JIS B 6334:1986 数値制御横中ぐり盤(テーブル形)の試験及び検査方法

JIS B 6334:1986 規格概要

この規格 B6334は、主軸直径130mm以下の数値制御横中ぐり盤(テーブル形)の運転性能,剛性,機械精度及び工作精度に関する試験及び検査方法について規定。

JISB6334 規格全文情報

規格番号
JIS B6334 
規格名称
数値制御横中ぐり盤(テーブル形)の試験及び検査方法
規格名称英語訳
Test code for performance and accuracy of numerically controlled horizontal boring machines (Table Type)
制定年月日
1977年3月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

25.040.20, 25.080.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1977-03-01 制定日, 1980-03-01 確認日, 1986-11-01 改正日, 1992-01-01 確認日, 1997-08-20 確認日, 2002-08-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS B 6334:1986 PDF [26]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 6334-1986

数値制御横中ぐり盤(テーブル形)の試験及び検査方法

Test Code for Performance and Accuracy of Numerically Controlled Horizontal Boring Machines (Table Type)

1. 適用範囲 この規格は,主軸直径130mm以下の数値制御横中ぐり盤(テーブル形)の運転性能,剛
性,機械精度及び工作精度に関する試験及び検査方法について規定する。
備考 この規格の中で{}を付けて示してある単位は,従来単位によるものであって,参考として
併記したものである。
引用規格 :
JIS B 4105 超硬バイト
JIS B 4114 超硬ストレートシャンクエンドミル
JIS B 4212 テーパシャンクエンドミル
JIS B 6003 工作機械の振動検査方法
JIS B 6004 工作機械の騒音レベル測定方法
JIS B 6014 工作機械の安全通則
JIS B 6201 工作機械の試験方法通則
JIS B 6330 数値制御工作機械の試験方法通則
JIS G 5501 ねずみ鋳鉄品
2. 運転試験方法
2.1 機能試験
2.1.1 数値制御によらない機能試験 数値制御によらない機能試験は手動によって各部を操作し,表1
によって行う。

――――― [JIS B 6334 pdf 1] ―――――

2
B 6334-1986
表1
参考
JIS B 6201の
番号 試験事項 試験方法 3.2及びJIS B
6330の3.2.1の
対応番号
1 主軸及びフライス主軸(1)の
適当な一つの主軸速度で,正転及び逆転について始動,停止
始動,停止及び運転操作 (寸動行及び制動を含む。)を連続10回行い,作動の円滑さ 1-11
と確実さとを試験する。
2 表示のすべての速度(2)について主軸速度を変換し,操作装置
主軸及びフライス主軸(1)速
1-12
度の変換操作 の作動の円滑さと指示の確実さとを試験する。
3 主軸,主軸頭,テーブル及び旋回テーブルのそれぞれについ
送りの始動,停止及び運転
操作 て,適当な一つの送り速度(又は送り量)で始動,停止(寸
1-21
動を含む。)を連続10回行い,作動の円滑さと確実さとを試
験する。
4 主軸,主軸頭,テーブル及び旋回テーブルのそれぞれの表示
送り速度(又は送り量)の
変換操作 の最低(3),中間及び最高(3)の三つの送りについて送り速度 1-22
(又は送り量)を変換し,作動の円滑さと指示の確実さとを 1-23
試験する。
5 手送りの操作 手動によって主軸,主軸頭,テーブル及び旋回テーブルのそ
れぞれを移動させ,動きの全長にわたって作動の円滑さと均
1-27
一さとを試験する。
なお,マイクロメータカラーの機能の確実さを試験する。
6 主軸,主軸頭,テーブル及び旋回テーブルのそれぞれについ
機動送り及び早送りの掛外
1-21
しとその装置の操作 て,機動送り及び早送りの掛外し位置の設定及び作動の円滑
1-31
さと確実さとを試験する。
7 自動停止装置の操作 主軸,主軸頭,テーブル及び旋回テーブルのそれぞれについ
1-26
て,自動停止装置の指令位置の設定及び作動の円滑さと確実
1-32
さとを試験する。
8 締付けの操作 主軸,主軸頭,テーブル及び旋回テーブルの各締付け機械に
ついて,それぞれの動きの任意の一つの位置において締め付 1-33
け,その確実さを試験する。
9 工具の取付け及び取外しの確実さと円滑さとを試験する。
工具の取付け及び取外しの
1-41
操作(4)
10 電気装置 運転試験の前後にそれぞれ1回絶縁状態を試験する。ただし,
1-51
半導体などを使用した回路には適用しない。
11 数値制御装置 数値制御装置の各種表示灯,テープリーダ及びファンなどの
1-57
作動の円滑さと機能の確実さとを試験する。
12 安全装置 作業者に対する安全と,機械防護機能(5)の確実さとを試験す
1-52
る[JIS B 6014(工作機械の安全通則)参照]。
13 潤滑装置 油密,油量の適正な配分など機能の確実さを試験する。 1-53
14 油圧及び空圧装置 油密,気密,圧力調整など機能の確実さを試験する。 1-54
15 附属装置 機能の確実さを試験する。 1-55
注(1) 主軸と別個に駆動されるものについて行う。
(2) 無段変速の場合は,最低,中間及び最高の三つの速度について行う。
(3) 送り量の場合は,最小,最大と読み代える。
(4) 主軸テーパ穴に対するシャンクの取付け及び取外しを含む。
(5) 例えば,各運動軸の移動限界自動停止機能,制御系の同期が失われた場合又は主軸用電動機の過熱,過負荷が生
じた場合の非常停止機能などをいう。

