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参考表1 もぐり度の条件
また,流れがやんだとき,流出側水路の水位がクレストの高さを超えないように注意する。
4.2 いっ(溢)水の防止 フリューム本体を設置すると流入側水路の水位が上昇するので,水路から水
があふれないように配慮する必要がある。場合によっては,水路の堀り下げ又は水路壁のかさ上げなどの
対策を施す。
4.3 その他 設置に当たっては,次の事項に注意し,設置後に形状及び寸法を点検・確認するとよい。
(1) 収縮部底面の水準。
(2) スロート部両側壁の平行度及び鉛直度。
(3) 水路の中心線とフリューム本体の流れ方向の中心線との一致。
備考 フリューム本体の大きさの選定について限界流の発生及びいっ(溢)水は,フリューム本体の
大きさによっても異なるので,事前に十分検討しておく必要がある。
一般に,スロート幅が水路幅の0.30.5倍のものがよいが,測定しようとする水路の最大流
量及び最大水位を想定し,流量算出式,必要とするもぐり度などからhb及びhaの最大値を計算
すれば,水路底からクレストまでの高さの上限,下限を求めることができるので,これによっ
て水路工事の要否を判定するとよい。
なお,haがあまり小さいと水位の測定精度が悪くなるので,常用流量におけるhaが100mm
以下にならないような大きさを選定することも必要である。
5. レベル計
5.1 直接測定の場合 レベル計の設置に当たっては,次に注意する必要がある。
(1) 水位の測定位置は,フリューム本体の中心線X−Xと参考図1の位置で直交するY−Y線上とし,な
るべくその交点であることが望ましい。
(2) レベル計の検出部,保護装置など流れに挿入する部分があるときは,これらによって流れが乱される
と,測定する水位に誤差を生じることがあるので注意する。
――――― [JIS B 7553 pdf 11] ―――――
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参考図1 水位の測定位置
5.2 間接測定の場合 ゲージウェル及び導水管を次の事項に注意して設置する。
(1) ゲージウェルは,フリューム本体にできるだけ近い位置に,底面がクレストレベルより低くなるよう
に,鉛直に設置し,下部はコンクリートなどによって固定する。
(2) ゲージウェルは,流れの波動などを緩衝して静水面が得られるものとする。
(3) ゲージウェルは,耐食性材料を用い,容易に変形が生じない強度をもつもので,漏れがないものとす
る。
(4) ゲージウェルの形状は原則として円筒形とするが,レベル計の形式によっては,だ円形筒,四角筒形
などでも差し支えない。
(5) ゲージウェルの深さは,レベル計の測定範囲以上の水位に対応できるものとする。
なお,レベル計の検出部,保護装置などをゲージウェル内に挿入する場合には,これらとゲージウ
ェルとの間に,測定に支障を及ぼさない程度のすきまがあるものとする。
(6) ゲージウェルは,底部に沈殿物がたい積することがあるので,ドレーン用の弁(口径2050mm程度)
及び洗浄用の水道を設けておくことが望ましい。
(7) 導水管は,水平又はゲージウェル側がわずかに低くなるように,また,まっすぐに配管する。
(8) 導水管は,耐食性材料を用い,配管後に漏れがないものとする。
(9) 導水管の内径は原則として2050mm程度とするが,配管が長くなるときは大きめにする。途中に弁
を設けるときは,ボール弁のようなフルボア形のものがよい。
5.3 ゼロ点の設定 レベル計を設置するときは,ゲージグラス,フックゲージ,直尺その他適当な長さ
測定装置を用い,参考図2に示すクレストレベルに対応する基準高さ,水位に対応する出力又は表示値を
測定して,レベル計のゼロ点をクレストレベルに正しく設定する。直接測定及び間接測定それぞれの場合
について,その設定例を次に示す。
(1) 直接測定の場合[参考図2(a)参照] 水位測定点の上部に基準点を設け,フックゲージなどによって
基準点からクレストレベルまでの鉛直長さ ( 愀 ‰ 定し,クレストレベルにおける基準高さとする。
このとき,流れが止まっていればレベル計の表示値又は出力をゼロに設定する。
同様にして基準点から水面までの鉛直長さ (b) を測定し,水位 (ha=a−b) を求める。このときの
レベル計の表示値又は出力が,求めた水位 (ha) に対応しているかどうかを確かめ,必要な調整を行う。
なお,測定開始時に設定した基準点及び基準高さ (a) を記録しておけば,設定後はレベル計と基準
点との関係位置が変わらない限り,水面までの長さ (b) を測定することによって調べることができる。
(2) 間接測定の場合[参考図2(b)参照] ゲージウェルにゲージグラスを取り付け,クレストレベルに対
応した位置(基準点)にゼロ基線を記載するか,目盛板を取り付けておくとよい。
――――― [JIS B 7553 pdf 12] ―――――
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フリューム本体に通水していない状態でゲージウェルに注水し,フリューム本体の方に流れ出した
とき注水を止めれば,ゲージウェル内の水位が静止したところが基準点となる。
任意の水位をチェックする場合は,導水管の弁を閉め,ゲージウェルに適宜給水することによって
水面を変化させて行う。
