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度等級をその材料の応力−温度等級に応じて定め,明示する。
低揚程のポンプは,製造業者(又は供給者)が銘板及びデータシートに明示すれば,より低い圧力−温
度等級をもつことができる。
4.4.2 肉厚
スタフィングボックス及びメカニカルシールカバーを含む圧力保持部品は,最大許容作用圧力のもとで,
圧力保持及びひずみに対して適切な肉厚とする。
圧力保持部品は,常温において,水圧試験圧力(箇条6参照)に対して適切なものとする。
4.4.3 材料
圧力保持部品に使用する材料は,揚液及びポンプの用途に適合するものとする(箇条5参照)。
4.4.4 機械的特徴
4.4.4.1 分解
ポンプは予備部品の取替えのために,吸込口及び吐出し口の接続を外さずに,必要な分解ができるよう
に設計することが望ましい。そのような分解に対して支障がある設計の場合には,明示することが望まし
い。
4.4.4.2 ケーシングガスケット
ケーシングガスケットは,規定運転条件及び常温における水圧試験条件に対して,適切なものとする。
4.4.4.3 外部の締付ボルト
圧力保持部品の接続部分のボルト又は植込みボルトは,ポンプの最大許容作用圧力及び通常の締結手順
に対して適切なものとする。
4.5 ノズル及びその他の接続
4.5.1 種類及び呼び径
配管取り合い部の種類及び呼び径は製造業者(又は供給者)の文書に記載する。
4.5.2 閉鎖部品
排気,圧力計及びドレンの開口部は,最大許容作用圧力に耐えることができ,揚液に適切な材料で,取
り外し可能な閉鎖部品を設ける。
4.6 ノズルに作用する外力及びモーメント(吸込及び吐出し)
製造業者(又は供給者)は要求された場合,ノズルにかかる許容荷重及びモーメントの値の詳細を提示
する。
4.7 ノズルフランジ
円形のフランジを使用する場合,フランジはJIS B 2220,JIS B 2239,JIS B 2240又はISO 7005-1ISO
7005-3に従った寸法とする。ポンプ製造業者の標準木型によって規定寸法よりフランジが厚い場合及び/
又は外径が大きい場合には使用可能であるが,ガスケット座及びボルト穴は規定寸法に加工する。
ボルト穴は,フランジの中心線振分けとする。
4.8 羽根車
4.8.1 羽根車の構造
羽根車は,用途に応じて,クローズド,セミオープン又はオープンのいずれを選定してもよい。
4.8.2 羽根車の固定
羽根車は,正規方向の回転に対して,円周方向及び軸方向に確実に固定する。直動式ポンプの羽根車は,
どの方向に対しても安全な取り付けに注意する。
――――― [JIS B 8309 pdf 16] ―――――
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4.9 運転すき間
固定部と回転部との間の運転すき間を決定する場合には,運転条件及び使用材料の特性(硬度,かじり
特性など)を考慮する。すき間は,運転条件において適切な寸法とする。また,焼付き及び浸食の危険性
を最小にする材料の組合せとする。
4.10 主軸及び軸スリーブ
4.10.1 一般
主軸には,次の項目を満足する十分な寸法及び剛性をもたせる。
a) 原動機の定格出力を伝達する。
b) グランドパッキン又はメカニカルシールの性能を確実にする。
c) 摩耗及び焼付きの危険を最小にする。
d) 始動方法及び慣性力を十分考慮する。
4.10.2 表面粗さ
軸封部分の表面粗さは,メカニカルシール又はグランドパッキンが十分に機能するのに適したものとする。
4.10.3 主軸のたわみ
スタフィングボックスの外側端面を通る垂直面における運転中のラジアル荷重による主軸の計算たわみ
は,許容運転範囲内で,呼び直径50 mm未満の場合には50 下,呼び直径50100 mmの場合には80
下,呼び直径100 mmを超える場合には100 下を確保することが望ましい。
4.10.4 軸封部の直径
主軸又は軸スリーブの軸封部の直径は,可能ならば,JIS B 2405又はISO 3069を参照するとよい。
4.10.5 主軸の振れ
主軸及び軸スリーブ(装着されている場合)の加工及び組立において,スタフィングボックスの外側端
面を通る垂直面における主軸の振れは,呼び直径50 mm未満の場合には50 下,呼び直径50100 mm
の場合には80 下,呼び直径100 mmを超える場合には100 下を確保することが望ましい。
4.10.6 軸方向の動き
軸受によって許容されるロータの軸方向の動きは,メカニカルシールの性能に悪影響を与えてはならな
い。
4.11 軸受
4.11.1 一般
通常,一般的な転がり軸受を用いる。
4.11.2 転がり軸受の寿命
転がり軸受の選定及び評価は,JIS B 1518及びJIS B 1519による。基本定格寿命(L10)は,許容運転範
囲内で運転する場合,10 000時間以上とする。
4.11.3 潤滑
取扱説明書には,必要な場合,使用する潤滑剤の種類,量及び交換の頻度を記載する。
4.11.4 軸受ハウジングの設計
軸受ハウジングは,通常の運転条件において,異物の侵入及び潤滑剤の漏れを防ぐように設計する。
4.12 軸封部
4.12.1 一般
ポンプは,メカニカルシール又はグランドパッキンのいずれかを使用可能となるように設計する(グラ
ンドレスポンプを除く)。
――――― [JIS B 8309 pdf 17] ―――――
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軸封部の寸法は,運転条件から他の寸法が必要となる場合を除き,可能であればJIS B 2405又はISO 3069
を参照するとよい。
シール配置については,附属書Dを,また,シール用配管については,附属書Eを参考にするとよい。
4.12.2 グランドパッキン
パッキン押さえ構成部品及びガード以外の部品を動かしたり,分解したりすることなく,グランドパッ
キンの圧縮量を考慮して,再挿入ができるように十分なスペースを設ける。パッキン押さえ構成部品は,
