JIS B 7736:2017 ブリネル硬さ試験―基準片の校正 | ページ 2

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B 7736 : 2017

8.2 不均一性の許容値

  基準片の不均一性の許容値は,表4による。
表4−基準片の不均一性の許容値
くぼみの平均直径 d 不均一性の許容値Rrel a)
(mm) (%)
0.5未満 2.0
0.5以上1以下 1.5
1超え 1.0
注a) 225 HBW未満の場合には,2.0 %でもよい。

9 表示

9.1 表示項目

  各基準片には,次によって表示する。
a) 校正で求めた硬さ値の平均(例 348 HBW 5/750)
b) 供給業者若しくは製造業者の名称又はその略号
c) 製造番号
d) 校正機関名又はその略号
e) 試験面に,基準片の厚さ又は識別マーク。ただし,基準片の側面にマークを付ける場合は,試験面を
上にしたときマークが正置の状態で読めるように付ける。
f) 校正した年(製造番号に表示されていない場合)

9.2 添付書類

  基準片には,次の情報を記載した書類を添付する。
a) この規格によって校正した表示
b) 校正機関名及び製造番号
c) 校正年月日
d) 硬さの平均値及び均一性
e) 顧客から求められた場合,又は認証標準物質として提供する場合は,硬さの平均値の不確かさ
f) 可能な場合は,参照くぼみの位置及び直径の平均

10 基準片の硬さ値の有効性

  基準片の硬さ値は,校正された試験力等の硬さ条件に対する値だけを有効とする。また,校正の有効期
限は,5年以内が望ましい。ただし,アルミニウム合金及び銅合金の場合には,2年3年に減じてもよい。
また,試験点数の増加によって,くぼみが多くなることによって,基準片の硬さが変化し得るため,基
準片の校正結果は,その校正時だけ有効である。

――――― [JIS B 7736 pdf 6] ―――――

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附属書A
(参考)
基準片の硬さ平均値の不確かさ
A.1 一般
測定の不確かさ解析は,測定値間の食い違いを知り,誤差の原因を明らかにする上で有益な手段である。
使用者からの指示がない限りは,この附属書は,不確かさの推定に関する指針であって,ここから得られ
る値は参考情報に過ぎない。
基準片の校正条件に関してこの規格で示している規定は,長い年月を重ねて開発され,見直されてきた
ものである。
基準片が満足すべき個々の許容差を決める際には,測定装置の使用に伴う不確かさはこの許容差に含ま
れているため,例えば,測定の不確かさによって許容差を小さくするなど,この不確かさに対して更に許
容差を設けることは適切ではない。
このことは基準片の製造及び校正に関わる全ての測定だけでなく,校正用試験機の検証を行う際のあら
ゆる測定についても当てはまることである。個々のケースについては,単純にこの規格への適合を評価す
るのに用いる個々の測定装置を使用して得られた測定値を適用する。
注記 硬さスケールの定義及び標準供給に必要な計量的連鎖は,JIS Z 2245の図I.1(校正の連鎖)を
参照する。
A.2 校正用試験機の直接検証
A.2.1 試験力の測定
JIS B 7724の附属書A(硬さ試験機の校正結果の不確かさ)を参照する。
A.2.2 くぼみ直径測定装置の校正
JIS B 7724の附属書Aを参照する。
A.2.3 圧子の測定
JIS B 7724の附属書Aを参照する。
A.2.4 試験動作時間の測定
JIS B 7724の附属書Aを参照する。
A.3 校正用試験機の間接検証
注記 この附属書では,添え字“CRM(認証標準物質)”は,“硬さ基準片”をいう。
一次硬さ基準片を用いた間接検証によって,校正用試験機の機能を総合的に確認するとともに,繰返し
性及び真の硬さ値からのかたよりを決定する。
校正用試験機の間接検証の標準不確かさは,式(A.1)によって求める。
2 2 2 2
uCM uCRMP- uxCRM1-uCRM-D ums (A.1)
ここに, uCRM-P : k=1の場合の校正証明書による硬さ基準片の校正不確かさ
uxCRM-1 : 校正用試験機の繰返し性
uCRM-D : 経時変化による前回校正以降の硬さ基準片の硬さの変化
ums : くぼみ直径測定装置の分解能による標準不確かさ

