JIS Z 8503-2:2006 人間工学―コントロールセンターの設計―第2部:コントロールスウィートの基本配置計画の原則 | ページ 3

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Z 8503-2 : 2006 (ISO 11064-2 : 2000)

6. コントロールスウィートレイアウトの検証及び妥当性確認

 コントロールスウィートレイアウトの検
証及び妥当性確認のために,次の事項を適用する。
− 設計結果(詳細設計仕様)と設計条件(機能仕様,又は標準)とを比較して,それが合致しているこ
とを保証するための検証。
− 妥当性確認は,実際的な運用上のものであることに注意。
− 機能及びユーザビリティーの評価(妥当性確認)。
− 移動パターン及びコミュニケーションリンクの妥当性確認には,リンク分析を行う。
− “ウォークスルー”及び“トークスルー”の利用。これらは,新しい設計に際して,シナリオ又は手
順に沿って検討するための手法である。完全タスクのためには,モックアップ又はシミュレーション
で十分であることに注意する。
− 新規設計の表現として,モックアップ同様に図面,写真などの利用。他にバーチャルリアリティー技
術などもある。
− コミュニケーション及びコーディネーションをテストできるリンク分析又は時系列分析。
− ISO 11064-7で規定されているコントロールセンターの評価原則。
一般に,コントロールスウィートの設計過程で多くの妥協が行われる。コントロールスウィート設計の
始点は幾つもあり得るし,コントロールスウィート及びその中の室の場所決めには,広い範囲の諸断面を
考慮しなければならない。したがって,設計上の主要な決定事項及び妥協点は,検証及び妥当性確認のた
めに文書化しておかなければならない(参考文献[5]参照)。

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附属書A(参考)特定の部屋及び区域に関する詳細留意点
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
コントロールスウィートの配置計画のような建屋のレイアウト計画は,考慮しなければならない要求事
項が多岐にわたるので複雑な問題である。この附属書は,この設計過程を容易にするために,コントロー
ルスウィート内に考えられる部屋及び作業領域について概観する。
次に記載するそれぞれの部屋に対して,本体4.及び本体5.で規定したことを考慮することが望ましい。
設計上の要求事項及びコントロールスウィートの設計過程での成果物が膨大になることを考えると,プロ
ジェクトチームは,関連する留意点を文書化しておくのがよい。
A.1 コントロールルーム 一般に,制御・監視タスク及びそれに関連するタスク領域は,コントロール
ルームに置かれる。コントロールスウィートの中でのコントロールルームの位置は,次のような留意点を
当てはめて決定するのがよい。
− セキュリティ及びセイフティ(例えば,直接出入口,特別なドア又はゲート,幾つものセキュリティ
チェックを経由する入出径路など)
− コントロールルーム階(地上階か否か)に関連する,運営上のリンク又は公的なリンク
備考 装置又は施設が建屋内に設置されている場合は,通常ほとんどの現場のワークステーション及
びオペレータが存在する主な操業階を,地上階(一階)にするのがよい。
制御タスク領域及び監視タスク領域は,同じ部屋に置いてもよいし,次のタスク領域と統合してもよい。
− 文書作成及び関連タスク領域
パソコン,VDT(端末表示器),統合プロセスコントロールシステムなどの電子機器の使用を含む
文書作成及びその他の事務的作業タスクに必要な設備を考慮する。
− 事務的タスク及び関連タスク領域
引継書,ノートなど(前項参照)
− 分析・診断及び関連タスク領域
数人でのディスカッションの可能性を含め,文書作成タスクに対するのと同様の考慮をする。
− 統括及び関連タスク領域
作業組織(チームワーク対運転要員と統括スタッフとの間の階層的隔たり),プライバシー,装置を
見渡せること,などの相反する要因を考慮する。
− 許可・訪問者対応及び関連タスク
このようなタスク領域(例えば,カウンター)が,コントロールルームの一部であるべきか,又は
分離した部屋であるべきか,作業組織(作業許可の交付と訪問者対応),ピーク時のコピーワーク,現
場の状況把握,コントロールルームの静粛な環境維持などの相反する点を考慮する。
− 交替勤務引継ぎ
A.2 機器設置区域及びメンテナンス区域 機器設置区域及びメンテナンス区域についても,人間工学的
配慮が必要である。これらは,機器のメーカー,供給者,メンテナンスエンジニアなどの緊密な協力によ

