この規格ページの目次
- 6. 形状・寸法
- 6.1 チェーンスリングの形状・寸法
- 6.2 チェーンの形状・寸法
- 6.3 マスターリンクの形状・寸法
- 6.4 フックの形状・寸法
- 6.5 中間リンク,ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及び結合金具の形状・寸法
- 7. 外観
- 8. 材料
- 8.1 チェーン
- 8.2 フック
- 8.3 マスターリンク,中間リンク,ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及び結合金具
- 9. 製造方法
- 9.1 チェーン
- 9.2 マスターリンク及び中間リンク
- 9.3 フック
- 9.4 ファンドリフック及びグラブフック
- 9.5 結合リンク
- 9.6 結合金具
- 9.7 結合方法
- 10. 試験方法
- 10.1 プルーフロード試験
- 10.2 静的強さ試験
- 10.3 オーステナイト結晶粒度測定
- 10.4 衝撃試験
- 10.5 曲げ試験
- JIS B 8816:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- JIS B 8816:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS B 8816:2004の関連規格と引用規格一覧
7
B 8816 : 2004
表 4 チェーンの機械的性質 (2)
チェーンリンク 曲げ強さ 最小破断応力
機械的性質
衝撃値 TcJ/mm3 変形量 fmm N/mm2
等級 8 10 4 8 10 4 8 10
タイプ C8 C10 C4 C8 C10 C4 C8 C10
0.08以上 0.8 d 400 800 1 000
6. 形状・寸法
6.1 チェーンスリングの形状・寸法
チェーンスリングの形状・寸法は,次による。
a) 形状は,図14に例示する。
b) リーチ (L) は,1.5 m,2 m及び3 mを基準とする。ただし,リーチは,受渡当事者間の協定によって
もよい。
20
c) リーチの許容差は,リンク数 +個とする。
d) 複数つりチェーンスリングの各リーチについて最長と最短との差は,2 m以下のリーチに対しては10
mmを超えないものとする。また,2 mを超えるリーチに対しては,1 m増すごとに5 mm増加させる。
6.2 チェーンの形状・寸法
チェーンの形状・寸法は,図5及び表5による。
6.3 マスターリンクの形状・寸法
マスターリンクの形状・寸法は,附属書1による。
6.4 フックの形状・寸法
フックの形状・寸法は,JIS B 2803による。
6.5 中間リンク,ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及び結合金具の形状・寸法
中間リン
ク,ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及び結合金具の形状・寸法は,5.の性能を満足する
ために必要な形状・寸法のものとし,受渡当事者間の協定による。
図 5 チェーンの形状の例
――――― [JIS B 8816 pdf 11] ―――――
8
B 8816 : 2004
表 5 チェーンの寸法
単位 mm
等級 線径 ピッチ 内面幅 外面幅
4 8 10 d P A b
.030
10 5.23.1
C4-5 C8-5 C10-5 5 .0 15.0 6.3以上 17.5以下
.034
11 8.24.1
C4-5.6 C8-5.6 C10-5.6 5.6 .0 16.8 7.0以上 19.6以下
.038
13 2.36.1
C4-6.3 C8-6.3 C10-6.3 6.3 .0 18.9 7.9以上 22.1以下
14
.043 6.38.1
C4-7.1 C8-7.1 C10-7.1 7.1 .0 21.3 8.9以上 24.9以下
16
.048 0.40.2
C4-8 C8-8 C10-8 8 .0 24.0 10.0以上 28.0以下
.054
18 5.43.2
C4-9 C8-9 C10-9 9 .0 27.0 11.3以上 31.5以下
20
.060 0.55.2
C4-10 C8-10 C10-10 10 .0 30.0 12.5以上 35.0以下
.067
22 6.58.2
C4-11.2 C8-11.2 C10-11.2 11.2 .0 33.6 14.0以上 39.2以下
.075
25 3.61.3
C4-12.5 C8-12.5 C10-12.5 12.5 .0 37.5 15.6以上 43.8以下
28
.084 0.75.3
C4-14 C8-14 C10-14 14 .1 42.0 17.5以上 49.0以下
.096
32 0.80.4
C4-16 C8-16 C10-16 16 .0 48.0 20.0以上 56.0以下
0.95.4
C4-18 C8-18 C10-18 18±0.90 54.0 22.5以上 63.0以下
0.
