JIS Z 9211:1982 エネルギー管理用語(その1) | ページ 4

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Z 9211-1982
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番号 用語 読み方 意味
対応英語
23506 キルヒホフの法則
きるひほふのほ Kirchhoff's law
ある面又は物体の放射率は,その吸収率に等し
うそく い。
23507 ランベール(ラン
らんべーる(らん Lanbert's law
面からの熱放射の強さの方向に関する分布は,法
バート)の法則 線方向となす角度の余弦に比例する。
ばーと)のほうそ

23508 ガス放射 がすほうしゃ gas radiation
CO2,H2Oなどの原子の数の多い気体の赤外域に
ある放射帯による熱放射。それによって生ずる燃
焼ガスからの熱放射。
23509 輝炎放射 きえんほうしゃ radiation from luminous
火炎中の微粒子(主としてすす)から発する連続
スペクトルの熱放射。 flame
(2.3.6) 化学反応
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番号 用語 読み方 意味
対応英語
23601 吸熱反応 きゅうねつはん反応系で熱の吸収を伴う化学反応。 endothermic reaction
のう
23602 発熱反応 はつねつはんの反応系で熱の放出を伴う化学反応。 exothermic reaction

23603 触媒反応 しょくばいはん catalytic reaction
触媒の影響によって行われる化学反応。触媒とは
のう 反応系において自らは変化せずに反応を促進又
は選択的反応を行う役目をするもの。
23604 反応速度 はんのうそくど rate of reaction
化学反応において反応系の各成分の量の変化す
る速度。
(2.4) 蒸気及び熱媒体
(2.4.1) 蒸気
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番号 用語 読み方 意味
対応英語
24101 飽和状態 ほうわじょうた saturated state
同一物質の気相と液相(又は固相)とが平衡して
い 共存するとき,気相の占める空間はその液体(又
は固体)の蒸気によって飽和されたといい,この
状態を飽和状態という。
24102 飽和温度 ほうわおんど saturation temperature
液体又は固体が飽和状態にある場合の温度。
24103 飽和圧力 ほうわあつりょ saturation pressure
液体又は固体が飽和状態にある場合の圧力。

24104 飽和蒸気 ほうわじょうき飽和状態にある蒸気。 saturated steam
24105 乾き飽和蒸気 かわきほうわじ水分を含まない飽和蒸気。 dry saturated steam
ょうき
24106 湿り蒸気 しめりじょうき水分を含む飽和蒸気。 wet steam
24107 蒸気乾き度 じょうきかわき quality of vapor
湿り蒸気 (24106) において,その中に含まれる蒸
ど 気の質量の全質量に対する割合。 (dryness of steam)
24108 飽和液(水) ほうわえき(す saturated liquid
同一物質の蒸気と平衡して共存する液体(水)。
い) (saturated water)
24109 過熱蒸気 かねつじょうき飽和温度よりも高い温度の蒸気。 superheated steam
24110 圧縮水 あっしゅくすい compressed water
飽和圧力よりも高い圧力の状態にある水。
24111 蒸気表 じょうきひょう steam tables
圧縮水,飽和水,乾き飽和蒸気及び過熱蒸気の諸
性質を示す表。
24112 飽和蒸気表 ほうわじょうき saturation state steam
飽和水と乾き飽和蒸気の諸性質を示す表。
ひょう tables