――――― [JIS B 7736 pdf 7] ―――――

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例 校正用試験機の間接検証の例を示す。
既知のパラメータとして,次の値を用いる。
硬さ基準片の校正値 : (591.7±3.6) BW 2.5/187.5
硬さ基準片の測定の不確かさ : uCRM-1=±1.8 HBW 2.5/187.5
硬さ基準片の硬さ経時変化 : uCRM-D=0
くぼみ直径測定装置の分解能 : δms=0.1 μm
間接検証の結果を表A.1に示す。
既知のパラメータ及び表A.1から,式(A.2)によって校正用試験機の繰返し性uxCRM-1を求める。
表A.1−間接検証の結果
点数 くぼみ直径の測定値 d 硬さ算出値 H
(mm) (HBW)
1 0.630 5 591.4
2 0.630 0 592.3
3 0.629 5 593.3
4 0.629 7 592.9
5 0.629 5 593.3
平均値 H 0.629 8 592.6
標準偏差 sxCRM-1 0.000 42 0.81
t sxCRM1-
uxCRM1- .041 (A.2)
n
(n=5の場合,t=1.14)
測定の不確かさバジェットを表A.2に示す。
表A.2−測定の不確かさバジェット
量 推定値 測定の 分布 感度係数 不確かさの寄与
Xi xi 標準不確かさ ci ui(H)
u(xi) (HBW)
uCRM-P 591.7 HBW 1.8 HBW 正規 1.0 1.80
uxCRM-1 592.6 HBW 0.41 HBW 正規 1.0 0.41
ums 630.0 m 0.1 m く(矩)形 −1 909.2 HBW/mm a) 0.06
uCRM-D 0.0 HBW 0.0 HBW 三角 1.0 0.0
測定の合成標準不確かさ uCM 1.85
注a) 感度係数は,式(A.3)による。
H H D D2 d2
ci (A.3)
d d D2 d2
H=591.7 HBW,D=2.5 mm,d=0.63 mm
A.4 基準片の測定の不確かさ
基準片の測定の不確かさは,式(A.4)による。
2 2
uCRM uCM uxCRM2- (A.4)

――――― [JIS B 7736 pdf 8] ―――――

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ここに, uCRM : 基準片の校正の不確かさ
uxCRM-2 : 基準片の硬さ分布の不均一性による標準不確かさ
uCM : 式(A.1)参照
基準片の不均一性の結果を表A.3に示す。
表A.3−基準片の不均一性の結果
点数 くぼみ直径の測定値 d 硬さ算出値 H
(mm) (HBW)
1 0.630 4 591.01
2 0.630 1 591.60
3 0.629 4 592.92
4 0.629 6 592.53
5 0.629 7 592.34
平均値 H 0.629 8 592.08
標準偏差 sxCRM-2 0.000 40 0.77
基準片の標準不確かさは,式(A.5)によって求める。
t sxCRM2-
uxCRM2- (A.5)
n
n=5の場合,t=1.14
xCRM
u 2- .039 HBW
基準片の測定の不確かさを表A.4に示す。
表A.4−基準片の測定の不確かさ
単位 HBW
基準片の硬さ 基準片の不均一性に 校正用試験機の 基準片の校正の
よる標準不確かさ 測定の不確かさ 拡張不確かさ
HCRM uxCRM-2 uCM UCRM a)
592.64 0.39 1.85 3.8
注a) 基準片の校正の拡張不確かさは,式(A.6)による。
2 2
UCRM 2 uCM uxCRM2- (A.6)

――――― [JIS B 7736 pdf 9] ―――――

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B 7736 : 2017
附属書JA
(参考)
硬さ基準片の材料
JA.1 硬さ基準片の材料
硬さ基準片の材料は,表JA.1によることが望ましい。
表JA.1−硬さ基準片の材料
区分 材料 硬さレベル
HBW
鋼製 JIS G 4051のS10C 100
JIS G 4051のS45C 150
JIS G 4401のSK95又はSK85 200以上
JIS G 4805のSUJ2 200以上
黄銅製 JIS H 3100のC 2600 P 100
銅製 JIS H 3100のC 1020 P 40

――――― [JIS B 7736 pdf 10] ―――――

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JIS B 7736:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6506-3:2014(MOD)

JIS B 7736:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 7736:2017の関連規格と引用規格一覧