16
B 0112-1994
番号 用語 定義 対応英語(参考)
7008 組織試験 macrostructure and
鋼の結晶粒度,非金属介在物,地きず,偏析などを,マク
ロ及びミクロ組織を見て調べる試験。 microstructure
備考 JIS G 0202参照。 examination
(8) 鍛造欠陥
番号 用語 定義 対応英語(参考)
8001 割れ いろいろな原因によって,鍛造品に生じた裂け目の総称。 crack
8002 焼割れ 焼入れの際に,焼入れ応力によって生じた割れ。 quenching crack
8003 きっ甲割れ crazing
鍛造品の表面に現れる比較的浅いかめの甲状の割れ。加熱
条件が不適当で,特に,銅,すずなどの不純物が,結晶粒
界に析出するために生じた割れ。
備考 きっ(亀)甲割れと表記してもよい。
8004 もみ割れ forging crack
伸ばし作業において,加工度が,材質,加熱温度に対して,
大きすぎる場合,中心部付近に沿って発生する割れ。
8005 置割れ season crack,
鍛造又は鍛造後に焼入れ若しくは焼入れ焼戻しした鍛造
品を,大気中に放置した状態で生じた割れ。 delayed failure
備考 自然割れともいう。
8006 急熱割れ rapid heating crack
材料を急激に加熱する際,温度不均一によって発生した内
部応力による割れ。
8007 急冷割れ rapid cooling crack
加熱した材料を急激に冷却する際,温度不均一によって発
生した内部応力による割れ。
8008 切断割れ 材料を切断する際,切断面上に生じた割れ。
8009 ガス切断割れ gas cutting crack
材料をガス切断する際,急熱,急冷によって表面応力が発
生し,そのために生じた割れ。
8010 トリミング割れ ばり抜きの際,鍛造品を切断したために生じた割れ。
8011 シェブロン割れ chevron crack
冷間鍛造において,延性の低い材料を,小さな断面減少率
で前方押出しするときに,押出し材中心部に発生するくの
字形の内部割れ。
8012 油きず 離型材として使用した油分又はおがくずが爆発して,鍛造
品の表面に生じたきず。
8013 当てきず bruise
鍛造品が他の製品,器具などと接触,落下などしたことに
よって,表面に生じたきず。
8014 かぶさりきず overlap
鍛造品の表面に生じた肉のかぶさり。段落差の甚だしい異
径軸の隅肉部などに生じやすい。
8015 かじりきず galling
鍛造品の一部が,金型によって,かじり取られて生じたき
ず。
8016 ヘアクラック hair crack
主として鋼中の水素の発生圧力などによって,偏析帯又は
介在物に沿って生じた毛状の割れ。
8017 しわきず 鍛造品の表面に現れるしわ状のきず。 cold shut fold,
wrinkle
8018 スケールきず scale defect ;
鍛造品の表面にスケールが打ち込まれて生じたくぼみ。
scale pit
8019 打込みきず 鍛造品の表面に異物が打ち込まれて生じたくぼみ。
8020 ロールきず 型鍛造において,丸め作業をするときに生じたきず。 rolling defect
8021 材料きず 鍛造品の表面又は内部に,材料の製造過程等で発生した欠
陥が残存したために,生じたきず。
8022 かききず 工具と材料との焼付きによって生じた鍛造品のきず。 fouling
8023 偏析きず segregation crack
主として大形鍛造品において,偏析部一次晶粒界に沿って
現れる毛割れ状のきず。
――――― [JIS B 0112 pdf 16] ―――――
17
B 0112-1994
番号 用語 定義 対応英語(参考)
8024 砂かみ sand inclusion
耐火物又はスラグが,鋼塊表層部へ融着したり,機械的に
混入することによって生じたきず。砂きずと比較して,一
般に形状は大きく,局部的に群集して存在することが多
い。
8025 オーバーヒート over heat
材料の諸性質が損傷されるほどの高温度まで,材料が過熱
されること。
8026 バーニング burning
過熱のため,粒界が溶け始めたり,酸化されたり,又は異
常な組織が生じるなどによって,回復不可能となった欠
陥。
8027 脱炭 decarburization
炭素と反応する雰囲気の中で,鉄鋼を加熱したとき,表面
から炭素が失われた現象。
備考 JIS G 0201参照。
8028 ばり残り ばりの抜き残り。 residual flash
8029 ばりかじり 鍛造品の本体に食い込んで,ばりが,抜かれた状態。 over trimming
8030 ばり返り burr
ばりが完全に切れず,その一部が折れ曲がって,鍛造品に
残った状態。
8031 偏肉 鍛造品の断面の厚さの片寄り。
