JIS B 4054:2020 耐摩耗工具用超硬合金の材種選択基準

JIS B 4054:2020 規格概要

この規格 B4054は、主に引抜き工具,圧延工具,せん断工具,鍛造工具,金型,電子関連部品用工具及び機械取付部品に用いる耐摩耗工具用超硬合金の材種選択の基準について規定。

JISB4054 規格全文情報

規格番号
JIS B4054 
規格名称
耐摩耗工具用超硬合金の材種選択基準
規格名称英語訳
Recommendation of cemented carbide for wear resistant tools
制定年月日
2020年11月20日
最新改正日
2020年11月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.100.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2020-11-20 制定
ページ
JIS B 4054:2020 PDF [16]
                                                                                   B 4054 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 材種分類記号の決め方・・・・[2]
  •  4.1 材種分類方法・・・・[2]
  •  4.2 フルマンの式で算出するWC粒度・・・・[3]
  •  4.3 参照用写真と比較して判定するWC粒度・・・・[4]
  •  4.4 材種分類記号・・・・[5]
  •  5 材種選択基準・・・・[6]
  •  5.1 一般・・・・[6]
  •  5.2 選択方法・・・・[6]
  •  6 材種分類記号の表示方法・・・・[8]
  •  6.1 材種分類記号の表示・・・・[8]
  •  6.2 その他の表示・・・・[8]
  •  附属書A(参考)抗折力・・・・[9]
  •  附属書B(参考)被加工材の分類例・・・・[10]
  •  附属書C(参考)耐摩耗工具例・・・・[11]
  •  参考文献・・・・[14]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 4054 pdf 1] ―――――

           B 4054 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本機械工具工業会(JTA)及び一般財団法
人日本規格協会(JSA)から,日本機械工具工業会の団体規格(TAS 7000)を基に作成した産業標準原案
を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が
制定した日本産業規格である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 4054 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
B 4054 : 2020

耐摩耗工具用超硬合金の材種選択基準

Recommendation of cemented carbide for wear resistant tools

1 適用範囲

  この規格は,主に引抜き工具,圧延工具,せん断工具,鍛造工具,金型,電子関連部品用工具及び機械
取付部品に用いる耐摩耗工具用超硬合金の材種選択の基準について規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0178 耐摩耗工具用語
JIS B 4053 切削用超硬質工具材料の使用分類及び呼び記号の付け方

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0178によるほか,次による。
3.1
他炭化物
炭化タングステン(WC)以外の炭化物及び複炭化物。炭化物として,炭化クロム(Cr3C2),炭化バナジ
ウム(VC),炭化チタン(TiC),炭化タンタル(TaC),炭化ニオブ(NbC),炭化モリブデン(Mo2C),炭
化ケイ素(SiC)などがある。複炭化物としてメタルカーバイド(MC),2価のメタルカーバイド(M2C),
タングステン及びチタン複炭化物(WC-TiC),タングステン,チタン及びタンタル複炭化物(WC-TiC-TaC)
などがある。
注記 Mには,W,Cr,V,Co,Niなどが固溶体で存在する。
3.2
結合相
W及びCを固溶し,Crなどの金属成分を一つ以上固溶することもあるCo,Co-Ni又はNi。
注記 金属成分の固溶は,通常,目的の金属成分を含む他炭化物を,WC,Coなどとともに,混合粉
砕した後,プレス成形し,焼結することで行う。
3.3
バインダーレス
結合相を意図的に添加していないWC系焼結体若しくはWC-TiC-TaC系焼結体,又は結合相を全く含ま
ないWC-M2C焼結体。これらには,主成分以外の他炭化物を含むものもある。
なお,バインダーレス焼結体ともいう。また,全く結合相を含まないものは,完全バインダーレス又は
完全バインダーレス焼結体ともいう。

――――― [JIS B 4054 pdf 3] ―――――

           2
B 4054 : 2020
3.4
擬バインダーレス
2 %未満の結合相を意図的に添加したWC系焼結体,又はWC-TiC-TaC系焼結体。これらには,主成分
以外の他炭化物を含むものもある。
なお,擬バインダーレス焼結体ともいう。
3.5
WC粒度
WCの平均粒径。ただし,他炭化物が含まれ,その粒子が認められる場合は,硬質相粒度ともいい,全
粒子の平均粒径。
3.6
硬さ
ロックウェル硬さのスケールAの硬さ(JIS Z 2245参照)。材種ごとに,各製造業者が発行するカタロ
グ又は技術資料に記載の値を用いる。

4 材種分類記号の決め方

4.1 材種分類方法

  超硬合金の材種分類記号は,5桁とし,その分類は,次による。
a) 1桁目は,結合相のCo,Co-Ni及びNiの3種類を,表1に従って分類する。擬バインダーレスは,意
図的添加成分の種類で,表1に従って分類する。バインダーレスは,Vに分類する。
b) 2桁目は,4.2のフルマンの式で算出·判定したWC粒度に基づき,表2に従って分類する。また,
WC粒度の簡便判定方法として,4.3の参照用写真と比較して判定する方法を用いることが可能である。
c) 3桁目は“-”を記す。
d) 4桁目及び5桁目は,硬さに基づき,表3に従って分類する。
表1−材種分類記号の1桁目
記号 結合相
V Co
R Co-Ni
N Ni
表2−材種分類記号の2桁目
記号 WC粒度(μm) 参考呼称
F 1.0未満 超微粒a)
M 1.0以上2.5未満 中粒
C 2.5以上5.0未満 粗粒
U 5.0以上 超粗粒
注a) IS B 4053では,“一般に,超微粒超硬合金という。”としている。

――――― [JIS B 4054 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
B 4054 : 2020
表3−材種分類記号の4桁目及び5桁目
記号 硬さ(HRA)
10 93以上
20 92以上93未満
30 91以上92未満
40 89以上91未満
50 87以上89未満
60 85以上87未満
70 82以上85未満
80 82未満

4.2 フルマンの式で算出するWC粒度

  WC粒度の算出は,フルマンの式を用い,次による
a) 合金組織写真(以下,写真という)を等分するための直交する縦横の線分を,図1のように引く。こ
の写真は,粒子が識別できるものを用いる。WC粒度が2.5 m以上の場合は,光学顕微鏡による400
倍1 000倍の写真とし,WC粒度が2.5 m未満の場合は,走査型電子顕微鏡による5 000倍50 000
倍の写真とする。
b) 写真に引いた線分の長さを縦横とも合計し,線分全体の長さLとする(図1では,線分8本の合計の
長さとなる。)。また,この写真の面積を,撮影面積Aとする。
c) その写真中の全粒子数nを数える。ただし,1 000個以上とする(数枚の写真となることもある)。
d) )で引いた線分上の粒子の数を縦横とも数え,それらを合計し,線分上の粒子数nとする。
e) 次のフルマンの式によって,WC粒度dを算出する。
d 4π NNL S
NL=n / L
NS=n / A
ここに, π : 円周率
n : 全粒子数
n : 線分上の粒子数
L : 線分全体の長さ
A : 撮影面積
10 μm
図1−1 000倍の光学顕微鏡写真で線分を引いた例

――――― [JIS B 4054 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS B 4054:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 4054:2020の関連規格と引用規格一覧

JIS ハンドブックから規格の検索、規格番号や名称が調べて探すことができます。
JIS ハンドブック 一覧 規格 種類別