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B 3900-2 : 2008 (ISO 16100-2 : 2003)
6.2.2.2 製造用プロセスモデル及びそのプロファイル
製造プロセスのモデルクラスは,特定の資源及び情報の流れをもつシステムにおいて,適切な分類及び
インデックス番号(6.2.2.1の例参照)を用いて,現実に合った特定のアプリケーションのアクティビティ
を構築するための(自動化機能の)モデルである。
アクティビティモデルは,アプリケーションシステムへの要求及びデータの流れを,IDEF0のようなモ
デル化言語を用いて記述する。
プロセスモデルは,選択した資源群及びその間の情報の流れによって,自動化機能を表現する。登録し
た分類,及び関連する(目標とする)アクティビティモデルの順序番号と階層番号とを用いて,プロセス
モデルに適切な名前及びラベルを割り当てる。また,適切なプロファイルとして各プロセスモデルを記述
する。
6.2.2.3 製造用資源モデル及びそのプロファイル
製造用資源モデルは,デバイス,装置,通信ネットワーク,材料などの資源,及び人的資源を表現する
モデルで,資源群間の情報の流れを特定する情報モデルへの要求を満足するプロセスモデルで用いる。
登録した分類,並びに関連する(目標とする)アクティビティモデルの順序番号及び階層番号を用いて,
資源モデルに適切な名前及びラベルを割り当てる。また,適切なプロファイルとして各資源モデルを記述
する。
6.2.2.4 製造用情報モデル及びプロファイル
製造用情報モデルは,データタイプ及びイベント,並びに資源間で交換するデータを表現している。こ
のデータは,アプリケーションのアクティビティモデルの中で,アクティビティの特定の範囲を表現して
いるプロセスモデル中の資源間で交換する。
登録した分類,並びに関連する(目標とする)アクティビティモデルの順序番号及び階層番号を用いて,
情報モデルに適切な名前及びラベルを割り当てる。また,適切なプロファイルとして各情報モデルを記述
する。
6.2.3 計算モデル及びその関連クラス
6.2.3.0 計算モデルは,6.2.2に規定する製造用プロセスモデル,製造用資源モデル,及び製造用情報モデ
ルの写像を表現するモデルである。
6.2.3.1 ソフトウェアユニットのクラス表現
6.2.3.1.1 クラス名
登録した分類,及び関連する(目標とする)アクティビティモデルの順序番号並びに階層番号を用いて,
ソフトウェアユニットのクラスに適切な名前及びラベルを割り当てる。
6.2.3.1.2 クラス属性
派生するクラスの属性は,外部のアクセスに対するデータタイプ及びケイパビリティを用いて列挙する。
6.2.3.1.3 クラス操作
派生するクラスの操作は,外部のサービスに対する承認及びケイパビリティを用いて列挙する。
ソフトウェアユニットは,多重の副クラスからなるパッケージでもよい。その場合は,すべての構成ク
ラスを列挙する。
6.2.3.2 関連するソフトウェアアーキテクチャ及び使用するソフトウェアデザインパターンのクラス
ソフトウェアユニットの枠組みに使用するソフトウェアデザインパターン及びソフトウェアアーキテク
チャの代表的な特性は,ソフトウェアユニットが遂行する役割に従って列挙する。
アーキテクチャデザインパターン,並びにその構成及び役割の例を次に示す。
――――― [JIS B 3900-2 pdf 11] ―――――
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a) 階層化アーキテクチャ
例 構成 : 特定の抽象化水準での副タスクのグループへの分解可能なアプリケーション
役割 : N階層のエンティティの(N+1)階層のエンティティへのサービス
b) ブローカアーキテクチャ
例 構成 : 複数のコンポーネントをリモートサービスで連携する分散ソフトウェアシステム
役割 : クライアント,サーバ,ブローカ,ブリッジ,クライアント側プロキシ及びサーバ側プロ
キシ
c) モデル,ビュー,制御機構及びアーキテクチャ
例 構成 : 核となる機能及びデータを含むモデル,使用者又は利用者に対するデータ提示ビュー,及
び入力用の制御機構
役割 : モデル,オブザーバ,ビュー及び制御機構
d) マスタ及びスレーブ
例 構成 : 仕事をスレーブコンポーネントに分配し,スレーブの計算結果から最終結果を計算するマ
スタコンポーネント
役割 : クライアント,マスタ,スレーブ1,スレーブ2,・・・,スレーブN
e) プロキシ
例 構成 : クライアントにコンポーネント自体ではなく代理として通信するもの
役割 : クライアント,プロキシ,オリジナル
f) 発信者及びサービス利用者
例 構成 : 状態変化を複数のサブスクライバに通知するパブリッシャ
役割 : パブリッシャ,サブスクライバ
6.2.3.3 サービス又はプロトコルクラス
ソフトウェアユニットのインタフェースは,(例えば,階層化アーキテクチャでN階層のエンティティ
がN+1階層のエンティティへする。)サービス又は(例えば,クライアントサーバアーキテクチャで,ク
