JIS B 6327:1985 数値制御パートプログラム用言語 | ページ 27

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B 6327-1985
例 : 点による始動方向制御文の例

10.4.3 ベクトルによる始動方向制御文

10.4.3.1 意味 ベクトルによる始動方向制御文は,工具の位置から指定したベクトルの向きを始動の向き
として与える。
一般形は,次のとおりとする。
ベクトル1 ベクトル2 ベクトル3
INDIRV/ , ,
a1, b1, c1 a2, b2, c2 a3, b3, c3
備考1. ベクトル1又はX軸,Y軸及びZ軸の各成分が (a1, b1, c1) のベクトルは,ドライブサーフェ
スに対する始動の向きとする。
2. ベクトル2又はX軸,Y軸及びZ軸の各成分が (a2, b2, c2) のベクトルは,パートサーフェ
スに対する始動の向きとする。
3. ベクトル3又はX軸,Y軸及びZ軸の各成分が (a3, b3, c3) のベクトルは,チェックサーフ
ェスに対する始動の向きとする。
例 : ベクトルによる始動方向制御文の例

10.4.4 面のベクトルによる始動方向制御文

――――― [JIS B 6327 pdf 131] ―――――

10.4.4.1 意味 面のベクトルによる始動方向制御文は,工具が制御面に関して停止する位置関係を示す面
のベクトルを与える。そのベクトルにより制御面への停止の位置を与える。そのベクトルの向きで制御面
に関して,手前側をTO,向こう側をPASTと定める。
一般形は,次のとおりとする。
ベクトル1 ベクトル2 ベクトル3
SRFVCT/ , ,
a1, b1, c1 a2, b2, c2 a3, b3, c3
備考1. ベクトル1又はX軸,Y軸及びZ軸の各成分が (a1, b1, c1) のベクトルは,ドライブサーフェ
スの面ベクトルとする。
2. ベクトル2又はX軸,Y軸及びZ軸の各成分が (a2, b2、c2) のベクトルは,パートサーフェ
スの面ベクトルとする。
3. ベクトル3又はX軸,Y軸及びZ軸の各成分が (a3, b3, c3) のベクトルは,チェックサーフ
ェスの面ベクトルとする。
例 : 面のベクトルによる始動方向制御文の例

10.5 工具経路変換文

10.5.1 意味

 工具経路変換文は,これに続く工具の運動文によって求められた工具経路の値を指定のマト
リックスで座標変換したり,この座標変換を終了したりする。
一般形は,次のとおりとする。
NOMORE
マトリックス
TRACUT/
備考1. マトリックスは,座標変換のマトリックスとする。
2. NOMOREは,座標変換の終了を示す。

――――― [JIS B 6327 pdf 132] ―――――

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例 : 工具経路変換文の例

10.5.2 構文

 構文は,次による。
<工具経路変換文> :: =TRACUT/11[<マトリックス規制詞>|NOMORE]

10.6 工具経路出力制御文

10.6.1 意味

 工具経路出力制御文は,計算した工具経路をポストプロセッサに送ったり,送らなかったり
する。
一般形は,次のとおりとする。
(1) NTCUT
(2) UT
パートプログラムされている一部の工具経路を削除する(ポストプロセッサに送ることを中止する)
には,削除したい運動文の直前にDNTCUTを置き,削除の終了する文の直後にCUTを置く。削除し
た部分の工具経路は,DNTCUTを挿入したその直前の位置からCUTを挿入する直前の位置まで直線
で移動する。
例 : 工具経路出力制御文の例
図においてS1とS2が接しているとき,
GOLFT/S1, TANTO, S2
GOFWD/S2

――――― [JIS B 6327 pdf 133] ―――――

          ···
とプログラムすれば,工具経路はS1からS2に沿って求められる。しかし,S1やS2が複雑な形
状の場合にはS1とS2が接している保証がないため,プログラムがエラーとして処理され工具経
路が求められないことがある。このとき,図に示すようにL1という仮のチェックサーフェスを
用いて,次のようなプログラムを作成すれば,正しい工具経路が求められる。

10.6.2 構文

 構文は,次による。
<工具経路出力制御文> :: =DNTCUT|CUT

――――― [JIS B 6327 pdf 134] ―――――

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附属書1 連続運動の詳細な意味

1. 連続運動文の種類

 運動文の中の連続運動文を次の通り分類する。
連続運動文は,概念が非常に複雑である。更に,工具経路制御文及び始動方向制御文が効果を及ぼすた
め,より複雑となる。次に,それらの関係の詳細を規定する。

2. 連続運動始動文

2.1 意味

 連続運動始動文は,一連の連続運動を開始するとき,工作物に対し所定の位置に工具を位置
決めすることを指令する。この文は,工具を現在の位置から始動する。そして,工具の制御面に対する位
置関係を指定する修飾語を考慮しながら一つ,二つ又は三つの制御面に対して許容誤差内に停止する。こ
れらをそれぞれ一面始動,二面始動又は三面始動という。
一般形は,次のとおりとする(10.2.5.1参照)。
TO
TO TO
ON
GO/ ON , ds , ON , ps , , cs
PAST
PAST PAST
TANTO

2.2 パートサーフェスの指定のある一面始動

 工具は,あらかじめ指定されているパートサーフェス及
び指定の面に対し最短距離で動く。パートサーフェスの指定は,PSIS又はAUTOPSを用いる。工具の動
きを附属書1図1及び附属書1図2に示す。
附属書1 図1

――――― [JIS B 6327 pdf 135] ―――――

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JIS B 6327:1985の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO/DIS 4342:1980(MOD)

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JIS B 6327:1985の関連規格と引用規格一覧