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d) 油圧試験では,供試弁の製造業者が推奨する増幅器を使用する。推奨品以外を使用する場合には,使
用する増幅器の機種をパルス幅変調周波数,ディザ周波数,ディザ振幅などの詳細な試験条件ととも
に記録する。
e) 増幅器の供給電圧,振幅,パルス幅変調によって供試弁に加えるオン及びオフ周期の電圧の大きさ及
び波形を記録する。
f) 電気試験装置及び検出器の周波数帯域又は固有振動数は,最高試験周波数の10倍以上とする。
g) 図1及び図10の圧力検出器68は,試験時の各油通路に対する差圧検出器としてもよい。
記号
1 主油圧源 9 データ収集器 S1S7 止め弁
2 主リリーフ弁 10,11流量検出器 A 制御ポート
3 パイロット用油圧源 12 信号発生器 P 供給ポート
4 パイロット用リリーフ弁 13 温度表示器 T 戻りポート
5 供試弁 14 圧力計 X パイロット供給ポート
68 圧力検出器 15 信号コンディショナ Y パイロット戻りポート
図1−試験油圧回路
――――― [JIS B 8659-2 pdf 6] ―――――
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7 不確かさ
7.1 測定器の不確かさ
測定器の不確かさは,JIS B 9939-1の等級B以上とし,次による。
a) 電気的抵抗 : 測定値に対し±2 %
b) 圧力 : 供試弁の定格流量における定格圧力降下に対し±1 %
c) 温度 : 雰囲気温度に対し±2 %
d) 流量 : 供試弁の定格流量に対し±2.5 %
e) 入力信号 : 定格流量を出力する入力電気信号に対し±1.5 %
7.2 ダイナミックレンジ
動特性試験において,出力信号の減衰,低下又は位相ずれが測定値の1 %以下の測定器,増幅器及び記
録機器を使用する。
8 電気特性試験
8.1 一般事項
8.28.4に規定する試験は,適宜,箇条9箇条11に規定する試験の前に,製品以外の電気回路と接続
しない状態で全製品に対して実施しなければならない。
8.2 コイル抵抗
8.2.1 コイル抵抗−常温
試験は,次の手順に従って実施する。
a) 規定の雰囲気温度条件下に2時間以上,通電しない供試弁全体を置く。
b) 供試弁に使用する各コイルの2本のリード線又は端子間の抵抗値を測定する。
8.2.2 コイル抵抗−高温
試験は,次の手順に従って実施する。
a) 製造業者が推奨するサブプレートに供試弁を固定し,定格最高雰囲気温度条件下に,通電状態の供試
弁全体を置き,コイル温度が上昇飽和するまで通油せず,最大入力で供試弁に通電する。
b) 供給電圧を切った後,1秒以内に,供試弁に使用する各コイルの2本のリード線又は端子間の抵抗値
を測定する。
8.3 コイルインダクタンス(任意選択試験)
次の試験方法で得られる数値は,インダクタンスの絶対値ではなく,比較目的にだけ使用する。
試験は,次の手順に従って実施する。
a) コイルを定格電流の供給が可能な定電圧電源に接続する。
b) 試験中は,アーマチャを作動ストロークの50 %の位置に固定する。
c) オシロスコープ又は類似の機器を用いて,コイルの電流を確認する。
d) 定常状態の電流がコイルの定格電流と同一の値となるように,電圧を調整する。
e) 電圧を一度切った後,印加する電流波形を記録する。
f) コイルの時定数tcを図2によって求め,インダクタンスLcは,式(1)によって計算する。
Lc Rctc (1)
コイル抵抗Rcは,Ωで示す。
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記号
X 時間
Y 電流の比率(%)
1 直流電流波形
2 時定数 tc
a 始点
図2−コイルインダクタンス特性
8.4 絶縁抵抗
試験は,次の手順に従って実施する。
a) 内部の電気部品が作動油に接する場合(例えば,油浸形コイル)には,供試弁内部に作動油を満たし
た状態で試験する。
b) コイル端子を全てまとめ,それと供試弁本体との間に500 Vの直流電圧Uiを15秒間加える。
c) 適切な絶縁抵抗試験器を用いて,絶縁抵抗値Riを記録する。
d) 試験機の読取りが電流(アンペアA)の場合には,絶縁抵抗値は,式(2)によって計算する。
Ui
Ri (2)
Ii
9 性能試験
9.0 一般
全ての性能試験は,供試弁と増幅器との組合せで実施し,入力信号は,供試弁への直接入力ではなく増
――――― [JIS B 8659-2 pdf 8] ―――――
