JIS B 6332:1986 数値制御立形ボール盤の試験及び検査方法

JIS B 6332:1986 規格概要

この規格 B6332は、数値制御立形ボール盤の運転性能,剛性,機械精度及び工作精度に関する試験及び検査方法について規定。

JISB6332 規格全文情報

規格番号
JIS B6332 
規格名称
数値制御立形ボール盤の試験及び検査方法
規格名称英語訳
Test code for performance and accuracy of numerically controlled turret and single spindle drilling machines with vertical spindle
制定年月日
1977年3月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.040.20, 25.080.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1977-03-01 制定日, 1980-03-01 確認日, 1986-11-01 改正日, 1992-01-01 確認日, 1997-08-20 確認日, 2002-08-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS B 6332:1986 PDF [14]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 6332-1986

数値制御立形ボール盤の試験及び検査方法

Test Code for Performance and Accuracy of Numerically Controlled Turret and Single Spindle Drilling Machines with Vertical Spindle

1. 適用範囲 この規格は,数値制御立形ボール盤の運転性能,剛性,機械精度及び工作精度に関する試
験及び検査方法について規定する。
備考 この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参
考として併記したものである。
引用規格 :
JIS B 4302 モールステーパシャンクドリル
JIS B 4403 テーパシャンクチャッキングリーマ
JIS B 6003 工作機械の振動検査方法
JIS B 6004 工作機械の騒音レベル測定方法
JIS B 6014 工作機械の安全通則
JIS B 6201 工作機械の試験方法通則
JIS B 6330 数値制御工作機械の試験方法通則
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS G 4403 高速度工具鋼鋼材
2. 運転試験方法
2.1 機能試験
2.1.1 数値制御によらない機能試験 数値制御によらない機能試験は,手動によって各部を操作し,表1
によって行う。
表1
参考
JIS B 6201
の3.2及び
番号 試験事項 試験方法
JIS B 6330
の3.2.1の
対応番号
適当な一つの主軸速度で正転及び逆転について始動,停止を
主軸の始動,停止及び運転操
1 連続10回行い,作動の円滑さと機能の確実さとを試験する 1-11

