JIS B 8248-2:2015 円筒形多層圧力容器―第2部:特定規格 | ページ 4

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3) 外層の厚さは,外層材が5.1.1 e) の層成材の規定を満足する場合に,全厚さに算入できる。ただし,
算入できる有効厚さは,次の式による。
SmO
tOeff tO
SmL
ここに, tO : 外層の厚さ(mm)
tOeff : 外層の有効厚さ(mm)
SmO : 設計温度における外層材の設計応力強さ(N/mm2)
SmL : 設計温度における層成部の設計応力強さ(N/mm2)
4) 層成胴の全厚さは,内層の有効厚さ,層成部の厚さ(層成材が複数の材料である場合は,有効厚さ
の和)及び外層の有効強さの和とする。
c) 層成胴の全厚さの計算厚さ及び構成は,次の1)3) による。
1) 層成胴の全厚さの計算厚さは,a) の層成胴の内径及びb) の設計温度における層成部の設計応力強
さに基づき算定する。
2) 層成胴の全厚さの計算厚さから内層及び外層の有効厚さを減じた値を,層成部の計算厚さとする。
3) 層成部の計算厚さに基づき,層成材の厚さ及び層数を決定する。層成材が複数の材料である場合は,
層成部の計算厚さから設計応力強さの小さい層成材の有効厚さを減じた値に基づき,残りの層成材
の厚さ及び層数を決定することを順次繰り返す。
d) 6.2.1の設計温度における層成胴の設計応力強さの算定には,c) の層成胴の全厚さ(内層及び外層の
有効厚さを含む。)の計算厚さ及び設計温度における層成部の設計応力強さは適用しない。
6.5.2 内圧を保持する鏡板
内圧を保持する鏡板は単肉とし,ステーによって支えない鏡板は,JIS B 8266:2006の6.5.2による。
6.5.3 外圧を保持する胴
外圧を保持する胴の計算厚さは,JIS B 8266:2006の6.5.3による。
なお,層成胴は,次のa) c) による。ただし,特定材料の場合は,外圧を保持する円筒胴及び球形胴の
計算に用いる材料曲線は,ASME Section II Part D:2004(2006 Addendaまでを含む。)のSubpart 3の該当
する材料曲線による。
a) 外圧を保持する層成胴の計算厚さには,次のb) を除き,6.5.1 b) 4) に規定する全厚さを用いる。
b) 負圧を保持する層成胴の計算厚さには,内層の厚さを用いる。
c) 設計温度における層成胴の縦弾性係数は,6.2.3による。
6.5.4 外圧を保持する鏡板
外圧を保持する鏡板は単肉とし,JIS B 8266:2006の6.5.4による。
6.5.5 外圧を保持する胴の補強
外圧を保持する胴の補強は,JIS B 8266:2006の6.5.5による。

