この規格ページの目次
- 4. 測定装置
- 5. 測定方法
- 5.1 床衝撃音の発生
- 5.2 室内平均音圧レベルの測定
- 5.2.1 マイクロホンの設置方法
- 5.2.2 平均化時間
- 5.3 測定周波数範囲
- 5.4 残響時間の測定及び等価吸音面積の算出
- 5.4.1 残響時間の測定
- 5.4.2 等価吸音面積の算出
- 5.5 暗騒音の影響の補正
- 5.6 床衝撃音レベルの算出
- 5.6.1 固定マイクロホン法による場合
- 5.6.2 移動マイクロホン法による場合
- 5.7 規準化床衝撃音レベルの算出
- 5.8 標準化床衝撃音レベルの算出
- 6. 精度
- 7. 測定結果の表示
- 8. 試験報告書
- JIS A 1418-1:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS A 1418-1:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS A 1418-1:2000の関連規格と引用規格一覧
A 1418-1 : 2000 (ISO 140-7 : 1998)
間に関する標準化における基準の残響時間を0.5秒とする。
2. 基準の残響時間を0.5秒として標準化することは,次の式で示される値を基準の等価吸音面
積 (m2) として規準化することと等価である。
A0 .0 V
ここに, V : 室容積 (m3)
4. 測定装置
測定には,5.で述べる測定方法に適したものを用いる。標準軽量衝撃源としては,附属書1
の規定に適合したものを用いる。
音圧レベルの測定には,JIS C 1502に規定する普通騒音計又はJIS C 1505に規定する精密騒音計を用い
る。測定に先立って,JIS C 1515に規定する音響校正器を用いてマイクロホンを含めた測定装置全体の感
度を校正する。平面進行波音場における測定用に校正されている騒音計を用いる場合には,拡散音場補正
を行う必要がある。
周波数分析には,IEC 61260に規定するオクターブ又は1/3オクターブバンドフィルタを用いる。
備考 JIS C 1502又はJIS C 1505及びIEC 61260の規定に適合するリアルタイム型周波数分析器を使
用してもよい。
5. 測定方法
測定は,オクターブバンド又は1/3オクターブバンドごとに行う。これらのうち,いずれ
によるかは測定の目的に応じて事前に決定する。
5.1 床衝撃音の発生
測定対象の床上にタッピングマシンを設置し,衝撃音を発生させる。
タッピングマシンの設置位置は,室の周壁から50cm以上離れた床平面内で,中央点付近1点を含んで
平均的に分布する35点とする。はり(梁)やリブをもつ異方性をもった床構造の場合には,各ハンマー
を結ぶ線が,はりやリブの方向に対して45°の向きとなるようにタッピングマシンを設置する。
タッピングマシンによって発生される衝撃音が作動開始後の時間の経過に伴って変化する場合には,発
生音のレベルが安定してから測定を行う。
測定対象の床は,タッピングマシンの設置及び作動に支障がない程度に平滑で水平な面でなければなら
ない。床が柔らかい材料で仕上げられている場合には,附属書1の規定に十分注意してタッピングマシン
を設置する。
備考 タッピングマシンの打撃によって床の表面を損傷するおそれがある場合には,床衝撃音レベル
の発生に大きな影響を与えない薄い紙又はシート状材料を敷いて測定を行ってもよい。ただし,
その場合には,使用した材料を報告書に明記する。
5.2 室内平均音圧レベルの測定
5.2.1に示す固定マイクロホン法又は移動マイクロホン法によって,受
音室内の室内平均音圧レベルを測定する。測定時には,暗騒音レベルを常に監視する必要がある。
5.2.1 マイクロホンの設置方法
次の方法のうちのいずれかによる。
a) 固定マイクロホン法 受音室内で天井,周壁,床面などから50cm以上離れた空間内に,互いに70cm
以上離れた4点以上の測定点を空間的に均等に分布させる。
b) 移動マイクロホン法 0.7m以上の回転半径をもつマイクロホン移動装置を用いて,受音室内の天井,
周壁,床面などから50cm以上離れた空間内でマイクロホンを連続的に回転させる。その回転面は床
面に対して傾斜させ,また,各壁面に対しても10°以上の角度となるようにする。回転周期は15秒
以上とする。
5.2.2 平均化時間
――――― [JIS A 1418-1 pdf 6] ―――――
4
A 1418-1 : 2000 (ISO 140-7 : 1998)
a) 固定マイクロホン法による場合 各マイクロホン設置位置における音圧レベルの平均化時間は,5.3
に示す測定周波数帯域において,オクターブバンド測定の場合には,中心周波数が250Hz以下の周波
数帯域では3秒以上,500Hz以上の周波数帯域では2秒以上,1/3オクターブバンド測定の場合には,
中心周波数が400Hz以下の周波数帯域では6秒以上,500Hz以上の周波数帯域では4秒以上とし,そ
の間の等価音圧レベルを測定する。また,A特性音圧レベルを測定する場合には,平均化時間は6秒
以上として等価騒音レベルを測定する。
備考 等価音圧レベルとは,各周波数帯域ごとの音圧レベルの平均化時間にわたるエネルギー平均値
で,騒音計の積分平均機能を利用することによって自動的に測定することができる。騒音計の
周波数重み特性Aを通して測定した等価音圧レベルを特に等価騒音レベルという。積分平均機
能を備えていない騒音計を用いる場合には,時間重み特性Fによる指示値のピークの平均を読
み取る。
b) 移動マイクロホン法による場合 平均化時間は,マイクロホン移動装置の周期以上かつ30秒以上とし,
回転周期の整数倍とする。
備考 この方法による場合,必ず積分平均機能を備えた騒音計を用いて平均化時間における等価音圧
