JIS B 8372-2:2022 空気圧―空気圧用減圧弁及びフィルタ付減圧弁―第2部:供給者の文書に表示する主要特性の試験方法 | ページ 2

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B 8372-2 : 2022 (ISO 6953-2 : 2015)
− 減圧弁の入口及び出口の定格圧力が等しい場合,調節ばねを取り除き,弁体が全開の1/2の位置を維
持できるような長さのスペーサーと交換する。圧力計ポート及び入口ポートをプラグで塞ぎ,出口ポ
ートに圧力を加え,試験を行う。減圧弁を保護するためのリリーフ機構は,塞がなければならない。
− 減圧弁の入口及び出口の定格圧力が異なる場合,三つのサンプルの調整ばねを取り除く。弁体を閉め,
出口ポートを開けたたままの状態で,入口ポートに圧力を加え入口の定格圧力試験を行う。さらに,
他の三つのサンプルを6.1に規定するように用意し,出口ポートに圧力を加え出口の定格圧力試験を
行う。
6.3 試験は,JIS K 2001のISO VG 32を超えない液体又は圧縮空気を使用して行うことが望ましい。ま
た,5.2に規定する温度を維持する。圧縮可能な媒体を使用する場合は,爆発的破損を防ぐため,安全上
の予防策を講じる。
6.4
6.4.0A 温度が安定した後,圧力を減圧弁の定格圧力の1.5倍まで緩やかに加圧する。この圧力で2分間保
持し,6.5で規定する漏れ又は破損の有無を確認する。
6.4.1 軽合金,黄銅及び鋼鉄で構成している製品の場合,定格圧力の4倍に達するまで,圧力増加を続け
る。
6.4.2 亜鉛ダイカスト合金又はプラスチックで構成する製品の場合は,次による。
− 使用温度が50 以下の場合,定格圧力の4倍に達するまで,圧力増加を続ける。
− 使用温度が50 80 の場合,定格圧力の5倍に達するまで,圧力増加を続ける。
6.5 破損の基準は,破断,部品の離脱,亀裂,又は圧力容器の外側を十分に濡らす液体の漏れの発生で
ある。ポートのねじ部からの漏れは,ねじ部の破断又は亀裂による以外で発生してはならない。
6.6 定格圧力に対し,三つのサンプルの全てが試験仕様を満足した場合に合格とする。
6.7 部品又はサブアセンブリ部分(例えば ケース,目視窓)が異なった材料で構成している場合,材料
に対する最も高い圧力増加係数を用いることが望ましい。試験圧力は,異なる材料から成る部品のインタ
フェース面では,制限される場合がある。
6.8 減圧弁を用いる国又は地域における圧力容器に関する法規又は規格を適用する場合,その法規又は
規格の要求事項がこの規格の要求事項よりも優先する。

7 流量特性試験

7.1  試験装置
図1に示す試験回路は,順方向又はリリーフ流量の測定ができなければならない。この試験回路は,次
の試験回路から構成する。
− 順方向流量測定に使用のJIS B 8390-1に規定する上流と下流とに圧力測定管及び遷移継手を設けて機
器を測定する,上流圧力一定試験回路
− リリーフ流量測定に使用のJIS B 8390-1に規定する上流圧力可変試験回路

