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B 8397-1 : 2008 (ISO 4392-1 : 2002)
5.3.2 測定器は,JIS B 9939-1及びJIS B 9939-2の要求事項に適合しなければならない。測定器の系統誤
差は,選択した測定精度の等級と一致しなければならない(附属書A参照)。
5.3.3 予測される最大の基本データ周波数の10倍以上の分解能をもつ適切な記録計を選定し取り付けな
ければならない。
6 試験前準備データ
6.1 モータ製造業者のデータ及びその他知られている事実を用いて,次の試験前データを準備する。
a) 定格圧力における幾何学的又は推定押しのけ容積に基づいた定格トルクTg, n又はTi, nを,次の式によっ
て求める。
ΔpnVg
Tg, n
2
又は
ΔpnVi
Ti, n
2
ここに, Δpn : 定格圧力における差圧
Vg : 幾何学的押しのけ容積
Vi : 推定押しのけ容積
b) モータ出力軸1回転当たりの容積脈動数Nを決定する。このとき,伝動装置が,周波数に影響を与え
ることを考慮する。
c) 基本データ周波数fe (Hz) を,次の式によって求める。
n
fe N
ここに, ne : 試験回転速度 min−1
N : 容積脈動数[6.1 b) による。]
6.2 定格回転速度における仮想(幾何学的又は推定)流量qVg, n又はqVi, nを求める。
このとき定格回転速度nnは,製造業者の推奨する値を使う。
qVg, nnn Vg
又は
nn
qVi, n Vi
6.3 流体の動粘度をJIS K 2001に基づいて決定する。
6.4 試験中に発生する最大出力トルクを,6.1 a) でTg, n又はTi, nを決定したように推定する。
7 試験条件
試験条件は,次の項目を満足しなければならない。
a) モータ入口での流体温度θ : 50 ℃ 又は80 ℃
b) 入口圧力 : 定格圧力の100 %及び50 %
c) 背圧 : モータ製造業者が示す許容範囲の値で,かつ,一定とする。
d) 出力回転速度 : モータ製造業者が推奨する所定の回転方向での最低回転速度,又は推奨値がない場合
は1 min−1
e) 押しのけ容積 : 可変容量形モータの場合には,製造業者が推奨する可能最大押しのけ容積及び最小押
しのけ容積。
――――― [JIS B 8397-1 pdf 6] ―――――
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B 8397-1 : 2008 (ISO 4392-1 : 2002)
8 試験手順
8.1 差圧(又は,場合によっては入口及び出口圧力),出力トルク及び総流量(出口圧力がケース圧力の
安全限界を超える場合は,5.1.5参照)を記録するために測定器及び記録装置を接続する。
試験開始前には,必要に応じてモータケースを作動流体で満たす。
8.2 入口及び出口圧力は,読みの±2 %又は±0.1 MPaのどちらか大きい方の範囲で一定に保つ。
8.3 出力回転速度は,平均値の±2 %の範囲に保つ。
8.4 入口の流体温度は,記録している間±2 ℃以内に保つ。データは,その温度がこの範囲内にある期
間だけ記録するように確実を期す。
8.5 各試験データを記録する前に熱平衡状態にする。
注記 このためには,例えば,次のようにしてもよい。
a) モータを調整式の一定速度負荷から切り離す。
b) 入口流体温度を保持しながら出口流体温度が安定するまで,モータを定格速度で運転する。
c) 一定速度負荷を再接続し,要求される組合せ試験の条件でデータを記録する。
8.6 差圧,入口流体温度,押しのけ容積及び回転方向の各組合せの試験条件ごとに,8.1に記載の各変数
を同時に記録する。
8.7 1完全モータ周期を得るのに必要な回転数を記録する。
8.8 実際の測定値と,それに対応する試験条件を記録する。
8.9 記録中モータに急激な変化又は一様でない状態が生じた場合には,その現象は記録する。
8.10 データをデジタルで得る技術を使用するときは,試験前準備で決定した漏れ量並びにトルクの最大
値及び最小値に対し95 %信頼度を備えたサンプリング間隔を選択する。
8.11 モータのトルク又は漏れ量のいずれかでも再現性のない傾向が生じた場合には,その現象は記録す
る。
9 試験結果の表示
9.1 1完全モータ周期を均等に分割した各軸位置における体積流量qVe, φを,次の式によって求める。
qVe, =Vi, +qVs,
2
角速度ωは非常に小さく,各軸位置での容積損失qVs, φの占める割合が圧倒的に大きい。式中のVi, φは,
各軸位置での推定押しのけ容積である。
9.2 1完全モータ周期中の平均流量qVe, maを,次の式によって求める。
qVe,1 qVe,2 qVe,3 qVe,z
qVe, ma
z
ここに, 添字φ1,φ2,φ3···φz : それぞれの軸位置
z : 1回転当たりの読取り数
9.3 各々選択した軸位置での流量の偏差ΔqVe, φを,次の式によって求める。
ΔqVe, qVe,
qVe, ma
9.4 1完全モータ周期中の平均流量偏差ΔqVe, maを,次の式によって求める。
――――― [JIS B 8397-1 pdf 7] ―――――
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B 8397-1 : 2008 (ISO 4392-1 : 2002)
ΔqVe,
1 ΔqVe,