グランドパッキンに必要な圧縮力に耐えるようにする。
4.12.3 メカニカルシール
メカニカルシールは,与えられた運転条件に耐える適切なものとする。
シールの構成部品には,腐食,摩耗,温度,機械的応力などに耐える適切な材料を選定する。
メカニカルシールには,シール圧力の限界を超える水圧試験圧力を加えてはならない。
4.13 銘板
銘板は,その環境条件にふさわしい耐食性材料で製作し,ポンプに確実に取り付ける。
銘板上に必要な最低限の情報は,製造業者又は供給者の会社名,ポンプの識別番号(例えば,追番又は
製造番号),形式及び大きさとする。
銘板には,吐出し量,全揚程,ポンプ回転速度の追加情報のために,記載場所を追加してもよい。
4.14 回転方向
回転方向は,耐久性のある矢印で見やすい場所に表示する。可搬式の直動式ポンプについては,始動時
の反動の方向を代案として表示してもよい。
4.15 軸継手
原動機がポンプと一体でない設計であるならば,ポンプは,通常,たわみ軸継手で原動機に連結する。
軸継手ハブは,主軸に対して回転方向にも軸方向にも確実に固定する。
軸継手の構成部品を一体で釣り合わせる場合には,正しい組立位置を恒久的な見やすいマークで示す。
軸継手には,適切な軸継手ガードを設ける。軸継手ガードは,国の安全基準に従って設計する。
4.16 横軸ポンプのベース
4.16.1 一般
グラウトなしのベースを,自立式で又は基礎にボルトで据付ける場合には,十分な剛性をもたせる。
グラウトを必要とするベースは,適切にグラウトができるように設計する。例えば,空気だまりができ
ないようにする。
4.16.2 ベース上におけるポンプと原動機との組立
ポンプ,原動機及びベースの垂直方向の組立公差の補正は,原動機側で調整する。この調整は,スペー
サ及び/又はシムを用いて行う。
購入者が原動機又は軸継手を供給する場合には,購入者は,これらの機器の保証された据付寸法をポン
プ製造業者(又は供給者)に提供する。
原動機をポンプ製造業者(又は供給者)が取り付けない場合には,購入者は原動機固定用穴の加工要否
を指定する。
5 材料
購入者の指定がない限り,材料は揚液及び用途に対してポンプ製造業者(又は供給者)が選定する。
――――― [JIS B 8309 pdf 18] ―――――
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6 工場検査及び試験
水圧試験はポンプの圧力保持部品に対して,少なくとも基本設計圧力の1.3倍の試験圧力で実施する。
ポンプは,一般的に製造業者(又は供給者)による社内試験で合否判定する。試験(立会又は立会なし)
を要求する場合には,発注時に指定する。
性能試験が要求された場合には,常温清水を使用し,JIS B 8301によって行う。常温清水以外の揚液及
び特殊な運転条件を要求された場合には,水力性能は製造業者(又は供給者)が換算し,その方法を明ら
かにする。
7 出荷準備
7.1 一般
すべての内部部品は輸送に先立ち,ドレン抜きを行う。軸受が油潤滑の場合,一般的に潤滑油もドレン
抜きを行い,そのときには始動前に潤滑油を満たす必要があるという警告表示をポンプに添付する。
7.2 輸送における回転部品の固定
回転部品は,輸送中の振動による軸受の損傷を避けるために,輸送の形態及び距離並びにロータの質量
及び軸受構造に応じて,必要な場合には固定する。このような場合には,警告表示を確実に取り付ける。
7.3 開口部
圧力室へのすべての開口部は,輸送中及び保管中に破損しないような耐候性のふたをする。ジャケット
のふたは,圧力を保持する能力があってはならない。
7.4 識別
ポンプ及びポンプから分離したすべての構成部品には,必要に応じて定められた識別番号を,明りょう,
かつ,消えないように表示する。
7.5 文書
他に指定がなければ,附属書Cに規定された文書をポンプとともに提供する。
――――― [JIS B 8309 pdf 19] ―――――
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附属書A
(規定)
遠心ポンプ−データシート
A.1 一般
データシートが要求された場合又は必要な場合には,次の用途に表A.1の遠心ポンプデータシートが使
用できる。ただし,同等の内容が示されていれば,別の様式のデータシートを使用してもよい。
− 購入者の引き合い,注文用及び契約用
− 製造業者(又は供給者)の見積用及び製造用
構成部品の各項の内容は,この規格の本体による。
この附属書のデータシートを使用する場合で,記入するためにスペースを設けるときには,拡大又は2
ページに分けて用いてもよいが,行番号は合わせる。
A.2 データシートの記入方法
必要な情報は,該当欄に×印を付ける。
表A.1の灰色部分は,購入者が引き合いのために記入する。
空欄は,必要な情報の記入及び情報の挿入又は改訂を示す改訂記号の記入に用いてよい。
特定の行及び欄の情報に関する記述を容易にするために,次の表記を使用する。
a) 三つの欄の場合
欄1 欄2 欄3
29 × × × 29
例 行29/2
行番号/欄番号
b) 二つの欄の場合
欄1 欄2
55 × × 55
例 行55/1
行番号/欄番号
c) 一つの欄の場合
欄1
7 × 7
例 行7
行番号
――――― [JIS B 8309 pdf 20] ―――――
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JIS B 8309:2009の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9908:1993(MOD)
JIS B 8309:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.080 : ポンプ
JIS B 8309:2009の関連規格と引用規格一覧
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