――――― [JIS B 8372 pdf 6] ―――――

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B 8372-2 : 2022 (ISO 6953-2 : 2015)
1 入口遮断弁 10 出口圧力p2圧力計又は変換器
2 入口減圧弁 11 電磁弁
3 圧力測定管 12 順方向流量計
4 入口温度T1測定器 13 流量調整弁(順方向流量用)
5 入口圧力p1圧力計又は変換器 14 減圧弁(リリーフ流量用)
6 遷移継手 15 リリーフ流量計
7 供試品 16 電磁弁
8 遷移継手 17 温度T2測定器(リリーフ流量用)
9 圧力測定管 18 流量計
注記 18はブリードなしの場合だけに使用するための,順方向流量測定用のオプションである。
図1−試験回路
7.2 一般的要求事項
7.2.1 供試品7は,入口に上流側の遷移継手及び圧力測定管を接続し試験回路に設置しなければならない。
その出口ポートには,出口圧力p2が測定できるように遷移継手及び圧力測定管を接続する。リリーフ流れ
試験の場合,空気は,リリーフ穴を通して大気に放出される。
7.2.2 圧力測定管3及び9,並びに遷移継手6及び8は,JIS B 8390-1に適合しなければならない。
7.2.3 機器1,2,3,4,5及び6は,順方向流れ測定に使用する試験回路の上流部に該当する。
これらの機器は,リリーフ流量測定のために所定の位置に設置し,試験時の機器の入口ポートには空圧
源から供給される。
7.2.4 機器8,9,10,11,12及び13は,順方向流れ測定に使用する試験回路の下流部に該当する。
7.2.5 機器14,15,16,9,10,17及び8は,リリーフ流れ測定に使用する試験回路の上流部に該当する。
7.2.6 減圧弁2及び電磁弁11の(最大順方向)音速コンダクタンスは,それぞれ供試品の最大順方向音
速コンダクタンスの少なくとも2倍であることが望ましい。減圧弁14及び電磁弁16の(最大順方向)音
速コンダクタンスは,それぞれ供試品の最大リリーフ音速コンダクタンスの少なくとも2倍であることが
望ましい。

――――― [JIS B 8372 pdf 7] ―――――

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B 8372-2 : 2022 (ISO 6953-2 : 2015)
7.3 試験手順
7.3.1 初期試験手順
7.3.1.1 図1に従って,遮断弁1,電磁弁11及び16,並びに流量調整弁13を閉じ,減圧弁を設置する。
7.3.1.2 5.4に従い選定した入口圧力P1を供給するために,遮断弁1を開き,減圧弁2を調整する。7.3.2
7.3.4に規定している静的試験に関連するそれぞれの測定の間,入口圧力は,5.3で規定した許容値内に
維持しなければならない(これは,減圧弁2を常に再調整する必要がある。)。
7.3.1.3 フルスケールの25 %に相当する出口圧力値p2に達するまで,供試品の圧力を上昇する。
7.3.1.4 7.3.2に規定している順方向流量の手順に引き続き,7.3.3に規定しているリリーフ流量の手順を
実施する。
7.3.2 順方向流量−圧力特性試験
7.3.2.1 電磁弁11を開く。次に流量調整弁13をゆっくりとを開き,供試品に少量の空気を流す。
7.3.2.2 流れが安定したときに,流量計12を用いて順方向流量,圧力変換器10を用いてそのときの圧力
p2,及び入口温度T1を測定する。
7.3.2.3 流量を段階的に徐々に増加させて測定を続け,それぞれの段階での状態が安定した後にデータの
記録を行う。試験回路において最大流量に達するまでこの工程を続ける。流量がゼロに近づくまで(流量
調整弁13を閉じるまで),段階的に順方向流量を減少させたときの追加データを測定する。順方向流れを
変化させる間,入口圧力を5.3で規定した許容値内に保持する。
7.3.3 リリーフ流量−圧力特性試験
7.3.3.1 7.3.2.3に規定している手順の,最後の流れをなくして得られた供試品の設定圧力と同じ圧力に減
圧弁14を設定する。
7.3.3.2 減圧弁14を用いて設定圧力を僅かに上昇させる。流れが安定したときに,流量計15を用いてリ
リーフ流量を測定し,圧力変換器10を用いてそのときの圧力p2,及び温度T2を測定する。
7.3.3.3 流量を段階的に徐々に増加しながら測定を続ける(減圧弁14を用いて圧力を増加する。)。それ
ぞれの段階で状態が安定した後にデータの記録を行う。5.4に従って,圧力が入口圧力と同じになるまで
続ける。流量がゼロになるまで圧力を低下しながら追加データを記録する。リリーフ流れを変化させる間,
入口圧力p1を5.3で規定した許容値内に保持する。
7.3.3.4 次の試験に続ける前に電磁弁16を閉じる。
7.3.4 その他の設定圧力における手順
フルスケールのおよそ40 %,63 %及び80 %に等しい設定圧力に対して,順方向流量(7.3.2)及びリリ
ーフ流量(7.3.3)の測定を繰り返す。これらの設定圧力値に達するまで,流れのない状態で減圧弁を圧力
の上昇だけで調整し設定を行う。圧力を低下させる必要がある場合は,一旦,要求圧力より十分低くし,
その後,要求圧力まで上昇させる。
7.4 特性の計算
7.4.1 特性曲線
7.4.1.1 フルスケールの25 %に等しい設定圧力における,それぞれの順方向流量値に関して,7.3.2に規
定した手順に従って,測定した増加及び減少時のそれぞれに相対する二つの出口圧力p2の平均値を計算す
る。
図2の第1象限に示すとおり,順方向流量の関数として出口圧力平均値をグラフに記入する。
7.4.1.2 フルスケールの25 %に等しい設定圧力における,それぞれのリリーフ流量値に関して,7.3.3に
規定した手順に従って,測定した増加及び減少時のそれぞれに相対する二つの出口圧力p2の平均値を計算

