この規格ページの目次
4
B 8392-9 : 2008 (ISO 8573-9 : 2004)
1 サンプリング箇所 6 圧力計 11 吐出口
2 遮断弁 7 温度計 12 ドレンバルブ
3 水分分離器 8 流量制御弁 13 捕集容器
4 高効率フィルタ 9 流量計 14 オイル/水分分離器
5 差圧計 10遮断弁 15 メスシリンダ
図1−質量法の試験装置回路図
7.2.2.2 水分分離器 (3) 水分分離器の主な機能は,空気流れからの水分の分離,及び高効率フィルタ (4)
の処理能力を超えた水分流入に対する保護である。
水分分離器は,水分除去率80 %以上でなければならない。
7.2.2.3 高効率フィルタ (4) 高効率フィルタは,水分除去率99.9 %以上,オイルの公称ろ過度3 μm以下
でなければならない。
――――― [JIS B 8392-9 pdf 6] ―――――
5
B 8392-9 : 2008 (ISO 8573-9 : 2004)
7.2.2.4 捕集容器 (13) 試験中に水分がた(溜)まる様子を観察できる容積0.5 L以上の容器。
7.2.2.5 オイル/水分分離器 (14) 捕集容器 (13) にためられた液体は,オイル/水分分離器 (14) に移
す。水分分離手順の詳細は,JIS B 8392-2を参照。
7.2.2.6 ドレンバルブ (12) ドレンバルブは,水分分離器 (3),高効率フィルタ (4) 及び捕集容器 (13) に
ためられた凝縮液を排出するために使用する。高効率フィルタ (4) と捕集容器 (13) との間にあるドレン
バルブは,通常開いたままにする。捕集容器 (13) とオイル/水分分離器 (14) との間にあるドレンバルブ
は,通常閉じたままにする。
7.2.2.7 メスシリンダ (15) 分離した水分の量は,ミリリットル (mL) 目盛付きメスシリンダで体積を測
定するか,又はグラム単位で質量を測定する。測定精度は,読みの±2 %とする。
7.2.2.8 差圧計 (5) 差圧計は,高効率フィルタ (4) の圧力降下を測定する。
圧力降下を測定する精度は,±2 %とする。
7.2.2.9 圧力計 (6) 圧力は,試験の全期間中記録しなければならない。
圧力測定の精度は,フルスケールの±2 %とする。
7.2.2.10 温度計 (7) 温度は,試験の全期間中記録しなければならない。
温度測定の精度は,±1 ℃とする。
7.2.2.11 流量計 (9) 流量は,試験の全期間中記録しなければならない。
流量測定の精度は,±5 %とする。
7.2.2.12 流量制御弁 (8) 流量を正確に調節するために,微調整付きのバルブを使用しなければならない。
7.2.2.13 配管,継手及び遮断弁(2,10及び12) 配管,継手及び遮断弁は,JIS B 8392-2による。
7.2.3 試験手順
高効率フィルタ (4)の安定化,及び水分含有量測定の準備手順は,JIS B 8392-2による。
良好な不確かさを得るために,捕集容器 (13) に両方の容器をまとめたときの合計水分量が100 mL以上
になるまでサンプリングを続ける。
7.2.4 試験結果の確定
試験結果は,再現性があることを確認できるように記録する。
水分質量濃度cw (g/m3) は,次の式によって計算する。
V 1 V
cw= =.0016 67 (1)
qt 60 qt
ここに, V : 捕集された水分の体積 (mL)
水の密度 (kg/m3)
q : サンプリングした空気流量 (L/s) (ANR)
t : 試験時間 (min)
水分の質量を測定したときは,次の式による。
m 1 000 m
cw= =16.667 (2)
qt 60 qt
ここに, m : 水の質量 (g)
7.3 蒸発法による水分含有量の測定
7.3.1 一般
蒸発法による水分含有量の測定は,次の手順による。
a) 実際状態下の圧縮空気中の水蒸気量を測定する。
b) 加熱,減圧などによって水分をすべて蒸発させる。
――――― [JIS B 8392-9 pdf 7] ―――――
6
B 8392-9 : 2008 (ISO 8573-9 : 2004)
c) 水分をすべて蒸発させた後の圧縮空気中の水蒸気量を測定する。
d) 水分を蒸発させる前後の圧縮空気中の水蒸気量の差を測定する。
蒸発法は,全流量サンプリング,又は部分流量サンプリングで行う。
7.3.2 試験装置
7.3.2.1 一般 蒸発法に使用する試験装置の配置例を,図2に示す。
注記 細分箇条の表題の後に示す括弧内の数字は,図2に示す番号に対応している。
13
11
1
2
3
4 12
5
7 8
9 10
6
1 サンプリング箇所 6 ヒータ 11 流量計又は流量表示器
2 遮断弁 7 減圧弁 12 流量制御弁
3 圧力センサ 8 圧力センサ 13 吐出口
4 温度センサ 9 温度センサ
5 湿度センサ 10 湿度センサ
図2−蒸発法の試験装置
7.3.2.2 圧力センサ(3及び8) 圧力センサは,試験の全期間中において水分を蒸発させる前後の圧縮
空気の圧力測定に必要である。
圧力測定の精度は,読みの±2 %とする。
