JIS B 1048:2007 締結用部品―溶融亜鉛めっき | ページ 2

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B 1048 : 2007
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0209-1 一般用メートルねじ−公差−第1部 : 原則及び基礎データ
注記 対応国際規格 : ISO 965-1:1998,ISO general - purpose metric screw threads−Tolerances−Part 1:
Principles and basic data (IDT)
JIS B 0209-2 一般用メートルねじ−公差−第2部 : 一般用おねじ及びめねじの許容限界寸法−中 (は
めあい区分)
注記 対応国際規格 : ISO 965-2:1998,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 2:
Limits of sizes for general purpose external and internal screw threads−Medium quality (IDT)
JIS B 0209-3 一般用メートルねじ−公差−第3部 : 構造体用ねじの寸法許容差
注記 対応国際規格 : ISO 965-3:1998,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 3:
Deviations for constructional screw threads (IDT)
JIS B 0209-4 一般用メートルねじ−公差−第4部 : めっき後に公差位置H又はGにねじ立てをした
めねじと組み合わせる溶融亜鉛めっき付きおねじの許容限界寸法
注記 対応国際規格 : ISO 965-4:1998,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 4:
Limits of sizes for hot-dip galvanized external screw threads to mate with internal screw threads
tapped with tolerance position H or G after galvanizing (IDT)
JIS B 0209-5 一般用メートルねじ−公差−第5部 : めっき前に公差位置hの最大寸法をもつ溶融亜鉛
めっき付きおねじと組み合わせるめねじの許容限界寸法
注記 対応国際規格 : ISO 965-5:1998,ISO general purpose metric screw threads−Tolerances−Part 5:
Limits of sizes for internal screw threads to mate with hot-dip galvanized external screw threads with
maximum size of tolerance position h before galvanizing (IDT)
JIS B 1010 締結用部品の呼び方
注記 対応国際規格 : ISO 8991:1986,Designation system for fasteners (IDT)
JIS B 1051 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質−第1部 : ボルト,ねじ及び植込みボルト
注記 対応国際規格 : ISO 898-1:1999,Mechanical properties of fasteners made of carbon steel and alloy
steel−Part 1: Bolts,screws and studs (IDT)
JIS B 1052 鋼製ナットの機械的性質
注記 対応国際規格 : ISO 898-2:1992,Mechanical properties of fasteners−Part 2: Nuts with specified
proof load values−Coarse thread (MOD)
JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 1460:1992,Metallic coatings−Hot dip galvanized coatings on ferrous materials
−Gravimetric determination of the mass per unit area (MOD)
JIS H 8501 めっきの厚さ試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 2064:1996,Metallic and other inorganic coatings−Definitions and conventions
concerning the measurement of thickness 及びISO 2178:1982,Non-magnetic coatings on magnetic
substrates−Measurement of coating thickness−Magnetic method (全体評価:MOD)
JIS H 8641 溶融亜鉛めっき
注記 対応国際規格 : ISO 1461:1999,Hot dip galvanized coatings on fabricated iron and steel articles−
Specifications and test methods (MOD)

――――― [JIS B 1048 pdf 6] ―――――

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3 用語及び定義

  この規格で用いる用語及び定義は,JIS H 8501によるほか,次による。
3.1
バッチ(batch)
同じバスケットで同時に洗浄,酸洗い,フラックス処理及び亜鉛めっきを行った同一部品の集まり。
3.2
生産ロット(production lot)
同じ製造ロットから,処理温度及び成分濃度を変更せずに,洗浄,酸洗い,フラックス処理,溶融亜鉛
浸せき及び振り切りを連続して行った部品のバッチ。
3.3
バッチ平均厚さ(batch average thickness)
バッチの部品の表面に,皮膜が一様に分布しているとして計算した平均厚さ。
3.4
ベーキング(baking)
水素ぜい(脆)化の危険を最小限にするために,特定の温度で一定の時間,部品を加熱する工程。
3.5
応力除去(stress relief)
加工硬化によって生じた残留応力を除去するために,特定の温度で一定の時間,部品を加熱する工程。
3.6
締結用部品の溶融亜鉛めっき(hot dip galvanizing of fasteners)
溶融亜鉛浴に浸せきすることによって亜鉛が鋼製締結用部品を覆い,締結用部品の表面に,亜鉛と鉄の
合金層又は亜鉛と鉄の合金層の上に亜鉛皮膜を形成する工程。
注記 この工程は,遠心分離又はこれに相当する方法によって余剰亜鉛を除去する処理を含む。

