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A 1501 : 2021
6 暴露試験
6.1 試験方法
試験方法には,A法及びB法がある(表1参照)。“アクリル系樹脂積層なし”にはA法を,“アクリル
系樹脂積層あり”にはB法を適用する。
6.2 試験条件
試験条件は,次による。
a) 光源 光源は,A.2による。ただし,“アクリル系樹脂積層なし”は,紫外線透過フィルタを使用する
A.2.2を,“アクリル系樹脂積層あり”は,紫外線可視光線透過フィルタを使用するA.2.3を用いる。b) 放射照度 放射照度は,表1による。c) ブラックパネル温度 ブラックパネル温度は,表1による。ブラックパネル温度は,A.5に規定する
ブラックパネル温度計によって測定する。
d) 試験槽内の相対湿度 照射時間又は結露時間の試験槽内相対湿度は,表1による。
e) 暴露サイクル 試験体への照射時間,結露時間及び水噴霧時間を含む暴露サイクルは,表1による。
ただし,結露時間は,試験体へ規定の照射を行った後に設け,照射を行わず,試験槽内相対湿度を規
定の値まで高めることによって試験体の表面に結露を生じさせる一連の工程を含む。また,結露は,
試験体の表面が水滴で一様にぬれた状態とする。
f) 水噴霧 水噴霧は,結露時間の開始時及び終了時に行う。水噴霧の時間は,表1による。
g) 試料台冷却水の温度 試料台冷却水の温度は,表1による。
表1−試験方法及び試験条件
試験条件 試験方法
A法 B法
光源 A.2.2 A.2.3
放射照度 mW/cm2 105±5 120±6
(300 nm400 nm)
ブラックパネル温度 ℃ 50±3 63±3
暴露サイクル 照射時間 : 4時間 照射時間 : 4時間
試験槽内相対湿度 : (70±5)% 試験槽内相対湿度 : (70±5)%
結露時間a) : 4時間 結露時間a) : 4時間
試験槽内相対湿度 : 90 %以上 試験槽内相対湿度 : 90 %以上
水噴霧b)の時期及び時間 : 水噴霧b)の時期及び時間 :
結露前後 各30秒 結露前後 各30秒
試料台冷却水の温度 ℃ 2030 2030
注記 放射照度,ブラックパネル温度及び試験槽内相対湿度に示されている範囲は,それぞれの平衡状態におけ
る設定値からの許容範囲を示している。これは,設定値を記載された範囲で変更できることを意味してい
るわけではない。
注a) 結露時間は,試験体へ規定の照射を行った後に設け,照射を行わずに試験槽内相対湿度を規定の値にまで
高めることによって,試験体の表面に結露を生じさせる一連の工程を含む。また,結露は,試験体の表面
が水滴で一様にぬれた状態とする。
注b) 水噴霧は,結露時間の開始時及び終了時に行う。水噴霧時間を照射時間又は結露時間に含めてもよい。
6.3 暴露試験の手順
暴露試験の手順は,次の項目による。
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a) 暴露前の確認 試験体を取り付ける前に,装置が表1のいずれかの条件で作動することを確認する。
b) 試験体の取付け 試験体を試験槽内の試料台に取り付ける。各試験片は,暴露後の特性変化の測定に
用いる部分を避けて,消えることのない適切な印を付け識別する。確認用として,試験体の取付位置
の配置図を作ることを推奨する。
c) 暴露 選択した試験条件を暴露期間中,連続的に試験を行うようにプログラムする。暴露期間中は,
これらの条件を維持する。装置の保守及び試験体の点検のための中断は,最小限度に抑える。
d) 試験体の取出し 定期的な検査のために試験体を取り出す必要がある場合,暴露面に触れない又は作
業によって表面をきずつけないように注意する。検査後に追加の暴露が必要な場合,試験体は暴露面
を光源側に向けて試料台に戻す。
e) 試験体の保管 試験体を保管する場合は通常の実験室条件下で暗所に保管する。
7 性能試験
7.1 一般事項
所定の暴露サイクル数を経過した試験体の性能の変化を測定又は観察し,その結果を記録する。
性能の変化は,必要に応じて試験PVC片を保存PVC片又は比較PVC片と比較して測定又は観察する。
ただし,試験体は,必要に応じて適切な方法で清浄するとともに,JIS K 7100に規定する条件下で状態調
節を行う。
7.2 性能試験項目
性能試験は,次の項目の中から選択し実施する。
a) 色
b) 鏡面光沢度
c) シャルピー衝撃特性
d) 引張特性
e) 形状·外観
7.3 性能試験方法及び結果
各性能試験項目(7.2)の性能試験方法及び結果は,次のとおりである。
a) 色 JIS Z 8722及びJIS Z 8781-4,又はJIS Z 8722,JIS Z 8781-4及びJIS Z 8781-6による。
b) 鏡面光沢度 JIS Z 8741による。
c) シャルピー衝撃特性 JIS K 7111-1による。
d) 引張特性 JIS K 7161-1及びJIS K 7161-2による。
e) 形状·外観 受渡当事者間の協議による。
8 報告事項
次の事項を記載し,報告する。
a) 試験事業者の名称及び住所
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b) この規格の番号(JIS A 1501)
c) 促進耐候性試験装置の名称·形式
d) 試験体
1) 試験に供したPVC製建具又はPVC製建具用形材の名称,及びロット番号又は識別番号
2) 作製した試験体の形状及び寸法(mm)
3) 試験体の各々の数量
4) 受渡当事者間の協議によって定めた内容(例えば,形状·外観,採取·作製方法,比較PVC片,保
存PVC片などの情報)
e) 暴露試験方法及び試験条件
1) 試験方法の種類(A法又はB法)
2) 放射照度[波長域(mW/cm2)]
3) フィルタの種類
4) ブラックパネル温度(℃)
5) 試験槽内相対湿度(%RH)
6) 照射時間,結露時間及び水噴霧の時期及び時間
7) 暴露サイクル数
8) 試験体位置及びその配置替えの条件
9) 試験後の試験体処理(水洗など)
10) 試験槽内温度制御の有無及び試験槽内温度を制御したときはその温度(℃)
