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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
D.3 試験領域
D.3.1 検知領域の形状
図D.1及び表D.1に規定した寸法で検知領域の上下左右が決まる。
D.3.2 試験表面
試験表面は,最小でも幅5.0 m,長さ8.0 mの平たん(坦)かつ硬い面とする。
D.4 試験環境
4.8の条件に次を追加して適用する。
− 風速(5.4 m/s以下)
D.5 取付け及び据付け
D.5.1 機械上の検出装置の位置及び据付け
D.3.1で規定した検知領域が到達範囲となるように,検出装置を機械上に配置·配列する。
使用する検出装置の数は,機械の幅及び検出装置のビーム形状による。
注記 経験上到達距離6.0 mまでの超音波検出装置では,次に示す数の配置が適切である。
1台目の検出装置は,左右とも機械外縁から500 mm以内。機械幅に対応して左右対称に配置
する検出装置の数は,次のとおりである。
機械幅 検出装置数
≦2 500 mm 4
≦3 000 mm 5
≦3 500 mm 6
装置を外れないように固定しなければならない。
D.5.2 評価装置の位置及び据付け
評価装置は,環境による高レベルの振動負荷·衝撃負荷を防ぐため,運転室内又は機械の適切な場所に
配置する。装置の物理的環境性能基準については,4.8参照。
D.5.3 聴覚警報装置·視覚警報装置の位置及び据付け
4.3.2の要求事項に適合した警報装置を運転席に配置する。
D.5.4 装置の起動
装置には,待機モードを備えなければならない。警報装置の起動は独立していて,機械が後進状態とな
ると,(待機モードから)起動するようになっていなければならない。
装置は,4.5の要求事項に適合しなければならない。
――――― [JIS A 8338 pdf 31] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
D.5.5 検知時間
検知時間は,4.5に次の事項を付加して適用しなければならない。被験体H(D.2に規定)を検知領域の
外側から,1 m/sの速度で3.0 mの格子点(すなわち,検知時間測定開始しなければならない点)に移動さ
せ,検知時間を測定する。これを50回以上繰り返して行い,測定時間の算術平均を求める。
D.5.6 作動の信頼性
D.5.6.1 機能確認
機能確認は,装置の全機能を制御し,10 ms以下の短い聴覚信号で確認する。機能確認は,装置起動後自
動で行う。装置は,4.5の要求事項に適合しなければならない。
D.5.6.2 故障警報
故障の場合,運転員に警報で知らせなければならない。
D.5.6.3 作動の確実性
装置は,4.6の要求事項に適合しなければならない。
D.5.7 試験
D.5.7.1 装置の調整
D.5.7.1.0A 一般
試験手順の開始前に,装置を次のように調整しなければならない。
D.5.7.1.1 警報領域の調整
装置に二つ又は三つの警報領域がある場合には,装置製造業者の指示に従い,評価装置の領域を調整す
る。
例 例えば,最大警報領域6.0 mの装置では,2.0 m(緊急警報),4.0 m(予告警報)及び6.0 m(警報)
の領域に調整する。
D.5.7.1.2 検出装置の調整
D.5.7.1.2.1 監視領域の高さ調整
被験体Vを使用する。被験体Vを検出装置中心線上の警報領域の最大距離地点に配置し(D.5.7.1.1を参
照,100 mmを差し引いて調整),被験体Vを地面から上方へ感知(視覚的及び聴覚的信号)できるまで移
動させる。被験体Vの中心線を地上高さ800 mm(−100 mm)に設置し,それを検知できるよう検出装置
を調整する。
D.5.7.1.2.2 水平方向調整
被験体Hを使用する。被験体Hを最大警報距離の半分の地点(調整後,D.5.7.1.1を参照)で,検知領域
(D.3.1に定義)の左右外側100 mmに配置する。
左右二つの検出装置が被験体Hを感知できるように調整する。
――――― [JIS A 8338 pdf 32] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
その他の検出装置を,機械長手方向の軸に直角に調整する。
D.5.7.1.3 検知警報領域の検証
装置に二つ又は三つの警報領域がある場合は,被験体Hを調整した領域の前後の100 mmに置き