4 材料

4.1 部品の素材

4.1.1  化学成分
JIS B 1051及びJIS B 1052に含まれる材料は,溶融亜鉛めっきに適している。ただし,りん(P)とけ
い素(Si)との合計量が0.03 %0.13 %である場合は,高温亜鉛めっき(530 ℃560 ℃)を推奨する。
4.1.2 表面状態
溶融亜鉛で浸せきする前の締結用部品の表面は,洗浄して亜鉛めっきに悪影響を及ぼすような汚染物質
がない状態とする。

4.2 亜鉛

  この工程で用いる亜鉛は,JIS H 8641による。

5 溶融亜鉛めっきの手順及び予防処置

5.1 応力除去

  厳しい加工硬化を受けた締結用ねじ部品に対しては,酸洗い及び溶融亜鉛めっき前に応力除去を必要と
する。

5.2 洗浄及び酸洗い

――――― [JIS B 1048 pdf 7] ―――――

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ねじ部品は,洗浄しなければならない。洗浄工程において,水素が鋼に浸入することがある。水素はめ
っき浴中に完全には放出されないため,ぜい性破壊を引き起こすかもしれない。特に受渡当事者間での協
定がなければ,320 HV以上の硬さに熱処理又は加工硬化した部品は,抑制された酸若しくはアルカリで洗
浄するか,又は機械的な工程で清浄にしなければならない。抑制された酸に浸せきする時間は,受け入れ
るときの表面状態に依存するが,できるだけ短くしなければならない。
注記 抑制された酸とは,鋼の腐食と水素吸収を減らすために,適切な反応抑制剤が加えられた酸の
ことである。

5.3 ベーキング

  ベーキングを行う場合には,表面活性化の前に実施しなければならない。

5.4 フラックス処理

  部品は,表面活性化し,必要ならば乾燥する。

5.5 溶融亜鉛めっき

  亜鉛めっきは,通常,455 ℃480 ℃の浴温で処理する。高温亜鉛めっきは,より滑らかで,より薄い
皮膜を成形する目的に用いられ,530 ℃560 ℃の浴温で処理する。高温工程を用いて得られた仕上げ表
面は,光沢がない。微小な割れを避けるために,M27以上で強度区分が10.9のねじ部品には,高温亜鉛め
っきは施さない。

5.6 回転及び冷却

  亜鉛めっき浴から取り出し,すぐに部品を回転させ,部品のサイズを考慮して水冷又は空冷を行う。

5.7 ナットに対する特殊要求

  締結用めねじ部品は,溶融亜鉛めっき後にタップ立てを行う。再タップ立てをしてはならない。

5.8 後処理

  多くのめっき部品に対しては,いかなる後処理も行う必要はない。顧客に要求された場合には,湿気の
ある場所での在庫によるしみ(白さび)のおそれを減少させるため,又は後塗装をやりやすくするために,
クロメート処理,りん酸塩処理などを行う。

6 ねじ公差及び追加表示に対する要求事項

6.1 一般事項

  M10M64のねじに対するめっき前又はめっき後の許容限界寸法は,JIS B 0209-1JIS B 0209-5による。
ねじ部以外の締結用部品に対する寸法及び公差は,溶融亜鉛めっき前のものを適用する。M8に対するめ
ねじの公差域クラス6AZ及び6AX,おねじの場合の公差域クラス6azの許容限界寸法は,附属書Bによ
る。
注記 亜鉛めっき工程中に鋼の一部が素材から拡散するため,めっき後にめっきをはく離して行うゲ
ージ検査は,ねじ公差の検査に対しては適用できない。

6.2 溶融亜鉛めっきしたねじ部品の組立時の要求事項及び予防処置

6.2.1  一般事項
6.2は,JIS B 0209-1JIS B 0209-5に規定する公差のねじをもつ部品であって,かつJIS B 1051又はJIS
B 1052に規定する表示に対する要求に従って表示する部品を対象とする。6.2.2及び6.2.3による表示記号
は,JIS B 1051又はJIS B 1052に規定する表示記号に追加する。
溶融亜鉛めっきでは,亜鉛の付着によって厚いめっき皮膜(常に40 μm以上)が生じる。そのため,厚
いめっき皮膜に対処するために,特別な寸法公差でねじを加工する必要がある。

