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JIS B 7738:2020 規格概要
この規格 B7738は、コイルばねの圧縮特性及び引張特性の評価に使用する,圧縮及び引張試験機の,力計測系及び長さ測定装置の校正方法及び検証方法について規定。
JISB7738 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B7738
- 規格名称
- コイルばね―圧縮・引張試験機の校正方法及び検証方法
- 規格名称英語訳
- Calibration and verification of helical compression and extension springs testing machines
- 制定年月日
- 1984年11月1日
- 最新改正日
- 2020年11月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 17.100, 21.160
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1984-11-01 制定日, 1990-01-01 確認日, 1993-07-01 改正日, 2001-03-20 改正日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2020-11-20 改正
- ページ
- JIS B 7738:2020 PDF [15]
B 7738 : 2020
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 記号及び意味・・・・[3]
- 5 試験機の一般検査及び構造・・・・[3]
- 5.1 一般検査・・・・[3]
- 5.2 構造・・・・[4]
- 6 試験機の力計測系の校正・・・・[4]
- 6.1 概要・・・・[4]
- 6.2 分解能の決定・・・・[5]
- 6.3 力指示計の相対分解能・・・・[5]
- 6.4 校正方法・・・・[6]
- 6.5 力指示計の評価・・・・[9]
- 7 試験機の等級・・・・[9]
- 8 長さ測定装置の校正・・・・[10]
- 8.1 概要・・・・[10]
- 8.2 長さを本尺及びバーニヤ目盛で読み取る装置の校正方法・・・・[10]
- 8.3 長さをデジタルで表示する装置又は記録紙上で指示する装置の校正方法・・・・[10]
- 8.4 長さをデジタルで表示する装置又は記録紙上で指示する装置の測定誤差・・・・[10]
- 8.5 負荷による長さ測定装置の変動の検証・・・・[11]
- 9 校正報告書及び/又は検証報告書・・・・[11]
- 10 校正の間隔・・・・[11]
- 附属書A(規定)試験機の一般検査・・・・[12]
- 附属書B(参考)圧縮板の検査・・・・[13]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 7738 pdf 1] ―――――
B 7738 : 2020
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本試験機工業会(JTM)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から産業標準原案を添えて日本産業規
格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規
格である。これによって,JIS B 7738:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 7738 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
B 7738 : 2020
コイルばね−圧縮·引張試験機の校正方法及び検証方法
Calibration and verification of helical compression and extension springs testing machines
序文
この規格は,コイルばねの基本的な性能評価に重要な要素となる,負荷する過程の“力”と“長さ”と
の両データ,それら両方の校正方法及び検証方法について規定した日本産業規格である。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,コイルばねの圧縮特性及び引張特性の評価に使用する,圧縮及び引張試験機(以下,試験
機という。)の,力計測系及び長さ測定装置の校正方法及び検証方法について規定する。
なお,この規格は,力計測系及び長さ測定装置の静的な校正及び検証を扱い,校正値は高速試験及び動
的試験目的には必ずしも有効ではない。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 7506 ブロックゲージ
JIS B 7517 ハイトゲージ
JIS B 7728 一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
校正
試験機の力指示計の指示値と力の参照値との関係を求める作業,及び試験機の長さ指示計の指示値と長
さの参照値との関係を求める作業。
3.2
検証
規格に従った校正結果に基づき,特定の等級に対応し,規定した限界値を試験機の性能が満足すること
を確認する作業。
――――― [JIS B 7738 pdf 3] ―――――
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B 7738 : 2020
3.3
長さ
a) 圧縮ばねのコイル端部間の長さ(図1参照)。
b) 引張ばねのフックの内側間の長さ(図2参照)。
図1−圧縮ばね 図2−引張ばね
――――― [JIS B 7738 pdf 4] ―――――
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B 7738 : 2020
4 記号及び意味
この規格で用いる記号及び意味は,表1による。
表1−記号及び意味
記号 単位 意味
a % 試験機の力指示計の相対分解能
b % 試験機の力計測系の相対繰返し誤差
bal % 特定の等級に対応するbの許容値
ΔF N 力の誤差
Δm Kg 質量の誤差
Δg m/s2 その場所の重力加速度値の誤差
f0 % 試験機の力計測系の相対ゼロ誤差
F N 試験力を増加させながら測定するときの各測定点における力の参照値
F' N 試験力を減少させながら測定するときの各測定点における力の参照値
最小測定レンジにおいて,試験力を増加させながら測定するときの各測定点における力の
Fc N
参照値。この測定は,補足的に行う。
Fi N 試験力を増加させながら測定するときの各測定点における試験機の力指示計の読み
Fi' N 試験力を減少させながら測定するときの各測定点における試験機の力指示計の読み
iF,F
N 同一の力測定点に対する,Fi及びFの数個の測定値の算術平均
最小測定レンジにおいて,試験力を増加させながら測定するときの各測定点における
Fic N
試験機の力指示計の読み。この測定は,補足的に行う。
Fi0 N 検証を受ける試験機の力を除いた後の力指示計の残留表示
FN N 試験機の力指示計の測定レンジにおける最大値
g m/s2 その場所の重力加速度
m kg 校正力を発生させるためのおもりの質量
q % 試験機の力計測系の相対指示誤差の平均値
qal % 特定の等級に対応するqの許容値
qmax % 各測定点におけるqの最大値
qmin % 各測定点におけるqの最小値
qT1 % 同一の測定点における力計1による相対指示誤差
qT2 % 同一の測定点における力計2による相対指示誤差
r N 試験機の力指示計の分解能
UT1 % 同一の測定点における力計1を使った測定値の拡張不確かさ
UT2 % 同一の測定点における力計2を使った測定値の拡張不確かさ
ν % 試験機の力計測系の相対往復誤差
ρair kg/m3 空気の密度
ρm kg/m3 おもりの密度
5 試験機の一般検査及び構造
5.1 一般検査
試験機の校正は,試験機が良好な作動状態にある場合にだけ実施する。そのため,試験機の校正前に,
附属書Aによって一般検査を実施し,良好な作動状態にあることを確認する。
メンテナンス又は調整を行う前に,試験機の現状を確認する目的で,測定シリーズ1)を1回実施する。
圧縮板の検査項目の例を附属書Bに示す。
注1) “測定シリーズ”とは,力を増加させて,又は力を増加及び減少させて,それぞれの測定点で
実施する一連の測定をいう。
――――― [JIS B 7738 pdf 5] ―――――
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JIS B 7738:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.160 : ばね
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.100 : 力,重さ及び圧力の測定
JIS B 7738:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7506:2004
- ブロックゲージ
- JISB7517:2018
- ハイトゲージ
- JISB7728:2013
- 一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法