JIS B 1515-1:2006 転がり軸受―公差―第1部:用語及び定義 | ページ 3

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B 1515-1 : 2006 (ISO 1132-1 : 2000)
表 5 幅及び高さ(続き)
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
5.3.13 T 呼び軸受高さ nominal bearing height
スラスト軸受の高さを定める軌道盤の理論上の両
背面間の距離。
備考 呼び軸受高さは,一般に実軸受高さの寸法差
に対する基準値である。
5.3.14 Ts 実軸受高さ actual bearing height
スラスト軸受の高さを定める実際の両軌道盤背面
に接する2平面と軸受中心軸との両交点間の距離。
5.3.15 ΔTs 実軸受高さの寸法差 deviation of the actual
スラスト軸受の実軸受高さと呼び軸受高さとの差。
ΔTs = Ts T bearing height
5.3.16 T1 内輪サブユニットの nominal effective
円すいころ軸受の内輪サブユニット理論背面と外
呼び有効幅 輪マスタの理論基準側面間の距離。 width of inner subunit
5.3.17 T1s 内輪サブユニットの actual effective width
円すいころ軸受の実内輪サブユニット背面に接す
実有効幅 る平面及び外輪マスタの基準側面に接する平面とof inner subunit
内輪サブユニット中心軸との両交点間の距離。
備考 有効に測定するには,内輪及び外輪マスタの
両軌道並びに大つばにすべてのころが適切
に接触している状態とする。
5.3.18 ΔT1s 内輪サブユニットの deviation of the actual
円すいころ軸受の内輪サブユニットの実有効幅と
実有効幅の寸法差 呼び有効幅との差。 effective width of
ΔT1s = T1s T1 inner subunit
5.3.19 T2 外輪呼び有効幅 nominal effective
円すいころ軸受の理論上の外輪背面と内輪マスタ
の基準側面間の距離。 width of outer ring
備考 外輪フランジ付き単列円すいころ軸受につ
いては,理論上のフランジ背面と内輪サブユ
ニットマスタの基準側面間との距離。
5.3.20 T2s 外輪実有効幅 actual effective width
円すいころ軸受の実外輪背面に接する平面及び内
輪サブユニットマスタの基準側面に接する平面とof outer ring
外輪中心軸との両交点間の距離。
備考 外輪フランジ付き単列円すいころ軸受につ
いては,実フランジ背面と内輪サブユニット
マスタの基準側面間の距離。
5.3.21 ΔT2s 外輪実有効幅の deviation of the actual
円すいころ軸受の外輪の実有効幅と呼び有効幅と
寸法差 の差。 effective width of
ΔT2s = T2s T2 outer ring

――――― [JIS B 1515-1 pdf 11] ―――――

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B 1515-1 : 2006 (ISO 1132-1 : 2000)

5.4 軌道輪の面取寸法

 軌道輪の面取寸法に関する量記号,用語及び定義は,表6による。
表 6 軌道輪の面取寸法
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
5.4.1 r 呼び面取寸法 名目上用いる面取寸法の値。 nominal chamfer
備考 呼び面取寸法は最小実測面取寸法に一致 dimension
する。
5.4.2 rs 実測面取寸法 single chamfer dimension
ラジアル距離 : 軌道輪の仮想のかどから,側面と
面取りとの交点までの一つのアキシアル平面内
での実際の距離。
アキシアル距離 : 軌道輪の仮想のかどから,内径
面又は外径面と面取りとの交点までの一つのア
キシアル平面内での実際の距離。
5.4.3 rs min 最小実測面取寸法 smallest single chamfer
軌道輪の許容される最小のラジアル実測面取寸
法及びアキシアル実測面取寸法。 dimension
備考 軌道輪の実体が,軌道輪の側面と内径面又
は外径面とに接するアキシアル平面内で
の半径rs minの仮想円弧より外へ出てはな
らない最小寸法。
5.4.4 rs max 最大実測面取寸法 largest single chamfer
軌道輪の許容される最大のラジアル実測面取寸
法及びアキシアル実測面取寸法。 dimension

