JIS B 8248-2:2015 円筒形多層圧力容器―第2部:特定規格 | ページ 5

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全半球形鏡板以外の鏡板に対しては,
不連続応力に関して特に考慮する。
a) b)
c)
図4−支持構造物の例

6.15 サドル支持の横置容器

  サドル支持の横置容器は,JIS B 8266:2006の6.16による。

7 溶接継手設計

7.1 溶接継手一般

7.1.1  溶接継手の位置による分類
溶接継手の位置による分類は,JIS B 8266:2006の7.1.1のa) d) による。
代表的な溶接継手の位置を,図5に示す。
なお,層成胴の溶接継手の継手の位置による分類は,次のa) e) による。
a) 分類A 圧力を保持する層成胴の全ての長手継手及び全半球形鏡板を層成胴に取り付ける周継手。
b) 分類B 圧力を保持する層成胴の全ての周継手で,分類A及び分類C分類Eの溶接継手を除く。
c) 分類C フランジ,管板又は平鏡板を層成胴に取り付ける溶接継手。
d) 分類D ドーム,マンホール,管台などを層成胴に取り付ける溶接継手。
e) 分類E 支持構造物,強め材及び非耐圧部材を層成胴に取り付ける溶接継手(図4参照)。

――――― [JIS B 8248-2 pdf 21] ―――――

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注a) この図の鏡板及び円すい胴は,単肉とする。
図5−溶接継手の位置による分類 † a)
7.1.2 溶接継手の形式及びその使用範囲
溶接継手の形式及びその使用範囲は,JIS B 8266:2006の7.1.2によるほか,層成胴の溶接継手は,次の
a) k) による。
a) 層成胴の内層(内層の厚さを全厚さに算入する場合に限る。)の分類A及び分類Bの溶接継手の形式
は,次の1) 及び2) による。
ここで,B−1継手,B−2継手,FP継手,PP継手及びFW継手は,JIS B 8266:2006の表7.1による。
1) 分類Aは,B−1継手とする。
2) 分類Bは,B−1継手又はB−2継手とする。
b) 層成胴の層成部の分類Aの溶接継手の形式は,次の1) 及び2) による。
1) 厚さが22 mmを超える層成部の分類Aは,B−1継手とする。
2) 厚さが22 mm以下の層成部の分類Aは,B−1継手又はB−2継手とする。ただし,コイル状の巻
付け方式[図1 b) 参照]の最終外表面側溶接は,連続すみ肉溶接でもよい。また,スパイラル状の
巻付け方式[図1 c) 参照]の溶接継手は,図6に示す巻付け角度が75°以上であれば,分類Bの
溶接継手とみなしてよい。
c) 層成胴と層成胴,又は層成胴と単肉部の分類Bの溶接継手の形式は,B−1継手又はB−2継手とし,
かつ,次の1)4) による。
1) 厚さの異なる層成胴と層成胴の分類Bの溶接継手は,図7のa) 又はb) に示すテーパを付ける。
2) 厚さの異なる層成胴と単肉胴の分類Bの溶接継手は,図7のc),d),e) 又はf) に示すテーパを付
ける。
3) 厚さが同じ層成胴と層成胴の分類Bの溶接継手は,図11のb),c),d),f) 又はg) に示す構造とす
る。
4) 厚さが同じ層成胴と単肉部の分類Bの溶接継手は,図11のa) 又はe) に示す構造とする。
d) 層成胴と全半球形鏡板の分類Aの溶接継手の形式は,B−1継手又はB−2継手とし,かつ,次の1)
3) による。
1) 全半球形鏡板の厚さが層成胴の厚さよりも薄く,かつ,テーパ部が層成胴にある場合のテーパは,
図8のa),b-1),b-2) 又はb-3) に示す構造とする。
2) 全半球形鏡板の厚さが層成胴の厚さよりも厚く,かつ,テーパ部が層成胴にある場合は,図8のc),
d-1) 又はe) に示す構造とする。

――――― [JIS B 8248-2 pdf 22] ―――――

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3) 全半球形鏡板の厚さが層成胴の厚さよりも薄く,かつ,テーパ部が全半球形鏡板にある場合は,図
8のf) に示す構造とする。
e) 層成胴と半だ円形鏡板,皿形鏡板又は円すい形鏡板の分類Bの溶接継手の形式は,B−1継手又はB
−2継手とし,かつ,次の1) 及び2) による。
1) 半だ円形鏡板,皿形鏡板又は円すい形鏡板の厚さが層成胴の厚さよりも薄く,かつ,テーパ部を付
ける場合のテーパは,図8のf) に示す構造とする。
2) 半だ円形鏡板,皿形鏡板又は円すい形鏡板の厚さが層成胴の厚さよりも厚く,かつ,テーパ部を付
ける場合のテーパは,図8のc),d-1),d-2) 又はe) に示す構造とする。
f) 層成胴と平鏡板,又は管板の分類Cの溶接継手の形式は,B−1継手又はB−2継手とし,かつ,図9
に示す構造とする。
なお,テーパを付ける場合は,図7のc),d),e) 又はf) に示す構造とする。
g) 層成胴とフランジの分類Cの溶接継手の形式は,B−1継手又はB−2継手とし,かつ,図10に示す
構造とする。
なお,テーパを付ける場合は,図10のb),d),f),h),j) 又はl) に示す構造とする。
h) 層成胴と管台,マンホール又は他の取付物の分類Dの溶接継手の形式は,図3のa) i),k-1) 及びk-2)
に示す全厚溶込み溶接の構造とする。ただし,計器用管台,検査用管台などで,外力が作用しない管
台は,図3のj-1) j-3) にしてもよい[6.9.2 b) 1) 参照]。
i) 層成胴の分類A及び分類Bの溶接継手及びスパイラル状の巻付け溶接継手の溶接線は,次の層を巻く
前に溶接部と次の層の密着を確保するために,グラインダーによって同一面に仕上げる。ただし,最
終層の溶接線は滑らかに仕上げればよい。
j) 重なり合う層成材の溶接線は,層ごとに同一線上にならないように,溶接線の距離を層成材の厚さの
5倍以上,周方向に離す。
k) 分類Eの溶接継手の形式は,B−1継手,FP継手,PP継手又はFW継手とする。
図6−巻付け角度

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層成材の厚さ16 mm超え 層成材の厚さ16 mm以下
超え
a) b)
a) b)
層成材の厚さ16 mm超え 層成材の厚さ16 mm以下
c) 超え d)
c) d)
層成材の厚さ16 mm超え 層成材の厚さ16 mm以下
e) ) f) )
l : テーパの必要な長さ,Y : オフセット。l=3Y
tL : 層成材の1層の厚さ。
注a) 必要なテーパ長のうちに溶接継手を含んでもよい。
b) 片側,又は両側で断面を変えてもよい。
c) テーパは,内面,外面又は両方の面に付けてよい。
図7−層成胴と層成胴及び層成胴と単肉の溶接 † a) )

――――― [JIS B 8248-2 pdf 24] ―――――

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層成材の厚さ16 mm超え 層成材の厚さ22 mm以下
a) b-1)
層成材の厚さ22 mm以下 層成材の厚さ16 mm以下
b-2) b-3)
図8−層成胴と鏡板の溶接 † a) )

――――― [JIS B 8248-2 pdf 25] ―――――

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