――――― [JIS Z 9211 pdf 16] ―――――

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Z 9211-1982
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番号 用語 読み方 意味
対応英語
24113 過熱蒸気表 かねつじょうき圧縮水と過熱蒸気の諸性質を示す表。 compressed water and
ひょう superheated steam
tables
24114 蒸気線図 じょうきせんず steam diagram
圧縮水,飽和水,飽和蒸気及び過熱蒸気の諸性質
を表す線図。
24115 h-s線図 えいち−えすせ h-s diagram
縦軸に比エンタルピーh,横軸に比エントロピーs
んず をとって,h,sに対応する蒸気の圧力,温度,比
容積,乾き度等の状態線を引いたもの。
24116 モリエ線図 もりえせんず →h-s線図 Mollier chart
24117 T-s線図 てぃーえすせん T-s diagram
縦軸に絶対温度T,横軸に比エントロピーsをと
ず って,T,sに対応する蒸気の圧力,比エンタルピ
ー,比容積,乾き度等の状態線を引いたもの。
24118 P-h線図 ぴーえいちせん P-h diagram
縦軸に圧力P,横軸に比エンタルピーhをとって
ず P,hに対応する蒸気の温度,比容積,乾き度等
の状態線を引いたもの。
24119 臨界状態 りんかいじょう critical state
圧力が上昇し,その圧力に対応する飽和状態が存
たい 在しなくなる限界のときの状態。
蒸発熱 (21216) が0となり蒸気と液の区別がな
くなる。
24120 臨界温度 りんかいおんど臨界状態における蒸気の温度。 critical temperature
24121 臨界圧 りんかいあつ 臨界状態における蒸気の圧力。 critical pressure
24122 超臨界圧蒸気 ちょうりんかい圧力が臨界圧力を超える蒸気。 supercritical pressure
あつじょうき steam
(2.4.2) 湿り空気
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番号 用語 読み方 意味
対応英語
24201 乾き空気 かわきくうき 水蒸気を含まない空気。 dry air
24202 湿り空気 しめりくうき 水蒸気を含む空気。 moist air (humid air)
24203 飽和空気 ほうわくうき saturated air
湿り空気の温度が,それに含まれている水蒸気の
分圧に対する飽和蒸気の温度に等しい空気。
(2.4.3) 熱媒体
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
24301 熱媒体 ねつばいたい heating medium
物理的,化学的に安定な物質であって,熱源と被
加熱体間の伝熱の仲介に使われる媒体。
24302 高温熱媒体 こうおんねつば heating medium for
一般に比較的高温の温度範囲で使用される熱媒
いたい 体。 higher temperature
24303 低温熱媒体 ていおんねつば heating medium for
高温熱媒体より低い温度範囲で使用される熱媒
いたい 体。 lower temperature
24304 有機熱媒体 ゆうきねつばい熱媒体として使用する有機化合物。 organic heating medium
たい
24305 ブライン brine
間接冷凍法において,蒸発器と被冷凍物との間に
介在して熱の吸収伝達を行う液体。
24306 冷媒 れいばい refrigerant
低温熱媒体の一種で,液相−気相の状態変化を利
用するもの。
24307 フロン ふっ化炭化水素の総称。冷媒として使用される。 freon
24308 アンモニア ammonia
窒素1原子と水素3原子からなる無色刺激性物
質。冷媒としても利用される。化学記号NH3