11) 受渡当事者間の協議によって定めた試験条件
f) 性能試験項目
g) 性能試験結果
h) 試験年月日及び期間
i) その他必要事項
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附属書A
(規定)
メタルハライドランプ方式の促進耐候性試験装置の構成
A.1 一般
メタルハライドランプ方式の促進耐候性試験装置は,次によって構成する。
A.2 光源
A.2.1 メタルハライドランプ
光源は,メタルハライドランプ,フィルタ及び反射板で構成される。
メタルハライドランプは,石英ガラス製の発光管の中に,不活性ガスと水銀又は金属ハロゲンとを封入
したもので,少なくとも250 nmより放射が立ち上がり,紫外,可視及び赤外までの波長領域の光を放射で
きるものとする。
A.2.2 紫外線透過フィルタを通したメタルハライドランプの相対分光放射照度
紫外線透過フィルタを通したメタルハライドランプの特定の波長域における相対分光放射照度(特定の
波長域における放射照度の,290 nm400 nmの放射照度に対する百分率)の最小値及び最大値を,表A.1
に示す。
なお,表A.1の相対分光放射照度を満たすために,試験装置製造業者の指定する保守を定期的に行う。
表A.1−紫外線透過フィルタを通した
メタルハライドランプの相対分光放射照度の許容範囲(A法)
分光波長域 最小値 最大値
λ : 波長(nm) % %
λ<290 − 0.1
290≦λ≦320 0.5 9.2
320<λ≦360 19.3 36.7
360<λ≦400 58.4 80.2
注記 最小値及び最大値は,測定値の最小値及び最大値を記載しているので,最小
値の列の合計,最大値の列の290 nm400 nmの放射照度の合計は,共に100 %
とならない。個々の装置における相対分光放射照度の合計は,100 %となる。
A.2.3 紫外線可視光線透過フィルタを通したメタルハライドランプの相対分光放射照度
紫外線可視光線透過フィルタを通したメタルハライドランプの特定の波長域における相対分光放射照度
(特定の波長域における放射照度の,290 nm400 nmの放射照度に対する百分率)の最小値及び最大値を,
表A.2に示す。
なお,表A.2の相対分光放射照度を満たすために,試験装置製造業者の指定する保守を定期的に行う。
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表A.2−紫外線可視光線透過フィルタを通した
メタルハライドランプの相対分光放射照度の許容範囲(B法)
分光波長域 最小値 最大値
λ : 波長(nm) % %
λ<290 − 0.1
290≦λ≦320 0.3 4.2
320<λ≦360 16.1 33.4
360<λ≦400 66.3 83.6
400<λ≦800 27.8 203.8
注記 最小値及び最大値は,測定値の最小値及び最大値を記載しているので,最小
値の列の合計,最大値の列の290 nm400 nmの放射照度の合計は,共に100 %
とならない。個々の装置における相対分光放射照度の合計は,100 %となる。
A.2.4 放射照度の均一性
放射照度は,試験体の暴露領域のいずれの場所においても,同領域内で測定される最大放射照度の80 %
以上とする。
試験体の暴露領域のいずれかの位置における最小放射照度が,最大放射照度の90 %以下となる場合に
は,放射照度のばらつきを減少させるために,試験体の配置替えを定期的に行わなければならない。この
配置替えに関する手順,スケジュールなどは,受渡当事者間の協議によって定める。配置替えの例を,附
属書Bに示す。
なお,放射照度の均一性を保つために試験装置製造業者の指定する保守を定期的に行う。
A.3 試験槽
試験槽は,試験結果に影響を与えない材料で作製し,次の機構·機能及び装置をもたなければならない。
− 放射照度の制御機構
− 温度調節装置
− 湿度調整装置として,試験槽内の空気流中で,光源及び水噴射から遮蔽されて置かれたセンサによっ
て検出し,制御される加湿装置
− 試験体表面への水噴霧装置,水噴霧に使用する水は,A.8による。
− 試験体表面を結露させる機構
− 試料台
− 試験体表面への放射がA.2を満たす光源
なお,ランプ点灯によってオゾンが発生する場合は,試験体及び試験作業者がオゾンの影響を受けない
ようにする。また,試験槽内の空気中にオゾンがある場合には,建物の外へ直接排出しなければならない。
A.4 放射照度計
放射照度計は,JIS C 1613による。
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JIS A 1501:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 1501:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1613:2007
- メタルハライドランプ方式試験機用高エネルギー紫外放射照度計
- JISK0101:1998
- 工業用水試験方法
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7111-1:2012
- プラスチック―シャルピー衝撃特性の求め方―第1部:非計装化衝撃試験
- JISK7161-1:2014
- プラスチック―引張特性の求め方―第1部:通則
- JISK7161-2:2014
- プラスチック―引張特性の求め方―第2部:型成形,押出成形及び注型プラスチックの試験条件
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態
- JISZ8722:2009
- 色の測定方法―反射及び透過物体色
- JISZ8741:1997
- 鏡面光沢度―測定方法
- JISZ8781-4:2013
- 測色―第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間
- JISZ8781-6:2017
- 測色―第6部:CIEDE2000色差式