(1)。

――――― [JIS B 6332 pdf 1] ―――――

2
B 6332-1986
参考
JIS B 6201
の3.2及び
番号 試験事項 試験方法
JIS B 6330
の3.2.1の
対応番号
表示のすべての速度(2)について主軸速度を変換し,その操作
2 主軸速度の変換操作 1-12
装置の作動の円滑さと指示の確実さとを試験する(1)。
表示のすべての送り量について送り量を変換し,その操作装
3 主軸の送り量の変換操作 1-23
置の作動の円滑さと指示の確実さとを試験する(1)。
主軸の機動送り掛外しの作動の円滑さと確実さとを試験し,
主軸の機動送り掛外し及び 1-21
4 また自動停止位置の設定及び自動停止装置の作動の円滑さ
自動停止装置の操作 1-26
と確実さとを試験する(1)。
手送りハンドルにより移動させ,動きの全長にわたって作動
5 手送りの操作 1-27
の円滑さと均一さとを試験し,また微動手送りハンドルを数
回回転し,円滑さと均一さとを試験する(1)。
主軸頭を移動させ,動きの全長にわたって作動の円滑さと均
一さとを試験し,動きの両端と中央において締付けの確実さ
主軸頭の昇降及び締付けの 1-32
6 と締付装置の作動の円滑さとを試験する。
操作と自動停止装置の操作 1-33
また自動停止位置の設定及び自動停止装置の作動の円滑さ
とを試験する。
テーブルを昇降させ,動きの全長にわたり作動の円滑さと均
テーブルの昇降及び締付け
7 1-33
一さとを試験する。また動きの両端と中央において締付けの
の操作
確実さと締付装置の作動の円滑さとを試験する。
X軸方向,Y軸方向,Z軸方向などのそれぞれの早送りの正,
早送りの始動,停止及び運転
8 負について始動,停止を10回行い,その作動の円滑さと機 1-31
操作
能の確実さとを試験する。
X軸方向,Y軸方向,Z軸方向などのそれぞれについて最高
9 移動限自動停止装置の操作 1-52
の送り速度で動きの移動限自動停止を行い,機能の確実さを
試験する。
工具の取付け及び取外しの
10 工具の取付け及び取外しの確実さと円滑さとを試験する。 1-41
操作
運転試験の前後にそれぞれ1回,絶縁状態を試験する。ただ
11 電気装置 1-51
し,半導体などを使用した回路には適用しない。
数値制御装置の各種表示灯,テープリーダ,ファンなどの作
12 数値制御装置 1-57
動の円滑さと機能の確実さとを試験する。
タレット又はドラムの割出 タレット又はドラムの割出し操作を行い,作動の円滑さと機
13 −
し操作 能の確実さとを試験する。
作業者に対する安全と機械防護機能(3)の確実さとを試験す
14 安全装置 1-52
る[JIS B 6014(工作機械の安全通則)参照]。
15 潤滑装置 油密,油量の適正な配分など,機能の確実さを試験する。 1-53
16 油圧及び空圧装置 油密,気密,圧力調整など,機能の確実さを試験する。 1-54
17 附属装置 機能の確実さを試験する。 1-55
注(1) 送りを主軸頭の昇降によって行うもの以外は,主軸頭を固く締める。
(2) 無段変速の場合は,最低,中間及び最高の三つの速度について行う。
(3) 例えば,各運動軸の移動限界自動停止機能,制御系の同期が失われた場合又は主軸用電動機の過熱,過負荷
が生じた場合の非常停止機能などをいう。
2.1.2 数値制御による機能試験 数値制御による機能試験は,試験用数値制御テープ及びその他の数値制
御指令(4)によって各部を作動させ,表2によって行う。

――――― [JIS B 6332 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
B 6332-1986
表2
参考
JIS B 6201
の3.2及び
番号 試験事項 試験方法
JIS B 6330
の3.2.2の
対応番号
主軸を回転し,その始動,停止,逆転及び表示のすべての速
主軸の始動,停止,逆転及び 1-13
1 度(2)について主軸速度の変換を行い,機能の確実さと作動の
主軸速度の変換 1-14
円滑さとを試験する。
表示の少なくとも最低,中間,最高の三つの送り速度及び早
送りに変換し,各送りの正負について始動停止を行い,機能
送りの始動,停止及び送り速
2 1-28
度の変換 の確実さと作動の円滑さとを試験する。
この試験は,各制御軸について行う。
各制御軸について寸動操作を行い,機能の確実さと作動の円
3 寸動 −
滑さとを試験する。
各制御軸について,復帰可能な任意の位置から原点復帰(5)
4 原点復帰 1-35
を行い,機能の確実さと作動の円滑さとを試験する。
その他具備する機能のそれぞれについて,機能の確実さと作
5 その他の機能 1-61
動の円滑さとを試験する。
注(4) その他の数値制御指令には,カード,オンライン,手動データ入力装置及び操作盤上での押しボタンなどの
手動入力による指令を含む。
(5) 移動は,原則として早送りとし,自動加減速を含めた距離以上とする。
備考 連続無負荷運転試験と同時に行ってもよい。
2.2 無負荷運転試験 無負荷運転試験は,次の諸条件によりその運転状態,温度変化及び所要電力を試
験する。
(1) 主軸関係 主軸の最低速度から始めて各段階について運転し,引き続き最高速度で原則として3060
分間運転を継続して,表3の記録様式1-1に規定する各項を測定する[JIS B 6330(数値制御工作機械
の試験方法通則)の3.3参照]。
なお,最高主軸速度で,運転の最後において送り量又は送り速度を最小(低),中間及び最大(高)
(6)にとり,それぞれに対して所要電力を測定する。
また,振動及び騒音を観察する。振動及び騒音を特に問題とする場合は,JIS B 6003(工作機械の
振動検査方法)及びJIS B 6004(工作機械の騒音レベル測定方法)による。
注(6) 測定可能な範囲内で,なるべく大きな送りとする。

