JIS A 2104:2018 住宅用窓のエネルギー性能―計算手順 | ページ 3

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図1−窓のエネルギー性能の計算手順

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6.2 窓の暖房エネルギー性能

  窓の暖房エネルギー性能は,窓から室内暖房負荷へ及ぼす月別寄与の年間合計である。窓から室内暖房
負荷への月間寄与は,式(5)によって月別に計算する。
QH,nd,w,mfH,m QH,ht,w ,m QH,gn,w ,m
H,gn ,m (5)
ここに, QH,nd,w,m : 月mの暖房モードでの窓による正味の熱損失(kWh)
QH,ht,w,m : 月mの熱損失が正の時間帯の暖房モードでの窓の貫流
及び通気による熱損失(6.4.1による。)(kWh)
QH,gn,w,m : 月mの熱損失が正の時間帯の暖房モードでの窓の日射
による熱取得(6.4.2による。)(kWh)
fH,m : 月mの暖房割合(附属書JGによる。)(−)
ηH,gn,m : 月mの暖房熱取得ユーティリゼーションファクタ(附属
書JGによる。)(−)
記号の肩に“”を付している値は,室内設定温度より外気温が低い(熱損失が正)時間帯について積
算することを意味する。
月mの暖房割合は,月mの住宅全体の暖房負荷及び冷房負荷から式(6)によって計算する。
QH,nd,m
fH,m (6)
QC, nd ,m
QH,nd ,m
ここに, QH,nd,m : 月mの住宅全体の暖房負荷(kWh)
QC,nd,m : 月mの住宅全体の冷房負荷(kWh)
標準建物の月別の暖房熱取得ユーティリゼーションファクタ(ηH,gn,m)及び暖房割合(fH,m)には,附属
書JGに記載の値を用いる。
注記 暖房割合fH,mは,ISO 13790に従って求められる標準建物の暖房負荷及び冷房負荷から求められ
る。

6.3 窓の冷房エネルギー性能

  窓の冷房エネルギー性能は,窓から室内冷房負荷へ及ぼす月別寄与の年間合計である。窓から室内冷房
負荷への月間寄与は,式(7)によって月別に計算する。
○ ○
QC,nd,w,mf,Cm QC,gn, w ,m
fC,ve,m QC,
QC,ht, w ,m
C,,lsm QC,
gn,w ,m (7)
ht,w ,m
ここに, QC,nd,w,m : 月mの冷房モードでの窓による正味の熱取得(kWh)
QC,ht,w,m : 月mの熱損失が正の時間帯の冷房モードでの窓の貫流
及び通気による熱損失(6.4.1による。)(kWh)
QC,ht,w,m : 月mの熱損失が負の時間帯の冷房モードでの窓の貫流
及び通気による熱損失(6.4.1による。)(kWh)
QC,gn,w,m : 月mの熱損失が正の時間帯の冷房モードでの窓の日射
による熱取得(6.4.2による。)(kWh)
QC,gn,w,m : 月mの熱損失が負の時間帯の冷房モードでの窓の日射
による熱取得(6.4.2による。)(kWh)
fC,m : 月mの冷房割合(附属書JGによる。)(−)
fC,ve,m : 月mの窓開放換気効果係数(−)
ηC,ls,m : 月mの冷房熱損失ユーティリゼーションファクタ(附属
書JGによる。)(−)
ただし,(QC,gn,w,m−ηC,ls,m×QC,ht,w,m)<0のときはfC,ve,m=1とする。

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記号の肩に“”を付している値は,室内設定温度より外気温が低い(熱損失が正)時間帯について,
記号の肩に“”を付している値は,室内設定温度より外気温が高い(熱損失が負)時間帯について,そ
れぞれ積算することを意味する。
評価対象の窓が開閉可能で窓開放による排熱換気を考慮する場合には,窓の開放換気効果係数fC,ve,mは,
附属書JEによる値とし,窓開放による換気を考慮しない場合にはfC,ve,m=1とする。
月mの冷房割合は,式(8)によって計算する。
QC, nd,m
f,Cm (8)
QC,nd ,m
QH,nd ,m
ここに, QH,nd,m : 月mの住宅全体の暖房負荷(kWh)
QC,nd,m : 月mの住宅全体の冷房負荷(kWh)
標準建物の月別の冷房熱損失ユーティリゼーションファクタ(ηC,ls,m)及び冷房割合(fC,m)には附属書
JGに記載の値を用いる。