100.5
C4-20 C8-20 C10-20 20±1.00 60.0 25.0以上 70.0以下
2.
116.5
C4-22.4 C8-22.4 C10-22.4 22.4±1.10 67.2 28.0以上 78.4以下
5.
123.6
C4-25 C8-25 C10-25 25±1.25 75.0 31.2以上 87.5以下
0.
140.7
C4-28 C8-28 C10-28 28±1.40 84.0 35.0以上 98.0以下
0.
160.8
C4-32 C8-32 C10-32 32±1.60 96.0 40.0以上 112.0以下
7. 外観
チェーンスリングには,き裂,著しいさびなど使用上有害な欠点があってはならない。
8. 材料
8.1 チェーン
チェーンの材料は,次による。
a) チェーンの材料は,表6に規定する化学成分のキルド鋼とし,溶接性に優れたものとする。
――――― [JIS B 8816 pdf 12] ―――――
9
B 8816 : 2004
b) チェーンの材料のオーステナイト結晶粒度は,等級4及び等級8では結晶粒度番号が5以上,等級10
では結晶粒度番号が6以上のものでなければならない。
表 6 チェーンの硫黄及びりんの含有量
最大含有量 %
化学成分 溶解分析 製品分析
等級4 等級8及び等級10 等級4 等級8及び等級10
S 0.030 0.020 0.035 0.025
P 0.030 0.020 0.035 0.025
S+P 0.055 0.035 0.065 0.045
8.2 フック
フックの材料は,JIS B 2803による。
備考 フックの材料は,製品分析によってもよい。
8.3 マスターリンク,中間リンク,ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及び結合金具
マス
ターリンク,中間リンク,ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及び結合金具の材料は,表7に
規定する化学成分のキルド鋼で5.の性能を満足するものでなければならない。
表 7 材料の硫黄及びりんの含有量
最大含有量 %
化学成分 溶解分析 製品分析
等級4 等級8及び等級10 等級4 等級8及び等級10
S 0.035 0.030 0.040 0.035
P 0.030 0.030 0.035 0.035
S+P 0.060 0.055 0.070 0.065
9. 製造方法
9.1 チェーン
チェーンの製造方法は,次による。
a) チェーンは,図5のようにリンク平行部中央で溶接する。
b) チェーンは,溶接後,適切な熱処理を施さなければならない。ただし,等級4については熱処理を省
略してもよい。
c) チェーンは,熱処理後,表3に定める破断荷重の63 %以上の製造者試験荷重を加えて,プリセット処
理を行わなければならない(2)。
注(2) 熱処理を施さないチェーンでは,溶接後プリセット処理を行う。
9.2 マスターリンク及び中間リンク
マスターリンク及び中間リンクは,鍛造又は溶接によって成形す
る。成形後は,適切な熱処理及び必要に応じて機械加工を施さなければならない。溶接の場合は,直線部
中央で溶接しなければならない。
9.3 フック
フックの製造方法は,JIS B 2803による。
9.4 ファンドリフック及びグラブフック
ファンドリフック及びグラブフックは,鍛造によって成形す
る。鍛造後は,適切な熱処理及び必要に応じて機械加工を施さなければならない。
9.5 結合リンク
結合リンクは,溶接によって成形する。溶接後は,適切な熱処理及び必要に応じて機
械加工を施さなければならない。ただし,チェーンの等級4に使用するものは,熱処理を施さなくてもよ
い。
――――― [JIS B 8816 pdf 13] ―――――
10
B 8816 : 2004
9.6 結合金具
結合金具は,鍛造又は機械加工によって成形する。成形後は,適切な熱処理及び必要に
応じて機械加工を施さなければならない。
9.7 結合方法
チェーンとマスターリンク,中間リンク,フック,ファンドリフック又はグラブフック
との結合方法は,結合リンクを使用する溶接式又は結合金具を使用する組立式とする。
10. 試験方法
10.1 プルーフロード試験
プルーフロード試験は,チェーンスリングを引張試験機の取付具に両端を固
定し,表3のプルーフロードの5 %の初荷重を加え,チェーン,マスターリンク,中間リンク,フック,
ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及び結合金具の標点間距離を測定し,これを初標点間距離
とする。
次に,表3のプルーフロードを加え更に初荷重に戻したときのそれぞれの標点間距離を測定し,永久伸
び又は永久変形量を求める。ただし,チェーン(3),マスターリンク,中間リンク,フック,ファンドリフ
ック,グラブフック,結合リンク及び結合金具をそれぞれ単独でプルーフロード試験を行う場合は,チェ
