JIS B 0051:2004 製図―部品のエッジ―用語及び指示方法 | ページ 2

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B 0051 : 2004 (ISO 13715 : 2000)
a) b) c)
a : パッシングの寸法
図 6 パッシングの例

4. 指示方法

4.1 図示記号

 部品のエッジの状態は,図7に示す基本記号を用いて指示する。補足事項の指示は,附
属書A図A.1に定義する領域a1, a2又はa3に行う。引出線の長さ及び方向は,図面の特性に合うように
書く(例えば,図14参照)。
備考 図示記号の書き方は,附属書Aによる。
図 7 基本記号

4.2 図示記号の指示位置

 対象とするエッジの指示は,次による。
− 単独のエッジに対して,個々に指示する。
− 部品の投影された輪郭の全周にわたるエッジに対して,個々に指示する。
− 部品のエッジのすべて,又は大部分のエッジに対して,一括して指示する。
個々のエッジの指示は,線に行うか(例えば,外形線,特定の処理を施す領域,又は延長線),又は投影
面に平行若しくは直角になるような代表の点に対して行う(図1416)。
エッジの指示を一括して行う場合には,部品の付近,又は表題欄の付近に図示記号を一つだけ記入する
(図1721)。

4.3 エッジの状態

 エッジの形状は,附属書A図A.1に定義する。領域a1に,表1によって記号 +(プ
ラス), −(マイナス)又は±(プラス・マイナス)を用いて,基本記号のa1の場所に指示する(図810)。
+(プラス)記号は,エッジ,例えば,かどのエッジのばり,隅のエッジのパッシングの理論形状に対
して過剰の実体を意味する。
−(マイナス)記号は,エッジ,例えば,かど及び隅のエッジのアンダーカットの理論形状に対して,
要求する実体が内側に入り込みの許容値を意味する。
ばり又はアンダーカットの方向若しくはそれらの寸法も指示されていない場合には,単一の記号だけで
指示する。
理想形状からの偏差は,ばり及びアンダーカットの方向(4.4参照),更にそれらの寸法(4.5参照)を指
示する。

――――― [JIS B 0051 pdf 6] ―――――

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図 8 ±記号 図 9 +記号 図 10 −記号
表 1 エッジの状態を表す記号
記号 意味
かどのエッジ 隅のエッジ
+ パッシングは許容するが,アンダーカッ
ばりは許容するが,アンダーカットは許
容しない。 トは許容しない。
− アンダーカットは許容するが,パッシン
アンダーカットは許容するが,ばりは許
容しない。 グは許容しない。
± a) ばり又はアンダーカットは許容する。 アンダーカット又はパッシングは許容す
る。
注a) 寸法の指示とともに用いる。

4.4 ばり又はアンダーカットの方向

 かどのエッジの許容されるばり方向又は隅のエッジの許容される
アンダーカットの方向を指示する必要がある場合には,附属書A図A.1に定義するようにa2又はa3の場
所に寸法を適宜指示する(図11及び図12)。かどのアンダーカット又は隅のパッシングについては,その
方向を指示しない。
図 11 かどのエッジのばりの方向
図 12 隅のエッジのアンダーカットの方向

4.5 エッジの寸法

 エッジの寸法に対する上の寸法許容差及び下の寸法許容差の指示は必要とし,両寸
法は+記号又は−記号に続けて,上の寸法許容差が上側に,下の寸法許容差が下側になるように指示しな
ければならない[図13 a) d)]。ばり又はアンダーカットに対して特別な方向を要求する場合には,4.4に
従って指示する。指示された寸法許容差は,個々にエッジの最大寸法及び最小寸法に対応する。
参考 エッジの寸法に対して片側の寸法許容差が指示される場合(例えば,図11,図12及び図15)
には,一方の寸法許容差は0(ゼロ)である。
a) b) c) d)
図 13 エッジ寸法の例

――――― [JIS B 0051 pdf 7] ―――――

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4.6 図面指示の解釈

a) 次の事項を指示するのがよい。
− 投影平面に垂直なエッジ(図14,正面図を参照)。
− 穴のような形体のエッジ(図14,断面図を参照)。
− 前面及び背面の外形形状が同一であるように一つの投影図で表されている場合には,前面及び背面の
エッジ(図15及び図16)。
− 全周記号が図示記号に指示されている場合には,投影輪郭のすべてのエッジ(図15)。あいまいさを
避けるために,全周記号は,かどのエッジを指示する場合にだけ指示するのがよい。
全周記号は,断面図示に指示してはならない。この全周記号の適用についての詳しい説明については,
JIS Z 8322を参照。
図 14 投影平面に垂直なエッジの例
図 15 投影輪郭の全周のエッジを指示する例
b) 図示記号による指示は,図面の下辺から読むことができるようにする。

――――― [JIS B 0051 pdf 8] ―――――

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c) 一つのエッジの指示長さに対してだけ有効なエッジの状態は,それに対応する寸法とともに,太い一
点鎖線(JIS Z 8312,線種04)を形体から少し離して指示する(図16参照)。
図 16 エッジの規制範囲の限定
d) エッジの状態に対する要求が対象物のすべてのエッジに共通な場合には,図面上の適切な位置(図17
のように,図の付近又は表題欄の付近)に一括指示する。
図 17 一括指示
一括指示をかどだけに適用する場合,又は隅だけに適用する場合には,図18及び図19に示すようにそ
れぞれ一括して指示する。
図 18 かどだけに適用する場合の例 図 19 隅だけに適用する場合の例
e) 対象物の大部分のエッジが同一の指示で,一部分だけが異なっている場合には,共通ではない記号を
図のこれに該当する図上に記入するとともに,共通するエッジの指示の後に括弧を付けて共通でない
記号を列記する[図20 a)及びb)]。
a) b)
図 20 大部分が一括指示の場合の例

――――― [JIS B 0051 pdf 9] ―――――

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二つ以上のエッジを指示する場合には,簡略化のために,一括指示の右側に基本記号だけを括弧を付け
て示す(図21)。
図 21 簡略指示例

4.7 規格の引用

 図面にエッジの指示に関する規格を引用する場合には,図22のような方法で指示する。
図 22 規格の引用例

5. 指示例

 エッジの指示例は,表2による。
表 2 エッジの指示例
番号 指示例 意味 説明
5.1 かどは,0.3 mmまでのばり
を許容し,ばりの方向は指示
しない。
5.2 かどは,ばりを許容し,ばり
の寸法及び方向は指示しな
い。
5.3 かどのばりは,0.3 mmまで
許容し,ばりの方向を指示す
る。
5.4

――――― [JIS B 0051 pdf 10] ―――――

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JIS B 0051:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 13715:2000(IDT)

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