――――― [JIS Z 9211 pdf 17] ―――――

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Z 9211-1982
(2.5) 燃焼
(2.5.1) 燃焼計算
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対応英語
25101 完全燃焼 かんぜんねんし complete combustion
燃料が未燃分を残さないで燃焼し尽くすこと。
ょう
25102 理論空気量 りろんくうきり amount of theoretical
燃料の完全燃焼に必要な理論上の空気量。
ょう combustion air
25103 過剰空気量 かじょうくうき amount of excess air
燃焼の際に実際に供給された空気量と理論空気
りょう 量との差。
25104 空気比 くうきひ air ratio
理論空気量に対する実際の燃焼に使用した空気
量の割合。
25105 空気過剰係数 くうきかじょう→空気比。
けいすう
25106 過剰空気率 かじょうくうき excess air ratio
過剰空気量の理論空気量に対する割合。普通,容
りつ 積百分率で表す。
25107 当量比 とうりょうひ equivalent ratio
燃焼に用いる空気中の酸素に当量の燃料量に対
する,実際に供給した燃料の割合。空気比の逆数。
25108 空燃比 くうねんひ air-fuel ratio
燃焼に使用した燃料に対する空気の質量割合。
25109 理論燃焼ガス量 りろんねんしょ amount of theoretical
単位量の燃料が理論空気量で完全燃焼したとき
うがすりょう に生成するガス量。 combustion gas
25110 燃焼ガス量 ねんしょうがす amount of combustion
燃焼装置から排出される全ガス量。単位量の燃料
りょう の燃焼によって生ずるガス量。 gas
25111 排ガス量 はいがすりょう燃焼装置から排出される全ガス量。 amount of exhaust gas
25112 乾き燃焼ガス量 かわきねんしょ amount of dry
燃焼ガス量から水蒸気量を差し引いたガス量。
うがすりょう combustion gas
25113 湿り燃焼ガス量 しめりねんしょ水蒸気を含んだ燃焼ガス量。 amount of wet
うがすりょう combustion gas
25114 燃焼ガス温度 ねんしょうがす temperature of
燃焼ガスのある位置における温度。実測値又は熱
おんど 損失を考慮して計算で求めた値。 combustion gas
25115 理論燃焼温度 りろんねんしょ theoretical temperature
燃料が完全燃焼し,外界への熱損失が全くないと
うおんど 仮定したときに到達すべき燃焼ガス温度。 of combustion
25116 理論最高燃焼温度
りろんさいこう maximum theoretical
0℃の燃料が0℃の理論空気量で完全燃焼し,か
ねんしょうおん temperature of
つ,外界への熱損失が全くないと仮定した場合に
ど 到達すべき燃焼ガス温度。 combustion
25117 断熱燃焼温度 だんねつねんし adiabatic temperature of
外界への熱損失がない状態で燃焼が行われ,燃焼
ょうおんど ガスが化学平衡にある時の温度。 combustion

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Z 9211-1982
(2.5.2) 燃焼形態
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番号 用語 読み方 意味
対応英語
25201 予混合燃焼 よこんごうねん premixed combustion
あらかじめ燃料と空気を混合して燃焼させるこ
しょう と。
25202 拡散燃焼 かくさんねんし diffusion combustion
燃料と空気を混合しながら燃焼させること。
ょう
25203 表面燃焼 ひょうめんねん surface combustion
固体表面において酸化反応が起こることによっ
しょう て行われる燃焼。
25204 蒸発燃焼 じょうはつねん combustion by
蒸発しやすい液体燃料の液面に点火した時,燃料
しょう が蒸発しながら燃焼すること。 evaporation
25205 分解燃焼 ぶんかいねんし combustion by cracking
燃料が燃焼に際し,化学的に分解が起こって燃焼
ょう すること。
(2.5.3) 燃焼現象
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番号 用語 読み方 意味
対応英語
25301 着火(発火) ちゃっか(はっ ignition
未燃焼状態であった燃料が燃焼し始めること。
か)
25302 点火 てんか 燃料に火をつけること。 ignition,
firing
25303 自己着火 じこちゃっか self ignition
燃料と空気をある温度(圧力)に置いたとき,燃
料の温度が上昇して燃焼状態となる現象。
25304 火炎伝ぱ かえんでんぱ flame propagation
燃焼火炎が未燃焼の部分へ伝わって燃焼状態と
していく現象。
25305 火炎伝ぱ速度 かえんでんぱそ予混合燃焼における火炎面の移動速度。 flame propagation speed
くど
25306 燃焼速度 ねんしょうそく burning velocity
一様な可燃予混合気中に生じた平面状火炎が未
ど 燃の混合気に向かって進行する速度。
25307 デトネーション detonation
可燃気体と空気又は酸素の混合気中の燃焼伝ぱ
の際に衝撃波を生じ,その伝ぱに伴って非常に大
きな一定の速度で火炎帯が混合気中を進行する
現象。
25308 可燃限界 かねんげんかい inflammable limits
可燃気体と空気又は酸素の一様な混合気の一端
に点火したとき,混合気中に火炎が伝ぱし得る限
界の可燃気体の容積百分率。上限と下限がある。
25309 爆発限界 ばくはつげんか→可燃限界。 explosion limits

