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B 7981 : 2002
附属書7(参考) 計測システム補足性能
この附属書は,計測システムを維持して行くうえで望ましい性能について記述するものであり,規定の
一部ではない。
1. 計測システム補足性能 計測システムは附属書3の性能を補足するために,次の性能を満足すること
が望ましい。
附属書7表1 補足性能
項目 性能 備考
計測システムのゼロドリフト 最大目盛値の±2 % 無調整期間(通常7日間)において
計測システムのスパンドリフト 測定値の ±4 % 無調整期間(通常7日間)において
計測システムの温度依存性(ゼロ) 最大目盛値の±2 % 無調整期間(通常7日間)で±10 Kの範囲において
計測システムの温度依存性(スパン) 測定値の±3 % 無調整期間(通常7日間)で±10 Kの範囲において
2. 性能試験 試験方法は,次のとおりとする。
なお,性能試験の試験条件·試験レンジは設置現場の条件による。
a) 計測システムゼロドリフト 現場での測定継続中に少なくとも1日に1回,ゼロ調整用ガスを設定流
量で導入し測定を行う。通常7日間調整を行わない状態で試験を行い,この間におけるゼロ指示値の
初期の指示値からの最大変動幅の最大目盛値に対する百分率を,計測システムのゼロドリフトとす
る。
b) 計測システムスパンドリフト 現場での測定継続中に少なくとも1日に1回,スパン調整用ガスを設
定流量で導入し測定を行う。通常7日間調整を行わない状態で試験を行い,この間におけるスパン指
示値の初期の指示値からの最大変動幅の測定値に対する百分率を,計測システムのスパンドリフトと
する。
c) 周囲温度影響(ゼロドリフト) 計測システムの許容周囲温度において,±10 K変化させたときのゼロ
指示値の差を測定し,周囲温度影響を調べる。
d) 周囲温度影響(スパンドリフト) 計測システムの許容周囲温度において,±10 K変化させたときのス
パン指示値の差を測定し,周囲温度影響を調べる。
――――― [JIS B 7981 pdf 21] ―――――
B7
2
附属書8(参考) ISと対応する国際規格との対比表
0
98
ISO 7935 : 1992 固定発生源―二酸化硫黄質量濃度の測定―自動測定方法
1
JIS B 7981 : 2002 排ガス中の二酸化硫黄自動計測システム及び自動計測器
: 2
の性能特性
00
(I) JISの規定 (II)国 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的
(IV) JISと国際規格との技術的差異の項目
2
際規格 ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
番号 表示箇所 :
表示方法 :
項目番号 内容 ISO 7935 項目番号 内容 項目ごと 技術的差異の内容
: 1992 の評価
1. 適用 測定対象は,固定発生源 1. 適用範 MOD/変
測定対象は,固定発生源 ISO規格の規定内容は可能な限
範囲 の排ガス中の二酸化硫 囲 の排ガス中の二酸化硫 更 り採用したが,試料非吸引採取
黄。 黄の測定方法として,試 方式は我が国ではほとんど実
測定方法は,試料ガス吸 料吸引採取方式と試料 試料非吸引採取方式は,別 績がなく,大気汚染防止法との
引採取方式。 非吸引採取方式。 JISに記載。 関連もあり,混乱を避けるた
測定原理として, 主な性能特性。 JISでは,主要な性能特性はめ,別JISとして作成し,この
溶液導電率方式 附属書(規定)に計測システ JISと併用することによって
赤外線吸収方式 ムの性能として規定。 ISO規格の内容と対応できるよ
紫外線吸収方式 測定対象施設と測定範 JISでは,測定対象施設と測う整合化を図った。
紫外線蛍光方式 囲。 定範囲は附属書(参考)に記
干渉分光方式 載。
ISO規格では,構造の項目の後述の該当項目を参照のこと。
中で測定原理を記載してお
定電位電解方式は,附属 り,その内容はJISと同じ。
書(規定) ISO規格に規定なし。
炎光光度検出方式は,附
属書(参考)
2. 引用 JIS C 1302,JIS K 0003, 2. 引用規 2件。 MOD/追 ISO規格に必要なJISを追加 現行JIS及びISO規格に引用さ
規格 JIS K 0004,JIS K 0055, 格 加 した。 れている規格のほか,必要とお
JIS K 0103,JIS K 0151 もわれる規格を追加。