(D.5.7.1.1及び図D.2を参照),領域調整が正確かどうかを検証する。
例えば,警報領域2 mの場合は,次のとおりとする。
− 検出装置から距離1.9 mで,緊急警報
− 検出装置から距離2.1 mで,予告警報
D.5.7.2 検知領域の静止試験
D.5.7.2.0A 一般
この試験は,実機に搭載した装置で行わなければならない。
代替として,実機なしにこの試験を実施する場合は,検出装置をD.3.2に規定する試験表面上1.2 m高
さに,D.5.1に規定したように配置·配列する。
D.5.7.2.1 水平方向試験
被験体Hを,その長手方向軸が検知領域内に入り,それが図D.2に規定する各測定地点の格子内に入る
ように地面に直角に立たせ静止配置する。
D.5.7.2.2 垂直方向試験
被験体Vの3次元的中心を図D.3に規定するように各測定位置の一定の格子位置に合わせ,検知領域に
対し水平に静止配置する。
D.5.7.3 試験結果の評価
被験体は,静止状態で全ての格子位置で検知されなければならない。測定距離に応じた信号が途切れる
ことなく,はっきり感知されなければならない。被験体をある地点で検知できなかった場合は,被験体の
幅(直径)だけ,(被験体Hは)左右に,(被験体Vは)上下に位置をずらす。
被験体は,両位置で確実に検知されなければならない。
D.6 試験報告
試験報告は,次の事項を含まなければならない。
a) 装置の識別
1) 製造業者名
2) 形式
3) 識別
3.1) 評価装置(部品番号及び製造番号)
3.2) 警報装置(部品番号及び製造番号)
――――― [JIS A 8338 pdf 33] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
3.3) 中央制御装置(部品番号及び製造番号)
b) 試験条件
1) 試験表面
2) 試験環境
2.1) 風速(m/s)
2.2) 温度(℃)
2.3) 相対湿度(%)
3) 取付け·据付け
3.1) 検知領域
3.1.1) 幅 : mm
3.1.2) 長さ : mm
3.2) 検出装置据付け
3.2.1) 機械
3.2.2) 被験体
4) 検出装置配列
4.1) 外縁からの距離 : mm
4.2) 検出装置間の距離 : mm
4.3) 警報領域の調整 :
4.4) 緊急警報 : m
4.5) 予告警報 : m
4.6) 警報 : m
5) 装置性能
5.1) 装置の起動/点検(D.5.6.1参照) :
5.2) 起動時間(D.5.4参照) :
5.3) 検知時間(D.5.5参照) :
5.4) 故障警報(D.5.6.2参照) :
5.5) 作動の確実性(D.5.6.3参照) :
5.6) 物理的環境(D.4参照)
c) 試験結果
1) 水平方向試験(D.5.7.2.1参照)
2) 垂直方向試験(D.5.7.2.2参照)
3) 警報領域(D.5.7.1.3参照)
――――― [JIS A 8338 pdf 34] ―――――
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A 8338 : 2021 (ISO 16001 : 2017)
単位 mm
記号説明
1 基準線(検出装置先端)
L 基準長さ
W 基準幅,必要な検知領域の幅に対応
GRP 基準地表面
図D.1−検知領域形状
表D.1−検知領域寸法
最高後進速度 基準長さL 基準幅W
(km/h) (m) (m)
a)
≧6.0 製造業者の指定による。
注a) 作業時の通常の後進速度は,0 km/h10 km/hである。
――――― [JIS A 8338 pdf 35] ―――――
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JIS A 8338:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 16001:2017(IDT)
JIS A 8338:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS A 8338:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA8315:2010
- 土工機械―運転員の身体寸法及び運転員周囲の最小空間
- JISA8327:2017
- 土工機械―機械装着警報ブザー類及び警音器―試験方法及び性能基準