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5.3.6 使用頻度の順 選択肢の使用頻度が分かっていて(又は決めることができて),選択肢の数が少な
い(8以下)場合,最もよく使われる選択肢を先頭に配置するのがよい。
5.3.7 アルファベット順 選択肢の使用頻度を決めることができない,又は選択肢の数が多く,かつ,利
用者が目的とする選択肢の名前を知っている場合には,選択肢はアルファベット順に配置するのがよい。
6. メニュー操作
6.1 操作の手掛かり
利用者がメニューの構造を覚えたり,メニュー構造の中で位置を確認したり,移
動するための手助けとなるように操作の手掛かりを与えるのがよい。
参考 手掛かりを与える方法には,区別しやすく,かつ,組合せやすい見出し,番号付けの方式,図
示手法,メニューパネルの並行表示,メニュー地図などがある。
6.1.1 見出し 見出しを操作の手掛かりとして使用する場合には,見出しは次のようにする。
a) 区別しやすく,説明的であること 選択すべきものを短く説明的に記述したもの(例えば,“キーワー
ド”名)。
b) 組合せしやすいこと 組み合わせてメニュー構造を表す複数語の見出しとすることができるもの(例
えば,動物/鳥)。
6.1.2 番号付けの方式 何らかの番号付け方式を使う場合には,メニューの構造が利用者に明らかで容易
に分かることが望ましい。
例 この規格での番号付けと同じく,1.は最上位レベル,1.1はその次のレベルなどとする。
参考 選択肢の番号を,選択肢を直接選択するために使用することもある。
6.1.3 図示手法 (Graphic techniques) 図示手法を利用する場合は,一貫して適用し,その目的が利用者
に容易に分かることが望ましい。
例 メニューのレベルを区別するために,少数の色,線種,又は書体を統一的に使用する。
備考 この規格で使われている図示手法という用語は,メニューの図的な配置を指しており,インタ
フェースの図的要素以外の属性にも関係するグラフィカル・ユーザー・インタフェース (GUI)
と混同しないことが望ましい。
6.1.4 複数パネルの同時表示 メニュー構造が階層的で,同時にその複数のレベルを幾つかのメニューパ
ネルで表示する場合には,メニューパネル間の階層関係を,利用者に明らかにすることが望ましい。
例 メニュー間の上・下位関係が容易に分かる多段表示メニュー。
6.1.5 メニュー地図 メニュー地図を使う場合には,メニュー地図は利用者がメニュー構造を容易に理解
できるものにするのがよい。及び,利用者の要求に応じて,すぐに利用できるようにするのがよい。
6.2 迅速なメニュー操作
利用者がメニュー構造中の種々の下位メニューに迅速に到達するため,それ
に応じたメニュー操作法を提供しようとする場合には,そのための操作方法は,利用者集団にとって妥当
で,かつ,利用者の仕事に適合していることが望ましい。
6.2.1 アクセス時間 メニューを階層構造からアクセスする場合には,メニューはできるだけ短時間で提
示するのがよい。
備考 推奨値は,500ミリ秒以内とする。
6.2.2 ノードへの到達 仕事の性質上ふさわしい場合,深い構造(4レベル以上)のメニューでは,利用
者は,その都度開始ノードに戻らずに,直接あるノードから他のノードに移動できることが望ましい。
6.2.3 開始 (initial) メニューへの戻り メニュー構造のどこにいても,開始メニューへ戻るための単純
で一貫した手段を,利用者に提供するのがよい。
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例1. Homeキーを押すと,開始メニューへ戻る。
例2. メニューを取り消すには,プルダウンメニューの外にポインタを移動する。
例3. 3層構造の最下位レベルで,エスケープ (Esc) キーを二度押す。
参考 利用者の仕事や作業の流れに合わせて,開始メニューを決めることが重要である。
6.2.4 上位レベルへの移行 メニュー構造が階層的な場合,メニュー構造中の一つ上のレベルへ移行する
ための単純で一貫した手段(例えば,1打けんで)を提供することが望ましい。
例 一つ上位のレベルに移行するのに,一貫してエスケープ (Esc) キーを使う。
6.2.5 複数の経路 メニューがネットワーク型に編成してある場合,及び利用者にとって意味があり及び
