JIS B 0401-1:2016 製品の幾何特性仕様(GPS)―長さに関わるサイズ公差のISOコード方式―第1部:サイズ公差,サイズ差及びはめあいの基礎 | ページ 2

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B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
ために用いられる。
注記2 旧規格では,“基準寸法(basic size)”と呼ばれていた。
3.2.2
当てはめサイズ(actual size)
当てはめ外殻形体のサイズ。
注記1 “当てはめ外殻形体”は,JIS B 0672-1参照。
注記2 当てはめサイズは,測定によって得られる。
3.2.3
許容限界サイズ(limits of size)
サイズ形体の極限まで許容できるサイズ。
注記1 要件を満足するために,当てはめサイズは上及び下の許容サイズの間にある。
なお,当てはめサイズには,許容限界サイズも含まれる。
注記2 旧規格では,“許容限界寸法”と呼ばれていた。
3.2.3.1
上の許容サイズ,ULS(upper limit of size)
サイズ形体において,許容できる最大のサイズ(図1参照)。
3.2.3.2
下の許容サイズ,LLS(lower limit of size)
サイズ形体において,許容できる最小のサイズ。
図1参照。
3.2.4
サイズ差(deviation)
ある値から,基準値を減じた値。
注記 サイズにおけるサイズ差では,“基準値”とは図示サイズであり,“ある値”とは当てはめサイ
ズである。
3.2.5
許容差(limit deviation)
図示サイズからの上,又は下の許容差。
3.2.5.1
上の許容差(upper limit deviation)
ES (内側サイズ形体に用いられる。)
es (外側サイズ形体に用いられる。)
上の許容サイズから図示サイズを減じたもの。
図1参照。
注記 上の許容差は,負,ゼロ又は正が付く数の場合がある。

――――― [JIS B 0401-1 pdf 6] ―――――

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B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
1 サイズ許容区間
2 サイズ差の符号
a 図示サイズ
b 上の許容サイズ
c 下の許容サイズ
d 上の許容差
e 下の許容差(この場合は,基礎となる許容差でもある。)
f サイズ公差
注記 サイズ許容区間を限定する水平方向の太い実線は,穴の基礎となる許容差を意味する。サイズ許容区間の限度
を示す破線は,穴のもう一つの許容差を意味する。
図1−穴を例として用いた定義
3.2.5.2
下の許容差(lower limit deviation)
EI (内側サイズ形体に対して適用)
ei (外側サイズ形体に対して適用)
下の許容サイズから図示サイズを減じたもの。
図1参照。
注記 下の許容差は,負,ゼロ又は正が付く数の場合がある。
3.2.6
基礎となる許容差(fundamental deviation)
図示サイズに関連してサイズ許容区間の位置を定義する許容差。
注記1 基礎となる許容差は,図示サイズに最も近い許容限界サイズを定義する許容差である(図1
及び4.1.2.5参照)。
注記2 基礎となる許容差は,ラテン文字(例えば,B,d,js)によって識別する。

――――― [JIS B 0401-1 pdf 7] ―――――

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B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
3.2.7
Δ値(Δ value)
内側サイズ形体の基礎となる許容差を得るために,固定値に加える変動値。
表3参照。
3.2.8
サイズ公差(tolerance)
上の許容サイズと下の許容サイズとの差。
注記1 サイズ公差は,正負の符号をもたない絶対値である。
注記2 サイズ公差は,上の許容差と下の許容差との差でもある。
3.2.8.1
サイズ公差許容限界(tolerance limits)
許容値の上限及び/又は下限を与える指定された特性値。
3.2.8.2
基本サイズ公差,IT(standard tolerance)
サイズ公差のためのISOコード方式に属する全ての公差。
注記 記号ITの文字は,“International Tolerance”を表す。
3.2.8.3
基本サイズ公差等級(standard tolerance grade)
共通識別記号によって特徴付けたサイズ公差の集まり。
注記1 長さに関わるサイズのサイズ公差のためのISOコード方式では,基本サイズ公差等級の指示
記号(以下,公差等級記号という。)は,ITとその後に続く数字とで構成される(例えば,IT7)。
4.1.2.3参照。
注記2 特に指定するサイズ公差等級(例えば,H7)の基礎となる許容差は,全ての範囲の図示サイ
ズにおいて,その基本サイズ公差等級(例えば,IT7)の基礎となる許容差と同じレベルであ
る。
3.2.8.4
サイズ許容区間(tolerance interval)
サイズ公差許容限界以内におけるサイズの変動値。
注記1 旧規格(JIS B 0401-1:1998)で規定する用語“公差域(tolerance zone)”は,“サイズ許容区間
(tolerance interval)”に変更された。GPS規格(JIS B 0021など)の公差指示方式では,公差
域は,二次元の領域及び三次元の空間を意味するが,この規格で用いる区間は,一次元のス
ケール(物差し)的な間隔としての意味しかもたない。
注記2 JIS B 0401規格群の意図する“区間”は,上の許容サイズと下の許容サイズとの間に等しい。
これは,図示サイズに関連した公差の大きさ及びその位置によって定義する(図1参照)。
注記3 サイズ許容区間は,図示サイズを必ずしも含む必要はない(図1参照)。サイズ公差許容限界
は,両側(図示サイズに対する両側の値)又は片側(図示サイズに対する二つの片側の値)
にあってよい。一方のサイズ公差許容限界が片側にあり,もう一方の許容限界値がゼロの場
合は,特別な片側指示である。