――――― [JIS B 6334 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
B 6334-1986
2.1.2 数値制御による機能試験 数値制御による機能試験は,試験用数値制御テープ及びその他の数値制
御指令(6)によって各部を作動させ,表2によって行う。
表2
参考
JIS B 6201の
番号 試験事項 試験方法 3.2及びJIS B
6330の3.2.2
の対応番号
1 主軸及びフライス主軸(1)を回転し,始動,停止,逆転及び
主軸及びフライス主軸(1)
1-13
表示のすべての速度(2)について主軸速度の変換を行い,機
の始動,停止,逆転及び主
1-14
軸速度の変換 能の確実さと作動の円滑さとを試験する。
2 表示の少なくとも最低,中間,最高の三つの送り速度及び
送りの始動,停止及び送り
速度の変換 早送りに送り速度を変換し,各送りの正負について始動,
1-28
停止を行い機能の確実さと作動の円滑さとを試験する。
この試験は,各制御軸について行う。
3 旋回テーブルの割出し 旋回テーブルの割出しを行い,機能の確実さと作動の円滑
1-34
さとを試験する。
4 寸動 各制御軸について寸動操作を行い,機能の確実さと作動の

円滑さとを試験する。
5 原点復帰 各制御軸について,復帰可能な任意の位置から原点復帰(7)
1-35
を行い,機能の確実さと作動の円滑さとを試験する。
6 その他の機能 その他具備する機能のそれぞれについて,機能の確実さと
1-61
作動の円滑さとを試験する。
注(6) その他の数値制御指令には,カード,オンライン,手動データ入力装置による入力及び操作盤上での押しボ
タンなどの手動入力による数値制御指令を含む。
(7) 移動又は回転は,原則として早送りとし,自動加減速を含めた距離又は角度以上とする。
備考 連続無負荷運転試験と同時に行ってもよい。
2.2 無負荷運転試験 無負荷運転試験は,主軸及びフライス主軸(1)を最低速度から始め,各段階につい
て運転し,引続き最高速度について原則として3060分間運転を継続して,表3記録様式1-1に規定する
各項を測定する[JIS B 6330(数値制御工作機械の試験方法通則)の3.3参照]。
なお,最高速度で運転した後,主軸を適当な速度で運転し,送り速度(又は送り量)を最低(3),中間,
最高(3)及び早送りにとり,それぞれについて,表4記録様式1-2に規定する各項を測定する。
また,振動及び騒音を観察する。振動及び騒音を特に問題とする場合はJIS B 6003(工作機械の振動検
査方法)及びJIS B 6004(工作機械の騒音レベル測定方法)による。
表3 記録様式1-1