仕事に適切な複数の経路で,メニュー構造中のあるレベルに到達できるようにすることが妥当と考えられ
る場合,そのような複数の経路を利用者に提供するのがよい。
7. 選択肢選択及び実行
7.1 選択の方法
選択の方法及び使用する入力装置は,選択肢の選択を容易にするものであることが望
ましい。選択方法又は入力装置が適切か否かは,そのときの仕事,対話の要求事項,同じく個人の好みに
かかっており,選択肢が選択されたことを及び/又は実行されたことを示すフィードバックを,利用者に
与えることが望ましい。
備考 典型的には,選択肢を次の幾つかの方法でメニューから選ぶ(及び実行する。)。
− 選択肢番号又は符号(明示的指示子)をキー入力する,若しくは選択肢名又はその一部(暗
示的指示子)をキー入力する。通常は続いて実行のためにキーを押す。
− 該当する機能キー又はボタンを押す,若しくは該当するアクセラレータキーの組合せを押
す。
− ポインティングデバイス(例えば,マウス)を使い,選択所望項目へカーソルを動かし,
実行動作を行う(カーソルを選択肢上に置いた状態でクリックする。)。
− “印”を付け(例えば,選択肢の隣にxをキー入力する),実行キー(例えば,Enterキー)
を押す。
− ライトペンやスタイラスで選択肢をポイントし,実行動作を行う。
− 画面上の選びたい選択肢に触れる。
− 選択肢又はその符号を,声に出していう。
7.1.1 代替的手法 もし,システムの制約事項に束縛されない場合,選択肢を選択する幾つかの代わりと
なる方法又は入力装置を用意するのがよい。
例 マウスで選択肢をクリックする他に,選択肢指示子(例えば,選択肢名の先頭文字)をキー入力
する。
備考 選択肢の選択方法(すなわち,そのシステムで使える方法)についての案内を利用者に与える
ことが望ましい。
7.1.2 選択・実行分離操作 仕事の遂行上,迅速な到達が重要視されないか及び/又は誤った実行が深刻
な事態につながる場合,選択肢の選択と実行のための動作は,別にするのがよい。
例1. 選択にはマウスカーソルを移動させ,実行にはマウスのボタンをクリックする。
例2. 選択にはメニューの選択肢符号をキー入力し,実行にはリターンキーを押す。
7.1.3 迅速な到達 利用者が経験をもち,及び/又は特定のメニュー選択肢に迅速に到達する必要がある
場合,次のどちらか又は両方を適用することが望ましい。
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備考 次の手段は,7.1.2で述べた選択・実行分離操作手法に加えて用いてもよい。
参考 選択・実行分離操作手法と,選択・実行統合操作手法の両者を併用する場合,操作が実行直結
なのか,それとも実行に追加操作が必要なのかを,利用者に分かるようにすることは重要であ
る。
a) 近道機構 途中のメニューを飛ばして,希望する選択肢に直接到達する機構を用意するのがよい。
例1. 名前を指定するか,又はメニュー選択用に作ったマクロ(保存された一連の打けん入力)を使
用して,メニューに直接到達できる。
例2. 利用者は,メニューの指示子を先打ちできる(すなわち,途中のメニューパネルの表示を待た
ずに次のレベルの指示子をキー入力できる。)。
備考 メニューの“飛び越し”が可能な場合,構造内での位置及び上位レベルへの戻り方に関する情
報を利用者に与える。
b) 選択及び実行の統合 選択及び実行をまとめて行う機構を提供するのがよい。
例1. 利用者が選択肢の先頭の一字をタイプすると直ちに実行する(暗示的指示子)。
例2. 利用者が選択肢を表すアイコン上でダブルクリックすると直ちに実行する。
例3. “印刷”選択肢を含むメニューが表示されていなくても,利用者が,ALTキー及びPキーを一
緒に押すことでファイルが印刷される。
備考 実行と直結することで望ましくない結果が生じる可能性があれば,“復元”(すなわち,それ以
前の作業を後戻りさせる命令)を用意する。
7.1.4 フィードバック どの選択肢が選択されたかが分かるように,一貫したフィードバックを利用者に
与えるのがよい。
そのような方法の例としては,次による。
− 選択された,又はアクティブな選択肢を強調表示する。
− カーソルを選択された選択肢へ移動する。
− 押されたキーをコマンド行に復唱表示する。
− 複数選択では,選択された選択肢の隣にチェックマークを表示する,又は選択された選択肢の明る