ISO 7934,ISO 10396 ISO 6879,ISO 7934
――――― [JIS B 7981 pdf 22] ―――――
(I) JISの規定 (II)国 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的
(IV) JISと国際規格との技術的差異の項目
際規格 ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
番号 表示箇所 :
表示方法 :
項目番号 内容 ISO 7935 項目番号 内容 項目ごと 技術的差異の内容
: 1992 の評価
3. 定義 14用語。 10用語。 MOD/追 5用語を追加。 現行JISに定義されている用語
試料ガス,分散形,非分 加
自動計測システム,分析 及び必要とおもわれる用語を
試料ガス,分散形,非分散形,
散形,自動計測システ 計,確認された自動計測 比較法,体積濃度。 追加し,特に必要がないと考え
ム,分析計,校正用ガス, システム,校正用ガス, 1用語を削除。 られる用語を削除した。濃度単
比較測定,比較法,化学 比較測定,化学手分析 確認された自動計測システ 位としてISO規格は質量濃度の
分析法,総合性能,煙突, 法,総合性能,煙突,質 ム。 /又は/となっているが日本の
固定発生源排ガス,質量 量濃度,固定発生源。 場合,計量法では体積濃度の
用語の定義であり,追加削除
濃度,体積濃度。 は軽微な差異である。 volppmを用いている。したがっ
て両濃度単位の換算式を含め
て体積濃度について説明する
必要があった。
4. 計測 10項目。 計測器自身の性能につ MOD/追 JISとして,日本独自の計測計量法における濃度計の検定
器の性能 繰返し性,ゼロドリフ いての規定はなし。 加 器に関する性能項目を追加 制度に定められた性能項目を
ト,スパンドリフト,指 規定。 規定する必要があり,計測器性
示誤差,応答時間,干渉 能として規定した。
成分の影響,試料ガスの ISO規格では設置後の性能基準
流量の変化に対する安 (計測システム性能)だけを規
定性,電圧変動に対する 定しているが,JISではその性
安定性,耐電圧,絶縁抵 能のほかに,従来どおりの計測
抗。 器性能も規定する必要があっ
た。
ISOに提案する。
5. 構造 6項目 MOD/追 JISとして,計測器の具備すISO規格には該当記述はない
5.1 構造 堅牢であること,危険を 加 べき一般的な基本事項を追 が,計測器として当然の内容で
一般 生じないこと,容易に故 加規定。 ある。
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障しないこと,保守のし ISO規格では,規定されてい
9
やすさ,などが記載され ない。
81 : 2
ている。
0
2
0
1
2
――――― [JIS B 7981 pdf 23] ―――――
B7
2
(V) JISと国際規格との技術的
2
(I) JISの規定 (II)国 (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の項目
9
際規格 ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
81 : 2
番号 表示箇所 :
00
表示方法 :
2
項目番号 内容 ISO 7935 項目番号 内容 項目ごと 技術的差異の内容
: 1992 の評価
5.2 構成 校正用ガス導入口は 校正用ガスの導入口は, ISO規格,JISともに構成図は
a) 試料 3か所 : 次の1か所だけ。 1例として記載しており,必
ガス連続 a) 計測システムの校 計測器システムの校正 要に応じて多少の差はあっ
採取方式 正用 用 ても当然のことであり,軽微
b) 計測器の校正用 な差異。
c) 分析計の校正用 b),c)の校正用ガスの導入口
バイパスはポンプの後 バイパスの記載は特に は故障診断などに必要。
に設置。 なし。 遅れ時間を少なくするため
二次フィルタはポンプ 二次フィルタはポンプ に必要な場合がある。
の前に設置。 の後に設置。 JISでは,ポンプの保護を考
簡潔な内容の説明を記 慮している。
載。
b) 試料 この方式があるという JISとして記載する場合,方技術的内容は同じ。
ガス希釈 ことだけを記載。 式名だけでは不十分である
方式 試料非吸引採取方式に のでISO 10396を引用して簡
ついて構成図例を示し 単な説明を記載した。
て説明記載。
5.3 試料 9項目。
