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B 8392-3 : 2001 (ISO 8573-3 : 1999)
れたこの放射線量は,水蒸気の濃度(又は分圧)に比例する。
また,分光分析技術を用いて極端に低い水蒸気濃度,23ppb(ppbは10億分の1)近くの濃度まで測定
できるとされている。この高度な技術には,APIMS(大気圧イオン化質量分光法),FT-IR(フーリエ分光
法)及びTDLAS(同調式ダイオードレザー吸収分光法)を含む。何種類かの方法がある。
C.2 特定の範囲における注意事項
C.2.1 高湿度で雰囲気温度以上 サンプルの配管部の温度は,凝縮を避けるために測定する気体の露点以
上に維持する。多くの場合,バンドヒータが最も現実的な方法である。
C.2.2 低湿度で非常に乾燥した気体 サンプルの配管部と湿度計は,できれば測定前に乾燥した気体でフ
ラッシング又は低圧になるように排気して準備をする。加熱乾燥をして,できれば標遊残余水分を除去す
る(このように設計されていない計器類は不可)。測定濃度が低ければ低いほど乾燥時間は,劇的に早くな
る。
吸湿材は避ける。低湿度(露点0℃以下)において有機・多孔質材を用いて除去した水分量は,空気中
の湿度の値に劇的に作用する。湿度レベルが下がれば下がるほど,影響も大きくなる。
不浸透性材料を選び,サンプリング用のチューブ及び容器から入った湿度が内容に広がるのを避ける。
スチール及びその他の金属は,実質的に不浸透である。四フッ化エチレン(PTFE)は,わずかに浸透性があ
るが,露点が零下20℃以上,ときにはこれ以下の場合でも通常は十分である。塩化ビニール(PVC),ナイ
ロン及びゴムのような材料は,比較的浸透性があり,そのため低湿度では全く不適当であり,また,いか
なる湿度領域においても実質的に不十分である。
非常に低湿度の場合は,表面仕上げが重要である。非吸湿性材の表面から吸収された場合には,ごく少
量の水分でさえも,強く影響するおそれがあるので重要である。最適な結果を得るためには,研磨又は電
気的研磨されたステンレス綱を使うことが望ましい。
常にクリーンな環境は,湿度測定において最適だといえるが,特に湿度が低いときには重要である。指
紋でさえ水分を含んでいる。純度の高い洗浄剤の使用を推奨する。オイル系の汚染物質には分析用試薬溶
剤を,また,塩類には純水(蒸留水又は脱イオン水)を用いるようにする。洗浄後は,クリーンな方法を
用いて十分に乾燥を行う。
サンプルの配管は,最小限の長さにするのが望ましい。流動条件が許す限り最小径のチューブを用いて
表面積を最小にするのが望ましい。漏れを避けるために,結合部(エルボ,T,バルブなど)の数を最小
限にするのが望ましい。
流路中の標遊水の元になる影響を最小限にするため,気体サンプルの適切な流れを確保するのが望まし
い。
配管は簡単に洗い流すことができないので,“行き止り”は避ける。
湿度の戻り拡散は,例えば,気体の早い流速,センサのあとの長い排気チューブによって,又は周辺空気
から低湿度領域を隔離するバルブによって最小限に止める。
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附属書D(参考) その他の湿度測定方法
D.1 概要 次の測定方法は,圧縮空気システム及び汚染物質の等級に関して規定したISO 8573-1に準拠
するその他の湿度測定方法として知られている。
D.2 物理的な方法 感知媒体は,吸湿性で水分を吸収すると物理的特質に変化を起こす。一例として,
よく知られているのは毛髪湿度計で,湿度の変化に伴って束ねた毛髪の長さが変化する。その動きは,拡
大されて目盛りの指針によって表示される。
D.3 飽和塩化リチウム法 空気中の水分を吸収する塩化リチウムを感知媒体とする。塩化リチウムの皮
膜全体に電圧を印加すると吸収された水蒸気量に応じて電流が流れる。それと同時に塩化リチウムを過熱
する。
水分の吸収と加熱によってバランスが保たれる。これが発生する温度は水蒸気圧力と関係がある。機器
は,通常,プローブと露点表示部で構成される。
D.4 電解的方法(五酸化リン) センサは,強い乾燥性をもつフィルム状の五酸化リン (P2O5) からでき
ており,周囲の気体から水蒸気を強く吸収する。電圧をP2O5の周囲に印加すると電解が起こり,水をその
構成物質の水素と酸素に分解する。この過程で流れる電流は,(ファラデーの法則によって)電解された水
分量に関係する。そのため,電流値は測定された気体の湿度を示す。これらのセンサは,非常に低い湿度
の測定に適している。ただし,安定した気体の流量を必要とする。この計測器は,体積中の水分濃度を測
定し,体積又は蒸気圧によってppmのような絶対単位で表示される。通常センサは,プローブの形ではな
くサンプリングの流路中で使用される。
D.5 圧力スイングセル露点計 試料空気を圧縮し断熱的に膨張させる,圧力を放出してから最初に霧が
生じるときの断熱膨張からの温度を読み取る。
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参考文献一覧
[1] ISO 2602, Statistical interpretation of test results−Estimation of the mean−Confidence interval.
[2] ISO 2854, Statistical interpretation of data−Techniques of estimation and tests relating to means and variances.
[3] Institute of Measurement and Control : A Guide to the Measurement of Humidity. Germany, 1996, ISBN
0-904457-24-9.
[4] A. Wexler and R. Greenspan, US Code of Federal Regulations, Part 40, § 86.344-79, Protection of the
environment. Humidity calculations. National Bureau of Standards.
JIS原案作成本委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 竹 中 俊 夫 東京工業大学名誉教授
(委員) 香 川 利 春 東京工業大学
藤 田 昌 宏 通商産業省
橋 本 進 財団法人日本規格協会
村 井 孝 宣 財団法人機械振興協会
岡 安 英 雄 社団法人日本工作機械工業会
福 井 義 雄 SMC株式会社
竹 内 俊 一 オリオン機械株式会社
小 林 隆 博 コベルコ建機株式会社
渡 並 直 トヨタ自動車株式会社
荒 木 義 昭 株式会社日平トヤマ
黒 部 昌 徳 東芝機械株式会社
小 林 周 二 日精樹脂株式会社
美濃越 昌 二 日本電気株式会社
最 上 敏 博 CKD株式会社
中 西 康 二 黒田精工株式会社
伊 藤 三 郎 株式会社コガネイ
赤 井 英 夫 太陽鉄工株式会社
(事務局) 三 浦 吉 成 社団法人日本フルードパワー工業会
堀 切 俊 彦 社団法人日本フルードパワー工業会
エアドライヤ分科会 構成表
氏名 所属
(主査) 竹 内 俊 一 オリオン機械株式会社
(副主査) 伊 藤 要 逸 CKD株式会社
(委員) 福 井 義 雄 SMC株式会社
上 間 丈 司 黒田精工株式会社
辻 光 雄 日本精器株式会社
小 松 隆 株式会社コガネイ
(事務局) 三 浦 吉 成 社団法人日本フルードパワー工業会
(文責 竹内俊一)
JIS B 8392-3:2001の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8573-3:1999(IDT)
JIS B 8392-3:2001の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.01 : 流体動力システム一般
JIS B 8392-3:2001の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB8392-1:2012
- 圧縮空気―第1部:汚染物質及び清浄等級