さや色を変える。
− 選択された選択肢を音声フィードバックで指摘する。
備考 視覚的に表示するメニューとしては,強調表示による方法が最も望ましい。
7.1.5 選択の解除及び復元 選択手段と同様に,実行前に選択解除の手段を提供するか,又は実行結果を
復元する手段を提供することが望ましい。
例1. 選択を解除するのに,カーソルを移動する。
例2. 音声によって選択肢を選んだ後に,利用者が考えを変えた場合,“取消し”といってその前の選
択を取り消す。
7.1.6 応答の遅れ 選択肢を実行するコンピュータの応答が(開始後3秒以上)遅れる場合,コンピュー
タが要求を処理中であることを利用者に示すことが望ましい。
7.1.7 複数選択 複数の選択肢を選択できるメニューの場合は,実行の前に,利用者が任意の選択と変更
を行えるようにするのがよい。
備考 選択肢の実行によって望ましくない結果を生じることがなければ,選ばれるたびに各選択肢を
実行しても差し支えない。
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7.2 英数字キーボード
メニュー選択肢の選択及び実行に英数字キーボードを利用する場合,一貫性を
もち,仕事の要求事項に関連するような,及び利用者の期待に添うような手法を採用すること,並びに不
要な入力を最少にすることが望ましい。
参考 キーボードによるメニュー選択は,かなりの量のキーボード入力を仕事で必要としている場合
に特に適している(すなわち,利用者の指がたいていキーボード上にある。)。
7.2.1 打けん数を最少に 選択及び実行に要する打けん数を,目的とする選択肢を一意に指定するのに必
要な範囲で最少にするのがよい。
例 選択肢の選択に,選択肢名の先頭文字又はそのうちの独特の文字(暗示的指示子)を用いる。
参考 使用の容易さ,その他の作業達成上の考慮を犠牲にしてまで,打けん数を最少化しないことが
大事である。
7.2.2 コマンド行の位置 コマンド行を選択肢符号や選択肢名を入力するのに使う場合は,表示上の一貫
した位置に置くことが望ましい。
例1. アプリケーションを利用中ずっと,コマンド行を画面(又はウィンドー領域)の最下行に一貫
して置く。
例2. アプリケーションを利用中ずっと,コマンド行をメニューパネルの右に一貫して置く。
7.2.3 大小文字の同一扱い 選択肢は,大文字でも,小文字でも,大小文字の混用でも選べるようにする
のがよい(どちらを指示子で使っていても)。
7.2.4 キーボード文字 (key letter) を使った指示子 明示的指示子が使われ,及び次の2条件が当てはま
る場合,選択肢を幾つかのキーボード文字(記憶記号)を使って表すのがよい(8.1.10参照)。
a) 選択肢の意味を変えずに,メニュー内で一意な及び合理的なキーボード文字指示子が使える(8.3.2参
照)。
参考 あるメニュー構造中で,指示子に一つの意味をもたせることは重要である。
b) 選択肢の並べ方が,仕事の遂行にとって,それほど重要でない(7.2.6参照)。
例 キーボード文字として,copyにはc,printにはp。
連番的文字符号化 (sequential letter coding) (例えば,a=copy,b=printなど)は,メニュー選択肢とし
て使用しない。
備考1. メニュー主体の対話からコマンド主体の対話への移行が予想される場合に,キーボード文字
指示子を使うときは,指示子とコマンドの省略形とが食い違わないようにする。
2. キーボード文字指示子が,アクセラレータキーの記号として使われる場合,その記号を,メ
ニュー選択に使われる選択肢文字と同じにするほうがよい(8.2.4参照)。
7.2.5 指示子についての分かりやすい規則 キーボード文字指示子を使うときは,利用者が学習しやすい
規則を適用して決めるのがよい。
例 指示子を作るのに,切詰めを用いる(選択肢名の先頭文字又は先頭部分を指示子とする。)。
備考 その規則に従うと指示子が重複する場合は,二次的規則(例えば,母音字を捨てる。)を使って
一意な指示子を作る。
7.2.6 数字指示子 明示的指示子が使われ,及び次の条件のいずれかに当てはまる場合,連番指示子(始
まりは0でなく1から)を使うのがよい。
a) ある並べ方での選択肢の順番が,仕事の遂行上重要な場合。