ガス吸引 採取管,一次フィルタ, 試料ガス吸引採取方式 試料非吸引採取方式は別JIS別JIS化することによって整合
方式の試 導管,除湿器,二次フィ における主要な構成部 に記載。 化を図った。
料採取部 ルタ,吸引ポンプ,流量 品(採取管,導管,前処 (適用範囲の項を参照のこと。)
計,切換弁,絞り弁,以 理部)を挙げてその機 軽微な表現的差異。
上の各項目について機 能,目的などを説明して
能,材質などを説明。 いる。
――――― [JIS B 7981 pdf 24] ―――――
(I) JISの規定 (II)国 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的
(IV) JISと国際規格との技術的差異の項目
際規格 ごとの評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
番号 表示箇所 :
表示方法 :
項目番号 内容 ISO 7935 項目番号 内容 項目ごと 技術的差異の内容
: 1992 の評価
5.4 分析 測定原理項目別に構成 測定原理名称だけを記 技術的内容に差異はない。 軽微な表現的な差異。
計 例図を示して詳細に説 述。
明。 溶液導電率分析計 JISは計測器の製品規格の意
溶液導電率分析計 赤外線吸収分析計 味合いもあり計測器構成に
赤外線吸収分析計 紫外線吸収分析計 ついても,ある程度詳細に説
紫外線吸収分析計 紫外線蛍光分析計 明する必要があるので記載
紫外線蛍光分析計 干渉分光分析計 した。
干渉分光分析計 しかし,その技術的内容に差
概要の説明。 異はない。
5.5 指示 等分目盛で指示記録,デ 項目を設けての記載な MOD/追 一般的な内容を少し具体的 軽微な差異。
記録計 ィジタル表示の場合は 加
いが,データの記録保存 に表現したものであり,JIS
測定単位の印字が要。 について触れられてい の規定項目として追加した。
る。
6. 表示 測定対象成分,測定範 MOD/追 ISO規格に特に規定はない 表示項目の中には計量法の検
囲,電源種類及び容量, 加 定制度によって表記を求めら
が,計測器に表示銘板をてん
製造業者名又はその略 (貼)付することは一般的に れている項目もあり,(計量成
号など,8項目。 分,計量範囲,電源種類など)
実施されていることであり,
JISの規定項目として追加し表示項目の内容を規定するこ
た。 とは必要である。
軽微な差異。
7. 取扱 設置場所,使用方法,保 MOD/追 ISO規格に特に規定はない 軽微な差異。
説明書 守点検などの記載事項 加 が,計測器に附属する取扱説
を記述。 明書に最小限記載すべき事
項を規定した。
附属書1 測定原理,性能,構成な MOD/追 ISO規格に規定なし。 現在は主に外国で簡易モニタ
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(規定) どを記載。 加 ーとして使用されており,あえ
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てJISから削除することは避け
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定電位電
1 : 2
解分析計 た。
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――――― [JIS B 7981 pdf 25] ―――――
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JIS B 7981:2002の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7935:1992(MOD)
JIS B 7981:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.40 : 固定施設からの発生ガス
JIS B 7981:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISK0003:1998
- 標準物質 ― 標準ガス ― 二酸化炭素
- JISK0004:1998
- 標準物質 ― 標準ガス ― 二酸化硫黄
- JISK0055:2002
- ガス分析装置校正方法通則
- JISK0103:2011
- 排ガス中の硫黄酸化物分析方法
- JISK0151:1983
- 赤外線ガス分析計