7.3.2.3 温度センサ(4及び9) 温度センサは,試験の全期間中において水分を蒸発させる前後の圧縮
空気の温度測定に必要である。
温度測定の精度は,読みの±1 ℃とする。
7.3.2.4 湿度センサ(5及び10) 湿度センサは,試験の全期間中において水分を蒸発させる前後の圧縮
空気の湿度測定に必要である。
湿度測定の精度は,読みの±5 %RHとする。
7.3.2.5 ヒータ (6) ヒータは,すべての水分を蒸発させる能力がなければならない。
7.3.2.6 減圧弁 (7) 減圧弁は,圧縮空気の圧力を下げ,水分の蒸発を促進するために使用する。
――――― [JIS B 8392-9 pdf 8] ―――――
7
B 8392-9 : 2008 (ISO 8573-9 : 2004)
試験の不確かさを適正なレベルに保つために,ヒータ (6) 及び流量制御弁 (12) を調整し,減圧弁出口
側の圧縮空気の相対湿度を80 %以下にしなければならない。
7.3.2.7 流量計又は流量表示器 (11) 空気サンプル流量を測定するために,流量計又は流量表示器を使用
する。
7.3.2.8 配管,継手,遮断弁 (2) 及び流量制御弁 (12) 配管,継手,遮断弁及び流量制御弁は,JIS B 8392-2
による。
7.3.3 試験結果の計算
水分質量濃度cw (g/m3) は,次の式によって計算する。
cw=d2−d1 (3)
ここに, d1 : 実際状態下での空気サンプル中の水蒸気量 (g/m3)
d2 : 水分を蒸発させた後の空気サンプル中の水蒸気量 (g/m3)
水蒸気量d1及びd2の測定は,JIS B 8392-3による。
実際状態下で,圧縮空気サンプルが完全に飽和している場合(すなわち,相対湿度が100 %)は,水蒸
気量d1は空気中の飽和水蒸気量の表,又は湿り空気線図を使用して決定することもできる。
8 試験結果の評価
8.1 参照状態
測定した水分量を,サンプリング箇所での空気圧力から求めた参照状態での空気体積を用いて再計算す
る。
参照状態は,次による(JIS B 8392-1参照)。
空気温度 : 20 ℃
空気圧力 : 0.1 MPa(絶対圧力)
相対湿度 : 0 %
8.2 平均値
サンプリング箇所で連続して測定した値の平均値を使用する。測定回数は,試験方法の再現性,試験設
備,測定者の経験などによって決定する。
9 不確かさ
試験方法の不確かさは,使用する試験装置及び計算結果の精度によって決まる。
試験結果の不確かさは,±10 %以内であることが望ましい。
注記 蒸発法の不確かさは,使用する湿度センサ及び計算精度によって決まる。
10 試験報告
10.1 試験報告書
試験報告書に記載した,圧縮空気中の水分質量濃度の値は,この規格の手順に従って,検証できなけれ
ばならない。
オイル汚染物質など,水分質量濃度の結果に影響を及ぼす要因についても,記録しなければならない。
10.2 試験報告書の様式
この規格に基づいて質量濃度による水分含有量の公表に用いる試験報告書には,次の項目を含めなけれ
ばならない。
――――― [JIS B 8392-9 pdf 9] ―――――
8
B 8392-9 : 2008 (ISO 8573-9 : 2004)
a) 圧縮空気システム及び作動条件の説明。公表した水分含有量の妥当性を決定するために必要な,次の
詳細説明を含める。
1) 体積流量
2) サンプリング時間
3) 圧力
4) 温度
5) その他の汚染物質
b) サンプリング箇所の説明
c) サンプリング及び計測に使用したシステムの説明。特に,使用した材料,装置,及びその校正記録の
詳細。
d) “JIS B 8392-9による水分質量濃度の試験結果”という記述の後に,次の項目を加える。
1) 箇条8に従って数値を求めた実際の平均測定値で,参照状態を参照して換算した数値
2) 実際状態について,箇条8に従って数値を求めた実際の平均測定値
3) 実際及び参照状態における,g/m3で表した水分質量濃度
4) 測定時の圧力及び温度(湿度)
5) 測定数値の不確かさに関する事項
6) 校正記録の日時
e) サンプリング及び測定の日時
試験報告書の例は,附属書Aを参照する。
――――― [JIS B 8392-9 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS B 8392-9:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8573-9:2004(IDT)
JIS B 8392-9:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8392-9:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0125-1:2020
- 油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB8392-1:2012
- 圧縮空気―第1部:汚染物質及び清浄等級
- JISB8392-2:2011
- 圧縮空気―第2部:オイルミストの試験方法
- JISB8392-3:2001
- 空気圧―第3部:湿度測定方法