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B 2405 : 2003
なお,シール端面の幅が狭い方の凸形面の摩耗量は,試験前後に測定した凸部高さの差で表す。シ
ール端面の幅が広い方の面の摩耗量は,凹部の摩耗深さ又はシール端面の表面粗さで表してもよい。
c) シール端面の表面粗さ 100時間以上の連続運転後のシール端面の表面粗さは,JIS B 0651に規定す
る粗さ計を用いてシール端面の半径方向に測定する。
d) シール端面の平面度 連続運転後のシール端面の平面度の測定が必要な場合には,受渡当事者間の協
定によって,シール端面の外観状態・表面粗さで表すなどの方法で測定するのがよい。
備考 シール端面の平面度は,運転前にはJIS B 7430に規定するオプチカルフラットを用いて測定で
きるが,運転後は擦れ合いによる面荒れがあるため,オプチカルフラットで正確に測定するこ
とが困難な場合が多い。
e) トルク メカニカルシールのトルクは,これを始動する場合の始動トルク及び運転中の運転トルクで
表す。運転トルクは,十分ななじみ運転時間を経過した後,トルクが安定した状態において,連続運
転中のトルクを測定する。始動トルクは,一般に運転トルクの数倍になることがあるため,始動トル
クが重要な機器では,受渡当事者間の協定によって始動初期又は放置後のトルクを測定する。
トルクの測定は,軸駆動用電動機の消費電力を適切な方法で換算するか又は試験装置の軸に適切な
トルク計測器を取り付ける方法を用いて行う。
なお,固定環にトルク計測器を直接取り付けるような特殊な条件の場合のトルク測定は,受渡当事
者間の協定による。
f) シール端面の温度 シール端面の温度の測定には,温度測定用の熱電対を固定環にあけた小穴に埋め
込む方法,固定環のシール端面の内径部に貼り付ける方法などがあるが,熱電対の取付位置によって
測定値にばらつきが生じる場合が多い。このため,シール端面の温度の測定が必要な場合には,受渡
当事者間の協定による。
7. 表示
メカニカルシールの包装には,次の事項を表示する。
a) 附属書1(参考) 製品の呼び方の識別(815けた目)を表示する。
例 バランス形,呼び内径d1=43 mm,呼び外径d4=73 mm,時計方向回転の場合の表示。
B043073R
b) 製造業者名又はその略号
備考 a)及びb)の表示方法によらない場合には,受渡当事者間で協定してもよい。
――――― [JIS B 2405 pdf 16] ―――――
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B 2405 : 2003
附属書1(参考)製品の呼び方
この附属書は,メカニカルシールの呼び方について記述するものであり,規格の一部ではない。
1. 製品の呼び方 メカニカルシールの呼び方は特に定めないが,一例として次の呼び方がある。
1 8 17 24 33 38(けた)
□□□□□□−□□□□□□□□−□□□□□□ / □□□□□□□□−□□□□□□
分類 識別 材料 識別 材料
ダブル形低圧側用追加コード
12けた : 一般的な配置は,附属書1付図1及び附属書1付図2に示す。
Sl=シングルインサイド回転形
S2=シングルアウトサイド回転形
S3=シングル・インサイド・静止形
Dl=背面合せダブル形
D2=タンデム形
D3=正面合せダブル形
34けた : 一般的な補助シールの手法は,附属書1付図3に示す。
Ql=スロットルブッシュ又は補助シールなし
Q2=スロットルブッシュ付き
Q3=補助シールグランドパッキン付き
QF=補助シールフローティングブッシュ付き
QS=補助シールオイルシール付き
56けた : 附属書1付表1に示す補助装置及び手法のコード番号
7けた : −(ハイフン)
8けた : 一般的な配置は,附属書1付図4に示す。
U=アンバランス形
B=バランス形
911けた : 本体の図5図7に示す呼び内径(軸又はスリーブの外径) 1dを表示する。本体の図8に
示す呼び内径(軸径)d5には適用しない。
1214けた : 本体の図5図7に示す呼び外径(スタフィングボックスの内径)3d又は dで,本体の表
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2に示す寸法のうちメカニカルシールが装着できる最も小さい方の寸法を表示する。ただし,
本体の表2の太字の寸法を用いる場合には,省略してもよい。
15けた : R=時計方向回転(低圧側から見て)
L=逆時計方向回転(低圧側から見て)
D=両方向回転······シングルばね
M=両方向回転······マルチばね
B=両方向回転······ベローズ
――――― [JIS B 2405 pdf 17] ―――――
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B 2405 : 2003
16けた :−(ハイフン)
1722けた : 附属書1付表2に示す材料表示
23けた : /(スラッシュ)
2431けた : ダブル形の場合の低圧側シールの識別表示で815けたと同じ内容とする。
この場合,815けたは高圧側シールを表示する。
32けた : −(ハイフン)
3338けた : ダブル形の場合の低圧側シールの材料表示で1722けたと同じ内容とする。
この場合,1722けたは高圧側シールを表示する。
