JIS A 1230:2018 動的コーン貫入試験方法 | ページ 2

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でき,5 Nm以下の読取り精度をもつものとする。大型の場合,200 Nm以上のトルクが計測でき,10 Nm
以下の読取り精度をもつものとする。
表1−中型及び大型動的コーン貫入試験装置の寸法及び質量
動的コーン貫入試験装置 記号 単位 寸法及び質量
種類 仕様 中型 大型
打撃装置 ハンマー質量 m kg 30.0±0.3 63.5±0.5
落下高さ h mm 350±10 500±10
最大総質量a) − kg 70 115
アンビル 直径b) D mm 50 最大質量c) ma kg 18 18
コーン 公称断面積 A mm2 1 052 1 590
底部直径 D mm 36.6±2.0 45.0±2.0
マントル長さ L mm 69.0±3.0 90.0±2.0
円すい形部分長さ Lc mm 18.3±2.0 22.5±2.0
ロッド 最大質量 mr kg/m 5.0 6.7
外径 dr mm 28.0±0.4 32.0±0.4
長さ当たりの最大たわみの割合 − % 0.1 0.1
注a) 打撃終了後にロッドに作用する質量
b) hはハンマー外径
c) ハンマーガイドを含む最大質量

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dr dr
凡例 凡例
1 : 凡例
円すい形部分 円すい形部分
1 : 凡例
4 1 : 円すい形部分
2 : マントル 4 2 : 1 マントル
: 円すい形部分
: マントル
3 : 2自由回転接続 3 : 2差込み接続
: マントル
3 : 自由回転接続
又は固定接続 4 : ロッド
3 : 差込み接続
又は固定接続
4 : ロッド L : 4マントル長さ
: ロッド
4 : ロッド
L : マントル長さ 3 Lc :
L 円すい形部分長さ
: マントル長さ
L : マントル長さ
Lc : 円すい形部分長さ 底部直径
D : Lc : 円すい形部分長さ
Lc : 円すい形部分長さ dr : ロッド外径
D : 底部直径 D : 底部直径
D : 底部直径
dr : ロッド外径 dr : ロッド外径
dr : ロッド外径
3
2 2
1 90° 1 90°
D D
a) 回収型 b) 捨て型
図1−動的コーン貫入試験に用いるコーン
3.6 附帯装置
必要に応じて,次の附帯装置を用いることができる。
a) 自動測定装置
1) ハンマーの打撃回数を記録するために,機械式又は電気式の記録装置を用いてもよい。
2) 貫入長の測定の場合は,分解能2 mm以下のセンサーを用いてもよい。
3) トルクの測定の場合は,センサーを用いてもよい。
b) ロッドの鉛直性保持装置 ロッドの鉛直性を確保するための装置又はガイドを設置することが望まし
い。
c) ロッドの引抜き装置 ロッドの引抜き装置は,貫入したロッドを回収するために用いるもので,その
回収に十分な引抜力をもつものとする。

4 試験方法

4.1 装置の検査及び校正

  新規調査前に,試験装置の寸法及び質量が表1に適合することを確認する。
なお,ロッドの直線性の確認は,新規調査前,及び少なくとも20か所の貫入試験ごとに実施する。
現場において,試験装置を適切に作動させるために,1分間当たりの打撃回数,落下高さ,自動落下機

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構の作動,及びハンマー底面とアンビル受圧面とが平滑に接していることを確認する。自動測定装置を用
いる場合には,記録装置が正常に作動することを確認する。
自動測定装置に損傷,過負荷,若しくは修理が生じた場合,又は少なくとも6か月に1回の頻度で測定
装置の精度を確認する。損傷した部品は交換する。校正記録をその装置とともに保管する。

4.2 試験準備

  試験準備は,次による。
a) 動的コーン貫入試験装置は,試験中に水平方向に変位しないように地表面に設置する。ロッドの鉛直
性が2 %以下となるよう,打撃装置を据え付ける。ただし,試験結果が構造物,くい(杭),掘削孔な
どの影響を受けないように試験装置を設置する。
b) 車載した動的コーン貫入試験装置で試験を行う場合には,車のサスペンション(緩衝装置)が試験に
影響しないように,アウトリガーで車を支持する。
c) ロッドが水平方向に自由に動けるような水上又は掘削孔内で動的コーン貫入試験を行う場合は,打撃
中のロッドの曲げを防止するために,ロッドに摩擦が生じない保持材を用いなければならない。