――――― [JIS B 0401-1 pdf 8] ―――――

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B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
3.2.8.5
公差クラス(tolerance class)
基礎となる許容差と基本サイズ公差等級との組合せ。
注記 サイズの公差のためのISOコード方式では,公差クラスは,基礎となる許容差の指示記号とそ
の後に続くサイズ公差等級番号(以下,公差等級番号という。)とで構成する(例えば,D13,
h9)。4.2.1参照。
3.3
はめあいに関する用語
この細分箇条の概念は,図示サイズ形体(完全形状)だけに関連したものである。図示サイズ形体のモ
デル定義については,ISO 17450-1の3.18参照。
はめあいの決定に関しては,5.3参照。
3.3.1
すきま(clearance)
軸の直径が穴の直径よりも小さい場合の,穴のサイズと軸のサイズとの差。
注記 すきまの計算において得られた値は正とする(B.2参照)。
3.3.1.1
最小すきま(minimum clearance)
(すきまばめにおける)穴の下の許容サイズと軸の上の許容サイズとの差。
図2参照。
3.3.1.2
最大すきま(maximum clearance)
(すきまばめ又は中間ばめにおける)穴の上の許容サイズと軸の下の許容サイズとの差。
図2及び図4参照。
3.3.2
しめしろ(interference)
軸の直径が穴の直径よりも大きい場合の,はまり合う前の穴のサイズから軸のサイズを差し引いた値。
注記 しめしろの計算において得られた値は負とする(B.2参照)。
3.3.2.1
最小しめしろ(minimum interference)
(しまりばめにおける)穴の上の許容サイズと軸の下の許容サイズとの差。
図3参照。
3.3.2.2
最大しめしろ(maximum interference)
(しまりばめ又は中間ばめにおける)穴の下の許容サイズと軸の上の許容サイズとの差。
図3及び図4参照。
3.3.3
はめあい(fit)
外側サイズ形体と内側サイズ形体(同じ形状の穴及び軸)との間の互いにはまり合う関係。
3.3.3.1
すきまばめ(clearance fit)

――――― [JIS B 0401-1 pdf 9] ―――――

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B 0401-1 : 2016 (ISO 286-1 : 2010)
はめ合わせたときに,穴と軸との間に常にすきまができるはめあい。すなわち,穴の下の許容サイズが,
軸の上の許容サイズ以上の場合。
図2参照。
3.3.3.2
しまりばめ(interference fit)
はめ合わせたときに,穴と軸との間に常にしめしろができるはめあい。すなわち,穴の上の許容サイズ
が,軸の下の許容サイズ以下の場合。
図3参照。
3.3.3.3
中間ばめ(transition fit)
はめ合わせたときに,穴と軸との間にすきま又はしめしろのいずれかができるはめあい。
図4参照。
注記 中間ばめでは,穴と軸とのサイズ許容区間は完全に又は部分的に重なり合う。したがって,す
きま又はしめしろかどうかは,穴及び軸の当てはめサイズに依存する。
a) 詳細図 b) 簡略図
1 穴のサイズ許容区間
2 軸のサイズ許容区間,事例1 : 軸の上の許容サイズが穴の下の許容サイズよりも小さい場合,最小すきまはゼロよ
り大きくなる。
3 軸のサイズ許容区間,事例2 : 軸の上の許容サイズが穴の下の許容サイズと同じ場合,最小すきまはゼロになる。
a 最小すきま
b 最大すきま
c 図示サイズ=穴の下の許容サイズ
注記 サイズ許容区間を限定する水平方向の太い実線は,基礎となる許容差を意味する。サイズ許容区間の限度を示
す破線は,もう一つの許容差を意味する。
図2−すきまばめの定義(図示モデル)

――――― [JIS B 0401-1 pdf 10] ―――――

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  • ISO 286-1:2010(IDT)
  • ISO 286-1:2010/TECHNICAL CORRIGENDUM 1:2013(IDT)

JIS B 0401-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧

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