ライアントがサーバとインタフェースする。)データタイプを伴う特定のプロトコルである。
6.2.4 ソフトウェアユニットの非機能的特性
機能的な観点で分類できる6.2.2及び6.2.3のプロパティと違い,6.2.4.16.2.4.6のソフトウェアユニッ
トのプロパティは,ソフトウェアユニットの非機能的観点から取り上げる。
6.2.4.1 ユニットの開発者又は提供者,版番号及び履歴
ソフトウェアユニットのケイパビリティプロファイルには,開発者名又は提供者名,連絡先,並びにソ
フトウェアの最新版番号及び改訂履歴を含む。
6.2.4.2 使用する計算機環境
ソフトウェアユニットのケイパビリティプロファイルには,次の情報を含む。
a) プロセッサ プロセッサの形番は最も重要であるが,性能が悪ければソフトウェアの高能率で適時の
実行を妨げるので,その性能もまた考慮しなければならない。
b) オペレーティングシステム及び任意要求機能 ソフトウェアコンポーネントの実行に必要な適切な
オペレーティングシステム及び販売版番号をいう。上位互換性はこれに含める。
c) 言語 コンポーネントを生成するのに用いるエディタ,コンパイラ,リンカ,及びデバッガの版番号
を含むソフトウェアコンポーネントのソース言語。上位互換性は,これに含める。
d) 実行時メモリ 実行環境も含めたソフトウェアコンポーネントの実行に必要なメモリの種類及び容量
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をいう。
e) ディスク容量 ソフトウェアコンポーネントのソース形式及び実行形式の格納に必要なメディアの種
類並びに容量。これにはオペレーティング変数,処理結果,エラー復旧機構に必要なディスクストレ
ージなどのデータ格納を含む。
f) マルチユーザ支援 マルチユーザ,クライアント又はサブスクライバのためのソフトウェアコンポー
ネントの能力をいう。
g) リモートアクセス 実行に先駆けてリモートアクセス,コントロール,及び管理を支援するために,
他のソフトウェアコンポーネントをダウンロード又はアップロードするための能力をいう。
h) アドオン及びプラグイン 例えば,フォーマットの異なる取込み画像の変換及び入力データのフィル
タリングのようなソフトウェアケイパビリティの実行時の挙動を支援するソフトウェアの機能拡張を
いう。
6.2.4.3 ユニットの実性能
ソフトウェアユニットのケイパビリティプロファイルには,ソフトウェアユニットの実時間(臨界時間)
使用に必要な特定のコンピュータ環境のための性能データを含む。また,この性能データには,次を含む。
a) 特定の入力データ及び制約条件による経過時間(実行時間)(基本的な性能データ)
b) 単位時間当たりの特定の情報処理量(総合的な性能データ)
6.2.4.4 ユニットの信頼性データ
ソフトウェアユニットのケイパビリティプロファイルには,使用履歴,販売本数及び想定した安全水準
又は自己評価若しくは第三者評価による安全水準を含む。
6.2.4.5 開発者又は提供者の信頼性
ソフトウェアユニットのケイパビリティプロファイルには,開発者又は提供者の信頼性,例えば,権威,
評価,及びソフトウェアユニットの使用方針(ライセンス許諾条件,販売方針及び操作者の習熟度)に関
する情報を含む。
6.2.4.6 価格情報
ソフトウェアユニットのケイパビリティプロファイルには,ソフトウェアユニットの初期コスト及び運
用コストを含む。
6.3 ケイパビリティテンプレート及び規則
ケイパビリティクラスに関連するアクティビティを実行又は支援するソフトウェアユニットを,ケイパ
ビリティテンプレートに記述する。ソフトウェアケイパビリティテンプレートの構成は,製造用ケイパビ
リティクラスの構成に準じる。
注記 階層構造において,ケイパビリティテンプレートは,構造の各水準において定義するケイパビ
リティと関係している。入れ子構造において,同様の関係が構造の各水準におけるケイパビリ
ティクラスとテンプレートとの間に存在する。
図6は,テンプレートの概念的な構造の例を示す。その構造は,すべてのテンプレートに共通部分と,
ケイパビリティクラスに特有部分とを含んでいる。テンプレートの正式な構造は,ISO 16100-3による。
共通部分には,次の要素を含む。
a) テンプレート識別子 目的テンプレートの識別子
b) ソフトウェアユニット識別子 製造機能を実現する製造用ソフトウェアユニットの識別子
c) 参照用辞書名 ケイパビリティクラスの定義を含む辞書の名前
d) ケイパビリティクラス名 参照するケイパビリティクラスの名前
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B 3900-2 : 2008 (ISO 16100-2 : 2003)
e) プロファイルの属性数 対応するケイパビリティクラスから継承する属性の数
f) メソッド数 ソフトウェアユニットが提供するメソッドの数
g) 資源の数 ソフトウェア環境が必要とする資源の数
h) 制約の数 ソフトウェアユニットの実行に必要な条件の数
