JIS A 1414-3:2010 建築用パネルの性能試験方法―第3部:温湿度・水分に対する試験 | ページ 3

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を目的とする。
5.7.2 試験条件
試験体は,実際の仕様に準じて作製されたものとする。サッシ付きパネルの試験を行う場合には,実際
に使用が予定されているガラスとする。
なお,ガラス厚さが特定されていない場合は,仕様に定められたもののうち,最小厚さのガラスとする。
5.7.3 試験装置
試験装置の構成は,図6及び次による。
なお,試験体の全面に水を噴霧しながら,空気圧によって試験体に垂直に等分布荷重を加えることがで
きるものとする。
a) 圧力箱 圧力箱は,試験を行うに当たって内部圧力を一定に保つことができ,かつ,箱内に水噴霧ノ
ズルを設置したものとする。
b) 送風機 送風機の能力は,試験圧力まで試験体に加圧できるものとする。
c) 圧力調節機及び脈動圧発生装置 表2に規定する中央値及びこれを中心とした脈動圧が発生できる機
構をもつものとする。
d) 水噴霧装置 水噴霧装置は,試験体に規定の水量を均一に噴霧できるものとする。
e) 圧力差測定器 圧力差測定器は,圧力箱内外の圧力差を±5 Paの精度で測定できるものとする。
f) 試験体取付枠 試験体取付枠は,試験の圧力に耐え得る剛性をもち,かつ,圧力箱との間にすき間が
ないように取り付けることができるものとする。ただし,試験体を直接圧力箱に取り付けることがで
きる場合には,試験体取付枠を用いなくてもよい。
A : 試験体
A′ : 試験体取付枠
B : 圧力箱
C : 送風機
D : 圧力調節機
E : 整圧板(じゃま板)
F : 圧力差測定器
G : 脈動圧発生装置
H : 水量計
I : 水圧計
J : 水噴霧装置
K : 水ポンプ
L : 貯水槽
図6−水密性試験装置(例)
5.7.4 試験手順
試験手順は,次による。
a) 試験体の取付方法 試験体の圧力箱への取付けは,水平及び垂直を正しく,かつ,ねじれ及び曲がり

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のないよう圧力箱が気密になるよう固定する。
b) 加圧方法 加圧方法は,次による。
1) 脈動加圧に先立ち,予備加圧として,試験体に水密性が保持される期待最大風圧(正圧及び負圧)
を5分間加える。
なお,水密性が保持される期待最大風圧が特定できない場合には,受渡当事者間で予備加圧の値
を決定する。
2) 予備加圧が終了した後,試験体の全面に一様に毎分4 L/m2の水量を噴霧しながら,表2に示す中央
値を中心とした周期2秒近似正弦波の脈動圧を図7に示すように10分間加圧,1分間除圧しながら
順次加える。
なお,中央値までの昇圧速度は,1秒当たり20 Pa程度とする。
3) 脈動圧の最大は上限値が試験体の期待最大風圧に相当する値とする。中央値が1 600 Paを超えるも
のは,適切に数値を定める。この場合の上限値及び下限値は,中央値の±750 Paとする。
表2−脈動圧
単位 Pa
中央値 50 150 250 400 550 750 1 000 1 250 1 600
上限値 75 225 375 600 825 1 125 1 500 1 875 2 350
下限値 25 75 125 200 275 375 500 625 850
図7−加圧方法
c) 漏水状況の観察 試験体の漏水状況を目視によって観察する。
5.7.5 試験結果の記録
試験結果には,必要に応じて次の事項を記録する。ただし,共通記録事項は,箇条6による。
a) 試験に用いた圧力差(中央値)。
b) 試験体の圧力箱外側面への漏水の位置及び程度。
なお,漏水現象の程度は,表3による。

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表3−漏水現象の程度
現象 現象の詳細 現象の程度を表す記号
にじみ出し 圧力箱外側表面が水でぬれてくる状態。
水滴付着 水滴が圧力箱外側表面に付着している状態。
少しの空気漏れがあり,それが水と一緒になって気泡
泡立ち
となり,圧力箱外側から観察できる状態。
流れ出し 圧力箱外側表面を水が定常的に流れ落ちる状態。
吹き出し 空気と水が一緒になって吹き出る状態。
下枠などにたまった水が空気の漏れと一緒に水滴と
しぶき
なって飛散する状態。
その他 前記以外の記録すべき事項。