6. 幾何特性

 幾何特性に関する量記号,用語及び定義は,表710による。

6.1 形状

 形状に関する用語及び定義は,表7による。
表 7 形状
番号 用語 定義 対応英語(参考)
6.1.1 真円度 deviation from circular
円形形体を二つの同心の幾何学的円で挟んだとき,同心二円の
間隔が最小となる場合の二円の半径差。 form
6.1.2 円筒度 deviation from cylindrical
円筒形体を二つの同心の幾何学的円筒で挟んだとき,同心二円
筒の間隔が最小となる場合の二円筒の半径差。 form
6.1.3 真球度 deviation from spherical
球形体を二つの同心の幾何学的球で挟んだとき,同心二球の間
隔が最小となる場合の二球の半径差。 form

6.2 軌道の平行度

 軌道の平行度に関する量記号,用語及び定義は,表8による。
表 8 軌道の平行度
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
6.2.1 Si 側面に対する内輪軌 parallelism of inner ring
ラジアル溝玉軸受の内輪軌道の中央部と,基準側
道の平行度 面に接する平面又は当てはめ方法によるデータraceway with respect to
ム平面の間のアキシアル距離の最大値と最小値the face
との差。

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表 8 軌道の平行度(続き)
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
6.2.2 Se 側面に対する外輪軌 parallelism of outer ring
ラジアル溝玉軸受の外輪軌道の中央部と,基準側
道の平行度 面に接する平面又は当てはめ方法によるデータraceway with respect to
ム平面の間のアキシアル距離の最大値と最小値the face
との差。

6.3 面の直角度

 面の直角度に関する量記号,用語及び定義は,表9による。
表 9 面の直角度
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
6.3.1 Sd 内径の軸線に対する perpendicularity of inner
内輪中心軸から側面の平均直径の半分のラジア
内輪側面の直角度 ring face with respect
ル距離において,内輪中心軸に垂直な面と内輪基
準側面とのアキシアル距離の最大値と最小値とto the bore
の差。
備考 これまでのJISでは“(内輪の)横振れ”
とし,同一定義で用いられていた。内輪側
面に対する内径の振れの測定をすれば,内
径に対する内輪側面の直角度は,計算によ
って換算することができる。
6.3.2 SD 側面に対する外輪外 perpendicularity of outer
基本的には円筒である外径面において,外輪の両
径面の直角度 側面からアキシアル方向にそれぞれ最大実測面ring outside surface with
respect to the face
取寸法の1.2倍に等しい距離にあり,かつ,外径
面の同一母線上にある2点の,外輪基準側面に接
する平面に平行なラジアル方向における相対的
な位置の総変動量。
参考 これまでのJISでは“外径面の倒れ”とし
ていた。
6.3.3 SD1 フランジ背面に対す perpendicularity of outer
基本的には円筒である外径面において,外輪の側
る外輪外径面の直角 面とフランジの背面からアキシアル方向にそれring outside surface with
度 respect to the flange
ぞれ最大実測面取寸法の1.2倍に等しい距離にあ
back face
り,かつ,軸受外径面の同一母線上にある2点の,
外輪フランジ背面に接する平面に平行なラジア
ル方向における相対的な位置の総変動量。
参考 これまでのJISでは“フランジ背面に対す
る軸受外径面の倒れ”としていた。

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6.4 厚さ不同

 厚さ不同に関する量記号,用語及び定義は,表10による。
表 10 厚さ不同
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
6.4.1 Ki 内輪軌道の厚さ不同 variation in thickness
ラジアル軸受において,内輪内径面と,その外側
の軌道の中央との間のラジアル距離の最大値とbetween inner ring
最小値との差。 raceway and bore
6.4.2 Ke 外輪軌道の厚さ不同 variation in thickness
ラジアル軸受において,外輪外径面と,その内側
の軌道の中央との間のラジアル距離の最大値とbetween outer ring
最小値との差。 raceway and outside
surface
6.4.3 Si 軸軌道盤の軌道の厚 variation in thickness
平面座スラスト軸受の軸軌道盤(中央軌道盤)軌
さ不同 道面の背面とその反対側軌道の中央との間のアbetween shaft washer
キシアル距離の最大値と最小値との差。 raceway and back face
6.4.4 Se ハウジング軌道盤の variation in thickness
平面座スラスト軸受のハウジング軌道盤軌道面
軌道の厚さ不同 の背面とその反対側軌道の中央との間のアキシbetween housing washer
アル距離の最大値と最小値との差。 raceway and back face