――――― [JIS B 6334 pdf 3] ―――――

4
B 6334-1986
表4 記録様式1-2
注(8) 送り量で表示されている機械は送り量により試験し,記事欄にその旨を記録する。
(9) 速度とその向き (±) について記録する。
(10) 送り速度オーバライド機能を作動させた場合は,指令欄にオーバライド率 (%) を記録する。
2.3 連続無負荷運転試験 連続無負荷運転試験は,各種機能を含めた試験テープ又はその他の数値制御
指令(6)によって2時間程度(11)の連続運転を行い,異常の有無を試験する(JIS B 6330の3.4参照)。
この場合の試験テープ又はその他の数値制御指令には,少なくとも次の内容を含める。
(1) 表示の中間の主軸速度(12)についての正転,逆転,始動及び停止
(2) 送り速度は,各軸とも表示の最低,中間,最高及び早送りとする。移動距離は表示のほぼ全域とし,
各軸とも移動距離の21以上の早送りを含める。
(3) 各軸とも移動距離のほぼ全域にわたる適当な位置での位置決め(13)。
(4) 旋回テーブルの自動割出し
注(11) 2サイクル以上の連続運転とする。
(12) 主軸速度の自動変換機能をもつものは,最低,中間及び最高を含む5種類以上の速度を含
める。
(13) 同時2軸以上の制御機能を具備するものはこれを含める。
備考 テーブル上は無荷重とする。
2.4 負荷運転試験 負荷運転試験は,びびり試験(主軸による中ぐり及び主軸によるフライス削り)及
び切削動力試験(フライス主軸によるフライス削り)を行って所要電力を測定する。
また,振動,騒音及び仕上面の状態を観察する(JIS B 6201の3.4の3.4参照)。
振動及び騒音を特に問題とする場合は,JIS B 6003及びJIS B 6004による。
工作物は図1により,切削はすべて乾式切削とする。

――――― [JIS B 6334 pdf 4] ―――――

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B 6334-1986
図1
主軸直径 (D) (l1) (d1) 材料
90以下 原則としてJIS G 5501(ねずみ鋳鉄品)
約4D 約1.3D
90を超え 130以下 に規定するFC 20とする。
2.4.1 びびり試験 びびり試験は,切削の安定性を試験するもので,次の条件によって主軸による中ぐり
及び主軸によるフライス削りを行い,びびり状態を観察する(JIS B 6201の3.4の番号3-14参照)。
この試験は,送りを増大してびびりが発生するまで行う。ただし,びびりが発生する以前に主軸用電動
機が所定の電力に達したときは,その送りで止める。
(1) 主軸による中ぐり 主軸による片持削りとし,主軸送りにより次の条件によって中ぐりを行う(表5
記録様式2参照)。
表5 記録様式2
注(14) 主軸の繰出し量とは,フライス主軸端面から刃先までの距離をいう。
(a) 工具 バイトは原則としてJIS B 4105(超硬バイト)に規定する31形又は32形とする。
(b) 切削条件
切削速度 : Vc=5080 (m/min)
D (mm)
切込み深さ : a≒25
中ぐり直径 : d=1.4D2D (mm)
D (1回転当たりmm)
送り量 : S≒ 400
D
160
ここに, D : 主軸直径 (mm)
送り速度 : Vf : S×n (mm/min)
(c) 切削方法 主軸を繰り出して工作物のd1穴の中ぐりを行う。工作物の対向面からフライス主軸端面

――――― [JIS B 6334 pdf 5] ―――――

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