レベルを測定する。
5.3 測定周波数範囲
音圧レベルの測定は,次の中心周波数の周波数帯域について行う。
オクターブバンド測定 : 125Hz,250Hz,500Hz,1 000Hz及び2 000Hz
1/3オクターブバンド測定 : 100Hz,125Hz,160Hz,200Hz,250Hz,315Hz,400Hz,500Hz,630Hz,
800Hz,1 000Hz,1 250Hz,1 600Hz,2 000Hz,2 500Hz及び3 150Hz
備考1. オクターブバンド測定の場合には中心周波数4 000Hzの帯域,1/3オクターブバンド測定の場
合には中心周波数4 000Hz及び5 000Hzの帯域についても測定しておくことが望ましい。
2. 低周波数帯域の測定が必要な場合には,オクターブバンド測定による場合は中心周波数63Hz
の帯域,1/3オクターブバンド測定による場合は中心周波数50Hz,63Hz及び80Hzの帯域に
ついて測定を追加する。
5.4 残響時間の測定及び等価吸音面積の算出
5.4.1 残響時間の測定
a) 受音室内の1点に音源スピーカを設置し,室内に均等な分布となるように3点以上の測定点を設ける。
すべての測定点は,音源スピーカ,壁などの室の境界面から1m以上離す。
b) SO 3382に規定するノイズ断続法 (interrupted noise method) 又はインパルス応答積分法 (integrated
impulse response method) によって,オクターブバンド又は1/3オクターブバンドごとに残響減衰曲線
を求める。測定周波数帯域ごとの測定回数は,ノイズ断続法による場合には各測定点において3回以
上とする。
c) 測定された残響減衰曲線の傾きから残響時間を読み取る。その際,残響減衰曲線の初期レベルに対し
て−5dBから少なくとも−25dBまでの減衰に最小2乗法による直線回帰などの手法を適用して残響時
間を求める。
備考 残響時間 (s) は,小数点以下1けたまで求める。
5.4.2 等価吸音面積の算出
受音室の等価吸音面積は,測定周波数帯域ごとに5.4.1によって測定された
残響時間の平均値から,次の式によって算出する。
.016V
A (3)
T
――――― [JIS A 1418-1 pdf 7] ―――――
A 1418-1 : 2000 (ISO 140-7 : 1998)
ここに, A : 等価吸音面積 (m2)
V : 受音室の容積 (m3)
T : 受音室の残響時間 (s)
備考 等価吸音面積は,小数点以下1けたまで求める。
5.5 暗騒音の影響の補正
タッピングマシンが作動しているときとそれを停止したときの音圧レベルの
差が6dB以上の場合には,暗騒音の影響を除去した音圧レベルを次の式によって求める。その差が6dBよ
りも小さい場合には,この補正計算を行わず,音圧レベルの測定結果は参考値として記録する。
L 10 10Lb / 10 )
log10 (10Lsb / 10 (4)
ここに, L : 補正された音圧レベル (dB)
Lsb : 暗騒音の影響を含む音圧レベルの測定値 (dB)
Lb : 暗騒音の音圧レベル (dB)
備考 暗騒音の影響の補正は,次の式によって行ってもよい。
L LsbLC (5)
ここに, LCは暗騒音補正値(正の値)で,表1によって与えられる。
表1 暗騒音補正値 LC (dB)
Lsb−Lb (dB) 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9
6.0 1.3 1.2 1.2 1.2 1.1 1.1 1.1 1.0 1.0 1.0
7.0 1.0 0.9 0.9 0.9 0.9 0.9 0.8 0.8 0.8 0.8
8.0 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.7 0.6 0.6 0.6 0.6
9.0 0.6 0.6 0.6 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5
10.0 0.5 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4
11.0 0.4 0.4 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3
12.0 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.2 0.2 0.2 0.2
13.0 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2
14.0 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.1 0.1 0.1
15.0dB以上 補正なし
5.6 床衝撃音レベルの算出
5.6.1 固定マイクロホン法による場合
各測定周波数帯域について,タッピングマシンの設置位置ごとに,
すべての測定点において測定された音圧レベルのエネルギー平均値 (Lk) を次の式によって計算する。
m
1 L / 10
Lk 10 log10 10 j (6)
mj1
ここに, Lj : j番目の固定測定点における音圧レベルの測定値 (dB)
m : 固定測定点の数
上式で求められた加振点ごとの室内平均音圧レベルの算術平均を計算し,各周波数帯域における床衝撃
音レベル (Li) とする。
備考1. Li (dB) は,整数位までで表す。ただし,積分平均型騒音計又はこれに類する測定器を用いて
測定する場合には,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
2. Lk (dB) は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