25310 吹き消え ふききえ blow off
燃料及び空気の噴出速度が燃焼速度より大きく
なり,炎が飛んで消える現象。
25311 逆火 ぎゃっか flash back
火炎伝ぱによって火炎がバーナ内に引き込まれ
る現象。
25312 輝炎 きえん luminous flame
火炎中にすすが生成し,その固体放射による輝き
のある火炎。
25313 不輝炎 ふきえん non-luminous flame
すす生成がなく,その固体放射の輝きのない火
炎。
25314 酸化炎 さんかえん 酸化作用のある炎。 oxidizing flame
25315 還元炎 かんげんえん 還元作用のある炎。 reducing flame

――――― [JIS Z 9211 pdf 19] ―――――

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Z 9211-1982
(2.5.4) 燃焼生成物
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
25401 未燃ガス みねんがす 燃焼ガス中に含まれる可燃性ガス。 unburnt gas
25402 すす soot
燃料の燃焼過程で生成する微粒炭素物質。
25403 ばい煙 ばいえん smoke
すすやばいじんを含んだ燃焼排ガス。大気汚染防
止法の定義によれば燃料その他の燃焼又は熱源
として電気の使用に伴い発生する硫黄酸化物,カ
ドミウム,塩素,ふっ化水素,鉛その他,人の健
康又は生活環境に被害を生じるおそれのあるも
の。
25404 ばいじん soot and dust
燃焼によって生じたすすと固体粒子。大気中にあ
るこのような混合物も,ばいじんという。
25405 硫黄酸化物 いおうさんかぶ sulfur oxides
二酸化硫黄 (SO2) ,無水硫酸 (SO3) など,硫黄
つ の酸化物の総称。
25406 窒素酸化物 ちっそさんかぶ nitrogen oxides
一酸化窒素 (NO) ,二酸化窒素 (NO2) など,窒
つ 素の酸化物の総称。
25407 燃えがら もえがら (combustion) esidue
固体燃料の燃焼で,燃焼室から排出される固体残
さ物。
25408 酸露点 さんろてん 燃焼ガス中の硫酸蒸気が凝縮し始める最高温度。 sulfuric acid dew point
(2.6) 計測
(2.6.1) 基本用語
参考
番号 用語 読み方 意味
対応英語
26101 化学分析 かがくぶんせき chemical analysis
物質の成分を調べること。定量分析と定性分析が
あり,前者では成分の量を調べる。
26102 工業分析 こうぎょうぶん proximate analysis
燃料の性状を知る分析法。一般に固体燃料の水
せき 分,灰分,揮発分,固定炭素の定量法をいう。
26103 元素分析 げんそぶんせき ultimate analysis
物質の成分元素の含有量を定量すること。一般に
液体燃料,固体燃料の炭素,水素,硫黄,窒素,
酸素の定量をいう。
26104 比色分析 ひしょくぶんせ colorimetric analysis
溶液の色の濃さ又はその色調を標準液のそれと
き 比較して物質を定量する化学分析。
26105 恒湿ベース こうしつべーす equilibrium moisture of
固体燃料の分析試料の状態で,食塩飽和溶液を入
coal at about 75%
れた恒温器中に試料を入れてその湿度と平衡さ
せた状態。 re-lative humidity and
room temperature
26106 気乾ベース きかんべーす air dried basis
固体燃料の分析試料の状態で,試料がふん囲気の
湿度とほぼ平衡となっているときの状態。
26107 無水ベース むすいべーす dry basis
固体燃料の分析値の状態で,工業分析の水分量を
除いた状態が基準となるように換算したもの。
26108 無水無灰ベース むすいむはいべ dry ash-free basis
工業分析の水分量,灰分量を除いた状態が基準と
ーす なるように換算したもの。
26109 純炭ベース じゅんたんべー pure coal substance
工業分析の水分量,灰分量に灰分補正率を乗じた
す basis
値(鉱物量)を除いた状態が基準となるように換
算したもの。
26110 使用時ベース しようじべーす as fired basis
固体燃料の使用するときを基準となるように換
算したもの。

――――― [JIS Z 9211 pdf 20] ―――――

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