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Z 8503-3 : 1999 (ISO/FDIS 11064-3 : 1999)
− 通常のオペレータに近接して置く装置のための付加的な空間や,分離した個別の訓練用ワークステー
ションなどの室内配置の選定に当たっては,オペレータの訓練のための要求事項に注意を払うことが
望ましい。
− 配置には,保守上の要求事項,技能者の作業空間及び機器搬出入のための作業空間を考慮することが
望ましい。かさばるものを扱う場所では,特に配慮が必要である。
− 一般にワークステーションは,通常動線から枝線を作れないような配置が望ましい。ただし,このた
めに実際に物理的な障壁を設けることは望ましくない。
− ワークステーションは,運用上必要のない限り,視覚的に気が散らないように,通常の操作位置から
は,入口や出口ができるだけ見えないように配置することが望ましい。
4.4.2 統括用ワークステーション コントロールルームによっては,あるワークステーションは統括用と
して設定される。次の幾つかの付加的な要求事項は,コントロールルーム内でのそれらの位置に関連する
ものとする。
− 統括用ワークステーションには,ときどきその位置で保管,表示及び使用する必要のある,付加的な
参照資料のことを十分に考慮することが望ましい。
− 統括用ワークステーションの配置に当たっては,統括者の主な職務が,システム,オペレータ,又は
その両方の管理のうちのどれであるかを早めに決定するのが望ましい。システム監視のためには,装
置の位置を最優先した配置とする。直接的なオペレータ統括のためには,各ワークステーションの室
内での位置とワークステーション相互の位置関係がより大切になる。
− 配置には,統括者の周りの付加的な動線や来訪者のための一時的な便宜を考慮することが望ましい。
− 重大な事態が統括領域において取り扱われる場合は,地図,図表,又は作業手順を表示するための特
別な垂直表示画面の設置を考慮するのが望ましい。一時的に増加する支援要員をこの領域内に収容す
るために必要となる追加空間についても考慮することが望ましい。
− 重大事態をコントロールルーム内の統括領域で扱わないときは,コントロールスイート配置計画のな
かで,重大事態を扱う別の領域を用意することが望ましい。
4.4.3 垂直方向の配置 高低のある床面という解決法を採ろうと考えるときには,次のような欠点もある
ことを考慮したほうがよい。
− 直接視線を交わすこと,会話を交わすこと,及び雑談することを妨げることがある。
− 人々の移動の障害となることがある。
− 大形機器の移動に制約が生じることがある。
− 将来,部屋の配置変更がやりにくくなり,柔軟性が乏しくなることがある。
− ワークステーションの高さやオペレータの位置がばらばらだったりすると,照明及び空調の管理に特
別な注意が必要となることがある。
− 車いすでの通行のために,スロープ又はリフトを用意しなければならず,余分な空間が必要になる。
参考 コントロールルーム内で床の高さを変えることで,共用の概要視覚表示器を見やすくしたり,
オペレータ同士が視線を交わしやすくしたりできる。こうした利点は,コントロールルームの
注意深い配置,又は概要視覚表示器の重複というような,別の方法によっても達成できる。
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Z 8503-3 : 1999 (ISO/FDIS 11064-3 : 1999)
4.4.4 補助ワークステーション 通常のワークステーションにすべての機器を装備すること,又は参照資
料を保管することが実用的でないような部分(作業のピーク時に負荷を分担する部分)については,補助
ワークステーションを設けることが望ましい。そのような補助ワークステーションの配置や設計は,タス
ク分析に基づいた主ワークステーションの位置やそれらの配置に用いたのと同じ人間工学的原則に従うこ
とが望ましい。
4.4.5 ワークステーション配置計画についての追加留意事項 次の点を考慮する。
− ワークステーションの配置計画については,将来的な要求事項をも考慮することが望ましい。コント
ロールルームのワークステーション配置計画は,当初の運用と同様に,計画した寿命の最終段階にお
いて求められるであろう要求事項をも考慮することが望ましい。このような考慮とは,機器類や追加
の作業場所及び運用手順の変更などの面から,最も起こることがある改良を含んだものをいう。
− コントロールルーム配置計画の過程では,身体障害者に関する要求事項を考慮することが望ましい。
これらは,例えば,動線領域を広げたり,車いす通行のためのスロープを設けたりすることである(附
属書A.5参照)。
参考 国内法規がこの規格に優先する場合もあり得る。
− ハードコピー情報は,それがコントロールルーム内で最も便利に使えるように分類して保存されてい
ることが望ましい。表1はその分類例を示す。
表1 コントロールルームでの保管 : 分類
保管上の要求事項 代表的な場所 例
即時利用 主ワークステーション操作手順
優先電話番号
緊急手順
診断リスト
大形図表
補助利用 内線電話帳
補助ワークステーション
補助操作手順
近接ワークステーション
建築/設計図面類
臨時利用 書架 重大でない装置の故障対応手順
− 私物を保管するために,コントロールルーム内のワークステーション(かばんや財布),及びコントロ
ール領域外のロッカールーム(衣類など)の双方に,適切な場所を設けることが望ましい。
− ときとして,一時的にコントロールルームで作業する必要がある現場オペレータ及び補助オペレータ
のような,二次的な使用者に関する要求事項も考慮されることが望ましい。これはしばしば,文書業
務のための作業台や,適当な座席及びコートやヘルメットの置き場所を含む。これらの要求事項はす
べて,適切なタスク分析を行ってきちんと決定されることが望ましい。
4.5 ワークステーション外共用視覚表示器
コントロールルーム内でワークステーションの外にある大
形の共用視覚表示器の設置場所に関する要求事項は,次による。概要視覚表示器としては,CCTVによる
多景観モニタ,映像プロジェクタ,固定配線式モザイク,諦止描画配置図,図表など種々の技法が利用で
きる。コントロールルームの配置設計に当たって,これらの多様な技法のどれかを採用しようとするなら
ば,それぞれの技法のもつ制約をもまた,考慮することが望ましい。これら制約とは,視角の限界,輝度
比,画面構成などをいう。