6.6 ふた板

  ふた板は,JIS B 8266:2006の6.6による。

6.7 ボルト締めフランジ

  ボルト締めフランジは,JIS B 8266:2006の6.7による。

6.8 急速開閉ふた装置

  多層容器に用いる急速開閉ふた装置は,JIS B 8266:2006の6.8による。

6.9 穴

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6.9.1 一般事項
多層容器の耐圧部に設ける穴で,圧力荷重だけを保持する穴の構造は,次の6.9.26.9.7による。ただし,
多層容器の管台などの取付部に作用する配管荷重,取付け機器の質量などは,別途考慮する必要がある。
6.9.2 穴の形状,寸法及び補強
穴の形状,寸法及び補強は,JIS B 8266:2006の6.9.2によるほか,層成胴に設ける穴及び補強並びに管
台の溶接は,次のa) 及びb) による。
a) 層成胴に設ける穴及び補強 層成胴に設ける穴及び補強は,次の1)10) による。
1) 管台の形状は,図3による。
2) 強め材は,管台,層成胴又はこれら両方に設ける。ただし,余分に追加する層成材(全周のオーバ
ラップ)は,強め材に算入できる。
3) 強め輪(オーバラップではなく,円輪形状の強め材)は,管台,層成胴又はこれらの両方の補強に
使用できない。
4) 図3のj-1) j-3) 及びl) の場合の穴径は,d' とする。
5) 強め材の設計応力強さは,6.2.1の設計温度における層成胴の設計応力強さの70 %以上にする。
6) 層成胴に設ける穴の疲労解析が必要な場合は,6.4に従って疲労解析を行うことができる。
7) 管の呼び径が150A以下の穴で,b) 1) の用途の管台は,図3のj-2) 及びj-3) に示す部分溶込み溶
接によって取り付けることができる。
8) 内層の内側表面に取り付ける追加の補強は,露出する全ての面から腐れ代を減じて補強として算入
してよい。取付溶接は,図3のj-2) 又はj-3) による。
9) 補強として利用できる管台の有効範囲は,内側の層成材を胴とみなすことを除き,JIS B 8266:2006
の附属書2による。
10) 管の呼び径が50A以下である穴を層成胴に設ける場合は,補強の必要はないが,図3のj-1) に示す
ように層成胴の内側で溶接する。
b) 層成胴に設ける管台の溶接 層成胴に設ける管台の溶接は,次の1)4) による。
1) 層成胴への管台の溶接は,図3による。ただし,図3のj-1) j-3) に示す部分溶込み溶接の場合は,
外力の作用しない計器用管台,検査用管台などに限る。
2) 図3のa) 及びb) は,溶接継手の部分に最大1 : 3のテーパ比を設ければ,管台側にテーパを設け
る必要はない。
3) 図3のk-1) 及びk-2) に示すように,管台は1層ごとに溶接して取り付けてもよい。
4) 層成胴の穴と管の外表面の隙間に外部から異物が侵入しないように,シール溶接以外の方法でシー
ルする[図3のj-1) j-3) 及びl) 参照]。

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単位 mm
a) b) c)
d) e) f)
g) h) i)
図3−管台の形状及び溶接

――――― [JIS B 8248-2 pdf 18] ―――――

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単位 mm
j-1) 0<61 mm j-2) 61 mm k-1) k-2) l)
C : 層成胴の穴と管台の外径の隙間で,最大3.2 mm(mm)
d : 管台の内径(mm)
d' : 層成胴の穴径(mm)
d0 : 管台の外径(mm)
ts : 層成胴の厚さ(mm)
tn : 管台の厚さ(mm)
[ただし,j-1) の管の厚さtnはスケジュール80以上の厚さとする。]
te : 強め輪の厚さ(mm)
tL : 層成材の厚さ(mm)
r1 : 1/4ts(最大20 mm)
r2 : 6 mm以上
r3 : 20 mm以上
図3−管台の形状及び溶接(続き)
6.9.3 管台の厚さ
多層容器の管台の厚さは,JIS B 8266:2006の6.9.3による。管の呼び径がDN50以下の穴を補強しない
で層成胴に設ける場合は,管台の呼び厚さは,スケジュール80以上とする。
6.9.4 鏡板に設ける補強しない穴
鏡板に設ける補強しない穴は,JIS B 8266:2006の6.9.4による。
6.9.5 ねじ穴
多層容器に管(管ステーを除く。)又はねじ込み接続物を取り付けるために設ける穴の大きさは,JIS B

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8266:2006の6.9.5による。
なお,層成胴への管(管ステーを除く。)又はねじ込み接続物を取り付けるために設ける穴の大きさは,
JIS B 8266:2006の附属書2の2.3の補強を要しない穴とする。
6.9.6 エキスパンダによる管類の取付け
エキスパンダによる管類の取付けは,JIS B 8266:2006の6.9.6による。
6.9.7 植込みボルトによる取付け
植込みボルトによる取付けは,JIS B 8266:2006の6.9.7による。
6.9.8 リガメント効率
管板のリガメントの応力解析に用いるリガメント効率は,JIS B 8266:2006の6.9.8による。

6.10 管板

  管板は,JIS B 8266:2006の6.10による。

6.11 ステーによって支える平鏡板

  ステーによって支える平鏡板は,JIS B 8266:2006の6.11による。

6.12 伸縮継手

  伸縮継手は,JIS B 8266:2006の6.12による。

6.13 ジャケット

  多層容器のジャケットの構造は,JIS B 8266:2006の6.13による。

6.14 取付物及び支持構造物

  多層容器に取り付けるラグ,ブラケットなどの取付物及び支持構造物は,JIS B 8266:2006の6.15による
ほか,次による。
取付物及び支持構造物を層成胴の内面又は外面に取り付ける場合は,直接取り付ける内層,外層が検討
の対象となる。ただし,外力が層成部にも作用する構造の場合は,別途考慮する必要がある。支持構造物
の例を,図4に示す。

――――― [JIS B 8248-2 pdf 20] ―――――

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JIS B 8248-2:2015の国際規格 ICS 分類一覧

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規格名称