
(4) 文字記号Xは,その装置に限られた範囲で使用されるどれにも分類されない変量として使用し,その内容は
必要に応じて明記する。例えばITVなど。
備考 機能記号欄の中で,丸ゴシック体の文字で表記したものは,詳細記号の文字としてだけ使用する。
4.2.2 変量記号 変量記号は,測定変量及び起因変量を表す文字記号であって,大文字で表す。
4.2.3 変量修飾記号 変量修飾記号は,必要に応じて変量記号と組み合わせて使用し,大文字で表す。た
だし,誤解を生じるおそれがなければ小文字を用いてもよい。
4.2.4 機能記号 機能記号は,機能を表す文字記号であって,大文字で表す。
二つ以上の機能記号を配列する場合の順序は,I,R,C,T,Q,S,Z,Aとする。
なお,特に識別する必要がない機能は,この記号を省略してもよい。例えば,流量指示調節警報計にお
いて,FICAの代わりに,指示計付きであることを識別する必要がないときは,FCA,警報付きであること
を識別する必要がないときは,FICとなる。
備考 機能記号Aを修飾して上限警報,下限警報を表示する場合,仕様記号(5.4参照)として,そ
れぞれH,Lを用いて表すことができる。偏差,変化率なども同様に仕様記号によって表すこ
とができる。この場合,記号の意味を明記したうえで,使用する。
――――― [JIS Z 8204 pdf 3] ―――――
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Z 8204-1983
4.3 個別番号 個別番号は,個々の測定及び制御ループを識別するために用いるものであって,アラビ
ア数字で示す。
4.4 図記号
4.4.1 円記号 計測制御の機能は,直径約10mmの細い実線で表した円記号(表2)内に,文字記号,個
別番号を記入して表す。これらを円内に記入できない場合は,一部を円外に記してもよい。
表2
場所の区別 図記号
監視・操作の場所を区別する
必要のない一般の場合
現場
監視・操作の
場所を区別す
る場合 計器室(5)
注(5) オペレータが,通常,装置の監視・操作を行う場所。
備考 円内に文字記号と個別番号を記入する場合は,文字記号を上
部に,個別番号を下部に記入する。監視・操作の場所が計器
室の場合は,原則として,横線の上部に文字記号を,下部に
個別番号を記入する。また,文字記号を円の上半部の左側に,
個別番号を右側に書くこともできる。
4.4.2 線 図記号に用いる線は,次による。
(1) 計器とプロセスとの接続線 計器とプロセスとを結ぶ線は,図1に示す細い実線とし,一般配管又は
プラント機器の輪郭を表す線より細くする。
図1
(2) 信号線 信号線は,原則として,図2に示すように,線に対し約60°の傾きをもった線を等間隔に入
れた細い実線とし,一般配管より細い線で表す。
図2
なお,混同することがなければ,図3に示すように,斜線がない細い実線で表してもよい。
図3
――――― [JIS Z 8204 pdf 4] ―――――
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Z 8204-1983
備考 特にやむを得ない場合は,実線の代わりに破線 (−−−) を用いてもよい。ただし,二つの方
法を混用してはならない。
(3) 信号線の接続方式 信号線の接続方式は,表3による。
表3
接続状態 図記号
接続していないとき
接続しているとき
分岐しているとき
(4) 信号線の流れ方向 複雑な回路などで,信号の方向を表示する必要がある場合は,図4に示すように
矢印を付けて表す。
図4
なお,混同することがなければ,図5に示すように,斜線がないもので表してもよい。
図5
4.4.3 測定店 測定点は次による。
(1) 測定点は,図6に示すように,一般配管又はプラント機器を表す外形線に接続する引出線(細い実線)
との交点で表す。
図6
(2) 測定点の位置は,機能的にみて正しい場所であり,また,プロセスの流れの順番に合っていなければ
ならないが,必ずしも設備上の具体的な場所を表す必要はない。
(3) 測定点を明確に表す必要がある場合は,図7に示すように,プラント機器を表す図の中に,直径約2mm
の円で測定点を引出線の端に表すことができる。
図7
――――― [JIS Z 8204 pdf 5] ―――――
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JIS Z 8204:1983の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3511-1:1977(MOD)
JIS Z 8204:1983の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.020 : 度量衡及び測定一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.080 : 図記号 > 01.080.20 : 特定設備に使用するための図記号