1.1 シングルメカニカルシールの場合(1)
内部の配置が“Sl”
メカニカルシールカバーの設計がスロットルブッシュなしの“Q1”
配管なしで内部フラッシングの配管の手法“01”
バランス形“B”
1d=43 mm,呼び外径 4d=73 mm“043073”
呼び内径
時計方向回転の設計特性“R”のメカニカルシールにおいて,材料の組合せが次の場合,
(シールリング側) シール端面 : タングステンカーバイド →U
二次シール : PTFE →T
ばね : Cr−Ni−Mo鋼 →G
他の部品 : Cr−Ni−Mo鋼 →G
(メイティングリング側) シール端面 : 金属含浸カーボン →A
二次シール : PTFE →T
製品の呼び方は,S1Q101−B043073R−UTGGATとする。
1.2 シングルメカニカルシールの場合(2)
内部の配置が“Sl”
メカニカルシールカバーの設計がスロットルブッシュ付きの“Q2”
機器の高圧部からオリフイスを通ってシールに再循環する配管の手法“02”
アンバランス形“U”
1d=43 mm,呼び外径 3d=63 mm“043”
呼び内径
時計方向回転の設計特性“R”のメカニカルシールにおいて,材料の組合せが次の場合,
(シールリング側) シール端面 : シリコンカーバイド →Q
二次シール : ふっ素ゴム →V
ばね : Cr−Ni−Mo鋼 →G
他の部品 : Cr−Ni−Mo鋼 →G
(メイティングリング側) シール端面 : 樹脂含浸カーボン →B
二次シール : PTFE →T
製品の呼び方は,S1Q202−U043R−QVGGBTとする。
1.3 ダブルメカニカルシールの場合 ダブルメカニカルシールの場合
背面合せダブル形の配置“Dl”
メカニカルシールカバーの設計がスロットルブッシュ付きの“Q2”
圧力容器付き遮断方式“11”
――――― [JIS B 2405 pdf 18] ―――――
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B 2405 : 2003
両側ともアンバランス形“U”
1d=43 mm,呼び外径 3d=63 mm“043”
呼び内径
マルチばね・両方向回転の設計特性“M”のダブル形において,材料の組合せが次の場合,
高圧側(シールリング側) シール端面 : アルミナセラミックス →V
二次シール : ふっ素ゴム →V
ばね : Cr−Ni−Mo鋼 →G
他の部品 : Cr−Ni−Mo鋼 →G
高圧側(メイティングリング側) シール端面 : 樹脂含浸カーボン →B
二次シール : PTFE →T
低圧側(シールリング側) シール端面 : 酸化クロムコーティング→W
二次シール : ふっ素ゴム →V
ばね : Cr−Ni−Mo鋼 →G
他の部品 : Cr−Ni−Mo鋼 →G
低圧側(メイティングリング側) シール端面 : 樹脂含浸カーボン →B
二次シール : ふっ素ゴム →V
製品の呼び方は,D1Q211−U043M−VVGGBT/U043M−WVGGBVとする。
2. シングルメカニカルシールの配置 シングルメカニカルシールの配置は,附属書1付図1のによる。
なお,このシールは,次のようにすることができる。
a) 通常はアンバランス形(附属書1付図1のように)又はバランス形。
b) シール端面への循環又は注入が,あり又はなし。
c) スロートブッシュが,あり又はなし。
S1 : シングルインサイド回転形S2 : シングルアウトサイド回転形 S3 : シングルインサイド静止形
備考 図の左側は,高圧側流体を示す。
附属書1付図 1 シングルメカニカルシールの配置
――――― [JIS B 2405 pdf 19] ―――――
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B 2405 : 2003
3. ダブルメカニカルシール (附属書1付図2の左側は,高圧側流体を示す。)
いずれか一方又は両方のシールは,アンバランス形(附属書1付図2のように)又はバランス形にして
よい。
同一配置はメインティングリング
が回転する場合でも可能である。
D1 : 背面合せダブル形
D2 : タンデム形
D3 : 正面合わタブル形
備考 図の左側は,高圧側流体を示す。
附属書1付図 2 ダブルメカニカルシールの配置
4. 補助シールの手法 補助シールの手法は,附属書1付図3よる。
クエンチは選択による クエンチは選択による
クエンチは選択による
Q1 : スロットルブッシュ及び補助
シールなし Q2 : スロットルブッシュ付き Q3 : 補助シールグランドパッキン付き
――――― [JIS B 2405 pdf 20] ―――――
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JIS B 2405:2003の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.140 : シール,パッキン
JIS B 2405:2003の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0651:2001
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―触針式表面粗さ測定機の特性
- JISB7430:1977
- オプチカルフラット
- JISK2213:1983
- タービン油