7. 振れ

 振れに関する量記号,用語及び定義は,表1112による。

7.1 ラジアル振れ

 ラジアル振れに関する量記号,用語及び定義は,表11による。
備考 組立軸受のラジアル振れは,幾つかの別々の累積的な要因の結果である。
表 11 ラジアル振れ
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
7.1.1 Kia 内輪のラジア radial runout of inner
ラジアル軸受において,種々の角度位置における内輪内径
ル振れ ring of assembled
面と,それに対する外輪外径面の1固定点との間のラジア
ル距離の最大値と最小値との差。 bearing
備考 有効に測定するには,測定点の近傍において,転
動体は内輪及び外輪の軌道と接触し,円すいころ
軸受の場合は大つばとも適切に接触している状態
とする。
7.1.2 Kea 外輪のラジア radial runout of outer
ラジアル軸受において,種々の角度位置における外輪外径
ル振れ ring of assembled
面と,それに対する内輪内径面の1固定点との間のラジア
ル距離の最大値と最小値との差。 bearing
備考 有効に測定するには,測定点の近傍において,転
動体は内輪及び外輪の軌道と接触し,円すいころ
軸受の場合は大つばとも適切に接触している状態
とする。

――――― [JIS B 1515-1 pdf 14] ―――――

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表 11 ラジアル振れ(続き)
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
7.1.3 Kiaa 内輪の非同期 asynchronous radial
ラジアル軸受において,正逆転で複数回内輪を回転した場
ラジアル振れ runout of inner ring of
合,外輪外径面の1固定点とそれに対する内輪内径面の1
assembled bearing
固定点との間のラジアル距離の最大値と最小値との差。
備考1. 有効に測定するには,転動体は内輪及び外輪の軌
道と接触し,円すいころ軸受の場合は内輪大つば
とも適切に接触している状態とする。
2. 数回の測定が必要で,その都度,外輪及び内輪の
測定点を変える必要がある。
3. 非同期ラジアル振れは非繰返しである。

7.2 アキシアル振れ

 アキシアル振れに関する量記号,用語及び定義は,表12による。
備考 組立軸受のアキシアル振れは,幾つかの別々の累積的な要因の結果である。
表 12 アキシアル振れ
番号 量記号 用語 定義 対応英語(参考)
7.2.1 Sia 内輪のアキシア axial runout of inner
ラジアル溝玉軸受では,内輪中心軸から内輪の軌道接触直
ル振れ ring of assembled
径の半分のラジアル距離において,種々の角度位置におけ
bearing
る内輪の基準側面と,それに対する外輪外径面の1固定点
との間のアキシアル距離の最大値と最小値との差。
備考 有効に測定するには,内輪及び外輪の軌道はすべ
ての玉と接触している状態とする。
7.2.2 Sia 内輪のアキシア axial runout of inner
円すいころ軸受では,内輪中心軸から内輪の軌道接触直径
ル振れ ring of assembled
の半分のラジアル距離において,種々の角度位置における
bearing
内輪背面と,それに対する外輪外径面の1固定点との間の
アキシアル距離の最大値と最小値との差。
備考 有効に測定するには,内輪及び外輪の軌道並びに
大つばは,すべてのころと適切に接触している状
態とする。
7.2.3 Sea 外輪のアキシア axial runout of outer
ラジアル溝玉軸受では,外輪中心軸から外輪の軌道接触直
ル振れ ring of assembled
径の半分のラジアル距離において,種々の角度位置におけ
bearing
る外輪の基準側面と,それに対する内輪内径面の1固定点
との間のアキシアル方向の距離の最大値と最小値との差。
備考 有効に測定するには,内輪及び外輪の軌道は,す
べての玉と接触している状態とする。

――――― [JIS B 1515-1 pdf 15] ―――――

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JIS B 1515-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1132-1:2000(IDT)

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