JIS B 8353-1:2006 油圧―音響インテンシティ法による音響パワーレベルの測定方法―実用測定方法―第1部:ポンプ | ページ 3

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B 8353-1 : 2006 (ISO 16902-1 : 2003)

6.3 ポンプの取付け

6.3.1  ポンプフランジで取り付ける場合,測定面のうちの一つは取付面と平行な面でなければならない。
6.3.2 ポンプフランジをベルハウジング又はブラケットに取り付ける場合,この取付面上ではポンプから
電動機に向かって放射する騒音を測定できないので,この取付面を反射面として用いてもよい。
6.3.3 ポンプをフートで取り付ける場合,床を反射面として用いてもよい。

6.4 反射面

6.4.1  反射面の寸法に関する指針については,JIS Z 8733附属書Aを参照する。
6.4.2 大きな反射性の面(例えば,タンク,検査室壁及び床)は,測定面内の反射面として使用しない限
り,測定面から少なくても2 m以上離すことが望ましい。
JIS Z 8736-1及びJIS Z 8736-2の規定によって音場指標を計算し,測定面近傍の反射性の面が近すぎる
ために測定精度を低下させていないか判定する。測定精度の低下が認められた場合,これらの反射性の面
を吸音処理するか,可能であれば移動させる。
6.4.3 反射面には,ポンプ,電動機及び配管に機械的に(直接に)接触しないように空げきをあけ,この
空げきを音の漏えい(洩)を防ぐために軟質ゴムで充てん(填)する。反射面は,それ自身が騒音の発生
源にならないように,音響的に十分に剛性の高いものであることが望ましい。コンクリート又はれんがの
ような材料が適切である。

6.5 電動機及び駆動用軸継手

 電動機及び駆動用軸継手は測定面の外に設置することが望ましい。

7. 運転条件

7.1   製造業者の推奨を考慮して,運転条件の所定の組合せに対してポンプの音響パワーレベルを測定す
る。
7.2 7.1の試験条件は,表1に示す許容差内に常時維持しなければならない。
表 1 試験パラメータの平均値の許容差
試験パラメータ 許容差
流量 ±2 %
圧力 ±2 %
回転速度 ±2 %
油温 ±2 ℃
7.3 標準装備の補助ポンプ及びバルブからの騒音の寄与も供試ポンプの騒音レベルに含めるため,これ
らの機器を装着した“引き渡されたまま(通常使用のまま)”の条件でポンプを試験しなければならない。

8. 測定の不確かさ

 測定の不確かさは,JIS Z8736-1,JIS Z8736-2又はISO 9614-3が規定している音場
指標によって算出する。
備考 精密測定は,この規格に規定された方法では実現できないことがある。この規格では,エンジ
ニアリンググレード又は調査グレードの測定が可能であると理解することが望ましい。高精度
グレードの測定については,ISO 9614-3で規定する。

9. 記録事項

――――― [JIS B 8353-1 pdf 11] ―――――

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B 8353-1 : 2006 (ISO 16902-1 : 2003)

9.1 一般事項

 次の項目を,記録する。
a) ポンプの製造業者名,所在地及び必要があれば使用者
b) ポンプの識別番号
c) ポンプの試験者又は責任団体の名称及び所在地
d) 試験を実施した年月日及び場所

9.2 供試ポンプ

9.2.1  ポンプに関する項目 次の項目を,記録する。
a) 補助装置も含めたポンプの形式(例えば,歯車又はピストン)
b) 押しのけ容積の形式(例えば,定容量又は可変容量)
c) ポンプ全体の外観寸法(必要に応じて,略図を添える。)
d) ポンプの最大押しのけ容積
e) 押しのけ容積の制御方式及び設定値
9.2.2 試験音場の環境 次の項目を,記録する。
a) ポンプ及び反射板に対する測定面の関係位置を示す寸法の入った略図
b) 測定面を構成しない壁,天井,遮へい物及びほかの機械などに対するポンプの関係位置
9.2.3 ポンプの取付け及び設置条件 次の項目を,記録する。
a) ポンプの取付条件の記述
b) 測定面内に含まれる配管,管路の形式の詳細(例えば,ホース又は鋼管)及び継手を,寸法の入った
略図を用いて明示
c) 油圧回路の説明
d) ポンプの音響測定に影響を及ぼす可能性のあるそのほかの機器の種類及びその特性
9.2.4 測定装置 次の項目を,記録する。
a) ポンプの運転状況の監視に用いた測定装置について形式,製造業者及び製造番号を含む詳細
b) 音響測定に用いた装置の名称,形式,製造番号及び製造業者を含む詳細
c) 周波数分析器のバンド幅
d) 測定システムのIEC 61043への適合性を確認した(又は校正した)方法,日付,及び測定システムの
周波数特性
e) マイクロホンの校正方法及び校正年月日並びに場所
9.2.5 ポンプの運転条件 次の項目を,記録する。
a) SO 6743-4による分類を含めた作動油の全情報
b) IS K 2001による動粘度 (mm2/s)
c) ポンプの回転速度 (min-1)
d) 入口圧力 (Pa)
e) 出口圧力 (MPa)
f) ポンプ吐出し量 (L/min)
g) ポンプ入口における油温(℃)
9.2.6 音響データ JIS Z 8736-1,JIS Z 8736-2及びISO 9614-3に規定しているすべての項目。

10. 試験報告書

 試験報告書には,9.2.5のポンプの運転条件を含めた次の項目を,記録しなければならな
い。

――――― [JIS B 8353-1 pdf 12] ―――――

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B 8353-1 : 2006 (ISO 16902-1 : 2003)
a) 周波数分析器から得られる測定対象の全周波数域にわたっての,A特性音響パワーレベルのオーバオ
ール値及び1オクターブバンド,1/3オクターブバンド又は狭帯域のスペクトル
b) 音響パワーレベルの測定がこの規格の手順に準拠している旨の記述
c) 測定精度等級
備考 この情報は,カタログ又は営業資料のような出版物にも用いることができる。

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B 8353-1 : 2006 (ISO 16902-1 : 2003)
参考文献
[1] JIS B 8350-1 油圧−騒音レベル測定方法−第1部 : ポンプ
備考 ISO 4412-1:1991,Hydraulic fluid power−Test code for determination of airborne noise levels−Part 1:
Pumpsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 8353-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16902-1:2003(IDT)

JIS B 8353-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8353-1:2006の関連規格と引用規格一覧