JIS B 1760-1:2016 歯車―FZG試験方法―第1部:潤滑油の耐スカッフィング性能 FZG試験方法A/8.3/90 | ページ 3

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B 1760-1 : 2016
表3−FZG負荷ステージ
負荷 小歯車 歯面垂直 ピッチ点 各負荷ステージ 負荷用継手への負荷
ステージ トルク 荷重 における 終了までに
ヘルツ応力試験歯車で伝達
された総仕事量
No. N・m N N/mm2 kW・h
1 3.3 99 146 0.19 H1
2 13.7 407 295 0.97 H2
3 35.3 1044 474 2.96 H2+K
4 60.8 1799 621 6.43 H2+K+W1
5 94.1 2786 773 11.8 H2+K+W1+W2
6 135.5 4007 929 19.5 H2+K+W1+W2+W3
7 183.4 5435 1080 29.9 H2+K+W1+W2+W3+W4
8 239.3 7080 1223 43.5 H2+K+W1+W2+W3+W4+W5
9 302.0 8949 1386 60.8 H2+K+W1+W2+W3+W4+W5+W6
10 372.6 11029 1539 82.0 H2+K+W1+W2+W3+W4+W5+W6+W7
11 450.1 13342 1691 107.0 H2+K+W1+W2+W3+W4+W5+W6+W7+W8
12 534.5 15826 1841 138.1 H2+K+W1+W2+W3+W4+W5+W6+W7+W8+W9
重すい(錘)は,半径0.5 m位置に載せる。
H1=負荷レバーH1(軽い)
H2=負荷レバーH2(重い,かつ0.5 mに切り欠き)
K=重すい(錘)支持棒
W1W9=負荷用重すい(錘)
表4−試験条件
各負荷ステージのモータ総回転数 21 700回転(約15分間)
モータ回転速度 1 455 r/min±3 % a)
負荷ステージ1開始時の油温 環境温度
90±3 ℃(温度調節器によって設定)
負荷ステージ5及びその後の各負荷ステージ
開始時の油温
注a) 試験歯車対の回転方向を図3に示す。

9 結果の報告

  3.3の定義のような損傷が起こったときの負荷ステージ,及びそれに対応する小歯車トルクを報告する。
A/8.3/90のように試験条件を記述する。試験が,損傷なしに終了した場合は,“12よりも大きい不合格負
荷ステージ”と報告する。試験が,負荷ステージ5の前にスカッフィングによって終了した場合は,“5よ
りも小さい不合格負荷ステージ”と報告する。
試験報告書の例を,附属書Aに示す。

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B 1760-1 : 2016
附属書A
(参考)
標準的FZG試験報告書
企業名 企業ロゴ
JIS B 1760-1
歯車−FZG試験方法−第1部 :
潤滑油の耐スカッフィング性能 FZG試験方法A/8.3/90
試験報告
潤滑剤 : .....................................................................................
潤滑剤供給元 : ...............................................................................
FZG試験No. : .................
FZG試験歯車セットNo. : .................
試験結果 :
不合格負荷ステージ : ........................
不合格負荷ステージにおける小歯車トルク : ........................N・m
注記 :
............................................................................................
............................................................................................
日付 : 署名 :

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B 1760-1 : 2016
附属書B
(参考)
FZG歯車試験装置の保守点検表
B.1 機能不全の確認方法
B.1.1 焼付きマークの分布
試験後の全歯のスカッフィングマークのばらつき具合によって装置の保守の必要性が確認できる。スカ
ッフィングマークの歯幅方向の不均一な分布は,荷重分布が不均一であることを示している。
また,この現象は,弾性変形の大きい高負荷より,低負荷のほうがより顕著である。図B.1に,正常運
転時,駆動軸心に平行誤差がある場合,及び歯車軸心に傾き誤差がある場合のスカッフィングマークの分
布を示す。
B.1.2 歯当り
定期的に(例えば,試験20回ごとに),又は不均一な荷重分布の兆候が現れたときには,顔料を塗布す
るなどの方法で歯当りを確認した方がよい。無負荷時の歯当りは一様な分布で,作用歯面の70 %以上であ
ることが望ましい。
B.1.3 基準油での試験
定期的に(例えば,試験40回ごとに),2種類の基準油の少なくとも1種類で,複数回の焼付き試験を
行うことが望ましい。基準油での典型的な焼付き負荷ステージとの差異があったり,2回の試験で過大な
ばらつきがあったり,又は以前の基準油での試験と比較して焼付き負荷ステージが傾向的に増加又は低下
する場合は,装置の故障の徴候である。例えば,CEC1)のような組織体が比較試験のための基準油を決めて
いる。
注1) he Coordinating European Councilで,European Fuels & Lubrications Performance Test Development
Organization.(燃料油及び潤滑油の性能試験法開発に関する欧州協会)に属する組織体である。
B.1.4 他の指標
音・振動,温度,軸受の遊び,摩耗量などを調べることが望ましい。
B.2 保守点検を必要とする部品
B.2.1 試験歯車箱
B.2.1.1 軸
軸受は,軸に対して軽いしまりばめで固定するのがよい。同一温度環境において滑ったり,滑り落ちた
りしてはならない。作動中に軸受内輪が軸上で滑って,軸又は軸受内輪に円周摩耗又は焼付き痕が発生す
るのは,はめあいが緩い証拠である。
歯車も軸に対して軽いしまりばめで固定する。軸及び歯車は同一温度下で,容易に滑ったり,滑り落ち
たりしてはならない。軸上の僅かな腐食摩耗(フレッティングコロージョン)は有害とまでは言えず,例
えば,酸化クロム(Cr2O3)粉末などで除去して,そのまま使用することができる。しかし,軸上の明白な
摩耗痕は許容できない。
硬質クロムめっき軸の場合,キー周辺にスポーリングが発生する傾向があるが,キーに沿って5 mm幅
までのスポーリングは許容できる。軸上シール部の明白な摩耗溝は,たとえシールを交換しても潤滑油漏
れにつながる。

