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A 1304 : 2017
取付用枠を介して試験体を設置し,拘束する。
加熱面以外の部分は,火炎を遮断するように耐火れんがその他の材料で覆い,更にこれらの間が空いて
いて,加熱面以外の部分が加熱されるおそれがある場合は,無機質系断熱材その他のものを充するなど,
適切に処理して設置する。加熱炉に対して試験体の大きさが小さい場合は,拘束条件及び境界条件が変わ
らないような条件のもと,補助的な構造体と組み合わせて試験体を設置してもよい。試験体の端部及び加
熱炉との隙間を処理する材料は,試験体の拘束条件に影響することがないよう,柔らかく,変形に追従す
る材質のものとする。
なお,はりの4周を加熱する場合,はり上面の加熱炉内の空間高さは,はり幅以上とする。
7.3 載荷
荷重を支持する構造部分の場合,試験開始の15分以上前に,動的影響が生じない速度で所定の試験荷重
を作用させることで載荷を行う。このとき,載荷によって生じる変形を測定し,変形が安定するまで荷重
を一定に保つ。以後,試験を通じて荷重を測定・確認し,試験体の変形が生じるときは即座に載荷装置を
応答させ,要求値に従うよう荷重を制御する。
7.4 試験の開始
加熱を始めることで試験の開始とする。
試験開始前5分以内に,全ての熱電対で測定される初期温度について,不整がないことを確認し,その
数値データを記録する。同様に変形についても,試験体の初期状態を確認し,その数値データを記録する。
試験開始は,加熱曲線に従うプログラムが開始された時点とみなす。この時点から経過時間を測定し,
全ての測定・観察の手動及び自動システムが作動を始め(又は既に作動中),加熱炉を6.2に規定する温度
条件に従って制御する。
7.5 測定及び観察
試験の開始以降,次の測定及び観察を適切に行う。
なお,各測定温度の下降を確認する場合など,必要に応じて,加熱又は載荷を終了した後も測定及び観
察を継続することがある。
警告 水平区画部材(特に荷重を支持しない天井)においては,試験実施者は試験体に上ってはなら
ない。試験中,試験体が部分的又は全体的な崩壊に至ることを想定し,熱及び煙の影響から試
験実施者を守る対策を講じる必要がある。水平区画部材に対する可動熱電対,すきまゲージ及
びコットンパッドの適用は,安全性に十分配慮する。荷重を支持しない天井では通常,適用し
ない。
7.5.1 加熱温度の測定
加熱温度を,1分を超えない間隔で測定し,記録する。
7.5.2 炉内圧力の測定
炉内圧力を,制御点で連続的に,又は5分を超えない間隔で測定し,記録する。
7.5.3 荷重の測定
試験荷重を,1分を超えない間隔で測定し,記録する。ただし,載荷しない場合及びおもりによって載
荷する場合を除く。荷重を支持する構造部分の場合,試験体が試験荷重を支持できなくなった時間を記録
する。また,必要に応じて,拘束条件に関連して試験体の端部などに生じる力を記録する。
7.5.4 雰囲気温度の測定
雰囲気温度を,1分を超えない間隔で測定し,記録する。
7.5.5 遮炎性能の観察及び測定
――――― [JIS A 1304 pdf 21] ―――――
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区画部材[壁,床及び屋根(天井を含む。)]の遮炎性能は,試験を通して目視観察及び測定を行い,次
の項目を記録する。
a) 隙間 : 火炎を通すような亀裂などの隙間の有無,並びに観察された時間及び位置
b) 発炎 : 非加熱面での火炎の発生の有無,並びに観察された時間,位置及び火炎の継続時間
c) コットンパッド : 適用した場合,着火の有無,並びに着火が生じた時間及び位置(赤熱又は発炎を伴
わない炭化は無視する。)
d) すきまゲージ : 適用した場合,5.5.5.2に規定する方法ですきまゲージを入れることができる隙間の有
無,並びにその隙間が生じた時間及び位置
7.5.6 非加熱面温度の測定
固定熱電対によって測定する非加熱面温度を,1分を超えない間隔で測定し,記録する。可動熱電対に
よる測定は,5.5.6.2 d)に従い,必要に応じて随時行う。
7.5.7 変形の測定
関連する試験体の変形を測定し,記録する。荷重を支持する構造部分の場合,試験荷重を加える前から
測定を行い,加熱中は1分を超えない間隔で測定を行う。変形速度は,これらの測定に基づいて計算する。
7.5.8 内部温度の測定
内部温度を測定する場合,1分を超えない間隔で測定し,記録する。
7.5.9 観察
試験を通して試験体の一般的性状の観察を行い,構成材料の変形,亀裂,溶融及び軟化,爆裂,炭化,
煙の発生などの現象に関して記録する。
7.6 試験の終了
必要な加熱,載荷,測定及び観察を完了することで試験の終了とする。
なお,次のような場合,加熱及び載荷は,それぞれ試験の途中で終了してもよい。
a) 人命の危険又は試験装置の差し迫った損傷があった場合
