この規格ページの目次
JIS B 0051:2004 規格概要
この規格 B0051は、機械加工部品などのエッジの状態についての用語を定義し,図面に指定されていない形状のエッジの状態の指示方法について規定。エッジを指示する図記号の形状及び寸法についても規定。
JISB0051 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B0051
- 規格名称
- 製図―部品のエッジ―用語及び指示方法
- 規格名称英語訳
- Technical drawings -- Edges of undefined shape -- Vocabulary and indications
- 制定年月日
- 2004年3月20日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 13715:2000(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.01, 01.100.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 製図 2020
- 改訂:履歴
- 2004-03-20 制定日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS B 0051:2004 PDF [15]
B 0051 : 2004 (ISO 13715 : 2000)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準
原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大
臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案を容易にするために,ISO 13715:2000,Technical drawings−Edges of
undefined shape−Vocabulary and indicationsを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS B 0051には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定)図示記号の形状及び寸法
附属書B(参考)推奨するエッジ寸法
附属書C(参考)エッジ及びコーナの関係
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 0051 pdf 1] ―――――
B 0051 : 2004 (ISO 13715 : 2000)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[2]
- 4. 指示方法・・・・[4]
- 4.1 図示記号・・・・[4]
- 4.2 図示記号の指示位置・・・・[4]
- 4.3 エッジの状態・・・・[4]
- 4.4 ばり又はアンダーカットの方向・・・・[5]
- 4.5 エッジの寸法・・・・[5]
- 4.6 図面指示の解釈・・・・[6]
- 4.7 規格の引用・・・・[8]
- 5. 指示例・・・・[8]
- 附属書A(規定)図示記号の形状及び寸法・・・・[11]
- 附属書B(参考)推奨するエッジ寸法・・・・[12]
- 附属書C(参考)エッジ及びコーナの関係・・・・[13]
――――― [JIS B 0051 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 0051 : 2004
(ISO 13715 : 2000)
製図−部品のエッジ−用語及び指示方法
Technical drawings−Edges of undefined shape−Vocabulary and indications
序文
加工によってできる部品のかど及び隅に形成されるエッジの部分は,特に指示がない限り,それら
が形体の寸法公差内にあれば,除去されない場合がある。これは,部品の機能に多大な影響を与えること
がある。この規格は,形成されるエッジに関する用語及びエッジ寸法の指示方法について規定する。
なお,この規格は,2000年に第1版として発行されたISO 13715:2000,Technical drawings−Edges of
undefined shape−Vocabulary and indicationsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作
成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲
この規格は,機械加工部品などのエッジの状態についての用語を定義し,図面に指定され
ていない形状のエッジの状態の指示方法について規定する。また,エッジを指示する図記号の形状及び寸
法についても規定する。
なお,エッジに対して幾何学的に指示された形状が要求される場合(例えば,1×45°)には,ISO 129-1
に規定する一般的な寸法記入方法による。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 13715:2000,Technical drawings−Edges of undefined shape−Vocabulary and indications (IDT)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最
新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8312 製図−表示の一般原則−線の基本原則
備考 ISO 128-20:1996,Technical drawings−General principles of presentation−Part 20 : Basic
conventions for linesが,この規格と一致している。
JIS Z 8313-0 製図−文字−第0部 : 通則
備考 ISO 3098-0:1997,Technical product documentation−Lettering−Part 0 : General requirements が,
この規格と一致している。
JIS Z 8322 製図−表示の一般原則−引出線及び参照線の基本事項と適用
備考 ISO 128-22:1999,Technical drawing−General principles of presentation−Part 22 : Basic
conventions and applications for leader lines and reference linesが,この規格と一致している。
ISO 129-1(1),Technical drawings−Indication of dimensions and tolerances−Part 1 : General principles
――――― [JIS B 0051 pdf 3] ―――――
2
B 0051 : 2004 (ISO 13715 : 2000)
ISO 81714-1:1999,Design of graphical symbols for use in the technical documentation of products−Part 1 :
Basic rules
注(1) まもなく発行される(ISO 129:1985の部分改正)。
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) エッジ (edge) 二つの面の交わり部。
参考 詳しい説明については,附属書Cを参照。
エッジの幾何学的な形状及び寸法。
b) エッジの状態 (state of an edge)
c) (かど又は隅の)図示のない形状のエッジ (edge of undefined shape) 正確に図面上に指示されていな
い形状のエッジ。
d) 鋭利なエッジ (sharp edge) 部品の,幾何学的に正しい形状からほとんどゼロに近い偏差をもつかど
又は隅のエッジ。
備考 例を図1及び図2に示す。
1. アンダーカットの大きさ
2. 鋭利なエッジの大きさ
3. ばりの大きさ
図 1 かどのエッジの状態
1. アンダーカットの大きさ
2. 鋭利なエッジの大きさ
3. パッシングの大きさ
図 2 隅のエッジの状態
――――― [JIS B 0051 pdf 4] ―――――
3
B 0051 : 2004 (ISO 13715 : 2000)
e) ばり (burr) かどのエッジにおける,幾何学的な形状の外側の残留物で,機械加工又は成形工程にお
ける部品上の残留物。
備考 例を図1及び図3に示す。
a) b) c)
a : ばりの寸法
図 3 ばりの例
f) アンダーカット (under cut) かど及び隅のエッジの幾何学的に正しい形状に対する内側への偏差。
備考 例を図1,図2,図4及び図5に示す。
a) b) c)
a : アンダーカットの寸法
図 4 かどのエッジのアンダーカットの例
a) b) c)
a : アンダーカットの寸法
図 5 隅のエッジのアンダーカットの例
隅のエッジの幾何学的な形状に対する外側への偏差。
g) パッシング (passing)
備考 例を図2及び図6に示す。
――――― [JIS B 0051 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 0051:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13715:2000(IDT)
JIS B 0051:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.100 : 工業製図 > 01.100.20 : 機械工学製図
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション(用語集)
JIS B 0051:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8312:1999
- 製図―表示の一般原則―線の基本原則
- JISZ8313-0:1998
- 製図―文字―第0部:通則
- JISZ8322:2003
- 製図―表示の一般原則―引出線及び参照線の基本事項と適用