2 ΔqVe,
3 ΔqVe,
z
ΔqVe, ma
z
9.5 流量偏差指標IrqVを,次の式によって求める。
ΔqVe, ma
IrqV
qVe, ma
又は
qVe,
qVe, ma 1 qVe,
qVe, ma 2 qVe,
qVe, ma z
IrqV
qVe,1 qVe,2 qVe,z
9.6 少なくとも1完全モータ周期に対する平均容積効率ηv, maを,次の式によって求める。
ω
Vi, ma
2
v, ma
qVe, ma
ここに, Vi, ma : 平均推定押しのけ容積
ω : 角速度
qVe, ma : 平均体積流量
9.7 ピークからピークまでの相対流量偏差δqVeを,次の式によって求める。
qVe, min
qVe, max
qVe
qVe, ma
ここに, qVe, max : 選択した軸位置における最大流量
qVe, min : 選択した軸位置における最小流量
9.8 1完全モータ周期を均等に分割した各軸位置における出力トルクTe, φを,次の式によって求める。
Vi,
Te, Δp Ts,
2
ここに, Δp : 差圧
Vi, φ : 選択された軸位置での推定押しのけ容積
Ts, φ : 選択された軸位置でのトルク損失
9.9 1回転当たりの平均トルクTe, maを,次の式によって求める。
Te, 1 Te,2 Te,3 Te,z
Te, ma
z
9.10 各々選択された軸位置でのトルク偏差ΔTe, φを,次の式によって求める。
ΔTe, Te, maTe,
9.11 1完全モータ周期当たりの平均トルク偏差ΔTe, maを,次の式によって求める。
ΔTe,
1 ΔTe,
2 ΔTe,3 ΔTe,
z
ΔTe, ma
z
9.12 トルク偏差指標IrTを,次の式によって求める。
ΔTe, ma
IrT
Te, ma
又は
――――― [JIS B 8397-1 pdf 8] ―――――
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B 8397-1 : 2008 (ISO 4392-1 : 2002)
Te, maTe,
1 Te, maTe,2 Te, maTe,z
IrT
Te, 1 Te,2 Te,z
9.13 平均トルク効率ηhm, maを,次の式によって求める。
Te, ma
hm, ma
Vi
Δp
2
9.14 ピークからピークの相対トルクの変動δTeを,次の式によって求める。
Te, min
Te, max
Te
Te, ma
ここに, Te, max : 選択した軸位置における最大トルク
Te, min : 選択した軸位置における最小トルク
10 試験報告書
10.1 一般
個々の試験回転速度及び圧力で,それに関連する試験データの表示及び10.3に示す情報は,すべて試験
報告書に記録しなければならない。
注記 試験データの表示及び10.3に示す情報以外に,試験年月日,試験者などの情報を記録しておく
のが望ましい。
10.2 試験データの表示
測定値及び測定値を基に計算された結果は,すべて表及び適切なグラフにして表さなければならない。
10.3 試験データ
次の試験データは,試験報告書に含めなければならない。
a) モータの形式及び種類
b) 使用した測定精度の等級(附属書A参照)
c) 油圧試験回路及び機器の形式
d) 試験流体の種類
e) 流体の動粘度(6.3参照)
f) 流体の温度θ[7 a) 参照]
g) 一定圧力及び一定回転速度で回転角度を関数とした流量
h) 一定圧力,一定回転速度及び一定温度で回転角度を関数としたトルク
i) 幾何学的押しのけ容積Vg又は推定押しのけ容積Vi
j) 1完全モータ周期における平均流量qVe, ma(9.2参照)
k) 1完全モータ周期における平均流量偏差ΔqVe, ma(9.4参照)
l) 流量偏差指標IrqV(9.5参照)
m) 1 min−1での容積効率ηv, ma(9.6参照)
n) ピークからピークの相対流量偏差δqVe(9.7参照)
o) 1完全モータ周期における平均トルクTe, ma(9.9参照)
p) 1完全モータ周期における平均トルク偏差ΔTe, ma(9.11参照)
q) トルク偏差指標IrT(9.12参照)
――――― [JIS B 8397-1 pdf 9] ―――――
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B 8397-1 : 2008 (ISO 4392-1 : 2002)
r) 平均トルク効率ηhm, ma(9.13参照)
s) ピークからピークの相対トルク変動δTe(9.14参照)
――――― [JIS B 8397-1 pdf 10] ―――――
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JIS B 8397-1:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 4392-1:2002(IDT)
JIS B 8397-1:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.10 : ポンプ及びモータ
JIS B 8397-1:2008の関連規格と引用規格一覧
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- JISK2001:1993
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