6.4 熱収支要素

6.4.1  熱損失
窓の貫流及び通気による熱損失の計算は,次による。
a) 暖房モードの場合
1
QH,ht , w,m UH, w,mAw HH,ve, w int,set,H tm
e,avg,m (9)
1 000
b) 冷房モードの場合
1
QC, ht, w,m UC, w,mAw HC, ve, w int, set,C tm
e,avg,m (10)
1 000
1
QC,○ht, w,m ○
UC,w,m Aw HC, ve, w ○
int, set,C

tm
e,avg,m (11)
1 000
ここに, UH,w,m : 月mの暖房モードでの窓の熱貫流率(8.2による。)
[W/(m2・K)]
UC,w,m : 月mの冷房モードでの窓の熱貫流率(8.2による。)
[W/(m2・K)]
HH,ve,w : 暖房モードでの窓の通気による熱移動係数(8.4による。)
(W/K)
HC,ve,w : 冷房モードでの窓の通気による熱移動係数(8.4による。)
(W/K)
Aw : (投影)窓面積(m2)
θint,set,H : 暖房設定温度(箇条9による。)(℃)
θint,set,C : 冷房設定温度(箇条9による。)(℃)
θe,avg,m : 月mの熱損失が正の時間帯の平均外気温(7.2による。)
(℃)
θe,avg,m : 月mの熱損失が負の時間帯の平均外気温(7.2による。)
(℃)
tm : 月mの熱損失が正の時間帯の合計時間(h)
tm : 月mの熱損失が負の時間帯の合計時間(h)
注記1 通常,通気による熱移動係数の値は,暖房モードと冷房モードとの間に差異はない。
注記2 ユーティリゼーションファクタ法の詳細についてを附属書Aに示す。
注記3 季節又は昼夜で窓に可変性がある場合は,暖房モード及び冷房モードの熱貫流率が異なるこ

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とがある。附属書JDを参照。
注記4 記号の肩に“”を付している値は,室内設定温度より外気温が低い(熱損失が正)時間帯
について,記号の肩に“”を付している値は,室内設定温度より外気温が高い(熱損失が
負)時間帯について,それぞれ積算することを意味する。
6.4.2 熱取得
窓からの熱取得の計算は,次による。
a) 暖房モードの場合
1 e
QH,gn , w,m Fsh,mgH, w,mIsol,m UH, w,mEm Aw tm (12)
1 000 he
b) 冷房モードの場合
1 e
QC,gn , w,m Fsh,mgC, w,mIsol,m UC, w,mEm Aw tm (13)
1 000 he
○ 1 ○ ○ e ○ ○ ○
QC,gn , w,m Fsh,mgC,w,m Isol,
m UC,w,m Em Aw tm (14)
1 000 he
ここに, Fsh,m : 月mのひさし効果係数(附属書JCによる。)(−)
gH,w,m : 月mの暖房モードでの窓の日射熱取得率(8.3による。)
(−)
gC,w,m : 月mの冷房モードでの窓の日射熱取得率(8.3による。)
(−)
UH,w,m : 月mの暖房モードでの窓の熱貫流率(8.2による。)
[W/(m2・K)]
UC,w,m : 月mの冷房モードでの窓の熱貫流率(8.2による。)
[W/(m2・K)]
εe : 窓面の室外側表面の放射率(=0.9)(−)
he : 窓面の室外側表面熱伝達率(=25)[W/(m2・K)]
Isol,m : 月mの熱損失が正の時間帯の時間平均窓面受照日射強
度(7.3による。)(W/m2)
Isol,m : 月mの熱損失が負の時間帯の時間平均窓面受照日射強
度(7.3による。)(W/m2)
Em : 月mの熱損失が正の時間帯の時間平均窓面夜間放射量
(7.4による。)(W/m2)
Em : 月mの熱損失が負の時間帯の時間平均窓面夜間放射量
(7.4による。)(W/m2)
Aw : (投影)窓面積(m2)
tm : 月mの熱損失が正の時間帯の合計時間(h)
tm : 月mの熱損失が負の時間帯の合計時間(h)
注記 季節又は昼夜で窓に可変性がある場合は,暖房モード及び冷房モードの熱貫流率及び/又は日
射熱取得率が異なることがある。附属書JDを参照。