――――― [JIS B 6332 pdf 3] ―――――

4
B 6332-1986
表3 記録様式1-1
備考 構造上,測定が困難な場合には,上部主軸受けの測定は省略する。
(2) 送り関係 テーブル,主軸などそれぞれの最小(低),中間,最大(高)の三つの送り及び早送りにつ
いて表4記録様式1-2に規定する各項を測定する(JIS B 6330の3.3参照)。
また,振動及び騒音を観察する。振動及び騒音を特に問題とする場合は,JIS B 6003及びJIS B 6004
による。
表4 記録様式1-2
注(7) 速度とその向き (±) について記録する。
備考 位置決めだけに使用する軸については,最低,中間及び最高速度を省略してもよい。
2.3 連続無負荷運転試験 連続無負荷運転試験は,各種機能(8)を含めた試験テープ又はその他の数値制
御指令(4)により2時間程度の連続運転(9)を行い,異常の有無を試験する(JIS B 6330の3.4参照)。この場
合の数値指令に含まれる位置決め,送り及び主軸速度は,次の条件による。
(1) 位置決めは各軸とも原則として早送りとし,移動距離は表示のほぼ全域とする。
(2) 送りの自動変換機能をもつものは,送りの最小(低),中間,最大(高)を含める。
(3) 主軸速度の自動変換機能をもつものは,速度範囲の全域にわたっての速度変換,正転,逆転,始動及
び停止を含める。
注(8) 同時2軸制御機能を具備するものはこれを含める。
(9) 2サイクル以上の連続運転とする。
2.4 負荷運転試験 負荷運転試験は,次の諸条件により穴あけを行い,表5記録様式2に規定する各項
を測定する(JIS B 6330の3.5参照)。
また,振動及び騒音を観察する。振動及び騒音を特に問題とする場合は,JIS B 6003及びJIS B 6004に

――――― [JIS B 6332 pdf 4] ―――――

                                                                                              5
B 6332-1986
よる。
表5 記録様式2
注(10) 負荷入力と無負荷入力との差をいう。
(1) 工具
形状 : ドリルの直径は,鋼に対して当該機械の仕様書に示されている最大直径とし,その形状は原
則としてJIS B 4302(モールステーパシャンクドリル)による。
材料 : 材料は,原則としてJIS G 4403(高速度工具鋼鋼材)に規定するSKH 51とする。
(2) 工作物 材料は,原則としてJIS G 4051(機械構造用炭素鋼鋼材)に規定するS 45 Cとする。
(3) 切削条件 送り量は,原則として表6により,最小,中間,最大の順に適用する。最大送り量に達す
る前に電動機が全負荷となれば,その送り量で試験を終了する。切削速度は,原則として25m/minと
する。
表6
ドリルの直径 送り量 1回転当たり mm
mm 最小 中間 最大
5 0.050 0.071 0.100
10 0.090 0.125 0.180
15 0.112 0.180 0.250
20 0.140 0.200 0.280
25 0.160 0.224 0.315
30 0.180 0.250 0.355
35 0.200 0.280 0.400
40 0.200 0.280 0.400
45 0.200 0.280 0.400
50 0.224 0.315 0.450
55 0.224 0.315 0.450
60 0.224 0.315 0.450
65 0.250 0.355 0.500
70 0.250 0.355 0.500
75 0.250 0.355 0.500
備考1. テーブルはX軸方向及びY軸方向のそれぞれの動きの中
央に固定する。
2. 適当な切削油剤を使用しても差し支えない。その場合に
は,切削油剤の品種を記事欄に記入する。

――――― [JIS B 6332 pdf 5] ―――――

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