8032 偏心 鍛造品形状の中心の偏り。 eccentricity
8033 型ずれ 上下金型の心違いによって生じた鍛造品の食違い。 mismatch
8034 ひずみ distortion
主として鍛造後の熱的取扱いに起因する鍛造品の所定寸
法・形状からの偏り。
8035 反り 鍛造品の表面基準面からの偏り。 warping
備考 JIS B 0415参照。
8036 ねじれ 鍛造品の基準軸に対するある部分の角度のずれ。 twist
8037 寸法不良 鍛造品の厚さ,幅,長さ,隅・角部寸法の公差外れ。 dimensional error
8038 欠肉 鍛造図面寸法に対する厚さ,太さ,丸みなどの不足。 underfill
8039 だれ 工具などを押し込むことによって生じた材料の引け。 shear drop ;
roll over
――――― [JIS B 0112 pdf 17] ―――――
18
B 0112-1994
付表1
規格番号 規格の名称
JIS B 0111 プレス機械用語
JIS B 0415 鋼の熱間型鍛造品公差(ハンマ及びプレス加工)
JIS B 3000 FA用語
JIS B 5013 プレス型用鋳鉄製ダイセット
JIS B 6470 型鍛造ハンマ用ダイブロック
JIS B 6471 型鍛造プレス用ダイブロック
JIS G 0201 鉄鋼用語(熱処理)
JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)
JIS G 0203 鉄鋼用語(製品及び品質)
JIS G 0701 鋼材鍛錬作業の鍛練成形比の表わし方
JIS G 3507 冷間圧造用炭素鋼線材
JIS Z 8101 品質管理用語
付図1 (1011) 付図2 (1012)
付図3 (1013) 付図4 (1014)
付図5 (1015) 付図6 (1019) 付図7 (1020)
――――― [JIS B 0112 pdf 18] ―――――
19
B 0112-1994
付図8 (1021) 付図9 (1022) 付図10 (1028)
付図11 (2115,2202) 付図12 (2209,2210) 付図 13
付図14 (2306,2307) 付図15 (4116) 付図16 (4118)
付図17 (4205) 付図18 (4206) 付図19 (4215)
付図20 (4218) 付図21 (4219) 付図22 (4220)
付図23 (4221) 付図24 (4224)
――――― [JIS B 0112 pdf 19] ―――――
20
B 0112-1994
JIS B 0112 改正原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 工 藤 英 明 東京電機大学
桐 山 和 臣 工業技術院標準部
荻 布 真十郎 通商産業省機械情報産業局
篠 崎 吉太郎 工業技術院機械技術研究所
美 農 利 雄 財団法人鍛造技術研究所
安 藤 弘 行 株式会社小松製作所
登 内 久 人 いすゞ自動車株式会社
前 田 孝 広 日産自動車株式会社
新 藤 節 夫 理研鍛造株式会社
武 田 忠 夫 図南鍛工株式会社
藤 谷 弘 樹 TDF株式会社
河 部 寿 雄 財団法人鍛造技術研究所
(事務局) 武 田 時 夫 財団法人鍛造技術研究所
JIS B 0112:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.120 : チップレス加工設備 > 25.120.10 : 鍛造設備.プレス機.せん断機
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.25 : 生産工学(用語集)
JIS B 0112:1994の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0111:2017
- プレス機械―用語
- JISB0415:1975
- 鋼の熱間型鍛造品公差(ハンマ及びプレス加工)
- JISB3000:2010
- FA―用語
- JISB3000:2020
- FA―用語
- JISB5013:1994
- プレス型用鋳鉄製ダイセット
- JISB6470:1983
- 型鍛造ハンマ用ダイブロック
- JISB6471:1987
- 型鍛造プレス用ダイブロック
- JISG0201:2000
- 鉄鋼用語(熱処理)
- JISG0202:2013
- 鉄鋼用語(試験)
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISG0701:1957
- 鋼材鍛錬作業の鍛錬成形比の表わし方
- JISG3507:1991
- 冷間圧造用炭素鋼線材
- JISZ8101:1981
- 品質管理用語