7 気象データ

7.1 はじめに

  この箇条では,図1のステップ1で示す手順について規定する。窓のエネルギー性能を計算するために
対象地点の気象データ(月別平均外気温,月別方位別鉛直面平均日射強度,月別水平面平均日射強度,月
別鉛直面平均夜間放射量及び該当時間)を用意しなければならない。日本の代表的な八つの地域の9地点

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(代表地点)における窓のエネルギー性能の計算には,附属書JAに規定する気象データを用いてもよい。

7.2 外気温

  外気温の値θeは,月別の平均外気温度(℃)とする。
注記 温度は,適切な期間における平均をとる必要がある。デグリーデー法との違いについては,A.2
を参照。

7.3 日射強度

  日射強度は,窓面の方位及び傾斜角に応じた直達日射量,天空日射量及び地表面反射日射量の合計の月
別平均値を用いる。

7.4 夜間放射量

  夜間放射量は,窓面の傾斜に応じた天空への形態係数を乗じた夜間放射量の月別平均値を用いる。

8 窓の熱性能

8.1 はじめに

  この箇条では,図1のステップ3で示す手順について規定する。基本的な熱性能は,熱貫流率Uw,日射
熱取得率gw及び通気量LΔp,refである。

8.2 熱貫流率

  熱貫流率Uwの値は窓全体について求める。Uw値は,JIS A 2102-1及びJIS A 2102-2による計算,又は
JIS A 4710若しくはJIS A 1492による実験室測定によるほか,慣用的な値,パラメトリックスタディのた
めの仮定値又は簡便な計算法による値を用いてもよい。窓附属部材の断熱効果を考慮した熱貫流率の値は,
附属書JDによって計算する。

8.3 日射熱取得率

  日射熱取得率gwの値は,ガラス,フレーム及び窓附属部材を含む窓全体について求める。gw値は,JIS A
2103による計算又はJIS A 1493による実験室測定によるほか,慣用的な値,パラメトリックスタディのた
めの仮定値又は簡便な計算法による値を用いてもよい。窓附属部材の日射遮蔽効果及びガラス面の斜入射
特性を考慮した日射熱取得率の値は,附属書JDによって計算する。

8.4 通気による熱移動係数

  窓の通気による熱移動係数Hve,wは,式(15)によって求める。
3/2
1 p
Hve, w cp (15)
L p, ref
6.3 pref
ここに, Hve,w : 窓の通気による熱移動係数(W/K)
Δp : 建物内外の平均気圧差(=6)(Pa)
Δpref : 窓の通気量測定時の標準気圧差(Pa)
ρ・cp : 空気の熱容量(=1.24)[kJ/(m3K)]
LΔp,ref : 気圧差Δprefでの窓の通気量(m3/h)
窓の通気量測定時の標準気圧差Δprefにおける窓の通気量LΔp,refは,附属書JFによって決定する。

9 標準建物

  この箇条では,図1のステップ2について規定する。日本の代表的な戸建住宅及び集合住宅のモデルを
窓のエネルギー性能の評価のための標準建物として設定した。これらの標準建物の詳細及び日本の9地点

――――― [JIS A 2104 pdf 15] ―――――

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JIS A 2104:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 18292:2011(MOD)

JIS A 2104:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 2104:2018の関連規格と引用規格一覧