直接測定の場合と同様,ゲージウェル上部に基準点を定め,フックゲージなどを用いてゼロ点を設
定することもできる。
参考図2 ゼロ点の設定
6. スロート幅 (W) の大きいものについて スロート幅 (W) が3mを超えるような大形のフリューム本
体は,通常設置現場で水路とともにコンクリートなどで構築される場合が多い。したがって,工業的に製
作されることを前提としてこの規格に定めたものと全く同様に扱うには無理がある。しかし,この参考に
準じて設計し,かつ,もぐり度 (hb/ha) が0.8以下に保たれれば,同等な測定が可能であるので,下水道な
どにおける流量測定を考慮し,次にその主な仕様を参考表24に示す。
参考表2 流量範囲
単位 m3/h
呼び スロート幅 W mm 最小流量 最大流量
PF-100 3 048 612 20 388
PF-120 3 658 816 35 679
PF-150 4 572 816 61 165
PF-200 6 096 1 019 101 941
PF-250 7 620 1 529 122 329
PF-300 9 144 1 529 152 912
PF-400 12 192 2 039 203 882
PF-500 15 240 2 039 305 824
参考表3 流量算式における定数K,nの値
呼び K n
PF-100 26 862 1.6
PF-120 31 894 1.6
PF-150 39 441 1.6
――――― [JIS B 7553 pdf 13] ―――――
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呼び K n
PF-200 52 019 1.6
PF-250 64 598 1.6
PF-300 77 176 1.6
PF-400 102 333 1.6
PF-500 127 490 1.6
参考表4 寸法
呼び W A B C D E F G K L N 参考(最小値)
(M) (P) (R)
PF-100 3 048 1 829 4 267 3 658 4 756 1 219 914 1 829 152 7 010 343 1 829 9 754 2 438
PF-120 3 658 2 032 4 877 4 470 5 607 1 524 914 2 438 152 8 229 343 2 438 10 668 2 743
PF-150 4 572 2 337 7 620 5 588 7 620 1 829 1 2193 048 229 11 887457 2 743 12 192 3 353
PF-200 6 096 2 845 7 620 7 315 9 144 2 134 1 8293 658 305 13 107686 3 048 14 630 3 658
PF-250 7 620 3 353 7 620 8 941 10 668 2 134 1 8293 962 305 13 411686 3 048 16 764 3 658
PF-300 9 144 3 861 7 92510 566 12 313 2 134 1 8294 267 305 14 021686 3 048 19 507 3 668
PF-400 12 192 4 877 8 23013 818 15 481 2 134 1 8294 877 305 14 936686 3 353 24 384 3 962
PF-500 15 240 5 893 8 23017 272 18 529 2 134 1 8296 096 305 16 155686 3 353 28 956 3 962
流量計等JIS改正原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 穂 坂 光 司 株式会社金門製作所
板 東 一 彦 通商産業省機械情報産業局
桐 山 和 臣 工業技術院標準部
渡 辺 紀 之 工業技術院計量研究所
梅 田 紀 彦 国税庁課税部
久 野 武 環境庁水質保全局
大 嶋 政 夫 社団法人日本機械学会
金 瀬 弘 忠 東京ガス株式会社
斉 藤 忠 義 日本地域冷暖房協会
菊 池 義 彦 東燃テクノロジー株式会社
野 尻 俊 二 日揮株式会社
石 橋 晋 史 日石エンジニアリング株式会社
川 島 範 男 社団法人日本工業用水協会
鈴 木 茂 臣 愛知時計電機株式会社
奥 田 都 映 オーバル機器工業株式会社
原 泉 株式会社金門製作所
浅 田 康 夫 東京計装株式会社
三 角 直 道 トキコ株式会社
本 郷 康 雄 日東精工株式会社
関 茂 ブルックスインスツルメント株式会社
小 嶋 進 横河電機株式会社
(事務局) 松 村 正 勝 社団法人日本計量機器工業連合会
高 田 英 男 社団法人日本計量機器工業連合会
JIS B 7553改正原案作成ワーキンググループ 構成表
氏名 所属
(主査) 鈴 木 茂 臣 愛知時計電機株式会社
小 西 修 株式会社金門製作所
蠅 庭 正 信 横河電機株式会社
(事務局) 高 田 英 男 社団法人日本計量機器工業連合会
JIS B 7553:1993の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9826:1992(MOD)
JIS B 7553:1993の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.120 : 流量の測定 > 17.120.01 : 流量の測定一般