JIS Z 8514:2000 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―キーボードの要求事項 | ページ 3

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Z 8514 : 2000 (ISO 9241-4 : 1998)
が望ましい。
6.2.10 数字キーパッド 0から9までの10個の数字は,123配列(電話機配列)か,789配列(電卓配列)
のどちらかの方法で,数字ゾーンZN0に配置しなければならない。配列は電話機配列が望ましい。数字キ
ーセクションの配列と配置は,ISO/IEC 9995-4で規定する。
6.2.11 キートップ形状 英数字,カーソル,数字ゾーンにおける標準の大きさのキーのキートップは,凹
形かフラット形でなければならない。スペースキーはフラット形か凸形がよい。
7. 測定
7.1 一般 キーボードは,平らな水平面上で測定する。
参考1. ISO/IEC 9995-1によれば,キーボードの“列”は記号“A”,“B”,“C”,“D”及び“E”で
記述される。
2. “A”はユーザーに最も近い列であり,“C”はセンター又は基準列である。
7.2 キーボード設計の一般
7.2.1 パームレスト パームレストがある場合,その奥行きはパームレストの後ろの端から前面までの距
離を測定する。
7.2.2 キーボードセクション もし,キーボードの主要セクションが空間的な間隔によって識別すること
を前提にしているなら,その間隔はキーの底面で,セクション間の最も近い端同士の距離を測定する。
もし,キーボードの主要部分が空間的な間隔以外の手段で識別することを前提にしているなら,直接観
察する。
7.2.3 基準列の高さ 基準列の高さは,押下されていない状態のC列のキートップの中心から支持面ま
での距離を測定する(図9参照)。
図9 C列(基準列)でのキーボード高さの測定(1 : 基準列の高さ,2 : C列)
7.2.4 キーボードの傾斜角 傾斜角 ( 愀 ‰ 及びE列(E列がないキーボードの場合は,B列及びD
列)の高さの差から計算し,キーの上面(凸型キーを除く。)で測定する(図10参照)。
E列がない場合は,B列及びD列を用いる。
図10 キーボード傾斜角の測定
7.2.5 キーボード列の形状 直接観察する。

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7.2.6 キーボード表面及びキーボードの材料特性 つや消し仕上げかどうか,直接観察する。
拡散反射は,入射した光束に対する,反射した光束の拡散反射成分の比とする。ISO 2469に記される幾
何学的特性,分光特性,及び光度測定特性をもつ反射計を使用する。推奨する試験領域は,おおよそ50mm
×50mmとする。必要な場合は,キーボード上面の表面の代わりとなる標本を使用する。
熱伝導率の測定は,しなくてもよい。
7.2.7 キーボードの設置 道具を使用しないで,キーボードの位置が変えられるかどうか判定する。キー
ボードが本体から分離可能であることを確認する。
キーボードの滑りを測定するには,適当な力ゲージを使用し,水平面でキーボード正面の角を押す(図
11参照)。キーボードが動き始めるのに要する力を測定する。そのときの力が0.75Nより大きく,13.0Nよ
り小さいことを確認する。
オフィスの作業面と同等の,水平で滑らかな平面上で測定する。
図11 キーボードの移動に必要な力の測定
がたつきを測定するには,キーボードと作業面との接点にすき間があれば,その最大のすき間を測定す
る。すき間は0.25mmより小さいことが望ましい。
7.2.8 キーボード傾斜調整機構 傾斜調整機構のある位置変更の容易さを判定するには,傾斜調整機構の
すべての位置において,7.2.7の測定を行う。傾斜調整機構を,道具なしで調整することができるかどうか
判定する。
7.3 キーの設計
7.3.1 キーの配列及びキーの中心間距離 キー配列の評価は,ISO/IEC 9995を参照する。
キートップの中心間の距離を測定することによって,二つの隣接するキーの左右方向と上下方向の距離
を評価する。又は,端と端の距離を測定してもよい。
7.3.2 キートップの設計 キーの幅と奥行からキートップの面積を測定することによって,打けん面の大
きさを評価する(図12参照)。
図12 キートップ形状の測定