b) キーボード文字指示子では,論理性と一意性が保てない場合(例えば,選択肢の意味とほとんど関連
のない選択肢中の文字を使うことになってしまう。“p=option”)。
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7.2.7 指示子の構造及び文法 選択肢指示子の構造及び文法は,一貫性をもつのがよい。
例 一貫した符号化方式(例えば,切詰め)を用いて,対話全体にわたり同じ選択肢には同じ指示子
を与える。
7.3 機能キー
メニュー選択肢の選択に機能キーを利用する場合,その使い方は,利用者に容易に分か
り,あるアプリケーションにわたり一貫したものにするのがよい。
参考 機能キーは,仕事で頻繁に使う選択肢の探索時間を短縮できるので,多用する選択肢及びほと
んどすべてのメニュー上で利用する選択肢の選択には,適した方法である。
7.3.1 指示子 機能キーを用いる選択肢の指示子は,機能キーのラベル(例えば,F1,F2,F3)に対応
させるのがよい。
備考 異なる配置(機能キーのラベルが異なる。)のキーボードを使うようであれば,キーボードに合
わせ,指示子を変える機構を提供することを考える。
7.3.2 割当の表示 機能キーの割当を示すメニューを必ずしも常時表示しない場合,求めに応じて素早く,
容易にそのメニューが得られるのがよい。
備考 上記メニューを得るための手段を,常に表示するほうがよい。
例 利用者が,F10を押すと,機能キー割当メニューが得られる。
7.3.3 メニューの向き 仕事を行ううえで利用者の迅速な応答が重要な場合,メニューの向き(水平,垂
直)は機能キーの向きに合わせるのがよい。
参考 ある場合には,アプリケーション全体をとおしてのメニューの向きの一貫性又は他の活動との
一貫性のほうが,機能キーとメニューの向きの空間的一貫性より重要なこともある。
7.3.4 割当の一貫性 あるメニュー選択肢をキーボードの機能キーから使えるようにする場合,一貫して
同じ機能キーで選ばれ,実行されるようにするのがよい。
例 ヘルプには常に同じキーを使う。
7.4 カーソルキーによる選択
カーソルキーによって選択する場合,仕事の要求事項に添った能率的,
かつ便利な方法で,利用者が希望する選択肢を選択できるようにするのがよい。
参考1. 選択肢がグループ当たり四つ以下である場合,カーソルキーによる選択は最適な手法である
ことが多い。
2. カーソルの置き方については,8.1.6も参照。
7.4.1 縦配置の選択肢
a) 選択肢を縦に配置し,その選択に上・下矢印のキーを使う場合,上・下矢印のキーで縦配置の選択肢
上のカーソルを上下できるようにするのがよい(1打けんで選択肢を一つ移動する。)。
b) メニューをラップアラウンド方式にする場合,カーソルが最後の選択肢にあるときに下矢印キーを押
すと,カーソルは最初の選択肢に移動し,最初の選択肢にあるときに上矢印キーを押すと,カーソル
は最後の選択肢に移動するのがよい。
7.4.2 横配置の選択肢
a) 選択肢を横に配置し,その選択に左・右矢印のキーを使う場合,左・右矢印キーで横配置の選択肢上
のカーソルを左右に移動できるようにするのがよい(1打けんで選択肢を一つ移動する。)。
b) メニューをラップアラウンド方式にする場合,カーソルが最後の選択肢にあるときに右矢印キーを押
すとカーソルは最初の選択肢に移動し,最初の選択肢にあるときに左矢印キーを押すとカーソルは最
後の選択肢に移動するのがよい。
――――― [JIS Z 8524 pdf 15] ―――――
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JIS Z 8524:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9241-14:1997(IDT)
JIS Z 8524:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.180 : IT端末設備及びその他の周辺設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学
JIS Z 8524:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8518:1998
- 人間工学―視覚表示装置を用いるオフィス作業―表示色の要求事項