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幅器への入力とするのが望ましい。
多段弁では,外部パイロット及び外部ドレンで試験する。
試験開始前に必要な機械的及び電気的調整,すなわち,供試弁の中立点調整,不感帯調整及びゲイン調
整を実施する。
9.1 静特性試験
静特性試験を実施する場合には,動的な影響を受けないように注意する。
9.1.1 一般事項
静特性試験は,次の手順に従って実施する。
a) 耐圧力試験(任意選択)(9.1.2参照)
b) 内部漏れ量試験(9.1.3参照)
c) 一定弁圧力降下時の入力信号に対するメータリング出力流量試験は,9.1.4及び9.1.5に従って実施し,
次の項目に関する性能を求める。
1) 定格流量
2) 流量ゲイン
3) 流量直線性
4) 流量ヒステリシス
5) 流量対称性
6) 流量極性
7) スプールラップ条件
8) しきい値
d) 弁圧力降下に対する出力流量試験(9.1.6参照)
e) 弁圧力降下に対する限界出力試験(9.1.7参照)
f) 作動油温度に対する出力流量試験(9.1.8参照)
g) 入力信号に対する圧力ゲイン試験(9.1.9参照)
h) 圧力中立点シフト試験(9.1.10参照)
i) フェイルセーフ機能試験(9.1.11参照)
9.1.2 耐圧力試験(任意選択)
9.1.2.1 一般事項
耐圧力試験を実施する場合には,供試弁の完成度を試験するために,9.1.3以降の全ての試験に先立って
実施する。
9.1.2.2 P,A及びXポートの試験手順
試験は,戻りポートを開いた状態で,供給ポート,制御ポート及び外部パイロット供給ポートに耐圧力
を加える。試験は,次の手順に従って実施する。
a) 定格圧力の1.3倍の耐圧力を供給ポートP及び制御ポートAとパイロット供給ポートXとの間に30
秒以上加える。保持時間の約半分は,最大入力信号を加え,残りの時間は,最小入力信号を加える。
b) 試験中に外部漏れの兆候を観察する。
c) 試験後に永久変形の兆候を確認する。
d) 試験した圧力を記録する。
9.1.2.3 戻りポートTの試験手順
試験は,次の手順に従って実施する。
――――― [JIS B 8659-2 pdf 9] ―――――
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a) 戻りポートTの定格圧力の1.3倍の耐圧力を供試弁の戻りポートTに30秒以上加える。
b) 試験中に外部漏れの兆候を観察する。
c) 試験後に永久変形の兆候を確認する。
d) 試験した圧力を記録する。
9.1.2.4 パイロット戻りポートY
外部パイロット戻りポートYには,耐圧力を加えてはならない。
9.1.3 内部漏れ量試験及びパイロット流量試験
9.1.3.1 一般事項
内部漏れ量試験及びパイロット流量試験を実施し,次の値を求める。
a) 内部漏れ量とパイロット流量との総量
b) 外部パイロット戻りポートYをもつ供試弁のパイロット流量
9.1.3.2 試験油圧回路
図1に示す試験油圧回路を使用して内部漏れ量試験及びパイロット流量の試験を実施する。バルブS1,
S3及びS6を開き,他の全てのバルブを閉じる。
9.1.3.3 試験準備
供試弁への供給圧力及びパイロット圧力を戻りポート圧力より10 MPa高く,又は製造業者の定格圧力
が10 MPaに満たない場合は,定格圧力に調整する。
9.1.3.4 試験手順
試験は,次の手順に従って実施する。
a) 内部漏れ量試験開始前に,供試弁を通過する作動油が適切な粘度となるように,最小から最大の入力
信号の範囲で供試弁を数回作動させる。
b) バルブS3,S6を閉じ,S2を開いてからS1を閉じる。
c) 入力信号を最小から最大まで,ゆっくりと変化させながら,戻りポートTからの漏れ量を記録する(図
3参照)。流量検出器10の流量測定結果は,主弁の漏れ量とパイロット漏れ量との合計を示す。図3
に示す特性は,サーボバルブの典型的な例である。異なる種類のバルブは,異なる特性を示す。
d) 一定の入力信号での流量検出器10の流量測定結果は,定常状態の主弁の漏れ量とパイロット漏れ量と
の合計を示す。
外部パイロット戻りポートYをもつ供試弁では,バルブS1を開きS2を閉じる。入力信号をゼロにして
Yポートからの漏れ流量を記録する。流量検出器10の流量測定結果はパイロット流量を示す。
必要に応じて,上限値を供試弁の最大圧力までとして圧力を変更して試験を繰り返してもよい。
――――― [JIS B 8659-2 pdf 10] ―――――
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