JIS Z 8522:2006 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―情報の提示

JIS Z 8522:2006 規格概要

この規格 Z8522は、オフィス作業で用いる,文字主体のユーザインタフェース及びグラフィカルユーザインタフェースにおける情報の提示方法及び提示情報の具体的特性について人間工学的な観点からの推奨事項を規定。

JISZ8522 規格全文情報

規格番号
JIS Z8522 
規格名称
人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―情報の提示
規格名称英語訳
Ergonomics -- Office work with visual display terminals (VDTs) -- Presentation of information
制定年月日
2006年11月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9241-12:1998(IDT)
国際規格分類

ICS

13.180, 35.180
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2006-11-20 制定日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS Z 8522:2006 PDF [47]
                                                                  Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 この規格の適用方法・・・・[7]
  •  4.1 提示する情報の特性・・・・[7]
  •  4.2 推奨事項の適用・・・・[8]
  •  4.3 製品の評価・・・・[8]
  •  5 情報の組織化・・・・[8]
  •  5.1 情報の表示位置・・・・[8]
  •  5.2 ウインドウ使用が適切な場合・・・・[8]
  •  5.3 ウインドウに関する推奨事項・・・・[9]
  •  5.4 表示領域・・・・[10]
  •  5.5 入出力領域・・・・[11]
  •  5.6 グループ・・・・[11]
  •  5.7 リスト・・・・[13]
  •  5.8 表・・・・[15]
  •  5.9 見出し・・・・[16]
  •  5.10 フィールド・・・・[17]
  •  6 図形オブジェクト・・・・[17]
  •  6.1 図形オブジェクトについての全般的推奨事項・・・・[17]
  •  6.2 カーソル及びポインタ・・・・[18]
  •  7 符号化手法・・・・[19]
  •  7.1 符号についての全般的推奨事項・・・・[19]
  •  7.2 英数字符号化・・・・[20]
  •  7.3 英数字符号の略記・・・・[21]
  •  7.4 図による符号化・・・・[21]
  •  7.5 色彩符号化・・・・[22]
  •  7.6 標識・・・・[23]
  •  7.7 その他の符号化手法・・・・[24]
  •  附属書A(参考)適用可能性及び適合を査定する手順例・・・・[26]
  •  附属書B(参考)関連規格・・・・[45]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 8522 pdf 1] ―――――

Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本人間工学会(JES)及び財団法人日本規格
協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 8522 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Z 8522 : 2006
(ISO 9241-12 : 1998)

人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−情報の提示

Ergonomics-Office work with visual display terminals (VDTs)- Presentation of information

序文

  この規格は,1998年に第1版として発行されたISO 9241-12を基に,技術的内容及び対応国際規格の構
成を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

1 適用範囲

  この規格は,オフィス作業で用いる,文字主体のユーザインタフェース及びグラフィカルユーザインタ
フェースにおける情報の提示方法及び提示情報の具体的特性について人間工学的な観点からの推奨事項を
規定する。この規格は,情報の視覚的表示を設計する及び評価する上の推奨事項を符号化手法をも含めて
規定する。この規格の各推奨事項は,例えば,設計するときの設計者向けの手引,経験に基づく評価を行
う場合の基準,及び使用性評価のための手引として設計プロセスのあらゆる場面で利用することができる。
色については,情報の強調表示及び情報分類のための色の使い方だけに限定する(その他の色の使い方に
ついての推奨事項は,JIS Z 8518参照)。
この規格では,情報の聴覚的な提示については扱わない。
インタフェースの設計は,仕事,ユーザー,環境及び利用可能な技術に依存する。したがって,この規
格を,設計全般に関する知識及びインタフェースを利用する状況の知識なしで適用することは不可能であ
る。また,この規格は,すべての項目をそのまま当てはめるべき規範的規則集として使うように意図した
ものではない。それよりも,設計者が,仕事の内容,及びユーザーの要求事項についての適切な知識をも
ち,利用可能な技術の使い方を理解していることを前提としている(これには,必要に応じて資格をもつ
人間工学専門家との相談又は,実際のユーザーで実験する場合もある。)。
注記1 この規格に対応する原規格は国際規格ではあるが,ラテン語系言語に基づいているため,推
奨事項の中には別の言語で用いるときに適用に当たって修正が必要なもの,又は適用できな
いものがある。例えば,“右から左”型の言語では“左から右読み”向けの推奨事項は,修正
及び翻案する必要がある。特定の言語に基づくと考えられる推奨事項(例えば,リスト項目
のアルファベット順配置)を適用する場合には,この規格の意図に添うように配慮すること
が望ましい。
注記2 インタフェースの設計では,ユーザーが各自の必要性に合わせてインタフェースを変更でき
るような,ソフトウエアが広く採用されてきている。しかしながら,ユーザーが自分で自分
に合うようにインタフェースを変更できるようにしたからといって,インタフェースの設計
に人間工学的見地からの配慮(例えば,ウインドウの位置,大きさ,色などの適切な既定値