3. Li (dB) は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
5.6.2 移動マイクロホン法による場合
マイクロホンを移動することによって測定された加振点ごとの
室内平均音圧レベルの算術平均値を計算し,各周波数帯域における床衝撃音レベル (Li) とする。
――――― [JIS A 1418-1 pdf 8] ―――――
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A 1418-1 : 2000 (ISO 140-7 : 1998)
備考 床衝撃音レベル (dB) は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
5.7 規準化床衝撃音レベルの算出
5.4.2によって求められた受音室の等価吸音面積 (A) と5.6によって
求められた床衝撃音レベル (Li) から,式(1)によって規準化床衝撃音レベル (L'n) を計算する。
備考1. 規準化床衝撃音レベルは,附属書2に示す基準音源を用いた等価吸音面積レベルの測定の結果
から算出することもできる。
2. 規準化床衝撃音レベル (dB) は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
5.8 標準化床衝撃音レベルの算出
残響時間の測定結果 (T) と5.6によって求められた床衝撃音レベル
(Li) から,式(2)によって標準化床衝撃音レベル (L'nT) を計算する。
備考1. 標準化床衝撃音レベルは,附属書2に示す基準音源を用いた等価吸音面積レベルの測定の結果
から算出することもできる。
2. 標準化床衝撃音レベル (dB) は,JIS Z 8401によって小数点以下1けたに丸める。
6. 精度
測定方法は,ISO 140-2の規定に適合するように十分な反復性をもたなければならない。測定
の手順や測定装置を変更した場合には,ISO 140-2に従って測定精度を確認する必要がある。
7. 測定結果の表示
測定結果は,図及び表で示す。図の目盛は,オクターブの幅が15mm(1/3オクター
ブの幅が5mm),10dBが20mmとなるようにとる。各周波数ごとの測定結果は点で示し,順次,直線で結
ぶ。
1/3オクターブバンド測定による結果からオクターブバンドごとの値を計算する場合には,次の各式に
よる。
3
Li ,3/1, j / 10
床衝撃音レベル : Li1/1,10 log10 10 (7)
j 1
ここに, L1,i / 1 : オクターブバンドごとの床衝撃音レベル (dB)
当該オクターブバンドに含まれる1/3オクターブバン
/1, ,3 j :
iL
ドごとの床衝撃音レベル (dB)
3
Ln ,3/1, j / 10
規準化床衝撃音レベル : Ln1/1,10 log10 10 (8)
j 1
ここに, L /1,n 1 : オクターブバンドごとの規準化床衝撃音レベル (dB)
Ln/1, 当該オクターブバンドに含まれる1/3オクターブバン
,3 j :
ドごとの規準化床衝撃音レベル (dB)
3
LnT ,3/1, j / 10
標準化床衝撃音レベル : LnT1/1,10 log 10 10 (9)
j 1
ここに, L nT/1, 1 : オクターブバンドごとの標準化床衝撃音レベル (dB)
LnT/1, ,3 j : 当該オクターブバンドに含まれる1/3オクターブバン
ドごとの標準化床衝撃音レベル (dB)
8. 試験報告書
試験結果の報告書には,測定結果とともに,次の事項を記載する。
a) 測定はこの規格によったこと
――――― [JIS A 1418-1 pdf 9] ―――――
A 1418-1 : 2000 (ISO 140-7 : 1998)
b) 測定機関名
c) 測定依頼者の名称及び住所
d) 測定実施年月日
e) 建物の構造(平面図,断面図,室内仕上げなど)及び測定条件(測定対象床−受音室の関係,加振点
の位置,測定点配置など)の説明
f) 受音室の容積
g) 床衝撃音レベルLi,規準化床衝撃音レベルL'n,標準化床衝撃音レベルL'nTの測定結果のうちの必要と
されるもの。
h) 測定方法及び装置の説明
i) 測定結果が暗騒音(電気的ノイズも含む)の影響を受けている場合には,Li,L'n又はL'nT≦···dBのよ
うに,測定限界を示す。
j) 側路伝搬の測定を行った場合には,L'nと同じ表し方でその結果を示す。どのような経路の透過パワー
が側路伝搬測定に含まれているかをできるだけ明確に記述する。
k) その他の参考事項(測定時に家鳴り音などの異常な音が聞こえた場合には,その位置と程度,室内の
調度の状況など)
――――― [JIS A 1418-1 pdf 10] ―――――
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JIS A 1418-1:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 140-7:1998(MOD)
JIS A 1418-1:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.120 : 建築物内外の保護 > 91.120.20 : 建築物における音響.音響絶縁
JIS A 1418-1:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1502:1990
- 普通騒音計
- JISC1505:1988
- 精密騒音計
- JISC1514:2002
- オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方