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B 1584-5 : 2014
である。測定方法Dは,外径寸法120 mmを超える巻きブシュだけに使用する。
3種類とも一般的な方法であり,測定方法Aは,外径寸法10 mm未満の小径の巻きブシュには不適切で,
外径寸法10 mm以上の巻きブシュに適している。
なお,測定方法を選定するための外径寸法基準値は参考値であり,受渡当事者間の協定に従ってもよい。
9 測定方法A
9.1 測定機器
表2及び表3は,測定条件の一般的な例を示す。
ブシュの代表的な測定装置は,次の要素から構成する。
− 固定台としてのベースプレートと分割した測定用ブロックとをガイドする機器
− 測定力の発生装置
− 測定力校正の手段
− アッパープレート
− 分割した測定ブロック間の距離zを測定ピンに伝達する装置
− 指示計と連結した測定ピン
− 測定用ブロック(図3及び図4参照)及び基準プラグ(図5及び図6参照)
1 ブシュ合わせ目
2 ブシュ
3 測定用ブロック
4 連結ピン
5 ダイヤルゲージ
図2−代表的な外径寸法の測定装置
代表的な外径寸法の測定装置を,図2に示す。装置は,油圧,空圧又は手動によって操作する。
測定力Fchは,上から又は下から滑らかに加えるのが望ましい。
――――― [JIS B 1584-5 pdf 6] ―――――
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B 1584-5 : 2014
測定用ブロックに対し,ブシュの合わせ目は,鉛直上方に向ける。
表2−測定力,許容差,動作速度及び測定温度
測定力Fchの区分(N) 許容差(%) 測定温度(℃)a)
測定用ブロックの最大動作速度(mm/s)
2 000以下 ±1.25 12 2025
2 000を超え 5 000以下 ±1.0
5 000を超え 10 000以下 ±0.75
10 000を超え 50 000以下 ±0.5
注a) 測定用ブロックと測定するブシュとの温度差は,1 ℃を超えてはならない。
表3−ダイヤルゲージの精度
単位 mm
外径寸法公差ΔDo 分解能 全許容差a)
ダイヤルゲージ 電気ゲージ ダイヤルゲージ 電気ゲージ
0.1以下 0.001 0.001 0.001 2 測定レンジの0.5%
0.1を超える 0.005 0.005 0.006
注a) 最大測定範囲は,±500 μmとする。
9.2 測定用ブロック及び基準プラグに対する規定
ブシュの外径寸法Doを測定するための測定用ブロック及び基準プラグの一例を,図3図6及び表4に
示す。製作許容差及び摩耗限界の推奨値を表5に示す。
表4−dch,1とdch,2との寸法差の最大値
単位 mm
外径寸法Doの呼び寸法 (dch,1−dch,2)の最大値
18以下 0.006
18を超え 50以下 0.008
50を超え 80以下 0.010
80を超え 120以下 0.012
120を超え 180以下 0.016
――――― [JIS B 1584-5 pdf 7] ―――――
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B 1584-5 : 2014
単位 mm
1 表示刻印位置
図3−測定用ブロックの代表例(上側)
単位 mm
1 表示刻印位置
図4−測定用ブロックの代表例(下側)
――――― [JIS B 1584-5 pdf 8] ―――――
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B 1584-5 : 2014
単位 mm
1 表示刻印位置
図5−基準プラグの代表例(外径80 mm以下)
単位 mm
1 表示刻印位置
図6−基準プラグの代表例(外径80 mmを超える)
――――― [JIS B 1584-5 pdf 9] ―――――
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B 1584-5 : 2014
表5−幾何公差に対する製作許容差及び摩耗限界の推奨値
単位 mm
外径寸法 製作許容差 dch,2 dch,1 t1 t2 t3 t4 t5 t6
Do 及び
呼び寸法 摩耗限界
80以下 製作 0 +0.003 0.002 0.002 0.003 0.05 0.002 0.03
−0.003 0
摩耗 −0.005 +0.005 0.004 0.004 0.005 0.05 0.004 0.05
80を超え 製作 0 +0.005 0.003 0.003 0.004 0.05 0.003 0.03
150以下a) −0.005 0
摩耗 −0.007 +0.007 0.005 0.005 0.006 0.05 0.005 0.05
注a) 150 mmを超えるブシュは,受渡当事者間の協定による。
半割の測定用ブロック(図3及び図4参照)及び基準プラグ(図5及び図6参照)は,経年劣化しにく
いロックウェル硬さ(HRC)6064の鋼材を用いるが,受渡当事者間の協定によってこれ以外の硬さの鋼
材を用いてもよい。
ブシュの測定力によって変形しないよう,測定用ブロックは十分な剛性をもっていなければならない。
半割の測定用ブロック及び基準プラグの測定面は,クロムめっきしてはならない。
測定用ブロック径dch,1及び基準プラグ径dch,2は,呼び寸法を刻印した方がよい。
9.3 手順
位置決めのため,基準プラグを下側測定用ブロックに正確に載せてから基準プラグの上に上側測定用ブ
ロックを下ろす。
測定力Fchを加え,基準プラグを所定の位置にクランプする。
9.4に示す補正量Cを調整し,基準プラグを抜き,合わせ目を鉛直上方に向けてブシュを挿入する。再
度,力を与え,指示計Δzを読み取る。
9.4 補正量Cの算出
補正量Cは,指示計の校正時に用い,次の式(1)によって算出する。
π
C dch,a,1
dch,1 dch,a,1
dch,a,2 (1)
2
例
dch,1=20.050 mm
dch,a,1=20.052 mm
dch,a,2=20.048 mm
したがって,
π
C 20.052 20.050 20.052 20.048
2
C=−0.001 mm
ブシュを測定するに当たり測定用ブロック径dch,1に対し,実測した測定用ブロック径dch,a,1が一致しない
場合,(dch,a,1−dch,1)が0.03 mm以下であれば,この測定用ブロックを使用可とする。表5に示す基準プラ
グの許容差は影響しない。
――――― [JIS B 1584-5 pdf 10] ―――――
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JIS B 1584-5:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3547-5:2007(MOD)
JIS B 1584-5:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.100 : 軸受 > 21.100.10 : 平軸受
JIS B 1584-5:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
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- 滑り軸受―用語,定義及び分類―第1部:設計,軸受材料及びその特性
- JISB0163-2:2007
- 滑り軸受―記号―第2部:応用記号
- JISB1584-2:2014
- 滑り軸受―巻きブシュ―第2部:外径・内径寸法の算出に必要なデータ及び図示方法