5.8 散水試験

5.8.1  試験の目的
建築物施工途中における事故的な水ぬ(濡)れ及び雨掛かりの発生を想定して,標準状態及び散水・乾
燥後の剛性・強度を測定し,散水によるパネルの力学特性値の低下率を算出することを目的とする。
5.8.2 試験条件
木質系パネルの試験条件は,次による。
a) 試験体調湿方法 試験体は,通常,JIS A 1414-1の6.3 b) に規定する環境下で平衡状態となるまで静
置する。
b) 試験環境 試験は,通常,a) と同様の環境下で実施する。
c) 試験体の寸法 試験体の寸法は,次による。
1) 試験体の幅は,実大の製品の厚さの2倍以上とする。
2) IS A 1414-2の5.3(曲げ試験)に規定する試験を行う場合の試験体の長さは,スパン(試験体の厚
さの12倍以上とする。)に50 mm又は試験体の厚さの1/2を加えた長さとする。ただし,スパン及
び実大の製品の厚さが試験に与えるせん断の影響を適切に考慮してこれと同等以上の精度で試験の
結果が得られる長さであることが確かめられた場合は,これによらなくてもよい。
5.8.3 試験手順
試験手順は,次による。
a) 本試験体は,試験体の片側前面に均一に行きわたるように72時間散水した後,自然乾燥又は熱風によ
る乾燥その他これらに類する方法で試験体の質量が散水前の質量を下回るまで乾燥させる。
なお,必要に応じて試験体を傾けて散水してもよい。
b) 本試験体及びサイドマッチング用試験体について,次の試験を行う。
1) IS A 1414-2の5.1(面内圧縮試験)に規定する試験を行う。
2) IS A 1414-2の5.2(局部圧縮試験)に規定する試験を行う。
3) IS A 1414-2の5.3に規定する試験を行う。
5.8.4 試験データの処理方法
試験データの処理は,次による。

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a) 面内圧縮強さは,JIS A 1414-2のA.1 a) の1) によって求める。
b) めり込み強さは,JIS A 1414-2のA.2 a) の1) によって求める。
c) 曲げ強さ(最大曲げモーメント)は,JIS A 1414-2のA.3 a) の1) 又は2) によって求める。
d) 曲げ弾性係数(曲げ剛性)は,JIS A 1414-2のA.3 b) の1) 又は2) によって求める。
e) 面内圧縮強さ,めり込み強さ,曲げ強さ(最大曲げモーメント)及び曲げ弾性係数(曲げ剛性)のサ
イドマッチング用試験体に対応する本試験体の比(1.0を超える場合は1.0とする。)を求める。各組
合せに対して得られた数値の平均値を求め,それぞれの散水による力学特性値の低下率とする。
5.8.5 結果の記録
試験結果には,必要に応じて次の事項を記録する。ただし,共通記録事項は,箇条6による。
a) 破壊荷重
b) 荷重−変形関係図
c) 試験中に生じた状態の変化
d) 本試験体の72時間散水後及び乾燥後の質量
e) 散水による力学特性値の低下率

6 共通記録事項

  試験結果には,必要に応じて次の事項を記録する。
a) 試験体の種類及び寸法(標本から採取した試験体の場合には,標本の寸法も同様に記録する。)
b) 試験体の断面図及び材料構成の詳細
c) 試験体数
d) 試験体質量
e) 試験体調湿方法及び試験体の含水状態
f) 試験環境
g) 試験体の取付方法(支持条件)及び変位センサ取付位置
h) 接合部の詳細
1) 接合図及び構成材の種類
2) 接合材料の強度。例えば,使用鋼材の引張強さ,充てんコンクリートの圧縮強さなど
3) 金物使用の場合には,その金物の形状・寸法及び材料強度
i) 試験年月日
j) 試験機関

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