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って計画を練り上げるのがよい。
次の諸点を考慮する。
− コンピュータ設置区域,電子機器設置区域及びケーブルラック区域
これらの区域(例えば,ラックルーム,電気室など)についての詳細の多くは,コンピュータメー
カーなどによって提供される。当初の設置工事及び将来のメンテナンス作業について考慮すると同時
に, 環境要因(例えば,照明レベルなど)にも配慮する。
− メンテナンス区域,ワークショップ及びアプリケーションエンジニア区域
コントロールルームに関連するあらゆる種類のハードウェア・ソフトウェアのメンテナンス及び開
発作業タスクが行われることに留意する。VDTベースの作業については,JIS Z 8511JIS Z 8527を
参照。
− 保管区域(スペアパーツ)
アクセス,保管する機器の容積及び質量に留意する。
A.3 福利厚生区域 次の諸点を考慮する。
− 緊急避難口及び緊急機器具
例えば,個人用防護具,連絡用機器具,防災・警護用機器具などを考慮する。
− 休憩場所,キッチン及び喫煙場所
休憩時間,摂食,喫煙などについての企業方針に大きく左右されるが,いろいろな側面について考
慮する。さらに,緊急事態が発生したとき,コントロールルームへ容易に駆けつけられるように配慮
する。
− 個人用の保管エリア
個人的な所有物,学習書,トレーニングマニュアル,作業服,備品,工具などの保管エリアを考慮
する。
− トイレ,シャワー及び洗濯室
サイト内の他の場所からもち込まれる混入物に留意し,コントロールスウィートの清潔維持に配慮
する。
− ビジタールーム
一般見学者のための受付
− 特定の文化的要求事項のための区域
設計者は,その地域の風俗習慣及び文化的背景に根ざす特別の部屋,又は備え[例えば,祈とう(祷)
室,コントロールスウィート又はオフィス内での土足禁止など]が,コントロールスウィートに必要
かどうかを常にチェックする。
− 救急区域・機器具
法規を確認する。
A.4 その他 次に掲げるタスク領域は,分離した部屋と考えられるが,次の諸点を考慮した上でタスク
領域を組み合わせてもよい。
− 会議室領域,訓練・学習・シミュレータ領域
可能な出席者数,機器その他床面のスペースを要するものをリストアップする。このリストをもと
にそれらの部屋,区域の数及び寸法を見積る。

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− セキュリティー領域
コントロールスウィート(の一部)と他の施設との間の隔壁の要否を,協働作業者,スタッフなど
に必要なアクセスとも関連して考慮する。
− テクニカルサポートセンター
− 協力会社要員のための場所
− 緊急対策室
重大事態発生時には,特別の連絡機器を備えた別の施設が必要になる。コントロールルームがこの
条件に適しているか考慮する。

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参考文献
[1] MIL-STD-46855, 1999, Human Engineering Procedure Guide, US Department of Defense.
[2] NORO, K. and IMADA, A.S. 1991, Participatory Ergonomics (Taylor and Francis, London).
[3] PIKAAR, R.N. et al, 1998, Ergonomics in Process Control Rooms, International Instrument Users
Associations SIREP-WIB-EXERA,
Part 1: Engineering Guideline, Report M2665X98/WIB;
Part 2: Design Guideline, Report M2656X98/WIB.
[4] WILSON, J.R. and CORLETTE.N., 1995, Evaluation of human work (Taylor and Francis, London).
[5] WOODSON, W.E. et al, 1991,Human Factors Design Handbook : Information and Guidelines for the Design
of Systems, Facilities, Equipment and Products for Human Use (McGraw Hill, New York).
JIS Z 8511 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−通則
JIS Z 8512 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−仕事の要求事項についての指針
JIS Z 8513 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−視覚表示装置の要求事項
JIS Z 8514 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−キーボードの要求事項
JIS Z 8515 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−ワークステーションのレイアウト及び姿勢
の要求事項
JIS Z 8517 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−画面反射に関する表示装置の要求事項
JIS Z 8518 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−表示色の要求事項
JIS Z 8520 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−対話の原則
JIS Z 8521 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性についての手引
JIS Z 8524 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−メニュー対話
JIS Z 8525 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−コマンド対話
JIS Z 8526 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−直接操作対話
JIS Z 8527 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−書式記入対話

JIS Z 8503-2:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 11064-2:2000(IDT)

JIS Z 8503-2:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8503-2:2006の関連規格と引用規格一覧