ーンスリングとしてのプルーフロード試験は省略してもよい(4)。
なお,試料は,一連のリンク数を線径5.6 mm以下は9リンク,線径6.3 mm以上16 mm以下は7リンク,
線径18 mm以上は5リンクとする。
注(3) チェーンの試験方法は,JIS B 8812による。
(4) それぞれ単独で行う試験方法は,JIS B 2803に準じる。この場合,中間リンク,ファンドリフ
ック,グラブフック,結合リンク及び結合金具に対する引張方向は,使用荷重方向に荷重を加
える。ただし,マスターリンクは,附属書1図1の中心線方向とする。
10.2 静的強さ試験
チェーンスリングの引張試験は,プルーフロード試験後の試料について,引張試験
機で静的引張荷重を加え破断するまでの最大荷重(破断荷重)及びチェーンの破断全伸びを測定する。
チェーン(3),マスターリンク,中間リンク,フック,ファンドリフック,グラブフック,結合リンク及
び結合金具をそれぞれ単独で引張試験を行う場合は,チェーンスリングとして引張試験は省略してもよい
(4)。
10.3 オーステナイト結晶粒度測定
チェーンの材料のオーステナイト結晶粒度は,JIS G 0551に規定す
る方法で測定する。
10.4 衝撃試験
チェーンリンクの衝撃試験は,JIS B 8841の規定によって行うものとし,試料は一本の
チェーンから,3個のチェーンリンクをサンプリングする。試験温度は,表8による。
表 8 衝撃試験の試験温度
単位 ℃
分類 調質チェーン
等級 8 10
タイプ C8 C10
試験温度 −40
備考 チェーンの線径が大きいために,衝撃試験が困難な場合には,次の試験片を使用して,試験を
してもよい。
a) 製品のチェーンより,サンプリングしたチェーンリンクから,図6に示す試験片(以下,I形試験片
という。)を,切削加工などによって作成する。
――――― [JIS B 8816 pdf 14] ―――――
11
B 8816 : 2004
d′< d
ここに, d : チェーンリンクの線径 (mm)
d′ : I形試験片の直径 (mm)
b) I形試験片の寸法は,JIS B 8841の表1の規定による。
ただし,dはd′とする。
c) 衝撃試験方法は,JIS B 8841による。
ただし,dはd′とする。
d) 試験結果には,I形試験片によることを明示しなければならない。
図 6 I形試験片
10.5 曲げ試験
チェーンの曲げ試験は,図7のように90°Vブロックにチェーンリンクを水平に置き,
リンク平行部の中心に圧子で衝撃力を伴わずに曲げ荷重を加える。
f : 変形量
図 7 チェーンの曲げ試験方法
――――― [JIS B 8816 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS B 8816:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1835:1980(NEQ)
- ISO 3056:1986(NEQ)
- ISO 3075:1980(NEQ)
- ISO 3076:1984(NEQ)
- ISO 4778:1981(NEQ)
- ISO 7593:1986(NEQ)
- ISO 8539:1986(NEQ)
JIS B 8816:2004の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 8816:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0148:2006
- 巻上機―用語
- JISB2803:2007
- フック
- JISB8812:2004
- チェーンブロック用リンクチェーン
- JISB8841:2004
- リンクチェーンのじん(靭)性試験-チェーンリンク衝撃試験方法
- JISG0551:2013
- 鋼―結晶粒度の顕微鏡試験方法
- JISG0551:2020
- 鋼―結晶粒度の顕微鏡試験方法
- JISG0565:1992
- 鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び磁粉模様の分類
- JISZ2343-1:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第1部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の分類
- JISZ2343-2:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第2部:浸透探傷剤の試験
- JISZ2343-3:2017
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第3部:対比試験片
- JISZ2343-4:2001
- 非破壊試験―浸透探傷試験―第4部:装置
- JISZ8601:1954
- 標準数