JIS B 7024:2022 耐磁携帯時計―種類,性能及び試験方法 | ページ 2

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B 7024 : 2022
6.3.2 機械時計の試験手順
6.3.2.1 耐磁試験前の準備
6.3.2.1.1 脱磁
磁化及び脱磁の繰返しによる歩度への影響を避けるためには,時計の脱磁が必要である。
3H-9H,6H-12H及びCH-FHの3方向それぞれについて,時計を脱磁しなければならない。
6.3.2.1.2 巻上げ
初期歩度測定の1時間以上前に,時計を完全に巻き上げなければならない。
6.3.2.1.3 初期歩度(MCH-0)の測定
磁界を印加する前に,初期歩度の測定を実施しなければならない。
切替可能な機構は停止し,針,日付及びその他の機構は,歩度測定中に何らかの障害が発生しないよう
に設定しなければならない。
歩度は,JIS B 7001の附属書A(時計の姿勢の定義及び表し方)に規定するCH位置で,最低180秒間,
歩度測定装置を用いて測定しなければならない。
測定時間は,歩度の安定性及び周期性に基づいて,必要に応じて増加させなければならない。
初期歩度(MCH-0)は,180秒間以上測定した瞬間歩度の平均値である。
6.3.2.2 耐磁試験
耐磁試験は,次による。
a) 切替可能な機構は停止し,針,日付及びその他の機構は,歩度測定及び磁界印加中に何らかの障害が
発生しないように設定しなければならない。
b) 時計の文字板と平行な3H-9Hの面に磁界がかかるように,時計を試験装置に設置する。
c) 磁界の強さを試験値(1種耐磁時計では4 800 A/m,2種耐磁時計では16 000 A/m以上で製造業者が保
証する磁界強さ)まで5秒間以上かけて徐々に増やす。
d) 磁界の強さが試験値に到達後,時計を60秒間観察して,磁界印加中に時計が止まらないことを確認す
る。
特に,秒針又はてんぷの動きが試験中に確認できない時計の場合は,磁界印加時間を長くして,停
止を明確にする。
e) 5秒間以上かけて磁界の強さを徐々に減少し,ゼロに戻す。
f) 時計を試験装置から取り出す。
g) 歩度(MCH-1)は,JIS B 7001の附属書Aに規定するCH位置で,最低180秒間,歩度測定装置を用い
て測定しなければならない。測定時間は,歩度の安定性及び周期性に基づいて,必要に応じて増加さ
せなければならない。
歩度(MCH-1)は,180秒間以上測定した瞬間歩度の平均値である。
h) 3H-9H,6H-12H及びCH-FHの3方向それぞれで脱磁をする。

――――― [JIS B 7024 pdf 6] ―――――

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i) a)からh)までのステップを,磁界印加の6H-12H方向及びCH-FH方向にも実行して,MCH-2とMCH-3歩
度とをそれぞれ5.2.2に従い計算する。
6.3.3 電子時計の試験手順
電子時計の試験として耐磁試験を行う。耐磁試験は,次による。
a) 磁界の影響を最も受けやすい方向に取り付けられたステップモーターごとに,試験装置に時計を設置
する。
注記 最も影響を受ける方向が不明な場合,試験者(試験所)はそれを決定する責任がある(例 磁
界を印加しながら水平面で時計を回す。時計を水平面で30°ごとに6回,垂直に1回,試験
する。)。
b) 磁界強度を試験値(1種耐磁時計では4 800 A/m,2種耐磁時計では16 000 A/m以上で製造業者が保証
する磁界強さ)まで5秒間以上かけて徐々に増大させる。
c) 磁界の強さが試験値に到達後,時計を60秒間観察して,磁界印加中に時計が停止しないことを確認す
る。作動間隔が20秒間以上のステップモーターの場合は,5回のステップモーターを作動して運針状
態を観測する。秒針が付いていない時計の場合は,磁界印加時間を長くして,停止を明確にする。
d) 5秒間以上かけて磁界の強さを徐々に減少し,ゼロに戻す。
e) 時計を試験装置から取り出す。

7 表示

  箇条5の要求事項を満たす耐磁時計には,本体上の見やすい位置又はタグに,次のように表示すること
が可能である。
英語表示は判読上,大文字表示でもよい。
a) 1種耐磁時計の場合
− 耐磁時計
− magnetic resistant, MAGNETIC RESISTANT
− 図記号(図1参照)
b) 2種耐磁時計の場合
− 強化耐磁時計
− magnetic resistant XX A/m, MAGNETIC RESISTANT XX A/m
文字XXは,製造業者が保証するアンペア/メートルによる磁界の強さを示し,16 000以上でなけ
ればならない。
− 図記号(図2参照)
なお,図記号は,直流磁界が16 000 A/mの場合だけに適用する。

――――― [JIS B 7024 pdf 7] ―――――

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図1−1種耐磁時計の図記号 図2−2種耐磁時計の図記号

――――― [JIS B 7024 pdf 8] ―――――

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附属書A
(参考)
試験手順のフローチャート
A.1 機械時計に適用される試験手順のフローチャート
時計を脱磁して巻き上げ,1時間以上保持する。 6.3.2.1.1,6.3.2.1.2による。
初期歩度MCH-0を測定する。 6.3.2.1.3による。
磁界を3H-9H方向に印加する。 6.3.2.2による。
No
要求事項を満たす。 5.2.1による。
Yes
歩度MCH-1を測定し,残留影響dCH-1を計算する。 6.3.2.2,5.2.2による。
No
要求事項を満たす。 5.2.2,5.2.3による。
Yes
A B

――――― [JIS B 7024 pdf 9] ―――――

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A B
脱磁後,6H-12H方向に磁界を印加する。 6.3.2.2による。
No
要求事項を満たす。 5.2.1による。
Yes
歩度MCH-2を測定し,残留影響dCH-2を計算する。 6.3.2.2,5.2.2による。
No
要求事項を満たす。 5.2.2,5.2.3による。
Yes
脱磁後,CH-FH方向に磁界を印加する。 6.3.2.2による。
No
要求事項を満たす。 5.2.1による。
Yes
歩度MCH-3を測定して,残留影響dCH-3を計算する。 6.3.2.2,5.2.2による。
C D

――――― [JIS B 7024 pdf 10] ―――――

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JIS B 7024:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 764:2020(MOD)

JIS B 7024:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7024:2022の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7001:2018
時計―試験方法
JISB7010:2013
時計部品―名称