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2
Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)
の設定)が不要になるわけではない。情報提示の仕方をユーザー自身で変更させることは,
この規格に外れる結果となり兼ねないことに留意すべきである。
注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 9241-12:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display terminals (VDTs)−Part
12: Presentation of information (IDT)
なお,対応の程度を表す記号(IDT)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示
す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するもので
あって,その後の改正版・追補には適用しない。
JIS Z 8513:1994 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−視覚表示装置の要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9241-3:1992,Ergonomic requirements for office work with visual display
terminals (VDTs)−Part 3: Visual display requirements (IDT)
JIS Z 8518:1998 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−表示色の要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 9241-8:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display
terminals (VDTs)−Part 8: Requirements for displayed colours (IDT)
JIS Z 8521:1999 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−使用性についての手引
注記 対応国際規格 : ISO 9241-11:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display
terminals (VDTs)−Part 11: Guidance on usability (IDT)
JIS Z 8524:1999 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−メニュー対話
注記 対応国際規格 : ISO 9241-14:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display
terminals (VDTs)−Part 14: Menu dialogues (IDT)
JIS Z 8525:2000 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−コマンド対話
注記 対応国際規格 : ISO 9241-15:1997,Ergonomic requirements for office work with visual display
terminals (VDTs)−Part 15: Command dialogues (IDT)
JIS Z 8527:2002 人間工学−視覚表示装置を用いるオフィス作業−書式記入対話
注記 対応国際規格 : ISO 9241-17:1998,Ergonomic requirements for office work with visual display
terminals (VDTs)−Part 17: Form filling dialogues (IDT)
ISO/IEC 11581-3:2000,Information technology−User system interfaces and symbols−Icon symbols and
functions−Part 3: Pointer icons

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
領域 (area)
画面又はウインドウ内の区切られた部分又は区域。

――――― [JIS Z 8522 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
Z 8522 : 2006 (ISO 9241-12 : 1998)
1
記号
2 1: 識別領域
2: 入出力領域
3: 制御領域
4: メッセージ領域
3
4
図1−各種領域の配置例
3.1.1
識別領域 (identification area)
表示される情報の標題を与える領域。その時点でのユーザーの状況及び仕事に関する情報を含む場合も
ある。
注記 識別領域でアプリケーション,ファイル,作業環境などを識別することもある。
3.1.2
入出力領域 (input/output area)
ユーザーからの情報を受け取る及び/又はユーザーに対して情報を提示する領域。
注記 input/outputは,用語では“入出力”としている。5.3.1でも“入出力領域”となっている。
3.1.3
制御領域 (control area)
制御情報を表示する領域及び/又はシステムとのやり取り,コマンド入力及びコマンド選択のためのコ
ントロールを表示する領域。
注記 制御情報を表示する領域をもたないが,ボタン,スライダ,チェックボックスなどのシステム
とのやり取りに用いるコントロールをもつウインドウアプリケーションがある。
3.1.4
メッセージ領域 (message area)
状況変化の情報及び/又はそのほかの情報(例えば,エラーメッセージ,進度情報,フィードバック)
を与える領域。
注記 メッセージは,OS,アプリケーションソフトなどで生成される。
3.2
符号化 (code)
情報を表現するための,英数字若しくは図的シンボルの体系化手法,又は視覚的手法(例えば,フォン
ト,色又は強調表示)。
注記1 一般に,ある情報内容を表現する英数字符号は,符号化前の文章より短くする。
注記2 “符号化 (code)”という用語は,コンピュータ科学領域で使われている“コード (code)”と
“コーディング (coding)”とを混同させない。コンピュータ科学領域では,“コード (code)”
は,実行できるソフトウエアプログラム中の命令系列をいい,“コーディング (coding)”は,
命令を組み立ててプログラムを作成する過程をいう。
注記3 この箇条の原文(ISO 9241-12)の表題は“code”であるが,記述内容は情報表現の手法である。

――――― [JIS Z 8522 pdf 5] ―――――

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JIS Z 8522:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9241-12:1998(IDT)

JIS Z 8522:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8522:2006の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称