b) 任意に設定された性能基準値に対する測定値の超過があった場合
c) 要求される加熱時間への到達があった場合
d) その他合理的な理由又は受渡当事者間の合意があった場合
8 報告
報告は,必要に応じて次の事項について行う。
a) 試験体の名称及び構造部分の種類
b) 試験体の構成材料の詳細(密度,含水率その他の品質を含む。)
c) 試験体の形状及び寸法
d) 試験時間及び加熱時間
e) 熱源
f) 燃料消費量
g) 加熱温度及び標準加熱曲線の種類
h) 拘束条件
i) 試験荷重及びその決定根拠の詳細(載荷した場合)
j) 非加熱面温度,変形及び内部温度,それらの平均値並びに測定位置(測定した場合)
k) 各測定結果の最高値及びこれに達した時間
――――― [JIS A 1304 pdf 22] ―――――
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l) 防火上重要な観察事項
m) 試験条件の逸脱又は超過があった場合,その詳細及び試験の有効性
n) 結果の判定及びその理由(参照した性能基準の特定)
o) 試験年月日
p) 試験機関名及び試験担当者名
――――― [JIS A 1304 pdf 23] ―――――
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附属書JA
(規定)
注水試験
JA.1 概要
この附属書は,耐火試験後に,加熱された試験体に注水して経過観察する試験について規定する。
JA.2 試験体及び試験手順
注水試験用試験体は,防火上・構造上差異がないと認められる場合,壁の試験体をもって,床,柱及び
はりの試験体の代替とすることができる。
箇条6の試験条件によって,30分以下の耐火時間が求められる場合は10分以上,30分を超える耐火時
間が求められる場合は30分以上加熱した試験体に,速やかに水平距離5 m,表面に対して45度の角度で,
筒先口径12.7 mm,筒先圧力137.2 kPaの注水を試験体の加熱面のほぼ中央に2分間行う。
JA.3 観察及び報告
著しい破損,欠落などの有無を観察し,報告する。
――――― [JIS A 1304 pdf 24] ―――――
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附属書JB
(規定)
衝撃試験
JB.1 概要
この附属書は,耐火試験後に,加熱された試験体に所定の衝撃を加えて経過観察する試験について規定
する。
JB.2 試験体及び試験手順
衝撃試験用試験体は,防火上・構造上差異がないと認められる場合,壁の試験体をもって,床,柱及び
はりの試験体の代替とすることができる。
箇条6の試験条件によって,30分以下の耐火時間が求められる場合は10分以上,30分を超える耐火時
間が求められる場合は30分以上加熱した試験体の加熱面を上(床,屋根の場合は下)にして水平に置き,
これに図JB.1に示す形状の重量1 kg,5 kg又は10 kgのなす形おもりを,加熱時間及び構造部分の種類に
応じて表JB.1に示す高さから試験体の弱点部に落とす。
なす形おもりは鋼製とし,図JB.1に示す寸法Rは目安として1 kgの場合は26 mm,5 kgの場合は45 mm,
10 kgの場合は56 mmである。
図JB.1−なす形おもりの形状・寸法
表JB.1−なす形おもりの落下高さ
単位 cm
耐火時間及び構造部分
項目
30分耐火 1時間耐火 2時間4時間耐火
床及び屋根 柱及び壁 床 柱及び壁 床 柱及び壁
おもりの質量 (kg) 1 1 5 5 10 10
落下高さ 200 100 200 100 200 100
JB.3 観察及び報告
耐火被覆材の全厚にわたる離,裏面に達する孔などの有無を観察し,報告する。
――――― [JIS A 1304 pdf 25] ―――――
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JIS A 1304:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 834-1:1999(MOD)
- ISO 834-1:1999/AMENDMENT 1:2012(MOD)
- ISO 834-4:2000(MOD)
- ISO 834-5:2000(MOD)
- ISO 834-6:2000(MOD)
- ISO 834-7:2000(MOD)
- ISO 834-8:2002(MOD)
- ISO 834-9:2003(MOD)
JIS A 1304:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.50 : 建築物の材料および構成要素の耐火性
JIS A 1304:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISC1605:1955
- 放射線サーベイ・メータ
- JISC1605:1995
- シース熱電対