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7.3.3 キーの変位及び押下力 キーの変位の測定は,キーの中心に,キーの動きの方向に1.5Nの力を加
えて,キーを作動させることによって測定する。全く作動していない状態のキー位置と完全に押下したキ
ー位置の距離をキーの変位とする(図13参照)。押下力−変位特性曲線を生成する適切な方法を使用して,
図8と比較する。測定の手順を記述する。
スナップ位置における抵抗力の測定値が,キーのスナップ位置での押下力を表す。
スナップ・アクションにおいては,文字の生成がスナップ位置通過後であり,キー押下力がスナップ位
置での力に戻る前であることを確認する。
図13 キーの変位の測定(1 : 押されていないキー,2 : 押下されたキー)
7.3.4 キー入力のフィードバック
7.3.4.1 一般 知覚できる筋感覚,又は聴覚によるフィードバックがあることを確認する。
7.3.4.2 筋感覚によるフィードバック キーを作動させている間に,抗力が落ちることを確認する。
7.3.4.3 聴覚によるフィードバック 聴覚によるフィードバックの音量レベルを“切”にできることを確
認する。
キーボードの制御によって聴覚によるフィードバックが直接生成される場合には,キー作動後の聴覚に
よるフィードバックの存在を測定する。この場合,文字生成位置(スイッチ作動位置)と音響信号の発生
の間隔を確認する。その他の場合には,この特徴は評価しない。
7.3.5 はね返り動作(バウンス) キースイッチのはね返りがないか,意図しない信号が出てしまうこと
を防ぐシステムをもっているかを確認する。機械的な装置を用い,英字キーか数字キーを1秒間に5回,
1.5Nの力で作動させる。五つのキーをランダムに選び,それぞれ60秒間操作する。意図した文字が生成
できたか,及びキーストロークと同数の文字が生成されたかを確認するために,キーストローク数と生成
した文字の数を比較する。
7.3.6 キーロールオーバー 一つのキーを押したまま別のキーを押し,更にそれらを押したまま別のキー
を押す。これらの連続して押された三つのキーが正しく記録されることを確認する。三つのキーが英数字
キーゾーン及び数字キーゾーンの各行ごとの三つのキーを試験する。
試験中のキーボードは,各種の変更のためのキーを1種類について1個のキーを各種同時に押したとき,
変更のため以外のキーの作動も正しく報告できなければならない。例えば,right control+right alt+left shift
+“A”の組では正しく報告できなければならず,right control+left control+right alt+left shift+“A”では
正しくなくてもよい。
7.3.7 キーのリピート機能 キーが押下され,英数字キーが作動し,15秒間押下し続けたとき,1秒間当
たりにリピートされる文字の数を確認する。
2番目の文字が表示されるまでの遅れを記録する。これをリピート開始までの待ち時間とする。待ち時
間の後に表示された文字の数を数え,その値を15(秒)から待ち時間(秒)を引いた数値で割る。これを
リピート機能の“1秒間当たりの文字数”とする。

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リピート作動が抑止可能であることを確認する。
7.3.8 キーの文字・記号
7.3.8.1 図記号 ISO/IEC 9995-7を用いて適合を検証する。
7.3.8.2 キーの文字・記号の幾何学的設計 文字の高さは,H及びMのような大文字の上端の上の縁と下
端の下の縁で測る(図14参照)。
大文字(Iを除く。)の文字の幅は,セリフを除いた左端の最も左側の縁と右端の最も右側の縁で測る。
幅が高さの50%から100%の間であるかどうか,高さと幅の比を計算する(図15参照)。
図14 文字高さの測定(1 : 文字高さ)
図15 文字幅の測定(1 : 文字幅)
目盛の付いた線幅比較測定用のフォイルを用いてストローク幅を測定する。
コントラストを測定する一つの方法として,シンボル上の異なる4点以上と,シンボルがない背景上の
異なる4点以上の平均輝度を計算する。両者の平均の標準偏差と,部分偏差法による計算によって見積も
ったコントラスト値の不確定性を明記する。
7.3.8.3 キーの文字・記号の数及び位置 位置の適合を確認するために,ISO/IEC 9995-1を参照する。機
能キーと編集キーがシフトキーを入力しないで作動できることを確認する。表面仕上げの測定は7.2.6を参
照する。
7.3.8.4 キーの文字・記号の耐久性 キーの文字・記号が通常の使用で耐久性があることを確認するため
に,製造業者の耐久試験の適切さと手続きを吟味する。
備考1. この試験は,永久的でないマーキングに対してだけの要求とする。
2. キーの文字・記号の丈夫さと耐久性は,強度,頻度,及び力を考慮した特定の使い方によっ
て決定する。耐久性は,キーの文字・記号が,製造業者が定めたその製品の耐用年数にわた
って読みやすいことで証明する。

――――― [JIS Z 8514 pdf 14] ―――――

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7.3.9 カーソル・キー及び編集セクションのキー カーソル・キーが提供されているかどうか確認する。
ISO/IEC 9995を参照し,カーソル・キーが正しく配置されているか確認する。
カーソル・キーがISO/IEC 9995-5におけるどの配列を採用しているか確認する。
7.3.10 数字キーパッド ISO/IEC 9995-4を参照し,適合性を確認する。
7.3.11 キートップの形状 英数字,カーソル,数字ゾーンのキートップが,フラット形,又は凹形になっ
ていることを確認する(図16参照)。
スペースキーがフラット形,又は凸形になっていることを確認する。
図16 フラット形,凹形及び凸形のキートップ
8. 適合 この規格への適合は,6.の要求事項(測定方法は7.に記述)に合致することで証明する。
備考 (附属書Aで提案されているような)ユーザーの作業性試験を用いた適合への代わりの方法が
認められれば,そのような試験方法を用いて5.で示す性能基準を満たすことによって,適合を
証明する。

――――― [JIS Z 8514 pdf 15] ―――――

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JIS Z 8514:2000の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9241-4:1998(IDT)

JIS Z 8514:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8514:2000の関連規格と引用規格一覧