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JIS B 0401-1:2016 規格概要
この規格 B0401-1は、a) 円筒;b) 相対する平行二平面の形体の長さに関わるサイズに用いるサイズ公差のためのISOコード方式について規定。
JISB0401-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B0401-1
- 規格名称
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第1部 : サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
- 規格名称英語訳
- Geometrical product specifications (GPS) -- ISO code system for tolerances on linear sizes -- Part 1:Basis of tolerances, deviations and fits
- 制定年月日
- 1998年1月20日
- 最新改正日
- 2016年3月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 286-1:2010(IDT), ISO 286-1:2010/TECHNICAL CORRIGENDUM 1:2013(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 17.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 機械計測 2021, 工具 2020, 製図 2020, 金型 2020
- 改訂:履歴
- 1998-01-20 制定日, 2003-11-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2016-03-22 改正
- ページ
- JIS B 0401-1:2016 PDF [42]
B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[2]
- 2 引用規格・・・・[2]
- 3 用語及び定義・・・・[3]
- 4 長さに関わるサイズのサイズ公差のISOコード方式・・・・[12]
- 4.1 基本概念及び記号・・・・[12]
- 4.2 公差クラスの指示(表示の規則)・・・・[14]
- 4.3 許容差の決定(読み方の規則)・・・・[14]
- 4.4 公差クラスの選定・・・・[27]
- 5 ISOはめあい方式・・・・[27]
- 5.1 一般・・・・[27]
- 5.2 一般的はめあい・・・・[27]
- 5.3 はめあいの決定・・・・[28]
- 附属書A(参考)はめあい及びはめあいの限度に対するISO方式及び旧規格の補足情報・・・・[30]
- 附属書B(参考)はめあい及び公差クラスの決定に関する使用例・・・・[31]
- 附属書C(参考)GPSマトリックスモデル・・・・[36]
- 附属書JA(参考)用語の新旧対比表・・・・[38]
- 参考文献・・・・[40]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 0401-1 pdf 1] ―――――
B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本
規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 0401-1:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
JIS B 0401の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 0401-1 第1部 : サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
JIS B 0401-2 第2部 : 穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 0401-1 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 0401-1 : 2016
(ISO 286-1 : 2010)
製品の幾何特性仕様(GPS)−長さに関わるサイズ公差のISOコード方式−第1部 : サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎
Geometrical product specifications (GPS)-ISO code system for tolerances on linear sizes-Part 1: Basis of tolerances, deviations and fits
序文
この規格は,2010年に第2版として発行されたISO 286-1,及びTechnical Corrigendum 1(2013)を基に,
技術的内容及び構成を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。ただし,技術的正誤票(Technical
Corrigendum)については,編集し,一体とした。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
この規格は,製品の幾何特性仕様(GPS)を定め,一般GPS規格の一つでもあり(ISO/TR 14638参照),
GPSマトリックスにおけるサイズに関する規格チェーンのリンク番号1及び2に関係する。この規格と
GPSマトリックスモデル及び他の規格との関係の詳細は,附属書Cに示す。
機械加工された加工物に対するサイズ公差及びはめあいの必要性は,サイズの“正確さ”が多くの加工
物の形体に不要となったという事実と絡めて,製造方法に特有の不正確さと大量生産される部品との間の
互換性に対する要求から,主として生じている。はめあいの機能を満足させるためには,加工物のサイズ
が二つの許容できる限界,すなわち,公差の間に入るように製造することが必要になる。ここでいう公差
は,製品の機能的なはめあいの仕様を保証するような製造で許容できるサイズの変動量以内であることが
前提である。
同様に,特別のはめあい状態を二つのはまり合う加工物の間に要求する場合は,必要なすきま又はしめ
しろをもたせるために,図示サイズ(従来は,“基準寸法”と呼んでいた。)に対して正又は負のいずれか
の許容範囲をもたせることが必要である。この規格では,国際的に承認された長さに関するサイズについ
てのISO公差方式(公差に関するISOコード方式)を規定している。また,“円筒”及び“相対する平行
二平面”という2種類の形体に適用できる公差及びサイズ差も規定している。この公差方式の主な意図は,
機能的なはめあいを実現させることである。
“穴”,“軸”及び“直径”という用語は,円筒形体(例えば,穴又は軸の直径の公差)の指定に用いる。
相対する平行二平面(例えば,溝の幅又はキーの厚さの公差)にも,簡易的表現として,同じ用語を用い
る。
はめあい部をもつ形体の長さに関するサイズのISO公差方式(公差に関するISOコード方式)の適用の
ための前提条件は,穴及び軸の図示サイズが同一であることである。
旧規格JIS B 0401-1:1998(ISO 286-1:1988)では,形体のサイズについての標準的な当てはめ基準は,
包絡の条件であった。しかし,JIS B 0420-1(ISO 14405-1)では,2点サイズを標準として採用している。
――――― [JIS B 0401-1 pdf 3] ―――――
2