これら制約条件のために大形の共用表示器が配置できない場合には,同じ情報を各ワークステーション
に小さく表示することを検討するのが望ましい。
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Z 8503-3 : 1999 (ISO/FDIS 11064-3 : 1999)
4.5.1 水平及び垂直方向の視距離 次の点を考慮する。
− ワークステーション外共用視覚表示器を,通常的又は連続的に使用する場合は,それらがオペレータ
の正面にあって,ワークステーションから視線を上げたときすぐに視野に入り,また,視線を振るだ
けで全体が見渡せることが望ましい(ISO 11428及び図6参照)。
備考 この平面図は,配置の一般概念を示す。
図6 ワークステーション外視覚表示器の好ましい配置例
− ワークステーション外共用視覚表示器に提示されている情報が,ワークステーション操作中には読み
取る必要がないものであったり,単に二次的情報であったりする場合は,表示器はワークステーショ
ンの横方向に配置してもよい。この場合,その位置は,オペレータが通常の作業位置から単にいすを
回して体を向けるだけで,必要な情報が確実に読み取れるところが望ましい。
− 非常に大形のワークステーション外視覚表示器を常時連続して監視する必要のある場合には,共通の
表示をする各区画は,その情報を必要とするオペレータが,効果的,かつ,容易に監視できるよう割
り付けることが望ましい。
− オペレータがワークステーション外概要視覚表示器上の情報を常時使用する場合,その視覚表示器の
設計,及びコントロールルームの配置は,オペレータの通常の作業位置から表示データが縦横両方向
ともに全部読み取れるものであることが望ましい。
− 共用概要視覚表示器上の情報は,身体の大きさが5%95%値に分布するオペレータの通常作業位置か
ら読み取れなければならない(附属書B参照)。安全上重要な情報を表示する必要がある場合には,
この分布を超えている人も対象とすることが望ましい。
− ワークステーション外視覚表示器の最下段に表示される運転情報は,身体の大きさが5%値のオペレ
ータが普通に座った位置から読み取れなければならない。この寸法決定のためには,次の式を推奨す
る。
He Hc
H1 Hc D d (1)
Dc d
ここに, H1 : 表示器の可視最低位置
He : 床から眼球外側までの設計眼高位置;5%値を採用する。
備考 Heは,調整済のいす座面高と“座眼高”(附属書B参照)
の和である。
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Z 8503-3 : 1999 (ISO/FDIS 11064-3 : 1999)
Hc : コンソール上端の高さ
D : コンソール前端からパネルまでの水平距離
Dc : コンソールの奥行き
d : 視点からコンソール前端までの水平距離
各部寸法の説明は,図7を参照。
図7 ワークステーションの高さと下方視界の関係
備考 オペレータの人体寸法値については,適切なものを採用することが望ましい。附属書Bに参考
データを示す。
4.5.2 共用視覚表示器とその他の設備との関係 次の点を考慮する。
− 窓は,共用視覚表示器の隣り,又は同一視野内にないことが望ましい。
− 室内人工照明は,共用視覚表示器のいかなる部分の視認性をも妨げないことが望ましい。
− 共用視覚表示器周辺の仕上げは,その表示装置のいかなる部分の視認性をも妨げないように,注意深
く調整することが望ましい。
− 出入口は,主な共用視覚表示器の視野の外にあることが望ましい。
4.6 人の動線及び保守作業
一般的な動線や保守作業及び清掃のために適切な空間を確保することに関
する要求事項と推奨事項は,次による。
4.6.1 人の動線 次の点を考慮する。
− 一般的に監視・制御作業を視覚的,聴覚的に妨害しないような動線が望ましい。
− シフトの引継ぎが長引き,二つのチームが同時に居合わせる場合も,動線が適切になるよう空間を配
慮することが望ましい。
− コントロールルームは,整然と部屋から退避できるように配置しなければならない。
− コントロールルームの動線は,交差しないように配置することが望ましい。
− 天井高に制限がある場合は,その旨,表示することが望ましい。この場合,警告表示は天井に取り付
ける。
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− 一人の人間が直立姿勢で前進する際,次の公式で必要な最小空間寸法を算出するのが望ましい(図8
参照)。
道具箱を持っているときは余分な空間を必要とする。
図8 人の最小移動空間
緊急性のない出口 :
A=h (P95) +x (2)
B=a (P95) +y (3)
非常口 :
Aem=h (P99) +x (4)
Bem=a (P99) +y (5)
ここに, A : 開口高さ(非常口 : Aem)
B : 開口幅(非常口 : Bem)
h : 身長(体の高さ)
a : ひじからひじの幅
x : 高さ余裕(ヘルメット,帽子,靴の高さといった項目のた
めの適切な余裕をとるため)
y : 幅余裕(かさばった服などの適切な余裕をとるため)
P : %値
P95 : 使用者母集団の95%値
P99 : 使用者母集団の99%値
参考 人間の身体計測の定義については,ISO 7250を参照。さらに国内法規がこの規格に優先する場
合もあり得る。
− 非常口は,使用者母集団の99%値を利用しなければならないが,非常口でない場合は95%値を利用し
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JIS Z 8503-3:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/FDIS 11064-3:1999(IDT)
JIS Z 8503-3:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.40 : 工業計測及び制御
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学
JIS Z 8503-3:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8513:1994
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―視覚表示装置の要求事項