――――― [JIS B 8372 pdf 8] ―――――

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B 8372-2 : 2022 (ISO 6953-2 : 2015)
する。
図2の第2象限に示すとおり,リリーフ流量の関数として出口圧力平均値をグラフに記入する。
7.4.1.3 他の三つの設定圧力値(フルスケールの40 %,63 %及び80 %)に関しても計算及びグラフに記
入の手順を繰り返す。
7.4.2 流量−圧力ヒステリシス
順方向流量又はリリーフ流量値に対して,流量の増加及び減少時に測定したそれぞれの出口圧力の差を
計算する。これらの値は,7.3.2及び7.3.3で規定した手順に従って測定する。
最大変動Δp2h,maxを決定する。
p2h,max
H 100 (1)
p2,max
式(1)を使用して,フルスケールに対する百分率で表されるヒステリシス特性を計算する。
7.4.3 最大順方向音速コンダクタンス
7.4.3.1 図2に従って,横座標軸(出口圧力がゲージ圧力値でゼロ)及び7.4.1で得た順方向流量−圧力
特性曲線の延長線の交点である最大順方向流量qvf,maxを,図を用いて決定する。
7.4.3.2 この流量を,JIS B 8390-1に従い,式(2)を用いて,入口圧力で除することで最大順方向音速コン
ダクタンスCf,maxを計算する。
qvf,max T1
Cf,max (2)
p1 patm T0
注記 平方根は,JIS B 8390-1に従い,基準温度T0から試験の上流温度T1の温度補正を行うために必
要である。

――――― [JIS B 8372 pdf 9] ―――――

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B 8372-2 : 2022 (ISO 6953-2 : 2015)
X1 順方向流量[L/m3 (ANR)]
X2 リリーフ流量[L/m3 (ANR)]
Y 出口圧力p2(MPa)
1 入口圧力p1(MPa)
2 第1象限
3 第2象限
4 漸近線
S1,S2,ほか 設定圧力
図2−最大音速コンダクタンスの計算に必要な値を決定する説明図
7.4.4 最大リリーフ音速コンダクタンス
7.4.4.1 図2に示す,7.4.1.2で得たリリーフ流量−圧力特性曲線の漸近線上の五つの点を選定する。それ
ぞれの点は,リリーフ流量値qVr,及び出口圧力p2rよって明確になる。
7.4.4.2 それぞれの点に対して,式(3)を用いてJIS B 8390-1(この場合,上流圧力)に従い流量値を出口
圧力で除することによって,対応する容積音速コンダクタンス値Crを計算する。
qvr T2
Cr (3)
p2r patm T0
注記 平方根はJIS B 8390-1に従い,基準温度T0から試験の上流温度T2の温度補正を行うために必要
である。
7.4.4.3 これら五つの値の平均値を決定し,最大リリーフ音速コンダクタンスを計算する。

8 圧力特性試験

8.1  試験回路
圧力特性試験を実施するために,図1と同じ試験回路を使用しなければならない。順方向流量を測定す
る回路の部分だけを使用しなければならない。
順方向流量の測定に関する,7.2.17.2.4に規定している一般的要求事項に従わなければならない。
8.2 試験手順
8.2.1 図1の回路において遮断弁1,電磁弁11及び16,並びに流量調整弁13を閉じ,減圧弁を取り付け
る。
8.2.2 5.4に規定しているように,入口圧力p1を供給するために,遮断弁1を開け減圧弁2を調整する。

――――― [JIS B 8372 pdf 10] ―――――

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JIS B 8372-2:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6953-2:2015(IDT)

JIS B 8372-2:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8372-2:2022の関連規格と引用規格一覧