i) 拡張の数 ユニットの供給者が提供するソフトウェアユニットのその他の拡張項目の数
j) 最も深い階層数 入れ子の限度又は参照するケイパビリティクラスの階層構造で最も深い水準
k) 一階層下の副テンプレート数 階層又は入れ子構造の,自身よりも一階層下の目標ケイパビリティを
構成する副ケイパビリティと関係があるテンプレートの数
共通部分
テンプレート識別子
ケイパビリティクラス名
ソフトウェアユニットの識別子
ベンダ名
バージョン番号及び履歴
必要なコンピュータ設備
プロセッサ
オペレーティングシステム及び任意機能
言語
ランタイムメモリ
ディスク容量
複数使用者支援
遠隔アクセス
追加機能及び差込機能
ソフトウェアユニットの実測性能
無駄時間
単位時間当たりの情報処理量
ソフトウェアユニットの信頼性データ
使用履歴
販売実績
安全水準
保証機関
支援方針
価格
参照用辞書名
メソッド数
ケイパビリティクラスの特有部分
図6−テンプレートの構造例
ケイパビリティクラスの特有部分には,次の要素を含む。
a) 属性のリスト
b) メソッドのリスト
c) 資源のリスト,例えば,オペレーティングシステムの種類
d) 拘束条件のリスト,例えば,アーキテクチャの種類,デザインパターン
e) 拡張項目のリスト
f) 下位水準のリスト
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g) 副テンプレートのリスト
ケイパビリティテンプレートは,スキーマを作るためにXML(eXtensible Markup Language)規約を用い
て定義する。ケイパビリティテンプレート間の関係は,スキーマ間の変換及びXMLファイルの変換のた
めの規約を用いて記述する。テンプレートがケイパビリティクラスを特定し,そのクラスを具現化すると
きに,クラスがオブジェクトを表現する。二つのケイパビリティのテンプレートは,それぞれの属性と操
作とが同一であるときに等しくなる。一つのテンプレートの属性が,他のテンプレートの属性の部分集合
であり,一つのテンプレートの操作が,他のテンプレートの操作の部分集合であるとき,二つのテンプレ
ートは互換性があり一致するという。
注記 XML規約は,JIS X4159及びREC-xmlschema-2-20041028に規定されている。
REC-xmlschema-2-20041028は,http://www.w3.org/TR/xmlschema-2/で公開されている。
6.4 ケイパビリティプロファイル及び規則
ケイパビリティプロファイルは,少なくともプロファイルの対象であるソフトウェアユニットの名称を
記述してあるケイパビリティテンプレートである。詳細化の水準によって,その他の項目の値を記述する。
ケイパビリティプロファイルは,XMLファイルを作るためのXML規約を用いて定義する。ケイパビリ
ティプロファイル間の関係は,スキーマ間の変換及びXMLファイルの変換のための規約を用いて記述す
る。ケイパビリティプロファイルでケイパビリティテンプレートを参照し,そのテンプレートの項目に値
が入ったとき,そのテンプレートは目的とするプロファイルとなる。
6.5 ソフトウェアユニットプロファイルデータベース
参照用辞書名及び6.16.4に規定する次の要素は,次に示すいずれかの集合としてデータベースに収納
する。
a) 分類の集合
b) ケイパビリティクラスの集合
c) ケイパビリティテンプレートの集合
d) ケイパビリティプロファイルの集合
データベースは必要なサービスを提供するために,上記の四つの要素を自由に結合して構成する。
分類名は,参照する分類辞書の中で一意に決まる。ケイパビリティクラスは,参照するクラス辞書の中
で一意に決まる。ケイパビリティテンプレートは,参照するテンプレート辞書の中で一意に決まる。ケイ
パビリティプロファイルは,参照するプロファイル辞書の中で一意に決まる。
6.6 ケイパビリティプロファイルの照合規則
ケイパビリティプロファイルの照合は,次の手順で行う。
a) ケイパビリティプロファイリングプロセスでのソフトウェアユニットの解析(図2参照)
b) ソフトウェアへの要求解析手順での要求の分解(図3参照)
c) ソフトウェアユニットの選択・検証・生成手順での各プロファイルのデータベース検索(図4参照)
照合は,前述の手順に従うソフトウェアユニット記述,製造用ソフトウェアへの要求又は要求するソフ
トウェアユニットのケイパビリティプロファイルと,データベース中の関連する内容との間で試みる。ソ
フトウェアユニット及び製造用ソフトウェアユニットへの要求は,データベース中の分類,ケイパビリテ
ィクラスの内容,及び既存のテンプレートを参照してXML規約によって記述する。新規のソフトウェア
ユニット,製造用ソフトウェアユニットへの要求又は要求するソフトウェアユニットのケイパビリティク
ラスの記述は,6.2に規定するデータベースのケイパビリティクラスの内容と比較する。少なくとも両者の
一部が合致すれば,データベースのケイパビリティクラス記述が照合の結果となる。ケイパビリティクラ
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