――――― [JIS B 1048 pdf 8] ―――――

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それには,溶融亜鉛めっきされた締結用部品の亜鉛層に対して,必要な基礎となる寸法許容差(すき間)
を与える2種類の異なる方法がある。
第1の方法(6.2.2参照)は,めっき後に公差域クラス6AZ又は6AXのオーバサイズにタップ立てされ
たナットと,めっき前に公差位置がg又はhにねじ加工されたボルトとのはめ合わせで成り立つ。
第2の方法(6.2.3参照)は,めっき前に公差域クラス6azのアンダサイズにねじ加工されたボルトと,
めっき後に公差位置がH又はGにタップ立てされたナットとのはめ合わせで成り立つ。
オーバサイズにタップ立てされたナット(Z又はXの記号)と,アンダサイズにねじ加工されたボルト
(Uの記号)とを組み合わせてはならない。なぜなら,このような組合せは,高い確率でねじ山のせん断
を起こすからである。
めっき後に公差位置H又はGにタップ立てした溶融亜鉛めっきナットと,めっき前に公差位置g又はh
にねじ加工した溶融亜鉛めっきボルトとを組み合わせた場合は,ねじの干渉を引き起こす。
6.2.2 めっき後に公差域クラス6AZ又は6AXのオーバサイズにタップ立てされたナット
溶融亜鉛めっき前にJIS B 0209-1JIS B 0209-3による公差位置g又はhに成形されたボルトと組み合わ
せる場合は,オーバサイズにタップ立てされたナットには,溶融亜鉛めっき後にJIS B 0209-5による公差
域クラス6AZ又は6AXが要求される。
オーバサイズにタップ立てされたナットは,公差域クラスが6AZの場合はZの文字を,公差域クラスが
6AXの場合はXの文字を,強度区分マークの後に付ける(図1参照)。
図1−めっき後に公差域クラス位置6AZのオーバサイズにタップ立てされた
溶融亜鉛めっきナットの表示例
溶融亜鉛めっきした締結用部品を組み立てるときの干渉の危険性を減らすために,ボルトと組み合わせ
たときの皮膜厚さは,最小すき間の4分の1を超えてはならない。皮膜厚さ及び最小すき間の値を表1に
示す。

――――― [JIS B 1048 pdf 9] ―――――

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表1−オーバサイズにタップ立てされたナットを組み付ける場合の基礎となる寸法許容差及び皮膜厚さの上限値
8 : 2
ピッチ ねじの呼び径 基礎となる寸法許容差 組み合わせるねじの最小すき間及びおねじの最大皮膜厚さ
00
(参考)
7
めねじ おねじ AZ/h AZ/g AX/h AX/g
最小 最大 最小 最大 最小 最大 最小 最大
P d AZ AX h g
すき間 皮膜厚さ すき間 皮膜厚さ すき間 皮膜厚さ すき間 皮膜厚さ
mm mm μm μm μm μm μm μm μm μm μm μm μm μm
1.25 8 +325a) +255a) 0 −28 325 81 353 88 255 64 283 71
1.5 10 +330 +310 0 −32 330 83 362 91 310 78 342 86
1.75 12 +335 +365 0 −34 335 84 369 92 365 91 399 100
2 16(14) +340 +420 0 −38 340 85 378 95 420 105 458 115
2.5 20(18,22) +350 +530 0 −42 350 88 392 98 530 133 572 143
3 24(27) +360 +640 0 −48 360 90 408 102 640 160 688 172
3.5 30(33) +370 +750 0 −53 370 93 423 106 750 188 803 201
4 36(39) +380 +860 0 −60 380 95 440 110 860 215 920 230
4.5 42(45) +390 +970 0 −63 390 98 453 113 970 243 1 033 258
5 48(52) +400 +1 080 0 −71 400 100 471 118 1 080 270 1 151 288
5.5 56(60) +410 +1 190 0 −75 410 103 485 121 1 190 398 1 265 316
6 64 +420 +1 300 0 −80 420 105 500 125 1 300 325 1 380 345
注a) Z及びAXの基礎となる寸法許容差は,附属書Bで規定しているねじ寸法を基準にして,JIS B 0209-5で規定する式に基づいて計算する。

――――― [JIS B 1048 pdf 10] ―――――

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JIS B 1048:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10684:2004(MOD)

JIS B 1048:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1048:2007の関連規格と引用規格一覧