4.3 試験手順

4.3.1  打撃回数の測定
打撃回数の測定は,次による。
a) コーンを1分間に1530回の打撃で,地盤に連続的に打ち込み,200 mmの貫入ごとの打撃回数をNd
値として記録する。打撃中の貫入量の測定は,ロッドに付けた目盛によって目視で確認するか,又は
自動測定装置による。
なお,5分間以上の試験の中断は,全て記録する。
b) ハンマーの上昇中にアンビル及びロッドに荷重を加えてはならない。
c) ロッドは,ロッドに不適切な曲げが生じないように,鉛直に打ち込む。ロッドを継ぎ足したとき,そ
のロッドの鉛直性が2 %以下であることが望ましい。鉛直性が5 %を超えた場合には,報告しなけれ
ばならない。
d) 軟弱粘土の場合は,必要に応じて1打撃当たりの貫入量を記録することが望ましい。打撃前に自沈が
生じた場合は,自沈量を記録する。
注記 打撃中に自沈が生じるような場合には,1打撃後の自沈がほぼ収まったことを確認した上で,
次の打撃を行うことが望ましい。
e) 中型で200回,大型で100回の打撃を行っても,貫入量が200 mmに達しない場合は,その貫入量を
記録して,試験を終了してもよい。また,200 mmの貫入に対して中型で100回以上,大型で50回以
上の打撃回数が5回連続した場合,試験を終了してもよい。
4.3.2 ロッドのトルク測定
ロッドのトルク測定は,次による。
a) ロッドのトルク測定は,少なくとも1 mの貫入ごとにロッドを1.5回以上回転させるか,又は最大ト
ルクに達するまで回転させて行う。トルクは,トルクレンチ又はこれと同等以上の精度をもつ装置で
計測し,記録する。
b) トルク測定後,ロッド間の緩みが生じないように,50回の打撃ごとにロッドを1.5回以上回転させる。
4.3.3 試験終了後の点検
試験終了後,打撃装置を外し,引抜き装置によってロッドを引き抜き,ロッドの直線性及び状態を目視
によって点検する。

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5 試験結果

  試験結果は,貫入長に対する打撃回数Nd及びトルクMvを報告する。

6 報告

6.1 現場報告書

6.1.1  一般
現場報告書は,調査現場において作成し,計測値及び試験結果を記録する。
現場報告書に記載された全ての情報は,第三者1)が結果を確認でき,理解できるように記録しなければ
ならない。
注1) 第三者は,試験者以外の全ての者をいう。
6.1.2 計測値及び試験結果の記録
調査現場にて,試験ごとに次の情報を記録する。
なお,*が付いている情報は,必須の記録事項である。その他の情報は,必要に応じて記録を行えばよい。
a) 一般情報
1) 発注者名
2) 受注者名
3) 作業又は現場番号
4) 現場の名前及び場所
5) 試験者名*
b) 試験位置に関する情報
1) 試験実施日及び試験番号*
2) 調査位置図(縮尺は問わない)
3) 基準点に対する地盤高*
4) 試験地点の平面位置
5) 陸上作業又は水上作業の区別
c) 使用試験装置に関する情報
1) 動的コーン貫入試験の種類(中型又は大型)*
2) 試験装置の製造業者,形式及び製造番号
3) コーンの種類(回収型又は捨て型)
4) アンビルの種類(剛結型又は非剛結型)
5) 緩衝材の使用の有無,並びにその材質及び寸法
d) 試験手順に関する情報
1) 天気
2) 4.1によって実施した装置の検査及び校正に関する書類
3) 次の試験結果*
− 貫入長に対するNd値
− 貫入長に対するトルクMv
− 測定した場合は,1打撃当たりの貫入量
− 貫入量が200 mmに達せずに試験を終了した場合は,その貫入量
− 打撃前に自沈が生じた場合は,自沈量

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4) ロッド周面摩擦低減対策の有無
5) 先行掘削の有無
6) 1分間当たりの打撃回数
7) 測定している場合には,地下水状況
8) 想定外事項(装置動作不良など)*
9) 試験後のコーン及びロッドの状況
10) 試験中の中断事項*
11) 途中で試験を中止した理由*
12) 試験孔埋戻しの有無
13) 試験中にロッドの鉛直性が5 %を超えた場合の状況(貫入長,理由など)*

6.2 試験報告書

  試験結果の品質を確認するために,試験報告書には6.1に記載した情報に加えて,次に示す項目を含ま
なければならない。試験結果は,第三者1)が確認でき,理解できるものとする。
a) 現場報告書(印刷物)
b) 試験結果を図化したもの
− 横軸に打撃回数Nd,縦軸に貫入長をとった図
− 横軸にトルクMv,縦軸に貫入長をとった図
c) この規格と部分的に異なる試験方法を用いた場合には,その内容
d) 現場責任者名

――――― [JIS A 1230 pdf 10] ―――――

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JIS A 1230:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 22476-2:2005(MOD)

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