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B.2.1.2 軸受
軸受には適切な僅かな遊びが必要である。軸受寿命は,通常ピッチングではなく過剰摩耗によって決ま
る。軸受は,軸に対しては軽いしまりばめ(B.2.1.1参照)で,穴に対しては僅かな隙間の隙間ばめでなけ
ればならない(B.2.1.5参照)。
B.2.1.3 キー
キーには,摩耗又は塑性変形があってはならない。軸に対しては,僅かな隙間の隙間ばめが望ましい。
ただし,傾きがあってはならない。
B.2.1.4 スペーサリング
軸受と歯車との間に入るスペーサは,硬化処理し,面の平行度をあげるために研削することが望ましい。
研削面は,腐食摩耗,スコーリング痕,溝,ばりなどがあってはならない。軸受の配列によっては,ハブ
又はスペーサが余りにも広い場合,軸受に圧縮力発生の原因となることがある。
無負荷状態で軸を容易に回転することができるかを点検し,更に軸受内輪の軸方向隙間を点検する。ま
た,標準の試験条件A/8.3/90の負荷段階ごとに潤滑油温を点検する。通常,最初の6段階の負荷運転中に
90 ℃を超えることはない。
B.2.1.5 歯車箱及び前面カバー
歯車箱内及び前面カバー内の軸受外輪は,軸方向には滑るが半径方向には検知可能な隙間のないはめあ
いでなければならない。シール面(前面カバー及び上面カバーと歯車箱)は,ばり及びひっかききず(傷)
がなく平たんでなければならない。また,組付け中に異物が入り込まないようにすることが不可欠である。
歯車箱内のねじ部は,良好な状態でなければならない。
B.2.1.6 シール
潤滑油漏れが生じた場合は,シール本体及び軸上のシールしゅう(摺)動部を点検しなければならない
(B.2.1.1参照)。軸のキー溝を保護しない状態でシールを滑らせてはならない。保護しないまま滑らせる
とシールリップを破損するおそれがある。
B.2.2 連結軸及びフランジ
B.2.2.1 負荷用継手
負荷用継手の一方のフランジは,他方に対して容易にねじることができなければならない。不可能な場
合には,軸の中にある心だしピン,継手のしゅう(摺)動面,及びボルトのT溝案内を点検する必要があ
る。必要に応じて腐食摩耗を取り除き,注油を行う。トルクレンチをT=100 N・mにセットしボルトを増
し締めする。破損したボルトは直ちに交換する。ボルトが欠落したままで装置を運転してはならない。
B.2.2.2 トルク測定装置
低い摩擦抵抗のもと,容易にねじることができなければならない。トルク測定用継手内の軸受を点検し,
次のことを確認する。円筒ころ軸受に顕著なリップリングマークが現れていないこと,及びジャーナル軸
受は容易に滑ることの確認,従って当然のことながら潤滑状態も確認が必要である。
B.2.2.3 負荷用継手支持軸受
この軸受は,摩擦のない作動及び適切な潤滑がなされるようにしておく必要がある。通常,調整の必要
はない。
B.2.2.4 トーションバー
交換は,塑性変形が発生した場合だけ行えばよい。歯の破損又は何らかの過負荷が発生した場合は,ト
ーションバーのキー溝位置の確認が必要である。また,トーションバーを覆うトーションバー外筒をフラ
ンジに固定しているねじを点検する。

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B.2.2.5 フランジ類
全てのフランジは,それぞれの軸上で軽いしまりばめで固定するのが望ましい。軽微な腐食摩耗は許容
範囲内である。
B.2.3 動力循環歯車箱
B.2.3.0 一般
軸,シール,キーなどについては,B.2.1参照。
B.2.3.1 動力循環歯車
ピッチング,スカッフィング又は摩耗を点検し,ピッチング又はスカッフィングが明らかであったり,
明白な摩耗痕が現れていたりする場合は,動力循環歯車の交換又は使用歯面の反転を実施する。
B.2.3.2 潤滑
油面位置を点検し必要であれば,ほぼ軸心の位置まで潤滑油を注入する。
潤滑油はJIS K 2219に規定するギヤー油工業用2種で,かつ,この規格による不合格負荷ステージが12
以上のギヤー油を使用する。粘度グレードはISO VG 220が望ましい。また,JIS K 2219に規定するギヤ
ー油自動車用2種SAE 90を使用してもよい。
潤滑油は使用時間に応じて交換し,少なくとも1年に1回は交換する。
B.2.4 その他の部品
B.2.4.1 加熱装置
加熱構成部品が適切に機能しているか,又は温度計測機器の“ヒータ入り”及び“ヒータ切り”が機能
するかを点検する。
B.2.4.2 たわみ軸継手構成部
モータに用いるたわみ軸継手構成部の弾性体が正常に作動しているか点検する。
B.2.4.3 モータ
モータ騒音が増加していないかを点検し,必要に応じて注油,軸受の交換を実施する。
B.3 部品交換周期の概略
年間の試験運転を6080回とした場合,代表的な部品交換周期は,次による。
駆動軸 2年
軸受 潤滑油による試験の場合 12年
グリースによる試験の場合 2か月
シール 1年(材質ふっ素ゴムの場合)
駆動歯車装置 510年
なお,これらの数値は,試験運転及び潤滑の状態によって,かなり広範囲に変更可能である。

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JIS B 1760-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14635-1:2000(MOD)

JIS B 1760-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1760-1:2016の関連規格と引用規格一覧