JIS A 5528:2012 熱間圧延鋼矢板

JIS A 5528:2012 規格概要

この規格 A5528は、土留め,締切り,構造物の基礎などに使用する熱間圧延鋼矢板について規定。

JISA5528 規格全文情報

規格番号
JIS A5528 
規格名称
熱間圧延鋼矢板
規格名称英語訳
Hot rolled steel sheet piles
制定年月日
1967年2月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.140.70, 93.020
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 II 2021, 土木 I 2020, 土木 II 2020
改訂:履歴
1967-02-01 制定日, 1970-11-01 確認日, 1973-09-01 確認日, 1976-11-01 確認日, 1980-03-01 確認日, 1983-11-01 改正日, 1988-07-01 改正日, 1994-06-01 確認日, 2000-02-20 確認日, 2000-11-20 改正日, 2006-01-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2012-06-20 改正日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS A 5528:2012 PDF [9]
                                                                                   A 5528 : 2012

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類及び記号・・・・[1]
  •  4 化学成分・・・・[1]
  •  5 機械的性質・・・・[2]
  •  5.1 降伏点又は耐力,引張強さ及び伸び・・・・[2]
  •  5.2 直線形鋼矢板の継手引張強度・・・・[2]
  •  6 形状,寸法の許容差及び単位質量・・・・[2]
  •  7 外観・・・・[2]
  •  8 試験・・・・[4]
  •  8.1 分析試験・・・・[4]
  •  8.2 機械試験・・・・[4]
  •  8.3 直線形鋼矢板の継手引張試験・・・・[5]
  •  9 検査・・・・[6]
  •  10 再検査・・・・[6]
  •  11 表示・・・・[6]
  •  12 報告・・・・[6]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS A 5528 pdf 1] ―――――

A 5528 : 2012

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS A 5528:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成25年6月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS A 5528:2006によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格に従うことは,ハット形に関して,次に示す特許権等の使用に該当するおそれがあるので,留
意する。
(特許番号) (発明の名称) (設定登録日)
1) 第2689794 熱間圧延による非対称U型鋼矢板 1997年8月29日
2) 第2964933 地下構造体,非対称U型鋼矢板及び非対称U型鋼矢板の打設方法 1999年8月13日
3) 第3173389 非対称U型鋼矢板とその熱間圧延方法 2001年3月30日
4) 第3458109 ハット型鋼矢板 2003年8月1日
5) 第3488230 圧延鋼矢板 2003年10月31日
6) 第3488232 圧延鋼矢板 2003年10月31日
7) 第3488233 ハット型鋼矢板 2003年10月31日
上記の,特許権等の権利者は,非差別的かつ合理的な条件でいかなる者に対しても当該特許権等の実施
の許諾等をする意思のあることを表明している。ただし,この規格に関連する他の特許権等の権利者に対
しては,同様の条件でその実施が許諾されることを条件としている。
この規格に従うことが,必ずしも,特許権の無償公開を意味するものではないことに注意する必要があ
る。
この規格の一部が,上記に示す以外の特許権等に抵触する可能性がある。経済産業大臣及び日本工業標
準調査会は,このような特許権等に関わる確認について,責任はもたない。
なお,ここで“特許権等”とは,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権をいう。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS A 5528 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
A 5528 : 2012

熱間圧延鋼矢板

Hot rolled steel sheet piles

序文

  この規格は,1967年に制定され,その後,今回の改正を含めて5回の改正を経て今日に至っている。前
回の改正では,ハット形の形状追加を行ったが,その後,機械的性質の規定値改正などの必要性が高まっ
たため改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

1 適用範囲

  この規格は,土留め,締切り,構造物の基礎などに使用する熱間圧延鋼矢板(以下,鋼矢板という。)に
ついて規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS G 3192 熱間圧延形鋼の形状,寸法,質量及びその許容差
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法

3 種類及び記号

  鋼矢板の種類は,2種類とし,その記号は,表1による。
表1−種類の記号
種類の記号
SY295
SY390

4 化学成分

  鋼矢板は,8.1の試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。

――――― [JIS A 5528 pdf 3] ―――――

2
A 5528 : 2012
表2−化学成分
単位 %
種類の記号 P S
SY295 0.040以下 0.040以下
SY390 0.040以下 0.040以下
必要に応じて,この表以外の合金元素を添加してもよい。

5 機械的性質

5.1 降伏点又は耐力,引張強さ及び伸び

  鋼矢板は,8.2によって引張試験を行い,その降伏点又は耐力,引張強さ及び伸びは,表3による。
表3−降伏点又は耐力,引張強さ及び伸び
種類の記号 降伏点又は耐力 引張強さ 試験片 伸び
N/mm2 N/mm2 %
1A号 18以上
SY295 295以上 450以上
14B号 24以上
1A号 16以上
SY390 390以上 490以上
14B号 20以上
注記 1 N/mm2=1 MPa

5.2 直線形鋼矢板の継手引張強度

  直線形鋼矢板は8.3の試験を行い,その継手引張強度1)は,厚さ10 mm未満は3.92 MN/m以上,厚さ10
mm以上16 mm未満は5.88 MN/m以上とする。
注1) 鋼矢板の継手引張試験の経過中,試験片が耐えた最大荷重を幅1 m当たりに換算した値。

6 形状,寸法の許容差及び単位質量

  形状,寸法の許容差及び単位質量は,次による。
a) 鋼矢板の断面形状は,U形,直線形,Z形,H形,及びハット形とし,各部の呼び名は,図1による。
b) 鋼矢板の継手は,打込みの際,十分にかみ合い,引き抜く際には容易に離脱できる形状とし,できる
だけ水密性が得られる構造になるものでなければならない。
c) 鋼矢板の形状及び寸法の許容差は,表4による。
d) 単位質量は,受渡当事者間の協定による。
e) 注文者の指定によって,鋼矢板を施工時につ(吊)るための,穴あけ又は付属品取付けを行ってもよ
い。この場合の,検査,表示などは受渡当事者間の協定による。

7 外観

  鋼矢板は,使用上有害な欠点があってはならない。ただし,使用上有害な欠点は,JIS G 3192の箇条9
(外観)によって除去又は補修してもよい。

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                                                                                              3
A 5528 : 2012
a) 形 b) 直線形
c) 形 d) 形
e) ハット形
図1−断面の各部の名称

――――― [JIS A 5528 pdf 5] ―――――

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JIS A 5528:2012の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 5528:2012の関連規格と引用規格一覧