B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
このことは,形状はもはやサイズの標準仕様によっては管理されないことを意味している。
多くの場合,この規格で規定する直径公差は,意図しているはめあいの機能を有効に管理するには不十
分である。JIS B 0420-1に規定する包絡の条件が必要な場合もある。
さらに,幾何公差及び表面性状の要求も,機能の管理を改善することもある。
1 適用範囲
この規格は,次に示す形体の長さに関わるサイズ(以下,サイズという。)に用いるサイズ公差のための
ISOコード方式について規定する。
a) 円筒
b) 相対する平行二平面
この規格は,このコード方式のための基本的な概念及び関連する用語を定義する。それは多くの公差の
組合せの中から,標準的な公差クラスの選択方法を示す。
さらに,姿勢及び位置の制約を受けない二つのサイズ形体間のはめあいに関する基本的な用語を定義し,
“穴基準”及び“軸基準”の原理を示す。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 286-1:2010,Geometrical product specifications (GPS)−ISO code system for tolerances on linear
sizes−Part 1: Basis of tolerances, deviations and fits,及びTechnical Corrigendum 1:2013(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0401-2 製品の幾何特性仕様(GPS)−長さに関わるサイズ公差のISOコード方式−第2部 : 穴
及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
注記 対応国際規格 : ISO 286-2:2010,Geometrical product specifications (GPS)−ISO code system for
tolerances on linear sizes−Part 2: Tables of standard tolerance classes and limit deviations for holes
and shafts(IDT)
JIS B 0420-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−寸法の公差表示方式−第1部 : 長さに関わるサイズ
注記 対応国際規格 : ISO 14405-1:2010,Geometrical product specifications (GPS)−Dimensional
tolerancing−Part 1: Linear sizes(MOD)
JIS B 0672-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−形体−第1部 : 一般用語及び定義
注記 対応国際規格 : ISO 14660-1:1999,Geometrical Product Specifications (GPS)−Geometrical
features−Part 1: General terms and definitions(IDT)
JIS B 0672-2 製品の幾何特性仕様(GPS)−形体−第2部 : 円筒及び円すいの測得中心線,測得中心
面並びに測得形体の局部寸法
注記 対応国際規格 : ISO 14660-2:1999,Geometrical Product Specifications (GPS)−Geometrical
features−Part 2: Extracted median line of a cylinder and a cone, extracted median surface, local size
of an extracted feature(IDT)
――――― [JIS B 0401-1 pdf 4] ―――――
3
B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0420-1及びJIS B 0672-1によるほか,次による。
なお,用語の幾つかは,一般的な用法よりむしろ限定的な意味で定義されていることに注意が必要であ
る。
3.1
基本用語
3.1.1
サイズ形体(feature of size)
長さ又は角度に関わるサイズによって定義された幾何学的形状。
注記1 サイズ形体には円筒,球,相対する平行二平面などがある。
注記2 JIS B 0672-1の用語“単純な加工物”及び“単独形体”は,“サイズ形体”とほぼ同等な意味
で用いられていた。
注記3 この規格は,サイズによって定義された円筒タイプのサイズ形体だけではなく,相対する平
行二平面タイプのサイズ形体にも適用することを目的とする。
3.1.2
図示外殻形体(nominal integral feature)
図面又はその他の関連文書によって定義された理論的に正確な外殻形体。
JIS B 0672-1:2002の2.3による。
3.1.3
穴(hole)
非円筒形の内側サイズ形体(例えば,穴の内径面)を含む,加工物の内側サイズ形体。
3.1.4
基準穴(basic hole)
穴基準はめあい方式で基準として選んだ穴。
注記1 3.4.1.1参照。
注記2 ISOコード方式の意図する基準穴は,下の許容差がゼロの穴をいう。
3.1.5
軸(shaft)
非円筒形の外側サイズ形体(例えば,軸の外径面)を含む,加工物の外側サイズ形体。
3.1.6
基準軸(basic shaft)
軸基準はめあい方式で基準として選んだ軸。
注記1 3.4.1.2参照。
注記2 ISOコード方式の意図する基準軸は,上の許容差がゼロの軸をいう。
3.2
サイズ公差及びサイズ差に関する用語
3.2.1
図示サイズ(nominal size)
図示によって定義された完全形状の形体のサイズ(図1参照)。
注記1 図示サイズは,上及び下の許容差を適用することによって,許容限界サイズの位置の選定の
――――― [JIS B 0401-1 pdf 5] ―――――
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JIS B 0401-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 286-1:2010(IDT)
- ISO 286-1:2010/TECHNICAL CORRIGENDUM 1:2013(IDT)
JIS B 0401-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.040 : 線及び角度の測定 > 17.040.10 : 許容限界及びはめ合い
JIS B 0401-1:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0401-2:2016
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第2部:穴及び軸の許容差並びに基本サイズ公差クラスの表
- JISB0420-1:2016
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―寸法の公差表示方式―第1部:長さに関わるサイズ
- JISB0672-1:2002
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―形体―第1部:一般用語及び定義
- JISB0672-2:2002
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―形体―第2部:円筒及び円すいの測得中心線,測得中心面並びに測得形体の局部寸法